トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

タラヨウ

2018-11-30 | 樹木 草花


タラヨウと言うおかしな名前の木に赤い実がびっしりと付いた
葉裏をひっかくとそこが黒く変色して浮き上がり字を書くことが出来る
インドで葉に経文を書いていた多羅樹に因んでタラヨウの名が付けられた
葉書の語源だそうだ
 
モチノキ科の山地の常緑樹林内に生える常緑高木 10~20m程になる
葉は互生し革質で厚く表は濃緑色、裏は黄緑色 傷つけると黒く変色する
花は5~6月 前年枝の葉腋のごく短い短枝に黄緑色の小さい花を多数付ける
実は核果 8mmの球形で11月に赤く熟す
中に核が4個入っている

ヒヨドリが群れで良く来て実を食べている この実が好きらしい
食べてみると固くて味はほとんどない
樹皮からは鳥もちが取れる
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ミノウスバ

2018-11-29 | 虫類


ミノウスバが卵を産んでいた
産んだ後蛾に触ったら指に付いてきた
産卵後の休憩中だったのに悪いことをした
産み付けられたこの卵のままで越冬する

卵は目の子勘定で100個ほど産んでいた
メスは頭を下にして食草の茎に産み、産んだ後毛で覆う
産んだすぐは透明膜につつまれ、平たい形状だがしばらくすると楕円体になる

マダラガの仲間(マダラガ科)で日本には20種ほどいる ホタルガもこの仲間
卵で越冬し 繭を作り蛹を経て、成虫は10~11月に見られる
腹端に長毛が目立つ 大きさは3cm程
食草はマサキでマサキの生け垣などに良く見つかると言う
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トホシテントウ幼虫

2018-11-28 | 虫類


雨に濡れて水滴がキラキラと体を飾り立てているトホシテントウの幼虫

トホシテントウは林の周辺や草地で見られる普通種
赤い地に10個の黒い斑が有るテントウムシ
成虫又は幼虫で越冬して、幼虫で越冬したものは落ち葉の下などで冬を越し、翌年の5月頃に蛹になる

多くのテントウムシはアブラムシ類などを食べるので益虫とされるが、トホシテントウは植食性でアマチャヅルなどカラスウリ類の葉を食べる
幼虫はイモムシ型で全身が突起で覆われ長い足がある
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ナシケンモン幼虫

2018-11-27 | 虫類


ナシケンモンはヤガ科に属する蛾
ヤガの仲間(ヤガ科)は、蛾類の中では最も種類数の多いグループで、日本には1000種以上いると言われている

蛹で越冬し 成虫は4~9月に見られる
食草はサクラ類 アブラナ マメ類 ギシギシなど草本から木本まで広く見られる多食性
雑草も食べるがナシ マメ パセリなども食べるので果樹 野菜の害虫として知られる

幼虫はケンモンヤガの仲間では少ないケムシ型
体色は複雑で結構綺麗だ
大きさは3cm程だった
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ミミカイツブリ

2018-11-26 | 野鳥


夏羽では目の後方に金色の飾り羽が出るが、その飾り羽が耳のように見えることからミミカイツブリと言う
日本では冬羽の地味な姿を多く見る

冬鳥 北海道では旅鳥
内湾 河口 河川 湖沼などに居る
1羽で見ることが多く数は少ない
他のカイツブリ類と一緒の事もある
カイツブリ類は足が体の後端にあり潜るのが得意で 潜水して魚類を捕る

雌雄同色 冬羽では顔の白と頭の黒の境目がはっきりしている
夏羽では目の後方に金色の飾り羽が出て、頸から胸の上部は赤褐色と色彩豊か
大きさは33cm
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ウミアイサ

2018-11-25 | 野鳥


アイサは「秋去り」から転じた この鳥が来ると秋が去り冬になると言う意味
又アイサは秋早く(秋沙)に渡って来る鳥を意味するともいう

冬鳥
海岸近くの海上 河川などに居る 内陸の湖沼や池に居ることもある
小群れで行動し、よく潜水して魚類を捕る
潜る前に顔を水中に入れて、魚を探す行動をする
嘴には歯状突起が並んでいて、捕らえた魚を逃さないようになっている

