トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ナギナタコウジュ

2022-10-31 | 樹木 草花


花穂が反り返り、花が片側に付く様子をナギナタに見てた名前
コウジュ(香需)は漢名、シソとハッカを合わせたような香気が中国の香需と言う薬草に似ているので付けられた

シソ科の山地や道端に生える1年草
茎は4稜あり、高さは30~60cm程で全体に強い香りがする
葉は対生し、長さ3~9cmの卵形~狭卵形で、先は尖り縁には鋸歯がある

花期は9~10月
枝先に花穂を出して、淡紅紫色の小さな花を一方向に密に付ける
花冠は5mm程の唇形で、縁は細かく裂け、毛が生えているように見える
花の反対側には、苞が整然と並んでいる

秋の花が盛りの頃に、地上部全体を採り風通しに良い所で陰干しする
全草中に1%の精油を含んでおり、血行を盛んにし発汗を促進する効果があるので、風邪の発汗解熱に使われ、利尿にも効果がある

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タマガヤツリ

2022-10-30 | 樹木 草花


花序が丸いのでタマガヤツリ
池の岸辺に湿地域を設けたせいで、この場所では最近になって見られるようになった

カヤツリグサ科の高さ15~40cmの一年草
田の畔や溝の縁などに生える

葉は線形で茎より短く、葉鞘は黄褐色
茎の先端に葉と同じ形の苞が2~3個有り、その間から数個の枝をだし花穂を付ける

花期は8~10月
花穂は多数の小穂が球形に集まって1cm程に密集する
小穂は1cm程の扁平な線形で、10~20個の小花が2列に並んで付く、鱗片は倒卵形

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ミズアオイ

2022-10-29 | 樹木 草花


水辺にミズアオイが咲いていた
水湿地に生え、葉の形がカンアオイの葉に似ているのでこの名がある
準絶滅危惧(NT)

ミズアオイ科の水田や沼、湿地などに生える1年草
ミズアオイ科は日本ではミズアオイ属2種が自生し、ホテイアオイ属1種が帰化している

茎は高さは20~40cmで、根生葉は15cm程の長い柄があり、葉身は5~10cmの心形で厚くて光沢がある
茎葉の柄は短い

花期は9~10月
茎先に円錐花序を出して、3cm程の青紫の花を多数つける
花被片は6個有り、内花被片の方がやや幅が広い
雄しべは6個有り、葯が青紫色の長い雄しべは蕾の時に花粉をだし自家受粉する
短い雄しべ5個の葯は黄色で、開花してから花粉を出す
蒴果は1cmほどの卵状楕円形で、先端に角状の花柱が残る

若芽、若い茎を根際から切り採る
茹でてさらし、酢の物、煮物、汁の実、各種あえ物など美味しい
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シロバナタンポポ

2022-10-28 | 樹木 草花


シロバナタンポポは春に咲くと思っていたが、この時期に咲いていた
タンポポの仲間は種類も多く主に春から咲くが、ボチボチ一年中咲いているものもある

キク科の普通に生える多年草 西日本に多い
葉は20cm近くある披針形で、羽状に中~深裂する
他のタンポポより立っている感じがする
葉や総苞は淡緑色で葉の脈は白い

花期は3~5月
花茎は30cmほどあり、先端に白い頭花を1個つける
頭花は4cm程
セイヨウタンポポと同じように単為生殖をする
総苞は開花時には2cm程
総苞外片はやや反りかえり卵状長楕円形又は卵形で内片より短く、上部に角状突起があって良く目立つ

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オガタマノキの実

2022-10-27 | 樹木 草花


オガタマノキ(招霊の木)にまだ実が残っていた
この木は神社に良く植えられており、神事に使われる

モクレン科の常緑高木で高さ15m程になる
葉は互生し、5~12cmの長楕円形で全縁
表面は深緑色で光沢があり、裏面は白色を帯びる

花は3~4月に咲く
葉腋に1個づつ3cm程の小型の香りの強い花が咲く
花被片は12個有り全て花弁状で、基部は紅色を帯びる

果実は袋果が集まった集合果
長さ5~10cmのブドウの房状で9~10月に熟す
熟すと赤くなり果皮が裂開する
1個の袋果に赤い種子が2~3個入っている
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シモバシラの花

