トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オカトラノオ

2020-06-15 | 樹木 草花


オカトラノオは横にたなびく花序を、虎の尾に見立てた名前

サクラソウ科の日当たりの良い草地などに生える多年草
地下茎を長く伸ばして増える
茎はまばらに短毛が生え、分枝せず高さ50~100cmになる
基部は赤みを帯び、葉は互生し10cm程の長楕円形

6~7月に、茎先に途中から垂れる10~30㎝の総状花序を出し、白い1cmほどの小さな花を多数つける
花冠は5裂し、雄しべと花冠の裂片は対生している

葉は柔らかく、かなり成長しても葉先の部分は食べられる
酸味が強いので酢味噌和えが美味しいが、煮びたしや天ぷらでもOK
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コバンソウ

2020-06-14 | 樹木 草花


コバンソウ(別名タワラムギ)は黄褐色に熟した小穂の形を小判や米俵に見立てた名前

イネ科のヨーロッパ原産の1年草
明治時代に観賞用に輸入されたが、今では本州以南の海岸や砂地に野生化して群落を作っている
茎は細く、30~70cmになる
葉は8cm程の線状披針形で、基部は葉鞘となる

茎頂に円錐状花序を出し、独特な卵状楕円形の小穂を垂れ下げる
花序全体は円錐形で、7~20個の小花が集まって細い柄を持った小穂を作る
小穂は初め淡緑色だが後に黄褐色になる
花は5~7月に咲く
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サトキマダラヒカゲ

2020-06-13 | 虫類


あまり翅を開かずに、樹皮などに止まっている姿を多く見る
中型のチョウで、翅裏は黄褐色の地色に複雑な文様がある素敵な蝶

蛹で越冬して成虫は5~9月頃まで見られる
平地~丘陵地の森林 林縁 公園などにいて、都市部でも見られる
日中、樹林周囲を活発に飛び、クヌギやコナラの樹液に良く集まる
あまり花には来ない

食草はマダケやクマザサなどタケやササ類の各種
幼虫は落ち葉の中や葉裏に潜んでいて、夜間に摂食活動するのでほとんど見かけない
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ゴミグモ

2020-06-12 | 虫類


ゴミに紛れてどこが脚やら頭やら良く分からないクモだ

平地から山地まで広く生息しており、林や都市部の公園 人家の生垣などあちこちで見る 
枝葉間 草間に垂直円網を張り、中央に縦に食べかす 脱皮殻 枯葉片などのごみを並べてその中に潜む
並べたごみは「ゴミリボン」と呼ばれる
腹部の前半に1対 後半に6つの突起があり、脚を縮めており色もゴミと同色なので極めて見つけ難く、完璧な擬態だ

見られるのは4~9月で本州以南に分布している
出会ったのはメスで体長14mmほど 因みにオスは8mmほど
小さいオスは糸を引いて盛んに求愛信号を送る
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オオシオカラトンボ

2020-06-11 | 虫類


オオシオカラトンボが物干しざおに止まってじっとしていた
トンボは日本では亜種を含めて214種ほどいる

幼虫(ヤゴ)で越冬して成虫は5~10月頃まで見られる
平地から低山地の池沼 湿地 水田などに生息する
羽化してまだ未熟のものは、麦わら色をしていてその後青黒くなりオスは白粉を帯び、メスも腹など黒くなる
オスは水辺で低い枝などの止まり縄張りを張る
食べ物はヤゴの時代から肉食で、蚊など小さいものからアブや自分より弱いトンボも食べる

繁殖は、交尾後にメスは単独で打水産卵をするが、オスは少し上に寄り添うように守っている
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アゲハ幼虫

2020-06-10 | 虫類


ミカンの木にアゲハの終齢幼虫が食事中だった
全身ほぼ緑色で5cm程もある大きなイモムシ
腹脚には白い紋が並んでいる 腹脚は成虫になった時には無くなる

頭にヘアーバンドを巻いたような素敵な模様の部分は胸で 眼のように見えるのは眼状紋で眼ではない
胸部にある脚が成虫の時の脚になる
一番先端の丸い暗緑色の部分が頭で、目は先端脇にある小さな黒い点で6個ある

