トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オオミノガ

2022-09-30 | 虫類


ミノムシがどうした事か杭に止まって顔を出していた

ミノガの仲間(ミノガ科)は日本には10種居る
オオミノガは日本産では最も大型
幼虫はみの(筒巢とうそう)を作るのでミノムシと呼ばれる

幼虫で越冬して、春にミノから顔をだし周りの葉を食べて育つ
食べる植物はカキ、ナシ、リンゴ、モモ、ミカンを始め庭木、街路樹など多くの樹木を食べて食害をする
幼虫のオスの体は2cm、メスは3.5cmと大きさが違い、ミノも夫々4cm、5cmとメスが大きい

成虫は6月頃から現れ、オスは夕方になると飛び回る
メスは成虫になっても翅が無く、ウジムシ状でミノの中で過ごし、ホルモンを出してオスを呼び交尾する
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ベッコウハゴロモ

2022-09-29 | 虫類


ハゴロモの仲間(ハゴロモ科)は、大きな括りではカメムシ目
ベッコウハゴロモのほかアミガサハゴロモ、スケバハゴロモなどが良く見られる
良く見るアオバハゴロモは、アオバハゴロモ科で別科になっている
食べ物は植物食でクワ、ウツギ、クズなどの汁を好む

卵で越冬し、幼虫はクズなどマメの仲間を食べて育つ
成虫は7~10月にかけて見られる
黄褐色~茶褐色に白っぽい2本の帯模様があり、翅の後方には1対の黒点がある
前翅の色彩には変異があり、全体が暗化する個体まである
大きさは1cm程

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アカスジキンカメムシ

2022-09-28 | 虫類


カメムシではトップクラスの美しさを誇るアカスジキンカメムシ「歩く宝石」とも言われる
成虫(右側)と幼虫が一緒に居た

5齢幼虫で越冬して翌春に羽化し成虫になる
成虫は5~10月かけて見られる
林縁の樹上に居ることが多い、幼虫はミズキなどの実で育つ

腹の背面全体が小楯板で覆われる
色は金緑色と赤橙色の帯状の模様できれいに彩られる
羽化後すぐには鮮やかな色彩で特に綺麗だが、徐々にくすんでくる
大きさは2cm程
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ハマゴウ

2022-09-27 | 樹木 草花


砂浜に紫の綺麗な花があった
ハマゴウと分かったが、ずっと草本だと思い込んでいた

クマツヅラ科の落葉小低木
海岸の砂地に生育し、砂に埋もれながら、海浜の最前線まで進出する
匍匐性で、茎は砂の上を這い、枝は立ち上がって30~70cm程になる
葉は対生し、3~6cm程の広卵形又は楕円形
先端は鈍く、基部は円形、縁は全縁

花は7~9月に咲く
枝先に5cm程の円錐型の花序を直立し、淡青紫色の花を多数つける
花冠は1.5cm程の漏斗状で上部は5裂する
裂片は下側の1個が大きく唇形になる、雄しべは4個、雌しべ1個ある

果実は核果
6mmほどの球形で、下部は萼に包まれる
核は5mmほどの黒褐色の球形で、上部に浅い溝が4個ある、海水に浮き海流によって運ばれる
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アメリカタカサブロウ

2022-09-26 | 樹木 草花


タカサブロウは史前帰化植物で、弥生時代には有ったと言われる
名前の由来は諸説ある
タカサブロウさんが葉や茎を使って字を書いたから・・
又、古名のタタビラソウが転訛した・・古くは皮膚のただれをタタラビと呼び、治す効果のあるこの草をタタラビソウと呼んだ

キク科の一年草
タカサブロウの類似種のアメリカタカサブロウは1981年に見つけられた
熱帯アメリカ原産で本州中部~四国に帰化している
葉も花も良く似ているが、アメリカタカサブロウのそう果には翼がない