2022-10-26 | 樹木 草花


冬 寒くなると枯れた茎にシモバシラが出来る
霜柱ばかりが名を売っているが花も面白いと思う

シソ科シモバシラ属の多年草
東アジアの特産属で2種あり、日本にはシモバシラ1種がある

茎は4稜型でやや硬く、高さ40~90cmになり上部は枝分かれする
葉は長楕円形で長さ8~20cmで鋸歯がある
花は9~10月に咲く
花穂は10cm程で上部の葉腋から出て、一方に偏って唇形花を付け面白い
花冠は白色で長さ7mmほどで、上唇は浅く2裂し下唇は3裂する
雄しべは4個、先が2つに分かれた雌しべと共に花冠から付きだす

寒くなって枯れ始めた茎が、まだ地中は暖かく根は生きて水を吸い上げている時期に、水が染み出て霜柱を付ける
この植物の名前の由来であり、大きな特徴である
他に霜柱を作る植物は、アキチョウジ シロヨメナ カメバヒキオコシ カシワバハグマその他何種かある
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アカゲラ

2022-10-25 | 野鳥


アカゲラは白 黒 赤の配色が綺麗なキツツキ類
木を突っつくのでキツツキと言うが、名前には使われない
名前では「ケラ」という語を使う
古語では「けらつつき」と呼ばれ、ケラはドラミングの音が語源と言う説、「けら(虫)」を突いて捕食するからと言う説など諸説ある

留鳥 少数が漂鳥または冬鳥
林内の行動が多いが、時に地上で採食することがある
昆虫類を好み、秋冬には木の実も食べる
営巣は枯れ木でも、生きている木でも自分で穴を掘って行う
前後2本づつの足指と鋭い爪、硬い尾羽を使って木の幹で体を支えている

雌雄はぼ同色
背中の逆八の字型の白斑、黒い頭上、喉から胸は汚白色
オスの後頭には赤い斑がある メスの頭には赤い部分はない
大きさ24cm
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ジョウビタキ

2022-10-24 | 野鳥


冬の使者ジョウビタキ(尉鶲)♀に出会った
名前のジョウ(尉)は翁の意味で、オスの頭が銀髪のように見えるからで、
ヒタキ(火焚き)はヒッヒッと言う鳴き声が火打石の音に似ているから
又、上等なヒタキと言う解釈もある

冬鳥 10月頃にやって来て4月まで居る
市街地から低山の花壇や公園、農耕地 川原 草原など広く全国に居る
雌雄とも一羽で縄張りを持ち、主に昆虫類やクモ類を捕り様々な草木の実も食べる
鳴き声はヒッヒッと縄張り宣言の声をだし、合間に小さくカッカッと言う声を入れる

オスは頭頂から後頭まで灰白色で、顔から喉と上面は黒く、次列風切り基部は白色で白斑になる
メスは全体に灰褐色で、翼の白斑は有る
大きさは14cm
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キンクロハジロ

2022-10-23 | 野鳥


カモたちが日に日に増えてきた
キンクロハジロは「金目黒羽白」が変化したもの
目が金色で、羽は黒く、脇の羽が白い
見た個体は脇腹に褐色の羽が見えて、冠羽も短いので若い鳥かも知れない

冬鳥 北海道の北部や東部では少数が繁殖している
湖沼 河川 内湾などに居る
水面を動き回っては潜り、貝類 カニやエビなどの甲殻類 水生昆虫類などのほか水草も食べる
カモ類は潜りが得意でなく水面で給餌するものもいるが、キンクロは良く潜り肉食が多い

オスは頭部から胸と上面は黒く、顔に紫色の光沢があり後頭に冠羽があり、脇は白い
メスは脇腹が褐色で冠羽は短くて顔の光沢はない
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カワウ

2022-10-22 | 野鳥


早くも頸の周りが白い繁殖羽のカワウが居た
カワウは主に河川 湖沼など淡水域に住むウ類

本州と九州に留鳥として分布している
東北地方北部では漂鳥
内湾や湖沼 河川などに居る

ウ類の翼はほかの水鳥に比べて水をはじく油分が少ないので水分を吸収しやすい
その為 杭や樹上、石の上などで翼を広げて羽を乾かす姿をよく見かける
他のウ類と異なり樹上で集団営巣をする
繁殖時期になると、顔を囲む部分と脛に白い羽毛が生え婚姻色になる
水に浮いているときは、深く体を沈め体の半分以上が沈んで見え、嘴は少し上向きになる
巧みに潜水をして魚などを捕える