アゲハ:
蛹で越冬し成虫は4~10月まで見られる
森林 農地 公園 人家平地から低山地のミカン類のある場所に居る
都市部でも普通に見られ、アゲハの中では一番多く見られる
翅は黄色と黒のだんだら模様
色々な花を訪れるが、足も長く口吻も長いので雄蕊に触らないで吸蜜する姿を良く見る
食草はサンショウ類やミカン類などミカン科植物
大きさ8cm程
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アカイロテントウ

2020-06-09 | 虫類


テントウムシの仲間は、日本では約180種いる
成虫 幼虫共にアブラムシなどを食べる肉食が多いが、葉を食べる植物食の種もいる
漢字では「天道虫」と書き、太陽に向かって飛んで行くことから太陽神の天道が由来とされ、縁起の良い虫と言われる

アカイロテントウは5~10月に見られ、平地~丘陵 広葉樹林に居る
頭部 脚は黒褐色で、前胸背板・上翅は赤~赤褐色
背面には短毛がある
コナラやカシ類につくワラジカイガラムシ類を食べる
大きさは4mmほどだった
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カクモンヒトリ

2020-06-08 | 虫類


白い蛾が庭に居た ヒトリガの仲間でカクモンヒトリ
ヒトリガは日本では80種ほどいて、多くは小型から中型で、色は白 黄色 赤など派手なものが多い
有名なのはアメリカシロヒトリで街路樹 庭木 果樹などの大害虫

幼虫で越冬し、成虫は5~10月に見られる 春ー秋2回発生する
平地から山に居る 各地で良く見られる普通種
翅の黒斑は個体差が著しいが特徴的
大きさは3cm程有った

食草はクヌギ コナラ クワ サクラ類
幼虫の頭部は赤褐色で、背部に瘤起があり青色光沢がある
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イヌホオズキ

2020-06-07 | 樹木 草花


ホオズキやナスに似ているが役に立たないので、イヌホオズキと言う
花が咲くのは夏の時期と言うが、もう咲いていた

ナス科の道端や畑に生える1年草
茎は分枝して横に広がり高さ50cm程になり、少し伏せ毛があり棘は無い
葉は互生し、3~10㎝の広卵形で縁には全縁又は普通波型の鋸歯がある

茎の途中から花枝を伸ばし、6mmほどの白い花をやや総状に付ける
萼は杯状で浅く5裂し、花冠は5深裂して反り返る
果実は液果で、1cmほどの球形、黒色に熟し艶は無い

有毒植物であるが、薬効もある
生の果実を含む茎葉を少量の塩を加えて揉み、この汁を付けると腫れ物に良い
よく乾燥した全草を煎じて服用すると解熱利尿に効く
疲労回復には、根を含めた乾燥した全草を果実酒にすると良い
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ナギの花

2020-06-06 | 樹木 草花


ナギの木に雌花が咲いた
ナギの名は、葉の形がミズアオイ科のコナギ(古名はナギ)に似ているからと言われる

マキ科の常緑高木 高さ20ⅿ程になる
寒さに弱い木で 関東では若いうちは寒さ除けが必要
葉は対生で節ごとに90度捩じれるので2列状に見える
5cmほどの楕円形で先端は鈍く基部はくさび型
革質で厚く、細い平行脈が多数あり主脈は無い
縦には裂けるが横方向には千切れないことから、縁が切れない。また名前のナギ=海が凪ぐ から熊野の神社では御神木としてよく植えられている 

花は雌雄別株で5~6月に咲く
出会ったのは雌花で、花弁は無く鱗片が数個あり胚珠が付いているだけ
胚珠の下方には花粉を取り込む胚孔がある
種子は花の後、肥大した雌花の鱗片に包まれた1cm程の核果状になり10月頃熟して褐色になる
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オリーブの花

