トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カワラヒワ

2023-05-31 | 野鳥


河原や農耕地などに住むヒワ類 住宅街近くでも普通に見られる
ヒワはアトリ科の鳥の総称で「ひはやか」(小さく繊細でたおやかなこと)から来た語という

留鳥(漂鳥)又は冬鳥
九州以北に主に留鳥として分布し、平地から山地の林に住む
北方のものは冬には暖地に移動する
繁殖期以外は群れで生活する
繁殖期になると、高い目立つ場所に集まり、オス同士で戦い、勝ち残ったオスからメスに求愛して番になって群れから出て行く
そして集団は又次のオスを決定するため戦いに入る・・カワラヒワ独特で集団誇示行動と呼ばれる
あぶれて独り者のオスは、番の巣の周りをウロウロして万が一の僥倖を待ちながら囀るという
食べ物は樹上や地上で主に草木の種子を採食する、他に昆虫類なども採食する

雌雄はほぼ同色
オスは頭部が緑色がかった灰色で、上面は灰茶褐色
風切りは黒く、基部は黄色で目立つ
メスはオスに比べて全体に灰色味がある
大きさは15cm
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コアジサシ

2023-05-30 | 野鳥


アジサシ(鯵刺)は、カモメ科のうちカモメ類以外の総称、いわゆるアジサシ類
魚を捕るために空中から急降下して水中に突っ込む姿は、まるで刺すようだ
アジは小魚の意味か
コアジサシは本州で繁殖する唯一のアジサシ類

夏鳥
4月から9月頃まで見られ、海岸や大きな河川に居る
群れで居ることが多く、砂地や礫地にコロニーを作って繁殖する
浅い窪みを作り、そこに貝殻などを敷いて卵を産む
外敵が近づくと、共同して飛び上がり急降下して威嚇し、巣やヒナを防衛(モビング)する

主に魚類を食べる
ヒラヒラと停空飛行から、ホバリングしながら狙いを定め水中に飛び込んで捕える
オスはメスに求愛給餌を行う

雌雄同色
夏羽では額が白くて頭上が黒い
体の上面は淡青灰色で、下面と尾羽、上尾筒は白い
大きさは24cm
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マエアカスカシノメイガ

2023-05-29 | 虫類


翅は鱗粉が少ないので、透かしのように半透明の羽をしていて、前翅の前側が赤褐色に縁取られている
大きさは開張30mmほど

成虫で越冬し、4~9月にかけて見られる
暖地では通年見られる
花の蜜を好む
幼虫はイモムシで艶があり、葉を巻いて中で繭を作り蛹になる
食草はネズミモチ、キンモクセイ

メイガの仲間(メイガ科)はヤガ科、シャクガ科に次いで種類数が多く、日本では葯500種が分布している
中型から小型のガで、多くの種は体と足が非常に細い
口吻は良く発達している

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ムカデ

2023-05-28 | 虫類


動き回っていたムカデを箸で押さえつけようとしたら、頭を土の中に潜り込ませて出てこない
大きさは8cm程で、体が暗緑色、アオズムカデかもしれない

日本のムカデは120種ほどいて、よく出会うものはトビズムカデ、アカズムカデ、アオズムカデ、イッスンムカデなど

アオズムカデ:
出現時期は4~10月
青味がかったトビズムカデの亜種
母ムカデは卵を守り、孵ると3か月ほどかけて子育てを行う

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ヤミイロカニグモ

2023-05-27 | 虫類


前の2脚は太くて長い、この2脚を大きく広げながら横に歩く姿からカニグモの名が付けられた
カニグモの仲間は携帯、色彩、斑紋共によく似ているものが多い
ヤミイロカニグモのオスは黒褐色で真っ黒黒、メスは赤褐色をしている
大きさはオス6mm、メス8mmほど

出現期は4~10月
狩猟行動は徘徊型、山地から平地まで広く分布しており、樹木や草本の上で獲物を待ち構え、小さい虫を捕食する

カニグモの交接の時は、メスの足を糸で縛って交接する
メスは大人しく静かに縛られるままにしており、
交接後は簡単に糸を外すことから、一つの儀式として考えられる
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アトジロサビカミキリ

2023-05-26 | 虫類


カミキリムシの仲間(カミキリムシ科)は、種類が多く日本では900種ほどいる
色模様の綺麗なカミキリムシも多いが、今日のカミキリは地味色だった
サビカミキリの仲間はごつごつした体表をしている

