トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

正月飾り

2021-12-31 | 樹木 草花


門扉に飾った正月飾り
縁起の良い樹・・松竹梅をあしらった

松・・千年を経て変わらぬ松の緑はめでたさの象徴
語源は久しく歳を保つことから「たもつ」の転略、行く末を待つの「まつ」、神が木に宿るのを「待つ」などその他いろいろの説がある

竹・・根を張り真っ直ぐに伸びる、成長、多産、開運などの象徴

梅・・朝鮮語の烏梅(メイ)が転訛した
厳しい冬に耐えて真っ先に咲く、百花の魁(さきがけ)、春告げ花
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コウヨウザン

2021-12-30 | 樹木 草花


コウヨウザン(広葉杉)の葉と球果が枯れて辺り一面に落ちで居た

スギ科の中国・台湾原産の常緑高木 高さ25m程になる
樹皮はスギに似ている。幹から出ている枝を後生枝と言う
葉は側枝にらせん状につき、4cm程の長披針形、先は尖り触ると痛い
表面は濃緑色で、裏面に白い気孔帯が2本ある
古くなると枝ごと落ちる

花は4月、雌雄同株、雄花は長楕円形で枝先に頭状に多数つく
雌花は卵球状で枝先に数個付く
球果は3cm程の球形で、褐色で光沢があり、11月頃に熟す
種子は7mmのいびつな倒卵形で狭い翼がある
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ゴンズイの実

2021-12-29 | 樹木 草花


ゴンズイの実がまだ残っていた
材がもろくて役に立たないので、同じように役に立たない魚 ゴンズイの名前が付けられた
春先に枝を切ると、樹液があふれてくるので、四国や九州ではショウベンノキと呼ぶ所もある

ミツバウツギ科ゴンズイ属の日当たりの良いやや乾燥した林縁に生える落葉小高木、高さ3~8mになる
葉は対生で10~30cmの奇数羽状複葉
2~5対の小葉があり、先は尖り縁には芒状の鋸歯がある

花は5~6月
本年枝の先に15cm程の円錐花序を出し、黄緑色の小さな花を多数つけるがあまり目立たない
果実は袋果
1cm程の半月形で、果皮は肉質で厚く9~11月に赤く熟す
その後裂開して、黒い光沢のある5mm程の種子が1~2個顔を出す
種子は食べる部分がなく硬い
花は地味だが、実は赤と黒で良く目立つ
赤い果皮と黒い種子の赤黒効果で液果のように美味しそうに見せて、鳥をだまして種子を運ばせようとの策略かも知れない
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イムビワとイヌビワコバチ

2021-12-28 | 樹木 草花


イヌビワの実(花嚢)が熟し、中を開いたらイヌビワコバチが何匹か出てきた
イヌビワは花粉の運び手がイヌビワコバチ1種に頼っていて、この虫が居なければ子孫は残せない
一方イヌビワコバチは卵を産む場所がイヌビワの雄の花嚢の中だけで、この木が無ければ子孫を残せない
イチジク属の木は、それに完全に特殊化したただ1種類のコバチによってのみ送粉される

イヌビワ:
クワ科イチジク属の暖地の山地や丘陵に生える落葉小高木 3~5m程になる
花は雌雄別株で4~5月に咲く
一見実のように見える球形で中に花があり、花嚢と呼ぶ
花嚢の内側に、小さい花が多数付いていて、10~11月に黒く熟す

花嚢は1cm程で葉腋に1個ずつ付き、雌雄の花嚢は同型
雄花嚢には、雄花と花柱の短い退化した雌花が混在し、雌花嚢には雌花のみがあり花柱は長い

イヌビワコバチ:
見たところ大きさは1mm+ほど
雄花嚢の中で卵から孵ったオスは翅がなくメスと交尾して終わり、メスは交尾後出口にある花粉を付けて飛んで行く
雄花嚢に入った雌コバチは雌花の花柱が短いので子房に産卵して終わる・・コバチが生まれる
雌花嚢に入った雌コバチは花柱が長いので子房に届かず産卵が出来ずに、花粉のみをまき散らして終わる・・受粉し種が出来る




