トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ヤニサシガメ

2020-02-29 | 虫類


日本のサシガメ科マキバサシガメ科は約120種もいる
ヤニサシガメは体表面が粘着物で覆われている
見つかったのは幼虫のようだ

カメムシ目サシガメ科の昆虫 アカマツやクロマツに居ることが多い
幼虫で越冬して、成虫は5月から10月に見られる
食べ物はマツカレハの幼虫や他の小型昆虫に口を突き刺して体液を吸う
脚には結束状のふくらみがある
大きさは12mmほどだった
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ゴマフボクトウ幼虫の糞

2020-02-28 | 虫類


ゴマフボクトウは蛾の仲間で幼虫は木の幹に穴をあけその中で暮らす
木の根元に山盛りになっている丸い粒が糞で、幼虫は木の中の材を食べて育つ

ボクトウガ科の蛾は日本では4種いる
ゴマフボクトウは幼虫で越冬して成虫は6~9月に見られる
幼虫はクヌギやコナラなどの広葉樹に穴を開けその材を食べて成長する
成虫になるまで2年かかる
成虫の翅は半透明の白地にゴマをまぶしたような黒いまだら斑がある
大きさは2cm程
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フキノトウ

2020-02-27 | 樹木 草花


フキがあちこちで芽を出し始めた
淡緑色の苞に包まれた若い花茎がフキノトウ
ほろ苦い早春の味として親しまれている
葉柄はキャラブキや煮物、葉身は佃煮などにする
名前は用便の際の「拭き葉」からという説がある

フキはキク科の山野に生える多年草
地下茎を伸ばして増える
3~5月、葉が出る前に花茎を伸ばして散房状に頭花を付ける
雌雄異株で、雄株は黄白色の頭花を多数つけ、すべて筒状の両性花だが結実しない
合着した黄色の葯筒の間から棍棒状の花柱が伸びだしている
雌株の頭花は白っぽい 細い糸状の多数の雌花の中に雄花と同じ形の両性花が数個混じる
この両性花は花粉が出来ない 雌花の花柱は糸状
そう果は3.5mmの円柱形 1㎝程の冠毛がある

フキノトウを蕾の頃取り日陰干しにしたものを煎じて飲むと、咳止め去痰に良い

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フクジュソウ

2020-02-26 | 樹木 草花


庭に名前も目出度いフクジュソウ(福寿草)が咲いた
春を告げる花の代表で元日草や朔日草(ついたちそう)別名がある
正月に売り出されるものはハウス栽培のもの 園芸種も多い
花後茎葉は著しく伸びて30cm程にもなるが、夏には地上部が枯れる春植物

キンポウゲ科の山地のやや明るい林内などに生える多年草
根茎は黒褐色で太く多数のひげ根を束生する
当初は茎が伸びず、苞に包まれた短い茎の上に花だけを付けるが、次第に茎葉が伸びて幾つかの花を付ける
3~4月 枝先に黄色い金属光沢のある3cm程の花を咲かせる
花弁は10~20個あり、一番外側の弁は萼片で、萼が花弁と同じか少し短のものはフクジュソウで、萼が花弁より短いものはミチノクフクジュソウと言う
花は光沢のある花弁を使って、日光を花の中心に集め、その熱で虫を誘引している
花は日が当たっている時だけ開く

全草有毒 特に根 根茎に強心配糖体のシマリンを多く含む
強心薬と早合点して煎じて飲めば、心臓マヒを起こす
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イカリソウ

2020-02-25 | 樹木 草花


花の形を和船の碇に見立ててイカリソウと言う

メギ科イカリソウ属の主に太平洋側の山地に生える多年草
茎は30cm程で、葉は2~3回3出複葉 小葉は3~8cm歪んだ卵形で基部は心形

花は3~6月に咲き、2cm程で花弁は4個、色は紅紫色~白色まである
白色のものはシロバナイカリソウと言うこともある
基部から2cm程の距が四方へ突き出している
果実は袋果で中の種子にはアリの好む種枕(エライオソーム)がついている

イカリソウ属の地上部は淫羊霍(いんようかく)という生薬で強壮強精に使われる
地上部の乾燥品淫羊霍を刻んだものを、ホワイトリカーとグラニュー糖に二か月ほど漬けて飲むと効果がある
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アズマイチゲ

