トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

モクゲンジ

2015-07-31 | 樹木 草花


もうすっかりと実を付けているモクゲンジ
長さ4cm程の三角状卵形でホオズキに似ている
果皮は洋紙質で風船のように膨れている
10月頃に熟すと褐色になる
中の種子は7mm位で黒く硬く 数珠などに使う

ムクロジ科の落葉高木 10m位になる
分布は本州日本海側に多い
花は初夏に咲き 1cm程の小さな黄色で 基部に赤いハート型の付属帯がある

かわった名前のモクゲンジは 中国の本草項目に木患子と記されていたムクロジの木の名を誤ってこの木に当てて日本語読みしたと言われている
別名センダンバノボダイジュともいう
これは葉がセンダンに似ていて 寺院に多く植えられたいることからボダイジュの名が付いた
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フサフジウツギ

2015-07-30 | 樹木 草花


紫の綺麗な花が咲いていた

フジウツギ科フジウツギ属の中高木 フジウツギの仲間では最大で3m程になる
中国原産の栽培品種が逸出したと考えられていたが 本州中部に自生する在来植物とも考えられている
秩父で最初に見つかったので別名チチブフジウツギとも言う
又属の学名ブットレアをも別名として使われている

花は香りが良い
葉の裏に柔らかい星状毛が密生しているのも特徴の一つ
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ワカバグモ

2015-07-29 | 虫類


緑色の葉と同じ色のワカバグモ 一種の擬態
お腹のふっくらしたメスが獲物を捕まえた 捕まったのはアメリカミズアブのようだ
腹がつぶれたように凹んでいる 体液を吸われてぺしゃんこになっているのだ

徘徊性のクモも 造網性のクモもクモは肉食だ
ワカバグモは徘徊性で 葉の上を動き回ったり 前脚(第1 2脚)を八の字に広げてじっと獲物を待っている
葉の裏に淡黄色の卵のうを産みその上で保護をすることもする

ワカバグモ♂(オスは8~10mm・メスは10~12mm)
メスは成体になっても若葉色のままの個体が多いが オスは脚の基部や腹部が褐色を帯びる



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クマバチ

2015-07-28 | 虫類


♪ブンブンブン ハチが飛ぶ♪
大きなクマバチの羽音は凄い 顔の近くでは怖さを感じる
性格は大人しく攻撃されたことは無い

クマバチはミツバチの仲間だが 大家族では無く単独で暮らす
枯れた木に口で細長い穴を開け 仕切りのあるハーモニカのような小部屋を作り その部屋ごとにタマゴを産み 幼虫のエサとして花粉団子を用意しておく 小部屋は大きいものでは30cmにもなる

成虫の食べ物は花の蜜や花粉など
色々な花に寄るのだが 頭が大きすぎて花によっては中に入れず 外から花の付け根に口を刺して蜜を吸ってしまう 盗蜜と言う 体に花粉が付かないので受粉は出来ず花にとっては迷惑

大きさは23mmほど 幼虫はうじ虫型で完全変態をし成虫で越冬する
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フクロツチガキ

2015-07-27 | キノコ


見るキノコと言っても良いほど可愛いキノコ
フクロツチガキ・だと思う・似たようなキノコがいくつかある

夏から秋にかけて林内地上に発生
初めに包まれていた外皮は成熟するにしたがい 5~9片に裂開し反転する
内側の内皮の中央にやや尖った孔縁盤がありその周りに丸い斑(円座)が見える
幼菌は球形で淡褐色の微毛に覆われる

内皮の中央に穴が開き中から胞子が飛散する
このタイプのキノコ類・胞子が被膜に覆われたままのもは復菌類という
成熟した胞子は丸いキノコの中でひそかに放出の機会を待っている
雨粒に叩かれて胞子を吹きだす 草原を転がる 動物に食べられる事で胞子を拡散する等々 
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クワガタムシ♀

2015-07-26 | 虫類


池の水で溺れ掛けていた虫を助けたらクワガタムシのメスだった

カブトムシと並んで昆虫少年の好きなクワガタムシだが オスは立派な角を持つがメスはほんの申し訳程度の小さい角で似た種が多く識別は難しい
オスの角を戦国時代の武士の兜についている「鍬形」に見立てての名前

日本では39種居て 卵ー幼虫ー蛹ー成虫と完全変態する
多くは森林に居て 幼虫は腐植土や朽木を食べて育ち成虫は樹液などを食べに集まる
樹液のレストランは場所の奪い合いの戦いの場であるが メスと出会うデートスポットでもある
メスは朽木に大あごで穴を開けそこに産卵する
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ヒトクチタケ

2015-07-25 | キノコ


松の木に可愛いキノコが有った ヒトクチタケだ

早春~夏に 枯れて間もないアカマツなどに発生する
傘はハマグリ型で小さい 3cm程の大きさ
表面はニス状光沢があり触ると粘る

乾魚様の強い臭気 又松脂臭を持つというが 少し離れていたせいか臭いは感じられなかった
この匂いで虫を集め 虫によって胞子が運ばれる 虫散布
マツの穿孔虫と生態的な結びつきを持って居る
白色腐朽菌 味は無味
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サンコウチョウ

