トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ムラサキツバメ

2022-08-31 | 虫類


尾状突起がある小さい蝶が葉の上で休んでいた、ムラサキツバメだ
翅を広げるのを待ったが、飛んでしまった

成虫はマテバシイの葉表で集団で越冬して、4月から11月まで見られる
小型のチョウで大きさは2cm程
翅裏は濃褐色で不規則な斑点や帯が見られる
翅表はオスは全体暗紫色で、メスは紫青色の斑が中央部にある
ムラサキシジミによく似ているが、こちらには尾状突起がある

食草はマテバシイ、シリブカガシなどブナ科植物
森林、公園、人家周辺に居る
照葉樹林などが本来の生息地だが、マテバシイなど街路樹や公園に多いので公園や人家周辺でも良く見られる

ムラサキツバメ♀(11月のもの)

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ヤブラン

2022-08-30 | 樹木 草花


藪に生え、葉がランに似ているのでヤブランという・・ランの仲間ではない
ヤブランは何処へ行ってもごく普通に見られるので良く見た事が無かったが、紫色の可愛い花が付いていた

ユリ科の山野の木陰に生える多年草、公園や庭などに下草としてよく植えられている
葉は30~60cmの線形で先は垂れて、根元から多数出る
花茎は40cm程になり、先に淡紫色の花を総状に多数つける
花は8~10月に咲く
花は長さ4mmの花被片6個、雄しべも6個有り花糸は太い

果実は蒴果だが、果皮が薄くて脱落しやすく、種子がむき出しになって成熟する
種子は6mmほどで、黒く光沢がある・・果実のように見える
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アシダカグモ

2022-08-29 | 虫類


かなり大きめのクモが葉の上で待機中 頭胸部に黒斑が見えるのでアシダカグモのオスらしい
大きさは2cmほどあった

室内を徘徊する大型のクモでゴキブリキラーとして知られている
夜間にハエやゴキブリなどの室内昆虫を捕食する
よる電気を付けたら大きなクモが逃げていたら大体このクモだ

徘徊性のクモで網は張らず獲物が近づくのをじっと待つ待機型のクモ
人家などの建物に生息している
昼間は壁や塀の隙間、物陰などに潜んでいるが、夜間は出て天井や壁、縁の下、土台石などで脚を広げ静止してて獲物を待つ

6~8月頃には卵のうを口に咥え、触肢と第3脚で抱えて持ち歩く
成体は長生きで数年に渡って生きるので、一年中見られる
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コヒルガオ

2022-08-28 | 樹木 草花

 

道端の塀に絡んでコヒルガオの花がまだ咲いていた
花が昼間咲く同属のヒルガオと比べて花が小さいのでコヒルガオの名になった
花や葉や苞葉などの特徴からコヒルガオと思ったのだが、花柄の上部に翼が見えずツルっとしていて、ヒルガオかコヒルガオかはっきりしない
交雑してアイノココヒルガオと言うのもあるそうでそれかも知れない

ヒルガオ科の草地や道端に生えるツル性の多年草
地中の白色の地下茎を伸ばして増え、ツルは他のものに絡みついて伸びる
葉は互生し、ほこ形で基部が耳のように横に張り出す
この張り出した部分が2裂するものが多い

花は6~8月に咲く
葉腋から2~5cmの花柄をだして淡紅色の花を1個つける
花冠は3cmほどの漏斗状
花柄の上部には縮れたような狭い翼がある
普通結実しない
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メハジキ

2022-08-27 | 樹木 草花


子供が短く切った茎を瞼に挟んで目を開かせて遊んだのでメハジキ(目弾き)の名が付いた
別名ヤクモソウ(益母草)は、花の時期に全草を採り乾燥したものを、産前産後の保健薬にしたことからの名前

シソ科の野原や道端に生える多年草
茎は4稜あり、50~150cmほどになる
根生葉は卵心形で長い柄があり、花期には枯れる
茎葉は5~10cmで深く3裂し、裂片は更に羽状に切れ込む
上部の葉は小さく、披針形又は線形

花は7~9月に咲く
上部の葉腋に1cm程の淡紅紫色の唇形花を数個づつ付ける
花冠は1cm程で、下唇は3裂し中央裂片は更に2裂し、赤い筋が目立つ
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セマダラコガネ