2020-02-24 | 樹木 草花


早々とアズマイチゲの花が咲いた。温暖化のせいだろうかサクラもそうだが、今年はどの花も開花が早い

キンポウゲ科イチリンソウ属の多年草
この仲間は早春に花を開き、6月初夏のころには姿を消す 僅か3か月の地上生活を送るいわゆる春植物
落葉樹林内や林縁、草地などに生える
高さ20cm程で根茎は横に這う
茎葉は3個輪生し3出複葉で、小葉は先に鋸歯があり長さ2cmほど 柔らかく垂れさがる

花は3~5月に咲き4cm程の大きさで1個が頂生する
萼片は花弁状で8~13個あり、線状長楕円形、白色で基部と裏面は少し紫色を帯びる
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初音

2020-02-23 | 野鳥


今日は近くの公園でウグイスの初音を聞いた
名前は鳴き声から来ていると言う説がある
「ウグイ」は鳴き声で「ス」は鳥を表す接尾語
ウーグイと鳴くのかしらと思う

留鳥 積雪の多い所のものは冬には暖地に移動し、市街地の庭や公園にも現れる
東京周辺では11月初めころ現れて冬を越し、2月下旬から3月初めに初音、その後1か月くらいのうちに姿を消す
繁殖行動では、オスは200m程の縄張りで囀り縄張り宣言と花嫁募集を行う
メスが来て番になったかと思うと、また別のメスを求めて囀り続行
テリトリーの中で数羽のメスが子育てを行うことになる
メスはそれぞれ一羽で巣作りから子育てまで行う
メスだって負けてはいない、2回目の子育ては別のオスの縄張りで行う

ササ類のある林を好み、茂みの中を跳ね歩き、昆虫類 クモ類などを採食する
藪の中に居るので声はよく聞くが姿は見られないことが多い
説明する時は、100回(声聞いて)に1回(見られる)と言っている
鳴き声はご存知「法 法華経」

雌雄同色 茶褐色の体 淡い眉斑やや長めの尾羽
大きさは オス15.5cm メス13.5cmで小鳥では珍しく雌雄で違う

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シナマンサク

2020-02-22 | 樹木 草花


マンサクの名は、枝いっぱいに花を咲かせるので満作
又年明けから咲くので「まず咲く」が訛った という説もある
シナは中国原産の意味

マンサク科の中国中部原産の落葉小低木 高さ2~9m程になる
葉は10cm程の歪んだ倒卵形で縁には波状の歯牙がある
翌年の花の頃まで褐色になった葉が落ちずにいる

花は1~3月 葉が展開する前に咲く
前年の葉腋から出た短い柄の先に黄色の花が集まって咲く
花は良い香りがする
花弁は4個 2cmほどの線形。萼片は4個卵形で暗紫色 外面は鉄さび色に覆われる
果実は蒴果 熟すと2裂し光沢のある黒い種子を2個出す
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チョウゲンボウ

2020-02-21 | 野鳥


チョウゲンボウの名の語源は不明だが、一説にトンボを意味する「げんざんぼう」という北関東の方言をもとに「鳥げんざんぼう」の略ではないかとの推測がある
ハヤブサ目ハヤブサ科の鳥

留鳥又は漂鳥
本州で繁殖して冬は各地の農耕地や草原などに居る
断崖にある横穴や岩棚 大木の樹洞 建造物の穴など で繁殖する
ヒラヒラした感じの羽ばたきで飛び時にはホバリングして、地上の昆虫類やネズミを探す

オスは頭と尾羽が青灰色 上面は茶褐色で黒い斑がある 下面は淡黄褐色で黒色の縦斑がある
メスは上面が淡い茶褐色で黒褐色の斑があり、下面は縦斑になる
大きさ35cm
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カケス

2020-02-20 | 野鳥


カケス(懸巣)は森林性のカラス科の鳥
樫の実を食べるので平安時代から「かしどり(樫鳥)」の名で呼ばれ、江戸時代から「かけす」と言われるようになり、統一和名としてカケスになったのは大正時代から
カケスのいわれは鳴き声説や、巣を懸けるように作るからなどある

留鳥又は漂鳥
低山の良く茂った林に居て、冬には暖地に移動するものもいる
樹上や地上を跳ね歩くことが多い
主にドングリなどの木の実を採食するが雑食性が強く、動物質と植物質のどちらも食べる
ドングリ類を木の隙間や地中に隠す習性がある
食べ忘れた実の芽が違う種の木から出てくることがある