オスは頭部から頸上部まで黒く、緑色の光沢がある 頭頂から後頭に長い冠羽がある
メスは頸上部から上が茶褐色
オスメスともに、嘴 虹彩 足は赤い
大きさは55cm
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コハクチョウ

2018-11-24 | 野鳥


コハクチョウがやって来た

冬鳥 10月頃にサハリン経由で北海道へやって来てその後、越冬地へ南下する
湖沼 河川 内湾などにいる
越冬地では水面や湿地などを塒としている
主に水草などを採餌し、近くの水田などを採餌場にして過ごすことも多い

雌雄同色 頸が短いものと、少し長めの個体とがいる
越冬地で異なる場合が多い
オオハクチョウに似ているが、嘴の基部の黄色い部分が半分より小さい
黄色部の形は、基部全体が黄色いものや、前面の上が黒くて黄色部が分断されているものなど個体差がある
大きさは120cm
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アトリ

2018-11-23 | 野鳥


種子食 植物食を主とするアトリ類の代表的な存在
「集まる鳥」が略されて「あつとり」「あっとり」と変化してアトリになったらしい
漢名は「花鶏」で漢字表記はこの字を当てるのが一般的

冬鳥 全国に渡来するが数が多い年 少ない年が顕著にある
平地から山地の林、農耕地、草原などに居る
地上では跳ね歩き、木の枝先ではぶら下がったりして、草木の種子を採食する

冬羽では雌雄共に淡色になり、オスの頭部はパフ色っぽい
喉から下の橙色が目立ち 全体の模様も複雑で素敵だ
大きさは16cm
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シナマンサク

2018-11-22 | 樹木 草花


今日は24節気の小雪 寒くなって来て雨が雪に変わる頃

暖かい日が続いたせいか、シナマンサクが咲いた
年明けにまず咲くからマンサクと言う説があるが、随分早い開花だ

マンサク科の高さ10m程になる落葉小高木
葉は褐色になって翌年の花の頃まで残ることが多い

花は1~3月に葉の展開前に咲く
前年の葉腋から出た短い柄の先に黄色い花が集まって咲く
花弁は4個で2cm程の線形 萼片は4個で暗紫色の卵形

果実は蒴果 熟すと2裂して光沢のある黒い種子を2個出す
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リュウノウギク

2018-11-21 | 樹木 草花


リュウノウギクにホソヒラタアブが止まっていた
この時期このアブが大活躍のようでどこの花でもよく出会う

リュウノウギクは茎や葉に竜脳のような香りの揮発性の油が含まれているのが名の由来
竜脳は熱帯アジア産の竜脳樹から採った結晶で、高級薫香料や薬剤として使われる
香りは樟脳よりややソフトな感じと言われる まだ嗅いだことがない

キク科の日当たりの良い丘陵や山地に生える60cm程の多年草
茎頂に4cm程の頭花を付ける
舌状花は白色 中心の頭状花は黄色 総苞片は3裂に並び全てほぼ同じ長さ
花期は10~11月

秋、花が咲いているうちに地上部を刈り取り、陰干しにする
木綿の袋に詰めて、水のうちから風呂に入れて湯を沸かす
入浴中に袋で肌をこすると冷え性 腰痛 リュウマチ 神経痛によく効く
又葉をすりつぶし、ショウガを混ぜたものは肩こり腰痛に良い
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ヤクシソウ

2018-11-20 | 樹木 草花


ヤクシソウ(薬師草)の名は、薬師堂のそばで最初に見つけられたからとか、根生葉が薬師如来の光背に似ているからとか、薬用にされたからとか、諸説あり良く分からない

キク科の山野の草地や道端の日当たりの良い所に生える2年草
茎は赤紫色を帯びることが多く、よく分枝して大きいものでは1m程にもなる
枝先や上部の葉腋に1.5cm程の黄色の頭花を数個づつ付ける
花は12個ほどの舌状花がある
果実は黒褐色の3mm程のそう果で純白色の冠毛を持つ
花期は8~11月