2022-08-26 | 虫類


コガネムシ科は日本では約450種
植食性で夜行性の種が多い

セマダラコガネは背にまだら模様のあるコガネムシの仲間
模様の斑紋は変異が多く、全身真っ黒な個体まで居る

幼虫で越冬して、成体は5~9月に見られる
幼虫は草や木の根を食べて育つ

広葉樹の葉の上やショウマ類の花(キンポウゲ科)に多く居る
草地のイネ科植物でも見つかるほか、明かりにも飛来する
広葉樹などの葉を好む
大きさは1cmほど
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ルリタテハ

2022-08-25 | 虫類


翅を閉じたチョウが道の真ん中に止まっていた
頭をそっと撫でるとゆっくりと翅を広げた・・ルリタテハだった
弱っていて飛ぶ力は無いようだった、翅も一部欠けているので何か危ない目に遭ったのかもしれない

成虫で越冬して3月から11月まで、普通に見られる
クヌギやコナラなどの樹液や腐果などに良く集まり、越冬後はアセビ、キブシなどの花を訪れる
表翅は外側中央部に青色の帯があり、全体もわずかに瑠璃色を帯びる
赤茶系の多いタテハチョウの中で、青系のものは珍しい
裏翅は褐色を基調とした複雑な模様がある
大きさは6cm程の中型

食草はサルトリイバラ、ホトトギス、オニユリなど、タテハチョウ科では珍しいユリ科食
幼虫は赤茶色のイモムシで、全体に良く目立つ黄白色の刺状の突起があり、触ると痛そう

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ウシガエル

2022-08-24 | 小動物 他


ヴォーヴォーと牛に似た声で鳴くウシガエル
国内で見られる最大のカエル・・12~18cmほどある
北アメリカ東部原産で、食用として導入されていて、特に戦後数百トンも輸入された
今では北海道南部から石垣島まで各地に定着している
特定外来生物に指定されていて、飼育、販売、移動、輸入、放逐などは禁止されている

繁殖期は5~9月
水草の多い水面に1層の大きな卵塊(50cm四方以上)を産む
卵は6千~4万個と多い
通常は幼生(オタマジャクシ)のまま越冬し、翌年に変態する

比較的深い水深と広い水面を有し、水辺に草が茂る池や沼、河川の溜水と言った環境を好む
貪欲な捕食者で甲虫を主とした昆虫類やザリガニ、他のカエル、水鳥類の雛、ネズミなど多様な動物を食べる

体色は褐色から緑色で体型はがっしりしている
後肢は長く水掻きがよく発達している
背面は鮫肌状で目立った隆条はなく、背側線の隆条もなく、大小の淡黒色や暗黒色の斑紋が密に並ぶ
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ハンノキハムシ

2022-08-23 | 虫類


ハムシ(葉虫)は甲虫の仲間でハムシ科の昆虫
多くは名の通り生きた植物を食べて生活している
日本には約660種が知られている
多くは1cm以下の小さいものが多い

成虫で越冬して、春暖かくなると食草となる食物の葉や花の花粉を食べる
そうして成熟したメスは、雄と交尾した後で幼虫の餌となる食物の葉に卵を産み付け一生を終える
多くの幼虫は3対の短い足を持つイモムシ型で種によって葉を食べるものや根、種子、枯葉を食べるものなど居る
その後蛹化し、夏から秋にかけて羽化し成虫となりそのまま越冬する

ハンノキハムシ:
成虫は4~8月にかけて見られる
全体が光沢のある黒青色で大きさは7mmほど
ハンノキ、ヤシャブシ類、シラカバなどの葉を食べる
産卵は葉面に固めて行う
幼虫は集団で葉を食べ、成長すると地中に潜り蛹化する
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セイヨウニンジンボク

2022-08-22 | 樹木 草花


セイヨウニンジンボクの花が1個だけ咲いていた
の形がウコギ科のチョウセンニンジンに似ていることからニンジンボク(中国原産)と呼ばれる木があり、その仲間のヨーロッパ原産の木でセイヨウニンジンという

クマツヅラ科の落葉低木、3m程になる
葉は対生し、掌状複葉で小葉は5~7個
頂小葉は5~10cmの広披針形で短い柄がある
脈はあまり目立たず、縁は全縁

花は7~9月に咲く
枝先に20cm程の円錐形の花序を出し、淡紫色か白色の小さな花を多数つける
花冠は8mm程の唇形、上唇は2裂下唇は3裂し、中央の裂片はやや大きい

