トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

クマバチ

2013-02-28 | 虫類


2月は逃げるように過ぎる と言われているが早いものでもう月末だ

木の枝に1cm程の真ん丸の穴が開いていた
穴の下10cm位を切ってみるとクマバチが顔を出した
「せっかくねてるのになんだよー」とこんな感じだった

クマバチは木の根元の地面などに良く巣を作る
まさかこんな所で越冬しているとは知らなんだ

ハチの仲間は大きな巣をつくって集団で暮らすものも多いが クマバチは単独で暮らす
枯れた木に口で細長い穴を開け 仕切りのあるハーモニカのような小部屋を作り その部屋ごとに卵を産み付ける
孵って幼虫になった時の用意に花粉団子を用意しておく

名前はクマバチと恐ろしげだが「クマ」は大きいと言う意味があり 性格は大人しく攻撃してくることは無い
ハチは花の花粉の重要な運び手だが クマバチは頭が大きくて 多くの場合頭が花に入らず花粉が付かない
つまりは花との共生関係にはない 良く花の付け根に口を突き刺して蜜を吸っている
そのため「盗蜜」と言われている

クマバチ:大きさは20~24cm 花の蜜や花粉などを食べる
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フクログモ

2013-02-27 | 虫類


ケヤキの樹皮をそっとめくったらフクログモの住居が有った
ツンツン突いて追い出したらのそのそと面倒臭そうに出てきた
本当は寒くて体が良く動かないのだろう・・可哀相に

フクログモも種類は多いがヤハズフクログモのようだ
平地から山地に広く生息している
大きさは10mm弱ほどで夜間活動し徘徊型の狩猟行動をする

藁巻き調査(松の木に藁を巻いて中に潜り込んで越冬するクモの調査)では四分の一がこのヤハズフクログモだったそうだ

剥がした樹皮はそっと元に戻した
もうじき暖かい日が来るから頑張ってねー
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セツブンソウ

2013-02-26 | 樹木 草花


節分の頃に開花し初夏には地上部が枯れる所謂春植物(スプリングエフェメラル)の一つ

白い花びらに見えるのは萼片で5個
花弁は中の黄色の丸い頭状の部分で2~4裂し蜜腺に変化している
真ん中の紫色が雄しべの葯・・紫色の約もそうだが全体作りが少し変わっている

キンポウゲ科で樹林内に群生する10cm程の多年草
地中に球形の塊茎が有る

一見何の変哲もない花と思っていたが良く見ると何とも変わった花だ
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タチツボスミレ

2013-02-25 | 樹木 草花


スミレと言えば春を告げる野草の代表
寒い最中スミレが咲いた 
この寒さで流石に花が辛そうだがスミレを見ると春近しの感が深い

関東ではどこでも見られるポピュラーな存在のタチツボスミレ
タチツボスミレ類の品種は多く 割合早く咲く品種で2月頃には咲き始める

スミレ科の多年生草本 スミレと言えば日本では草本でスミレ属だけが自生している
他に草本は3属あり スミレ科19属のうち残り15属は木本
スミレ科は23属800種との説もある 500種は木本と言われる

山路来てなにやらゆかしすみれ草 (芭蕉) 
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ベニマシコ

2013-02-24 | 野鳥


バードウォッチャーにとって憧れの赤い鳥 中でも「ベニマシコ(紅猿子)」は良く見られる
今シーズン何回かチラチラは見たのだが今回はばっちりだった
赤い鳥でベニもマシコ(猿子)も赤いという意味

アトリ科の鳥で主に北海道の草原で繁殖する
本州以南では冬鳥 大きさは15cmスズメほどの大きさだが尾が長い
オスは赤いがメスは淡褐色で黒い縦斑が有る

探鳥会などで他の鳥はあまり見られなくてもこの鳥を見たら満足度アップ ラッキーでした
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タブノキ実生

2013-02-23 | 樹木 草花


天気予報を聞くたびに「この冬最大の寒波がやってきます」
まだまだ寒い日が続いている

寒さにも拘らずタブノキが可愛い芽を出していた
近くにタブノキは見当たらないので鳥が種を運んだものと思われる
タブノキの実はヒヨドリ オナガ ムクドリ アカハラ シロハラ等が食べる
実の大きさは1cm程でスズメサイズの小鳥には少し無理か
実を鳥に食べさせ 種を運ぶタブノキの作戦は大成功なのだが 芽を出した場所が大木の下で残念
良い環境に芽を出せればいいのに なかなか上手くはゆかないものだ

タブノキ:クスノキ科 常緑広葉樹で 沖縄から青森まで分布していてもっとも北まで分布する常緑広葉樹の一つ
別名イヌグス・クスノキより材質が劣るから
埼玉県にある天然記念物「桂木のタブノキ」 東京の「古里附のイヌグス」など関東にも巨木が多い
花は4~5月 実は8~9月頃黒く熟す
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ザゼンソウ

2013-02-22 | 樹木 草花


ザゼンソウが咲いていた
花序の様子を座禅僧に見立ててザゼンソウ
サトイモ科の水湿地に生える多年草

花序は葉に先だって開き花茎は高さ10~20cm 
仏炎苞は暗紫色 または緑色(アオザゼンソウ)のものもあり長さは約20cm
包まれている中の花序は2cm程で両性花

面白い形の花で見とれてしまう

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ハギマシコ

2013-02-21 | 野鳥
 

下面や翼の一部にある紅紫色を萩の花に例えてハギマシコと言う
英名ではRosy Finch でバラの花に例えている
自分にはオハギの色に見える

アトリ科の鳥で大きさは16cm スズメより大きい
主に冬鳥一部漂鳥 繁殖期以外は群れで行動するものが多い
見た時も30羽程は一緒に居た
メスは全体に淡色で頭部の黒味は少ない