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ソシンロウバイ

2021-12-27 | 樹木 草花


普通は年が明けてから咲くソシンロウバイが数輪咲いた
最近はロウバイより出会うことが多い
ロウバイの名はロウ細工のように見える花の姿から付けられた

ロウバイ科の落葉低木、2~5m程になる、ロウバイの園芸品種で中国原産
日本へは明治時代に渡来した

花は1~2月に咲く
花被片は沢山あり、らせん状につき花弁と萼片に分かれない
花被片は外側と内側も黄色

果実は、花が終わると花床が大きくなって3cm程の長卵形の偽果になる
表面は木質化し、先端に雄しべなどが残り、中にそう果が数個入っている
実の外側は木質化していて、中の種は硬く、食べる動物は居なさそうだがどうやって種を散布しているのか?・・・不思議

ソシンロウバイの実(5月のもの)

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ポインセチア

2021-12-26 | 樹木 草花


真っ赤な葉と斑入りの葉が並んで綺麗だった
クリスマスが近づくと花屋に鉢が出回ることからクリスマスフラワーとも呼ばれている
その為仲冬(大雪から小寒の前日まで)の季語になっている
小書窠もポインセチアを得て聖夜(富安風生)
昨日のクリスマスにアップすればピッタシだったのに、昨日はサクラの咲いているのを見て思わずそちらをアップしてしまった

ポインセチアはトウダイグサ科の常緑性低木
標準和名はショウジョウボク(猩々木)
メキシコ、中部アメリカが原産地で日本へは明治時代に渡来した

葉は薄く楕円形、花は杯状花序でその下につく葉状の苞葉が赤く染まる
園芸種も多く赤、白、紫、褐色、斑入りなど色々ある
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カンザクラ

2021-12-25 | 樹木 草花


ジュウガツザクラ、コブクザクラ、ヒマラヤザクラなど早咲の桜が一渡りした後で、カンザクラが数輪咲き始めた
ここ新宿御苑では普通2月頃に咲くのだがとても早い時期の開花

ヤマザクラとカンヒザクラの交雑から生じたとされる栽培品種
江戸時代末期から栽培されていて、太平洋側を中心に各地で栽培されている
冬桜のように秋から咲くのを除くと、早咲きの中でも特に早く開花する

花時には薄茶色の若葉がかなり開くのだが、まだ全く姿が見えない
花弁は淡いピンクでほぼ円形
長さ幅とも12mmほどと小型で、縁は少し内側に巻き込む
寒い時期に咲いたので花もかなりの期間楽しめそう
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カシラダカ

2021-12-24 | 野鳥


カシラダカとタカが付くが、鷹ではなく漢字では頭高
頭に換羽がありそれを立てることが多いことが名前の言われ
ホオジロの仲間(ホオジロ科)の鳥

冬鳥
疎林や灌木のある草地、アシ原などに 群れで居ることが多い
近くに木や灌木林のある開けた場所に好んで居る
地上を歩きながら、時々冠羽を立てて草木の種子を食べる
危険を感じると近くの樹木に飛んで避難し、更に飛び去る

メスと冬羽のオスは似ていて、頭上と頬が褐色で下面は白く褐色の縦斑がある
夏羽のオスは頭が黒く眉斑が白い
大きさは15cm
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ゴイサギ

2021-12-23 | 野鳥


黄葉した葉に隠れるようにゴイサギ(五位鷺)が休憩中
平家物語に出ている話で、醍醐天皇が庭の池に居たサギを捕るように言ったところ、鳥は逃げずにおとなしく捕まったので、神妙であるととして五位を授けた、と言うことでゴイサギになった
夕方や夜間にコワッ、クワッなどと鳴くことから「夜烏」という俗名もある

留鳥 東北地方以北では夏鳥
湖沼、河川、海岸などに居る
日中採食するものもいるが、普通は夕方や早朝に主に魚類を捕り、その他ザリガニやカエルなども捕る

雌雄同色
頭や背が紺色で、後頭に白くて長い冠羽がある
普段は首を縮めているので、ずんぐりとして見えるが意外に首は長い
幼鳥は黒褐色の体に、黄白色の斑があり、ホシゴイと呼ばれる
大きさ57cm
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シロハラ

2021-12-22 | 野鳥


今シーズンは、まだツグミ類に出会っていなかった
ツグミが少ないのかもしれない
腹が白っぽいのでシロハラと言う

冬鳥 広島で繁殖の記録がある
日本海を越えてすぐの中国大陸から渡ってくる
積雪の少ない平地から山地の林、樹木の多い公園などに居るが、あまり開けた場所には出てこない
渡りの時は群れているが、越冬地では1羽で生活するものが多い
歩きながら落ち葉の下や土中から、ミミズ類や昆虫類の幼虫などを採食し木の実も食べる