雌雄同色
全体に黒っぽい体、茶褐色の背と雨覆い、長く先端がかぎ状に曲がった嘴
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アオツヅラフジ

2022-10-21 | 樹木 草花


アオツヅラフジの実がキンモクセイに絡んでなっていた

ツヅラフジ科の低地の草原や道端に生える落葉ツル性木本
枝には淡黄褐色の毛が生え、ツルは右巻き
葉は互生し、3~12cmの広卵形~卵心形
葉の形は変化が多く、時に浅く3裂する、縁は全縁

花は7~8月に咲く
雌雄別株で、枝先と葉腋に小さな花序を出し、黄白色の花を付けるが極めて小さくあまり目立たない

果実は核果
6mm程の球形で、10月頃から粉白を帯びた黒色に熟す
このような実の一部は、表面で紫外線を反射して、紫外領域まで見ている鳥の目にはひときわ輝いて見えるらしい
中の核は5mmほどで、中心が凹んでいる
丸まったイモムシ・アンモナイト・車のタイヤなど色々言われ、形が面白く人気がある

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ヒメヒゴタイ

2022-10-20 | 樹木 草花


ヒゴタイに似るが小さいのでヒメヒゴタイ
絶滅危惧Ⅱ類(VU)

キク科の山地草原に生える2年草
茎は高さ1m程になり、上部でよく枝分かれする
葉は互生し広披針形または披針形で、下部の葉は羽状に深裂する

花は8~10月に咲く
頭花の色は紅紫色で1.5cmほど、大型の散形状に付く
小花は全て筒状花で先は5裂する
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ナラ枯れの木

2022-10-19 | 樹木 草花


ナラ枯れだろうかコナラが枯れてしまって、すっかり枯葉になってしまった

ナラ枯れは5mmほどの甲虫の「カシノナガキクイムシ」(カシナガ)が媒介するナラ菌が引き起こす伝染病
主にブナ科の樹木に感染し、木は水を吸う能力を失って立ち枯れしてしまう

カシナガが木に穴を掘って侵入する時には、穴を掘ったカスの木くず(フラスと言う)が木の根元に落ちている
フラスを見つけてナラ枯れの兆候を見つけてすぐに処置をすれば、あまり広がらずに済んだかもしれない
今では時遅しであちこちの公園で見かける

カシナガは昔から居た甲虫で、細々と森林で生きていた
今では里山の雑木林が放置され、更新伐採されなくなったのでこの虫が好む大きくて古い木が増えたのも原因の一つと言われている
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シロミノコムラサキ

2022-10-18 | 樹木 草花


以前シロミナンテンと言って、実の白いナンテンを見て驚いたことがあるが、これは白い実のコムラサキ
コムラサキの変種で花色と実が白いのが特徴

コムラサキ:
クマツヅラ科の落葉低木、高さ2m程になる
葉は対生で5cm程の倒卵状長楕円形、葉の上半分に鋸歯がある
先は尾状に尖り、基部はクサビ形

花は7~8月に咲く
葉腋のやや上から集散花序を出し、淡紅紫色の花を10~20個もつける
シロミノコムラサキは白い花をつける
花冠は長さ3mmほどで、上部は4裂し裂片は平開する
雄しべは4個、雌しべは1個共に花冠の外に突き出る

果実は核果
3mm程の球形で紫色に熟す・・シロミノコムラサキは白い実を付ける
核は2mmほどの扁平な倒卵形
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クロコノマチョウ幼虫

2022-10-17 | 虫類


ジュズダマに綺麗な緑色のイモムシ、クロコノマチョウの幼虫がいた

タテハチョウ科のチョウで本州千葉県以西の湾岸地域に分布している
分布を拡大しておりかっては東京近郷では見られなかったが、今では定着して発生している

頭部が黒く、1対の長い角のような円柱状突起があり特徴的
体は黄緑色で5cm程の大きさがあった
食草はススキ、ジュズダマ、ヨシなどイネ科植物

成虫(11月のもの)

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