若菜や花を摘み取る
若菜は花時でも付け根から出ているので、ほぼ1年中採取できる
やや苦味があるが茹でて白和えなどにすると美味しい
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リンドウ

2018-11-19 | 樹木 草花


リンドウの花にホソヒラタアブだろうか、止まっていた
花の中に潜り込まないかと期待したが、飛んで来て止まりそのまま飛び去った

リンドウの根を乾燥したものは薬用になり、漢方では竜胆(りゅうたん)と呼んでいて、転じてリンドウになった
竜胆の名は、竜の胆のように苦いことから付けられた

リンドウ科の山野に生える多年草
茎の先や上部の葉腋に紫色の鐘形の花を開く
花冠は5cm程で先は5裂する
裂片の間には副片があり、内側には茶褐色の斑点がある

果実は細長い蒴果で、枯れた花冠に包まれ熟すと2裂する
種子は紡錘型で翼が付いている

秋に根を採り日干しにしてから粉末にして、食後すぐに0.5gを服用すると健胃作用がある
苦味配糖体が舌先を刺激し、大脳反射により胃液の分布を盛んにする
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アワコガネギク

2018-11-18 | 樹木 草花


アワコガネギクが咲き誇っていて、ハナアブの仲間が訪れていた
アブはハエの仲間で、主に触角が短く、物を舐めるのに適した口器を持っている

アワコガネギク(泡黄金菊)はキク科のやや乾いた山麓や土手などに生える多年草
小さな黄金色の花が密集して咲く様子を泡に見立てたもの
別名キクタニキク(菊渓菊)は京都北山の菊渓に因んで呼ばれる

茎は叢生し、高さ1m程になる
10~11月枝先に1.5mm程の小さい頭花を多数つける
頭花は黄色い舌状花と筒状花多数からなる
花は小さいが群れて数沢山咲くのでとても見ごたえがあり豪華に感じる
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ヌルデミミフシ

2018-11-17 | 虫類


ヌルデの木に虫こぶを見つけた
羽状複葉の葉軸部に形成される袋状の閉鎖型虫こぶ
虫の正体は、ヌルデシロアブラムシ

秋に虫こぶの開口部から脱出した有翅虫はコツボゴケなどに移る
そこで生まれた幼虫は越冬後に有翅虫になりヌルでに戻る
有翅虫の脱出前の虫こぶを加熱乾燥したものが「五倍子」で薬用、染色用に使った

虫こぶ:
植物の葉などに「こぶ」が付いていたり、芽や実が異常に肥大していることがある
内部に虫が見つかることが多いため「虫こぶ」「虫えい」と呼んでいる
その後虫だけだは無く、ダニや線虫 菌類などでもこぶになったりするので、まとめて「ゴール」と呼ぶ
実際には「虫こぶ」で通じる
虫こぶは形成生物(虫など)の何らかの刺激で、植物の組織、細胞が異常に肥大や増殖して生じる
何らかの刺激は 産卵に伴う分泌物とか 幼虫の摂食による刺激とか 今でもはっきりしていない

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ホソヒラタアブ

2018-11-16 | 虫類


ホソヒラタアブがノハラアザミの花でお食事中

ホソヒラタアブは細くて平たい体つきをしている
アブの仲間は綺麗な縞模様でハチに似ている 毒針を持つハチに擬態して天敵から身を守っている

成虫で越冬して3月~10月頃まで見られる 暖かい所では冬でも見ることがある
ヒラタアブ類では一番良く出会う
幼虫はウジ虫型で、草花の上でくらしアブラムシやカイガラムシを食べる
アブラムシの天敵として重要

成虫は花に飛来して蜜や花粉を食べる
虫媒花の送粉者として活躍する
大きさは1cm程だった
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