アトジロサビカミキリは名前の通りで
体は赤褐色~黒褐色のさび色で、前翅の後方から端にかけて黄白色の微毛による太い帯がある
大きさは1cm程

4~8月に見られ各種広葉樹の枯れ枝に集まる普通種
樹皮や枯葉を食べる

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ナナフシモドキ

2023-05-25 | 虫類


葉の上にナナフシモドキ、陽気が暖かいせいか早めのお出ましだ
ナナフシの仲間(ナナフシ科)は日本では約15種が知られている
細い棒状の体と脚が特徴で、翅のあるものと無いものが居る
九州以北ではエダナナフシを除き、メスのみの単為生殖をする

幼虫で越冬して、成虫は6月から9月まで見られる
体色は褐色から緑色まで様々
大きさは大型で、70~100mmと大人の手ほどある
翅や体のトゲは無く、触角が前脚腿節より短い
食べ物は色々な広葉樹の葉
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イボタノキ

2023-05-24 | 樹木 草花


変わった名前のイボタノキ・・花盛りだった
この木に寄生するイボタロウムシが分泌するイボタロウが、皮膚に出来たイボをとるのに効果があるので「イボトリノキ」と言われたが転訛してイボタノキになった
最近はイボタロウが付いている木を見かけなくなった

モクセイ科の山野の林縁に普通に見られる落葉低木、2~4m程になる
葉は対生し、長さ5cm程の長楕円形で全縁
先は尖らず丸みを帯び、基部はクサビ形

花は5~6月に咲く
新枝の先に3cmほどの総状花序を出し、白い小さな花を付ける
花冠は1cm程の筒状漏斗形で、先は4裂する
雄しべは2個で葯は花筒から少し突き出る
雌しべは短い
果実は長さ6mmほどの広楕円状球形で、10月過ぎに紫黒色に熟し冬にも残っていることが多い

樹皮に付くイボタロウムシが分泌する白いロウをイボタロウと言う
止血、強壮など薬用のほか、家具の艶出しや戸の滑りを良くために使われた

イボタロウの付いたイボタノキ

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ケキツネノボタン

2023-05-23 | 樹木 草花


池のほとりに咲いていたケキツネノボタン
集合果も一緒に見られた
野原に生え葉が牡丹に似ているキツネノボタンと同じ仲間で毛があるので、ケキツネノボタンという
有毒植物

キンポウゲ科の田の畔や湿地に生える多年草
高さは50cm程になり、全体に開出毛が多い
茎はまばらに分枝して、先に1cm程の黄色い花を付ける
葉は3出複葉で、小葉は更に3裂し、鋭い鋸歯がある

花は3~7月に咲く
花は1cm程で、普通は黄色い光沢のある5弁花
光沢があるのは、花弁がでんぷん粒を含み、表面にクチクラあるからという
雄しべと雌しべは多数あり、花弁の基部に蜜腺がある

果実はそう果が1cm程の球形に集まった集合果
先端には花柱が残り、先端はほとんど曲がらない
キツネノボタンでは先端が巻いている
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センダン

2023-05-22 | 樹木 草花


センダンの花がわんさか咲いた
落ち着いた色合いのせいかあまりうるさくは感じない
「センダンは双葉より芳し」というが、このセンダンはビャクダンの事で、センダンに芳香はない

センダン科の落葉高木、10mほどになるが、大きいものは20mに達するものもある
葉は互生し、長さ30~80cmの2~3回奇数羽状複葉
小葉は5cm程の卵状楕円形で、先は長く尖り基部は左右不対称
縁には不揃いな鈍い鋸歯がある

花は5~6月に咲く
本年枝の基部の葉腋から10cm程の集散花序を出し、淡紫色の花を多数つける
花弁は5個、1cmほどの倒披針形で平開する
雄しべは10個、紫色の花糸が合着して雄しべ筒を作り、先端に黄色の葯が付く
雌しべは1個、雄しべ筒より短い
花柱は円柱状で柱頭は丸い

果実は核果
1.5~2cm程の楕円形、10月過ぎに黄褐色に熟す
核は楕円形で縦に溝がある
それぞれの溝の中に細長い黒い種子が入っている

果実や樹皮には苦み成分があり、駆虫剤に使われる
花や葉を殺虫剤として使うこともある
生の果肉はヒビやシモヤケに良く効く

実はサイズが大きく、ヒヨドリやムクドリが餌にしている
葉が落ちた後にも長く実が残っていることが多い
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ハナイカダ