雌雄同色
頭頂は白く黒い縦斑がある
顔前面は黒く喉は白い 体はぶどう褐色翼は黒く、風切がい弁は白い
雨覆いには青と白と黒の綺麗な斑模様がある
大きさ33cm
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カシラダカ

2020-02-19 | 野鳥


今日は24節気の雨水 
雪が雨に変わる頃 積もった雪が溶けだし暖かい地方では春一番が吹く

カシラダカ(頭高)は頭に冠羽があり、それを立てることが多い事が名前の言われ
冬鳥
平地から山地の疎林、林縁 灌木のある草地 アシ原などに居る
群れで見られることが多く、灌木のある開けた場所で地上を跳ね歩き時折冠羽を立てながら、
草木の種子を食べる

メスと冬羽のオスは、頭上と頬が黒く下面は白くて褐色の縦斑がある
夏のオスは黒い頭と白い眉斑がある
大きさ15cm
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カワウ

2020-02-18 | 野鳥


うっすらと見える富士山の手前の水面に、カワウが一列になって飛んで行った
その数 目の子勘定で3000羽
「ウ」は奈良時代からの言葉で、「浮く」「産む」「うみどり」等の頭の一文字を残した省略形と考えられている

留鳥 東北地方北部では漂鳥
主に湖沼 河川 内湾に居る
早朝群れで隊列を組んで採餌場へ飛び、潜水して魚を捕る
ウ類の翼は他の水鳥に比べて油分が少ないため水を吸収しやすく、杭などの上で羽を広げて乾かしている姿を良く見る
夕方には再び群れになって塒などに戻る
周辺の樹上でコロニーを作り繁殖する

雌雄同色
全体に黒っぽい体と、茶褐色の背と雨覆 長くて先端が曲がった嘴
大きさ81cm
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コウノトリ

2020-02-17 | 野鳥


千葉県野田市にあるコウノトリの里へ見学に行ったとき、交尾を始めた姿が見られたが実にダイナミックだった

名前は中国名「鸛」の音クワンから転じたと言われる
赤ん坊を運んでくると言う俗説は元々ドイツの伝承
かっては全国で繁殖する農耕地帯の鳥だったが、昭和40年代に国内繁殖は絶滅し、現在は大陸から稀に飛来するのみ
兵庫県豊岡市で、人工繁殖させた個体を自然に戻す事業をして居る
連携して多摩動物園でも飼育しており、野田のコウノトリの里はここから分けたもの
国の特別天然記念物 日本版レッドリスト絶滅危惧IA類

数少ない冬鳥
湖沼 水田 干潟などにいる
水辺を歩いて魚類 爬虫類 両棲類などを捕る
雌雄同色 黒色で太く長い嘴 体は白く黒色の風切 足は淡紅色
大きさ112cmと大型
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カエル合戦

2020-02-16 | 小動物 他


近くの公園の小さな池でヒキガエルが産卵していた

早春の頃小さな池や沼にヒキガエルが集まって産卵する光景が見られ、カエル合戦とかガマ合戦と呼ばれる。春の到来を告げる指標の一つ
都心部では2月の終わりから3月の初めに見られることが多いのだが、今年は早く2月初旬に行われたのは暖冬のせいかもしれない
カエル合戦の引き金になるのは、最低地温が6℃が合戦の合図と言われている
繁殖が終わると1か月ほど春眠する

居たのは日本固有亜種のアズマヒキガエルらしい
繁殖期間は1週間ほどで、そろそろ終わりかけているようだった
紐状の卵塊は5m以上にもなり、卵数は1500~8000個
孵化幼生は6~8月に変態する
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ツルドクダミ

2020-02-15 | 樹木 草花


石垣のわずかな隙間にツルドクダミの葉が茂っていた
葉がドクダミに似ているのでこの名が付けられた
 

タデ科の中国原産のつる性多年草
葉は長さ3~9cmの卵形で先は尖り基部は針形
葉柄に関節がありここから脱落しやすい

花は8~10月に咲く
花序は円錐形で、一つの花序に雄花と雌花が混じって咲く雌雄雑居性
花被片は緑白色で5裂する
花の後、雌花の花被片3個は翼状になりそう果を包む

唐の時代中国では、ツルドクダミの生薬「何首烏」が不老長寿の薬と考えられていた
8代将軍吉宗が早速この苗を取り寄せ、全国に栽培を命じた
しかし効く様子がなく打ち捨てられ、一転雑草になり野生化してしまった
薬効としては、乾燥した塊根(何首烏)を煎じて飲めば、便秘整腸に効く
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