2020-06-05 | 樹木 草花


今日は24節気の芒種
イネの穂先にあるとげの様な「芒(のぎ)」のある植物の種を蒔く時期

オリーブはモクセイ科の常緑高木 2~7m程になる
地中海沿岸で紀元前3000年頃から栽培されていた
日本には江戸時代の末に渡来した。今では香川県の小豆島が国内最大の産地

葉は対生で、葉身は4cmほどの披針形で全縁
稀に先端が窪んでハート形のものが有り、小豆島のオリーブ園では「幸せのオリーブ」と言って100円でパウチングしてくれ良い来園記念になる
花は5~7月 前年枝の葉腋から円錐花序を出し芳香のある黄白色に咲く
果実は核果 2cmほどで熟すと黒紫になる

完熟前の果実は塩蔵してピクルスに加工する
完熟した果肉からはオリーブ油をとる
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ヒルザキツキミソウ

2020-06-04 | 樹木 草花


夜に開花するが昼間もしぼまず、月見草に似ているのでヒルザキツキミソウ(昼咲月見草)

アカバナ科の多年生草本
北アメリカ原産で大正末期に観賞用に渡来し、栽培もされているが、戦後神奈川県などで逸出し中部以西で野生化したものもある
全体に白色の短毛を密生し、横に走る根茎から多数の茎を出して群生する
茎はよく分枝して40cm程になる
葉は互生し、6cm程の線状披針形で縁に浅い鋸歯がある 茎の下部の葉は羽状に浅く裂ける

花は5~7月に咲き、白色~淡紅色で5cmほど、蕾の時は下を向いているが開くと上を向く
花弁は広倒卵形で、基部は黄色を帯びる
果実は蒴果だが日本では結実しない
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ヒメツルソバ

2020-06-03 | 樹木 草花


人家の周りの庭 道端に優しい色で可愛いけれどやたらと生えているヒメツルソバ

タデ科の多年生草本
ヒマラヤ地方原産で、明治時代に花卉として導入され栽培されていたが、逸出して野生化している
茎は地上を這い、基部から枝分かれして広がり50cmもの長さになる
茎と葉には赤褐色の毛が密生している
葉は先端が尖った卵形で全縁、短い柄が有って互生する
葉身には紫色の山形の斑が入る

花は暖地では周年 温暖地などでは夏に見られる
茎の先に小さな花が集まった1cmほどの球形の花序を出す
花色は白色~淡紅紫色
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トキワハゼ

2020-06-02 | 樹木 草花


道端に生えていたトキワハゼ
花の時期が長く実がはぜるのでこの名になった

ゴマノハグサ科の道端や畑に生える一年草
茎は数本が束生し、高さ15cm程で匐枝は出さない
葉は根元のものは3cm程と大きく、茎の上部では小さい

花は茎の先に、4~11月と長く咲く
唇弁花で色は淡紅紫色で1cmほどの大きさ
上唇は2浅裂し淡紅紫色 下唇は黄色と赤褐色の斑紋を持つごく淡い紫色で3裂する
花の中の柱頭をペンの先などで刺激すると、上下に分かれていたものが閉じ、しばらくするとまた開く・・面白い・・
果実は球形の蒴果

 
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コアジサシ

2020-06-01 | 野鳥


アジサシは、魚を捕るため急降下して嘴から水に突っ込み捕らえる様子が、アジを指すようで、アジは小魚の意味
コアジサシは日本で繁殖する唯一のアジサシ類
日本版レッドリスト絶滅危惧2類

夏鳥
海岸 河川 湖沼などに居る 4月後半から9月まで見られる
群れで行動することが多く、川原などの砂地や礫地にコロニーを作って繁殖する
浅い窪みを作り、底に貝などを敷き卵を産む
外敵が近づくと共同してモビング(防衛)する

雌雄同色
夏羽では頭と過眼線は黒く、上面は灰色で 額と体下面は白い
嘴は黄色く先端が黒い 足は橙色
大きさ24cm
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