2023-05-21 | 樹木 草花


葉の上に花を咲かせる変わった木・ハナイカダという
葉の上の花を筏に見立てた名前
出会ったのは雌花のようで、花柱の先が4裂している

ミズキ科の林内や少し湿り気のある場所に生える落葉低木・1~3mの大きさになる
葉は互生し葉身は3~16cmの広楕円形
先は尾状に鋭く尖り、基部は鈍形又は広いクサビ形
縁には浅い鋸歯があり、鋸歯の先は芒状になって腺に終わる
葉の主脈に花軸が合着しているので、基部から花の場所までは太くなっている

花は4~6月に咲く
雌雄別株で、葉の主脈の中央付近に淡緑色の花を付ける
花は4mmほどで、花弁は卵状三角形
雄花は葉の上に数個付き、雄しべが3~4個あり、花柱は退化している
雌花は普通1個付き、花柱は3~4裂していて雄しべはない

果実は核果、1cm程の扁球形で葉の真ん中に付き、8月過ぎの頃に紫黒色に熟す
核は5mmほどの長楕円形で、表面には網目状の凹凸がある
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ソヨゴの花

2023-05-20 | 樹木 草花


小さくてあまり目立たないソヨゴの花
硬い葉が風にそよいで音をたてるので付いた名前

モチノキ科の常緑低木 高さ5m程になる
新潟県、茨城県以西の西日本に多い
葉は互生し、葉身は4~8cmの卵状楕円形
先は尖り基部は円形、縁は全縁で波打つ

花は6~7月に咲く
雌雄別株で、本年枝の葉腋から長い柄をだし白色の小さな花を付ける
出会ったのは雌花のようで、4cm程の柄の先に花が1個付いていた
花は4mmの大きさで、花弁は4~5個で2mmほどの広楕円形
雌しべと退化した雄しべがあり、子房は球形で花柱はほとんどなく柱頭は1個

果実は核果
8mmの球形で10月頃赤く熟し、とても目立つ
中に6mmほどの4個の核があり、三角状卵形で表面はなめらか、中に種子が1個入っている

材は緻密で白く、ギターのサウンドホール周囲の象嵌に使われる
葉はタンニンを含み、褐色の染料に使われる
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キアシシギ

2023-05-19 | 野鳥


足が黄色いのでキアシシギと分かり易い

旅鳥 全国に普通に渡来する
春の渡りでは、4月から6月まで見られる
干潟、河川、水田、砂浜、岩場などに居る
岸辺や浅い水の中で昆虫類や甲殻類などをとる
半開きの嘴を水に入れて魚を追うこともある

雌雄同色
体の割には黄色い足が短めに見える
上面は灰褐色で模様らしい模様はない
顔から喉には灰褐色の縦斑、胸から脇には波状の横斑がある
大きさは25cm
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キビタキ

2023-05-18 | 野鳥


遠くの枝にキビタキの黄色が見えた
遠くても黄色が目立つヒタキで、黄鶲(きびたき)という
鳴き声・姿とも美しい鳥で、昔は飼い鳥として人気が有った

夏鳥 4月の終わりころから10月まで見られる
先島諸島では留鳥
平地から山地の林に居る
林内の木の中程に垂直に止まり、あまり活発には動かない
葉や枝に居る昆虫類、クモ類などを採食し、時には空中採食もする

オスは黒と鮮黄色の美しい体、上面は黒く眉斑は橙黄色、腰は黄色で喉は黄橙色、胸から腹は黄色い
メスは全体にオリーブ褐色で、体下面は淡褐色
大きさは14cm
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コサギの雛

2023-05-17 | 野鳥


コサギの巣にヒナが見えた 親の間に挟まれて大安心
左の親が盛んに出入りして、エサを運んでいる・こちらが雄らしい
昔は白鷺と言われて、ダイサギやチュウサギと一緒にされていたが、江戸期頃からコサギとして認識されるようになった
一杯鷺とも言われ、小さくて盃一杯分しかないと言う意味で、食べられていたようだ

留鳥または漂鳥
本州から九州に居て、北方のものは冬には暖地に移動する
水田や湿地、河川、干潟、湖沼、干潟などに住み、海岸にも現れる
営巣は、平地の林に他のサギ類に交じってコロニーを作る
すぐ隣にはアオサギが営巣中だった

食物は主に魚類で、ザリガニやカエル、昆虫類も捕る
歩き回ったり、待ち伏せしたり採餌方法はいろいろだが、
水中で足を震わせて魚を追い出し、それを嘴で捕ることも多い

日本で見られるシラサギ類では一番小さく、大きさは61cm
嘴は1年中黒く、足は黒く足指が黄色なので識別点になる
ダイサギ、チュウサギは夏羽では嘴が黒いが、冬には黄色になる

田の面より山もとさして行く鷺の 近しと見れば遥かにぞとぶ(玉葉集 伏見院)
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