雌雄ほぼ同色
オスは頭部が灰黒褐色で、背や翼は茶褐色
メスは上面が褐色で、顎線が目立つ、全体にオスより淡色
大きさは25cm
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ビンズイ

2021-12-21 | 野鳥


松林で久し振りにビンズイに出会った
名前はビンビンツイツイと聞こえる鳴き声から付けられた

漂鳥または夏鳥
北海道から四国の山地で繁殖して、明るい林縁や木がまばらに生えた草原に居る
冬は暖地に移動し、林床の整備された松林で見ることが多い
梢から飛び立って囀り、細かく羽ばたいて真っ直ぐ上昇し、尾羽を高く上げてゆっくり舞い降りてくる
雲雀に見立てて、キヒバリの異名もある
尾を上下に振りながら、地上を歩き昆虫類やクモ類を採食し、冬には草や木の実も食べる

雌雄同色
上面はオリーブ緑色で、黒褐色の縦斑があり、目の後方には白斑がある
顎線は黒色で、続く胸から脇に縦斑がある
大きさは16cm
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オナガ

2021-12-20 | 野鳥


公園でオナガが黒い実を啄んでいた 青い色がとても素敵だと思う
尾の長いカラス科の鳥
最近はカッコウが卵をオナガの巣に産んで托卵している

留鳥、本州中部、関東以北に局地的に分布している
平地から低山の集落、農耕地周辺に住み、都内のような市街地でも良く見られる
繁殖期以外は群れで居るものが多い
前年の子がヘルパーとして、親の繁殖を手伝う事がある
樹上や地上を跳ね歩いて、昆虫類の幼虫、草木の実や種子など何でも食べる
木の実が無くなって来ると、地上でジャノヒゲなどの実を食べる

雌雄同色
頭は黒く、頸は白い
背は灰色で、翼と尾羽は水色、尾羽の羽先は白い
鳴き声は濁った声で、ギューイ、ゲィ、ゲー、ジュイなどと様々な声で鳴く
特徴的な体型、色彩、鳴き声ですぐ見分けのつく鳥
大きさは37cm
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ルリタテハ

2021-12-19 | 虫類


ヒラヒラ物のルリタテハ タテハチョウの仲間
だいぶ寒くなってきたからか、お日様に背を向けて日向ぼっこ・・かな

成虫で越冬して、3月から11月まで見られる
平地~山地の森林や林縁、雑木林などの明るい場所で見られるほか、ホトトギスの植栽によって都市部の公園や人家でも良く見られる
日中敏速に飛翔し、クヌギやコナラなどの樹液や腐果などに良く集まっている
中型のチョウで表の翅は、外中央部に青色の帯があり、赤茶系の多いタテハチョウでは青系のものは珍しく、分かり易い

食草(幼虫の食べもの)はサルトリイバラ ホトトギス オニユリ ヤマユリなどユリ科
幼虫はタテハチョウ科では珍しいユリ科食のトゲイモムシ

幼虫(5月のもの)

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モンシロチョウ

2021-12-18 | 虫類


11月に出会ったモンシロチョウ
何となく春から夏のチョウと思っていたので意外だった

蛹で越冬して成虫は3月から11月まで見られる
農地、公園、人家、河川など平地から山地まで広く見られるが、主に農地やその周辺の荒地などで発生する
都市部でも個体数は多い

食草はキャベツ、ブロッコリー、アブラナなどの栽培種とイヌガラシ、タネツケバナなどアブラナ科植物
特にキャベツの大害虫で嫌われている
キャベツもさんざんこのチョウに葉を食べられたので見につけた防御策・・マユバチの好きな酵素を出して、チョウの天敵のコマユサムライマユバチやアオムシサムライマユバチなどを呼び寄せる・・どうやってこんな技を身に着けたのだろう
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ハリカメムシ

2021-12-17 | 虫類

草葉のてっぺんにちょこんといて辺りを睥睨していたハリカメムシ
こんなに目立ったら危ないと思うのだが・・

4月から11月頃まで見られる
体長10cmほどのやや大きめのカメムシ
ハリカメムシは似た種が3種居て、ハリカメムシ、ホソハリカメムシ、ヒメハリカメムシの順に小さくなっている
ハリカメムシは、体が幅広く、色が濃い

メヒシバ、エノコログサなどイネ科やタデ科植物に多く寄生する
水田の稲を吸収して、斑点米にしてしまう嫌われ者
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