果実は核果、球形で下半部は花の後、大きくなった萼に包まれる
全体に香気があり、ヨーロッパでは果実を香料にする
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フシグロセンノウ

2022-08-21 | 樹木 草花


茎の節の部分が褐色を帯びた黒色で、京都嵯峨の仙翁寺で新しい品種が見つけられて、フシグロセンノウ(節黒仙翁)
又、中国から帰った留学僧が持ち帰り仙翁寺で栽培したともいう

ナデシコ科の山地に生える一年草
高さは40~80cm、茎の節は太く紫黒色を帯びる
葉は対生して卵形又は楕円状披針形
長さ4~12cm、先は尖り縁には毛がある

花期は7~10月
茎頂に朱赤色の5cm程の花を開く
花弁は5個で倒卵形、各花弁の基部には2個の濃色の鱗片がある
萼は長く円筒状で先は5裂し無毛

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ハンミョウ

2022-08-20 | 虫類


歩く前の方に向かって逃げたハンミョウ
猫のように敏捷で狩りが上手、と言う意味で斑猫と付けられた
道案内をしているようにも見えるため、ミチオシエ、ミチシルベとも言われる

成虫は集団で土の中で越冬し、4月から9月まで見られる
前羽に青色、赤色、緑色などの光沢があってとてもカラフル・一度見たら忘れない色模様をしている
大きさは2cmほど

長い足と発達した大顎を持ち、成虫幼虫共に肉食で、他の昆虫や小動物を捕食する
幼虫はイモムシ型で、地面に垂直な坑道を掘って隠れ、近くに来た昆虫を這食する
オスはメスの上に乗り、大顎でメスの胸を咥えて交尾する
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ヤモリ

2022-08-19 | 小動物 他


夜の夜中柵にへばりついていたヤモリを久し振りに見た

日本国内の個体は江戸時代以前の輸入動物の可能性が高いと言われている
大きくは爬虫類に属するヤモリ(ニホンヤモリ)は、有隣目トカゲ亜目ヤモリ科ヤモリ属の小動物

体は平たく、背面と四肢は細かい顆粒状の鱗で覆われるが、大型の顆粒状鱗が散在する
大きさは頭胴長で7cmほどあった

人家やその周辺に居て、夜行性の傾向が強く、夜間エサを求めて灯火や窓などに姿を見せる
公園などでは、樹木に付いている銘板の裏などで良く見つかる
食べ物は小昆虫やクモ類

板壁や戸袋、屋根裏などの隙間に5~7月にかけて産卵
産み落とされると表面の粘着物質で周囲に接着する
卵は楕円形で大きさは14x9mmほどで卵殻は固い
40~90日で孵化、オスは孵化の翌年、メスは孵化の2年後に性成熟する

卵(孵化した後)

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オニヤンマ

2022-08-18 | 虫類


やっと出会えたオニヤンマ
日本のトンボでは最大級と言われるトンボ・・95~102mm
オニヤンマの仲間(オニヤンマ科)は数種居るが、関東ではオニヤンマのみ生息する

平地から山の小川や渓流などの周辺で見られる
見られる時期は7~9月
黒字に黄色の縞状と深緑色の複眼が目に付く
枝などに止まる時はぶら下がるようにして止まる

羽化は植物などに定位して夜に行われるが、出遅れて朝見ることもある
羽化後は林地へ移り、若い時は樹冠の上を飛んでいることもある
成熟して水辺に戻り、パトロールし、交尾は木の枝にぶら下がって長時間に及ぶ
その後メスは単独で砂泥の中に産卵弁を突き刺すようにして、何回も繰り返し産卵する

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スッポン

2022-08-17 | 小動物 他


大きなスッポンが居て、遠くからは40cmは越えていると思ったのだが、物の本では、甲長はオス35cm以下、メス25cm以下となっていた

河川の流れの穏やかな比較的浅い場所や、水底が砂泥質の池沼に居て、用水路、水田、溜池などでも見られる
汚水にも比較的強い
食べ物は動物食で、魚類や水生昆虫、貝類、甲殻類、両生類などを捕食するが、飼育下ではパンやイモなど植物質の餌も食べる

甲は非常に扁平で甲板はなく、柔らかい皮膚で覆われている
鼻孔の先端は突出している
首は長く伸ばすと甲の2/3ほどにもなる
四肢の水掻きは非常に発達していて泳ぎに適している

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