広い範囲を一日中動き回って主に地上を跳ね歩きながら草の種子などを食べる

色合いがなんとも素敵な鳥で人気がある
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マヒワ

2013-02-20 | 野鳥


大きさが12.5cmのスズメよりかなり小さい ちょこまかと木の中を飛び回っていた
同じ場所に居ない鳥で冬中あちこち移動する

ヤマハンノキやヤショブシなどハンノキ類の実をよく食べる
繁殖期には巣から出て遠くまで飛んでゆき大量の種子を食べて「そのう」と言う器官に蓄えてこれを吐き戻してヒナに与える
種子だけでヒナを育てる菜食主義者

マヒワ(真鶸):アトリ科の鳥 北海道の針葉樹林で一部が繁殖しているが ほとんどがシベリアから渡来する冬鳥
平安の昔から「ひわ」と呼ばれ江戸時代にベニヒワ カワラヒワと区別されるようになり「まひわ」になった
鶸色:やや黄色みの強い黄緑色

かな網の大鳥籠に木を栽えて ほつ枝下枝に鶸飛びわたる (正岡子規)
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カヤクグリ

2013-02-19 | 野鳥


今年になって5回目の雪が降った 雪の多い年だ

林道を歩いていたら目の前の道にカヤクグリがエサを漁って居た
聞きなれない鳥のカヤクグリ
高山のハイマツなどの樹海ににいる日本特産の鳥
冬は低山帯で過ごすが数が少ない鳥でどこにでも居るわけではない
山道の地上や枯れた藪などに単独か数羽で居る

カヤクグリはメス一羽にオスが2~3羽で子育てをする
巣作り抱卵はメスがするが 雛が孵るとそれまで以上にオスが子育てに協力する
オス同士での争いはチームを組む前に済ませているようでオス同士の順位が決まっているらしい
とは言えヒナは誰の子か気になるところだ

スズメ目イワヒバリ科の鳥 大きさは14cmでスズメ大 留鳥又は漂鳥
平安時代の古名は「かやぐき」 「くき」は潜る意味で高山の灌木に潜るように生活していたのでそう呼ばれていた
室町時代から「かやくぐり」と呼ばれた 「かや」は灌木の意味
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フクジュソウ

2013-02-18 | 樹木 草花


今日は24節季の「雨水(うすい)」
雪が雨に変わる季節 とはいえ寒い日が続いている

よその家の庭にもう福寿草が咲いていた

山地のやや明るい林内などに生える キンポウゲ科の多年草
最近では山地での自然のものはさっぱり見えなくなった
園芸種が多く殆どが公園や庭で咲いているのを見ている

春植物と言われ未だ葉の出ない雑木林の下で陽が射しこむ春早くに花を咲かせ実を付け 木々が葉を広げ林床が日当たり悪くなるころ地上から姿を消し次の春まで眠り続ける・・春の短命なもの の意味でスプリング・エフェメラルズと言われる
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コナラ

2013-02-17 | 樹木 草花


雑木林でコナラが綺麗な樹皮を見せてくれていた
こんな綺麗なのは珍しい

コナラはクヌギと並んで雑木林を代表する樹種
昔は薪用に繰り返し伐採されて 萌芽による刷新で雑木林が維持されてきた
今では人手が入らず シラカシなどの常緑広葉樹に取って代わられている

ブナ科の落葉高木20m位になる
雌雄同株で4月下旬に花が咲き その年の秋に実(どんぐり)がなる
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ヨレスギ

2013-02-16 | 樹木 草花


ヨレスギ(縒杉)という初見のスギが有った

園芸種で枝は普通のスギと同じだが 葉が捩じれて縄が巻きつくように枝に巻きついている
変わっているとは思うが だからと言って特に綺麗とも感じないし何かの役に立つようでもなさそうだ

人は実に色々なこと挑戦し作るが この「よれすぎ」は何のために作ったのか?
それともたまたま出来てしまったのか
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オナガ

2013-02-15 | 野鳥


珍しくオナガが水のみをしていた
小鳥類は水分を食べ物から摂るのであまり水を飲まない

ハトは水を飲むときに嘴を水につけたまま飲めるが 他の鳥たちは口に水を入れ嘴を持ち上げて上を向いて飲む

オナガは体長37cmの尾の長い鳥
カラスの仲間で声は「ギューイ」などと出してあまりきれいな鳴き声ではない

留鳥で市街地から山地の林のにいる

繁殖のウンチク
ツミが巣を作り子育てをすると すぐ脇でオナガも子育てをする
ツミは猛禽でカラスも寄ってこないのでカラスの被害を避けるためらしい

実際見たのだが数メートルの近さで子育てをしていた
この時はオナガは3羽で子育てをしていた
前年の子供がヘルパーで付いていたようだ

埼玉でオナガにカッコウが托卵していることがあった
当初オナガは托卵を避けることを知らずみるみる数を減らした
今ではカッコウを撃退したりカッコウの卵を見破って捨てたり対抗手段を講じている
オナガに似た卵を産める家系のカッコウが生き残り食い下がるかどうか・・

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シメ

2013-02-14 | 野鳥


今年はシメも良く見られる
太い嘴 背中の模様 ずんぐりむっくりした体形で短い尾
目つきは悪いがなかなか憎めない鳥だ

カエデの種子やヤマハゼ エノキなどの種子を好んで食べる
硬い種子を好んで食べる嘴は30kgもの力を出すと言うから驚き

アトリ科で冬鳥 本州の中部以北と北海道で一部繁殖しているが多くは渡ってくる
大きさは19cm
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