葉は6~10cmの披針形
花は8~9月に咲く
葉の付け根から柄を出して、頭花は1cm程で、周りに白色の舌状花、内側に緑黄白色の筒状花が付く


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ウリクサ

2022-09-25 | 樹木 草花


果実の実がマクワウリに似ていることからウリクサと言う
小さな紫色の花が可愛い 実らしきものもチラリと見える

ゴマノハグサ科の畑や空き地に生える一年草
茎はよく分枝して地面に広がる
葉は対生し長さ1cm程の卵形又は広卵形で、粗い鋸歯がある
日当たりがよいと茎や葉は紫色を帯びる

花は8~10月に咲く
上部の葉腋に淡紫色の花を1個づつ付ける
花冠は唇形で長さ1cm程、雄しべは4個有り、下唇の側に付く2個の基部には棒状の突起がある
蒴果は楕円形で萼にすっぽり包まれている
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ハシカグサ

2022-09-24 | 樹木 草花


道端の木陰でよく見かけるというが、初めて認識した花ハシカグサ
葉が乾くと赤褐色になる様子が、麻疹の発疹の症状の変化に似ているので付いた名前と言われる

アカネ科の一年草
茎は柔らかく、枝分かれして地に広がり30cm程になる
各節から根をだし、先の方はしばしば斜めに立ち上がる
葉は対生し、2~6cmの卵形~狭卵形で柔らかく、両面にまばらに白い軟毛が生える

花期は8~9月、茎の先端や葉腋に2mmほどの小さな白い花を数個束生する
花冠は筒状で4裂し、花筒内に雄しべ4個花柱2個がある
蒴果は3mm程の球形で萼に包まれている
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カンレンボクの実

2022-09-23 | 樹木 草花


カンレンボク(旱蓮木)のちょっと目を引く変わった実があった
生命力の強い木で、多くの実を付けることから、子孫繁栄に例えられキジュ(喜樹)とも呼ばれる

オオギリ科(ニッサ科)の落葉高木 20mほどになる
ミズキ科に含める見解もある
中国南部原産で日本には大正時代に渡来した

葉は互生で、葉身は12~28cmの楕円状卵形
先は尖り基部はクサビ形、縁は全縁でやや波打つ
花は雌雄同株で7~8月に咲く
枝先に小さな花が集まった球形の花序を出す
頂生の果序には雌花、側生の果序には雄花が付く

果実は2cm程のバナナ状の果実が球形に集まる
10月過ぎに淡黄褐色に熟す

果実や根に、カンプトテシンというアルカロイドが含まれており、制ガン剤として使われている
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イボクサ

2022-09-22 | 樹木 草花


水辺に可愛い花が目を引いた
葉の汁を付けるとイボが取れる、と言われている草でイボクサ

ツユクサ科の湿地に生える一年草
茎は赤味を帯び下部は地を這う
葉は2~6cmの線状狭披針形で、基部は鞘状になって茎を抱く
茎先や上部の葉腋に1cmほどの淡紅色の花を1個つける
花は8~10月に咲き、3弁花で1日でしぼむ

花の後花柄は曲がり、1cm程の楕円形の蒴果が垂れ下がって付く
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ダイシャクシギ

2022-09-21 | 野鳥


嘴が下向きに湾曲しているシャクシギ類
大中小とあって一番大きいのがダイシャクシギ
「しゃく」は柄杓の事と言われ、柄杓の柄のような長い嘴を意味している

旅鳥又は冬鳥として全国の干潟に渡来する
太平洋側の干潟で多く越冬する
干潟、砂浜、海に近い水田などに居る
カニを良く捕り、嘴で巣穴から上手に引っ張り出して、足を振り落としてから体を丸呑みする
他に貝類やゴカイ類などを捕ることもある