2015-07-24 | 野鳥


チーチョホイ ホイホイと口笛を吹くような声で囀る
「月 日 星 ホイホイ」と聞きなして三光鳥

夏鳥 主にスギやヒノキのある暗い林を動き回り 枝に体を垂直に近い状態にして止まる
空中採食や 葉先で停空飛行をして昆虫類を捕える
縄張りを持ち 侵入してきたものはすぐに追い払う
オスメスで仲良く子育てをする

コバルト色のアイリングと青味のある嘴 オスの長ーい尾で人気の高い鳥
オスの中央の2枚の尾羽が長い
体長 ♂45cm メス18cm
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オオヨシキリ

2015-07-23 | 野鳥


今日は24節季の大暑 暑ささらに本番

ヨシ原の中でオオヨシキリが赤い口を開けて ギョギョシギョギョシと夏を謳歌していた
ヨシキリ類はヨシなどの茎を切って中の虫を食べることからの命名

夏鳥 平地から山地の主にアシ原に居る
アシ原の中や灌木のある草地を動き回り昆虫類 クモ類 草木の実などを食べる
鳴き声から俗名で「行行子(ぎょうぎょうし)」と言い 俳句の夏の季語
雌雄同色 体長18cm

葦切のをちの鋭声や朝ぐもり (水原秋桜子)
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ベニイトトンボ

2015-07-22 | 虫類


赤くて細いイトトンボが都心の公園にもいた
オスは全身朱赤色で斑紋は無い メスは赤みがやや薄い
大きさは4cmほど

平地のヨシやマコモなどの 挺水植物や浮草のあるやや深い池に生息するが生息地は局地的
羽化した地を遠く離れずに過ごす
成熟したオスは水面上の挺水植物に止まってメスが来るのを待つ
交尾は植物の上で行い 連結して浮葉植物に産卵するが オスはメスを押えたまま直立姿勢をとる
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アワフキムシ幼虫

2015-07-21 | 虫類
 

枝にツバのような泡が付いているのをよく見かける
カメムシ目アワフキムシ科の昆虫で種類は多い
成虫は地味で目立たないが 幼虫は白い泡に包まれて良く目立つ
成虫も幼虫も草の汁をエサとしている

幼虫はセミに似た形だが セミと同じように植物の道管液を吸ってこれを泡の材料にしている
アワフキムシの幼虫は脱皮のたびに少し移動して泡を作り直す
場所を決めると下向きになり道管液を吸う
道管液はほとんどが水で 栄養分を吸収した後どんどん排泄する
これが腹の気門から出る空気によって泡立つ
排泄液に含まれる物質ですぐには弾けて消えないようになっている
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ツゲノメイガ

2015-07-20 | 虫類


中が透き通った感じに白く周囲が黒い縁取りの綺麗な蛾が居た
ツゲノメイガというメイガ科の蛾
大きさは3cm位有った

名前の通り幼虫はツゲの新梢部の葉を食害し 褐変させて汚くし 又大量発生して枯らすこともある
年数回発生し 最終世代の幼虫は葉を綴って冬眠する
毒は無い
メスは腹の先端が尖り オスは毛羽立ったようになっている
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ジャコウアゲハ

2015-07-19 | 虫類


金網にジャコウアゲハのメスが止まっていた
オスは翅色が艶のない黒色でメスとは色合いが違う
体部には赤色の模様が目立つ

10cm近い大型の蝶で日中低い場所を穏やかに飛び ツツジ類ウツギ類アザミ類クサギなど各種の花を訪れる
都市部でも時折見られるが全体的には減っている

食草はウマノスズクサ等ウマノスズクサ科の植物の葉
ウマノスズクサは毒草で良く嗅ぐと花は腐った肉のような匂いがする
幼虫の間に食べて貯めた毒を見せつけるためか 全身肉質の突起に覆われ目立つ配色をしている
成虫は麝香の香りもして 鳥は色だけでなくこの香りも嫌がり襲わない
似た黒い色のアゲハはこのジャコウアゲハに擬態して居るとも言う

ジャコウアゲハ幼虫


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オオムラサキ

2015-07-18 | 虫類


日本の国蝶オオムラサキ オス(左)とメス
国蝶に決まったのは1957年に日本昆虫学会40周年記念大会で指定された

表は黒褐色でオスは基部が青紫色に輝く
メスはオスに比べて大型

食草はエノキ
成虫はクヌギやコナラなどの樹液に良く集まるほか果実で吸汁 湿った場所で吸水する
開発などで樹林の面積が狭くなり 減少傾向にある
良好な里山のシンボルとして各地で保全運動が行われている

幼虫と羽化
 
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ウマノスズクサ

2015-07-17 | 樹木 草花


ウマノスズクサの花は変わった形をしている
よくサキソフォン状の花と言われる

花には花弁が無く3個の萼片が合着して筒状になり 先端が広がっている
先端の内側には下に向いた毛が密集しており虫が入り易く出難くなっている
筒部は細くその先の花柱(雌しべの先端)を囲む部分が膨らんでいる
膨らんだ中には花柱が6個 雄しべは花糸が無く 葯が花柱に合着している
更に下の柄のように見えるのが子房

子房に果実が出来るが 熟すと基部から6裂し 果柄も糸状に6裂してぶら下がる
この形が馬の首に付ける鈴に似ているのでウマノスズクサの名がある

ウマノスズクサ科のつる性の多年草 有毒植物 関東以西に分布している
ジャコウアゲハの食草(幼虫の食べる植物)
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