トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カラスウリ

2015-10-31 | 樹木 草花


外国の行事のハロウィーンが日本でも大流行
イベントの裏には企業や業者の思惑がある
昔は縁日があって神社などは賑わったものだが こういう業者が入り込めない行事は廃れてしまった
ハロウィーンに浮かれてカラスウリの実で顔を作ってみた

カラスウリはウリ科のつる性多年草
地下の塊根からつるを出し 花は8~9月にレース状に咲く
雌雄異株で雌株には楕円形の赤い実が生る
塊根に含まれたでんぷんを昔はベビーパウダーとして使った
実の中はヌルヌルした納豆状
中に新鮮な時には黒光りした種子が何個か入っていて 乾くと茶色くしわが寄る
種は鳥が食べて散布される
一方秋になるとつるが地面に伸び土に潜り小さなイモを作り 春にはそこから新しい芽を出す
遠くへは鳥散布 近くへはクローンを作って子孫繁栄を図る達者もの

種は昔の人は結び文に見立てて「玉章(たまずさ)」と呼び 大黒様とか逆さにして打ち出の小槌に見立て財布に入れておくとお金が溜まると言い伝えられる
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紅葉 黄葉

2015-10-30 | 樹木 草花


東北へ紅葉を見に行ってきた
東北の紅葉はは自然のままの姿の紅葉で遠くから眺める紅葉だ
朝もやの紅葉 湖 渓流 山々の紅葉とても素晴らしかった

樹種が豊富でブナ ミズナラ カラマツなどの樹色が広がる地域 赤系のカエデ類 ウルシ類ナナカマドなどが散らばり 常緑樹の緑が引き立つ
日本の秋は素晴らしい 

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ウマオイ

2015-10-29 | 虫類


都心の公園にいるとは思ってもみなかったウマオイがいた

夏の夜に鳴くキリギリスの仲間のウマオイは 鳴くのはオスで左右の前翅をこすり合わせて音を出すが コオロギの仲間とは翅の重ね方が逆で 左前翅が上になっている
鳴き声はスイッーチョン スイッーチョンと張りのある澄んだ声で鳴く
この鳴き声が馬子が馬を追う声のように聞こえることからウマオイという

食べ物は他の昆虫で肉食
獰猛で前脚にある鋭いとげで捕らえる
出現時期は8~11月で 卵で越冬する
大きさは3㎝程
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シマアカモズ

2015-10-28 | 野鳥


アカモズの亜種でシマアカモズ
夏鳥として九州以南に渡来し 南西諸島 奄美大島や石垣島などで見られるのはシマアカモズが多い
低地から山地の明るい林 低木のある草原 林縁などにいる

オスは頭や背 尾が褐色がかった灰色で仮面は淡い黄褐色
メスや若鳥は脇に鱗模様がある
主に昆虫類を採食しモズのように「はやにえ」も行う
大きさ20㎝
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ノゴマ

2015-10-27 | 野鳥


オスの喉が真っ赤っ赤で人気者 出会えて嬉しい!
安土桃山時代から「のご」と呼ばれていた
「のご」は喉紅と書き喉の赤いのを示している
江戸時代にコマドリに似ているという意味を込めてノゴマに変化した

夏鳥として主に北海道へやってきて繁殖する
南に渡るこの時期には本州でも見られることがある
地上で昆虫類 クモ類 ミミズ類などを採食する
メスの喉は汚白色で他はオスと変わらない色をしている
大きさは16㎝
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ハリガネムシ

2015-10-26 | 虫類


公園で自転車に轢かれたカマキリの尻から黒い虫が出て来た
ハリガネムシだ

ハリガネムシはカマキリによくいる寄生虫
ウネウネと動き触ると意外に硬い
長さは10㎝位あった
類線形動物と言い 回虫などの線形動物に近い仲間

ハリガネムシの卵は水中に産み落とされる
幼虫になると水に住むカゲロウなどの幼虫に寄生する
やがてカゲロウが陸に上がって成虫になり カマキリに食われると今度はカマキリに寄生する
ハリガネムシに寄生されているカマキリは珍しくない
ハリガネムシが卵を産みたくなると何らかの物質を出してカマキリが水辺に行きたくなるよう誘うと言われている
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ゲジゲジ

2015-10-25 | 虫類


イモ堀をしていたら初めて出会った恐ろしげな虫
通称ゲジゲジと言い 標準和名はゲジの仲間でオオゲジ
ゲジ科は日本では2種 ゲジとオオゲジ

食べ物は肉食で小昆虫類を食べる ゴキブリの天敵でもあり衛生害虫をよく食べてくれるので益虫と言われる 大きく言えばムカデの仲間だが攻撃性はなく基本的に人には無害
ゴキブリを退治してくれる益虫だからと言って こんなのに家の中を徘徊されるのは御免被りたい

長い足は外敵に捕まった時には自切する
切れた足はしばらく動き外敵の注意を逸らすことができる
大きさは5cmほどあった 足は15対で動きは速い あっという間に隠れてしまった 
日本全土に分布し一年中出現する
夜行性で落ち葉 石の下 土の中など虫の多い屋外の物陰にいる

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ハンショウヅル実

2015-10-24 | 樹木 草花


ハンショウヅル(半鐘蔓)の実が生っていた
キンポウゲ科センニンソウ属で実はセンニンソウによく似ている

山地の林縁や林内に生えるつる性の低木 長い葉柄が巻いて他の木や草に絡みつく
下向きに咲く釣り鐘型の花を半鐘に見立ててハンショウヅルという
花は5~6月頃咲き3㎝位の紅紫色で白い毛で縁取られる

花の後花柱が伸びて長さ3㎝程になり毛も伸びて羽毛状になりそう果に残る
この羽毛状の毛で風に乗り飛ばされる      
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ミサゴ