雌雄同色
長くて下に曲がった嘴
頭から顔、胸は淡いパフ色で黒褐色の縦斑がある
腹から下尾筒までは白い
大きさ58cm

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セッカ

2022-09-20 | 野鳥


珍しく都心の公園でセッカが居た
繁殖期にはオスは上昇しながらヒッヒッヒッ・・、下降しながらチャチャチャとさえずる
セッカの名は鳴き声由来と言われるが詳細不明

留鳥又は漂鳥
本州中部以南に分布していて、草原に住んでいる
積雪の多い地域では冬は暖地へ移動する
草地で昆虫類やクモ類を採食する

雌雄同色
頭からの上面が黄褐色で、黒い縦斑がある
体下面は白っぽく脇腹は褐色味がある
大きさは13cm
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チュウサギ

2022-09-19 | 野鳥


色が真っ白で似た様なサギは、主にダイサギ、チュウサギ、コサギといて、名前の通り大きさが違う
ダイサギ90cm、チュウサギ68cm、コサギ61cm
コサギは一年中嘴が黒く、足指が黄色いので分かり易い
チュウサギはダイサギと比べて嘴が短く、頸も短くその分太く見えることが多い
ダイサギは口角が目の後ろまで伸びているが、チュウサギの口角は目より後ろには伸びていない
実際野外では口角まで子細には見られないことが多いので、嘴と体の大きさで識別している

夏鳥 4月から9月にかけて見られる、個体数は昔と比べて減っていてあまり見られなくなった
草地、水田、湖沼などに居て、稀に干潟にも入る
出会ったのは干潟でラッキーだったかも・・
カエルやトカゲなどのほか、魚類や昆虫類も捕る
水辺近くの雑木林などで、他のサギ類と一緒に集団繁殖する

雌雄同色
夏は嘴が黒く、胸元と背面に細い飾り羽がある
冬には嘴は黄色く、飾り羽はない
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アオアシシギ

2022-09-18 | 野鳥


秋の渡りで旅鳥やカモなど冬鳥があちこちで見られるようになってきた
シギは似た色模様で識別で苦労するが、足の色の名前ではアオアシシギ、アカアシシギ、キアシシギと3種居いて、アカアシとキアシ名の通りよく合っていると思うが、アオアシの足は青くはなく緑褐色をしている

旅鳥 8月から10月頃まで見られる
干潟、水田、川岸などに居て小群れで行動する
口笛のような声でピョピョピョとかチョーチョーチョーと3音で鳴く
浅い水辺で昆虫類や甲殻類を捕る、時には嘴を水に入れたまま前進して小魚を捕る

雌雄同色
嘴は少し反っている、足は緑褐色で長い
頭上から上面は灰色、黒い軸斑と白い羽縁が目立つ
顔から頸には黒い縦斑があり、胸から脇の斑紋に繋がる
下面は白い
大きさは32cm


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エゾビタキ

2022-09-17 | 野鳥


遠くの枝にエゾビタキが止まっていた 早い時期に出会えてラッキー
蝦夷(北海道)の方から渡ってきたヒタキの意味なのだろうが、繁殖地は千島列島より北で、北海道は本州と一緒で渡り鳥

旅鳥 9~10月にかけて見られる
林縁や樹木の散在する開けて場所によくいて、体を垂直にして枝に止まり、空中採食で昆虫類を捕える
秋の渡りのこの時期にはミズキやモッコクなどの実を良く食べる

雌雄同色
白い下面に黒色の縦斑がありよく目立つ
頭からの上面が黒っぽい灰褐色
大きさは15cm
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ギンメッキゴミグモ

2022-09-16 | 虫類


名前のように腹部が銀メッキしたように銀色をしているギンメッキゴミグモ
普通、糸を張るクモは網の中央ではほとんど下を向いているが、このクモは頭を上にして静止している
頭を上にしているクモはこのクモとギンナガゴミグモだけと言われる

山地には少なく、神社、人家、公園、植林地などに居る
成体は6~9月に見られ、樹間に垂直円網を張る
網の色々な場所に円形や直線状の隠れ帯を付けたものや、ゴミを並べたものなど色々なタイプのものが居る

腹部の色彩も銀色から黒色まで多様
大きさはメス3.5~7mm オス4mmほど
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