2015-10-23 | 野鳥


水中に足から突っ込み魚を捕らえることから「水探る」が語源となった

留鳥 寒冷地のものは冬に暖地に移動する
海岸 河口 湖沼 池 河川など水辺にいる
魚食性の鷹で水面上で低空飛行し 水中に足から飛び込んで魚を捕る

切り立った岩の上 河川の崖 山林の大木の樹上に巣を作り繁殖し 巣は毎年使う
大きさオス54㎝ メス64㎝ 雌雄ほぼ同色 日本版レッドリスト準絶滅危惧種
大きな魚をヨタヨタ運んでいるオスのそばにやってきた体の大きなメスが 空中で放り出した魚を受け取り運んでゆく映像を見たことがある 頼りになるメスだった
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ツツドリ

2015-10-22 | 野鳥


ポポ ポポという鳴き声が筒を叩く音のように聞こえるのでツツドリという
特徴のある声は遠くまで届くので居ることは分かるが 木の葉陰に隠れていて見るのは容易ではない

夏鳥 山地の林などにいる
一羽で生活しカッコウのように開けた場所に出ることは少なく林内での行動が多い
見つけるのは難しいが渡りの時期には好物の毛虫の発生している木に来ることがある
写真はサクラの樹にきていた
雌雄ほぼ同色 大きさ33cm

子育ては自分ではせず主にセンダイムシクイに托卵する
センダイムシクイの卵は白い無地だが ツツドリの卵は白地に茶色の斑があって似ていない
それでもセンダイムシクイは大切にその卵を抱く
ツツドリの仲間のホトトギス カッコウ ジュウイチは托卵をする
進化の途中の境遇が托卵をさせたのだろうが 何ほどか自分で育てたいだろうに・・

これも又さすがにものぞあはれなる かた山かげのつつどりの声(寂蓮)
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キビタキ

2015-10-21 | 野鳥


ゴールデンウィークの頃にやってくる代表的な夏鳥
秋遅くまで日本に留まり木の実を啄んでから南下する
秋の渡りのこの時期には都心や周辺でもチラホラ見られる

オスの黄色い色が美しく目立つヒタキ類
メスは全体にオリーブ褐色で喉と腹は淡色
秋は若いオスはまだ雌と同じ色をしているので茶色いキビタキを見かけることのほうが多い

林内の枝に垂直に止まりあまり活発には動かず葉や枝にいる昆虫類やクモ類などを採食し木の実なども食べる
全長14㎝ スズメ大
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シモバシラ

2015-10-20 | 樹木 草花


山地の木陰に生える シソ科の多年草
シモバシラ属は東アジアの特産属で2種あり日本にはシモバシラ1種がある

高さ40~90㎝程の茎に長楕円形の葉が付き 上部の葉腋から10㎝程の花穂をだし白色の7㎜ほどの花を茎の一方的に偏って咲かす

初冬の頃に枯れ始めた茎の根元から霜柱のような氷柱が立つことからシモバシラの名がある
最近はわざわざこのシモバシラを見に初冬の山に行く人もいる
都心の公園でも植栽し始めてあちこちで見る

霜柱は冬になって外気が氷点下になって地上部が枯れても 地中はまだ暖かく根は生きている
そこで吸い上げられた水分が茎の途中から染み出し 外気に触れて氷り 氷の花が大きくなり霜柱の様に見える
霜柱を作る植物はシモバシラのほかにカメバヒキオコシ シロヨメナ アキチョウジなど幾つかある
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サネカズラ

2015-10-19 | 樹木 草花


山野の林縁に生えるマツブサ科の常緑つる性木本
別名ビナンカズラ・樹皮から採れる粘液を整髪に使ったので美男葛

花は葉腋に付き1.5㎝の黄白色 花被片は10個前後
雄花は雄しべが球状に付き横に広がった赤いのは隔葯という
小さな葯が隔葯の両側についている
雌花も球状に付き色は淡緑色 白っぽい花柱が伸びている

花が終わると花床が丸く膨らみ 液果が球状に集まった集合花を付ける
鹿の子菓子のようだが不味い
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コヤブタバコ

2015-10-18 | 樹木 草花


山野の林内に普通に生えるキク科の2年草
普通に生えるというが公園では初めて見た

茎は太くよく枝分かれして下部には白い軟毛が密生する
花の頃は根生葉はなく 下部にはさじ状楕円形の柔らかい葉が付く
枝先に緑白色の頭花を下向きにつける
花は2㎝近くあってコヤブタバコとは言うがヤブタバコよりは大きい
花期は7~9月で日本全土に分布している
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ゲンノショウコ

2015-10-17 | 樹木 草花


「現の証拠」と言われるほど効果てきめんの薬草で医者泣かせ
薬効のうち最も多く含まれるタンニンは 殺菌作用のほか優秀な下痢止めになるという
クエルセチン コハク酸などもあり 頭痛 腹痛 カゼはもとより心臓病 腎臓病 婦人病ーつまりは万能薬と言われた
普通は全草を陰干ししたものを下痢止めの薬として使う
センブリ ドクダミと共に3代民間薬

フウロソウ科の高さ30~50㎝程の多年草
花は長い柄の先に2個付き紅紫色 淡紅色又は白色で1.5cmの素敵な花だ
人為的な原因から関東では白花 西日本では紅紫色が多いと言われる
植栽しているからだろうか 実際は都心の公園などでは白花があるところには赤花もあり 赤花のあるところでは白花もあり地域の差は感じない
花期は7~10月

果は心皮の上部がくちばし状に伸び その下端に種子がある
熟すと5裂し裂片は種子を一個づつ巻き上げ飛ばす
この形を神輿に見立てて別名ミコシグサと言う
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