トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ナラタケ

2021-11-30 | キノコ


ナラタケが群生していた
よく見かける庶民のキノコで、食べられて美味しそう

木材を養分にしていて、生きている木を枯らすこともある
菌糸が束になって発達した根状菌糸束が出来、外側の菌糸は細胞壁が厚く、内側の菌糸を保護し乾燥や外敵に耐えられる構造になっている
菌糸束を伸ばし樹皮と材の隙間や土壌中に伸び、樹木も侵す力を持っている

初夏と晩秋に広葉樹の枯れ木や立ち木の根際に発生する中型のキノコ
腐生菌又は寄生菌
初め丸く、開いて平となり、短く細い条線が成熟時に現れる
色は淡黄褐色
ヒダはやや蜜で柄に直生する 色は淡黄色で褐色のシミが現れる
柄は中心生、上下同径で中実 膜状永続性のツバがある
色は上方が淡褐色で下方が濃褐色

肉は薄いがほのかな甘い香りがあり、味が良い
ただ食べ過ぎると消化不良を起こすことがあり、生食は中毒する
鍋物、汁もの、酢の物、マリネなど美味しい
汁ものにするとぬめりが出てダシも良く出る

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スッポンタケ

2021-11-29 | キノコ


昨日アップしたカニノツメと同じ腹菌類のキノコ
腹菌類は胞子を作る基本体(クレバ)を袋(腹)に入れているキノコ
スッポンタケは胞子が成熟すると、胞子を傘につけて袋からにょっきり出てくる

初夏から秋にかけて竹やぶや林縁部に発生し普通に群生する中型菌
幼菌は白色球形で、基部には白色の根状菌糸束がある
幼菌の断面はゼラチン質の部分が多く、全体に柔らかい

成熟してくると裂開し、頂部から傘を持つ托が伸びて来る
傘は長円錐形で、表面には隆起した網目があり、頂部はリング状に開口して托とつながる
網目に粘液状の胞子(クレバ)が付き、匂いは果実臭的とも言い悪臭ともいう
匂いでハエなどの虫を呼びよせ、胞子を運んでもらう
托は円筒形で下方に太まり中空、スポンジ状で色は白く表面に細かい凹凸がある 肉は脆く泡状

クレバを洗い落として、柄の部分を酢の物や炒め物にして食べる
シャリシャリした食感で、キク科の花や蜂蜜の臭いを感じることもあるそうだ
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カニノツメ

2021-11-28 | キノコ


名前の通り見た目はカニノツメのそっくり
傘もなく柄もなく、変わった形のキノコ
大きさは5cm程

初夏から秋にかけて、公園の草地やまかれたチップ上に発生するキノコ
幼時は卵形で基部に白い菌糸束が付く 殻皮の表面は白くて平滑
やがて穀皮が裂開して2本の柱状の柄(托枝)が伸びてくる
托枝は頂部でU字型に湾曲してカニのはさみに似た形になる
色は上部橙赤色、下部は淡色で表面に凹凸があり肉は脆く泡状

上部内側にクレバと呼ばれる暗緑色の粘液が出て、ここで胞子が作られる
クレバは悪臭を放ち、ハエやハチなどの昆虫を誘い胞子を散布させる

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ヒメジュウジナガカメムシ

2021-11-27 | 虫類


赤と黒が綺麗なヒメジュウジナガカメムシが、ガガイモの葉に群がっていた
このような色模様は典型的な警戒色で、天敵の鳥から身を守るのに効果がある

成虫で越冬して、3月から1月頃まで見られる
街中~丘陵に居て草原に生息し、川原や農耕地周辺で見られる
時に群生し、関東では2000年頃から増えている
ガガイモがあると街中でも見られる

かってはナガカメムシ科だったが細分化され、今はマダラナガカメムシ科に分類されている
良く目立つ赤色の体色の多いグループで、似た種が多くいる

体長8mmほど、体は光沢の無い橙赤色で頭部、脚、前胸背および革質部の各1対の紋、小看板とその周辺、膜質部などは黒色、体面下にも黒斑が多い


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オオアオイトトンボ

2021-11-26 | 虫類


オオアオイトトンボがまだ元気に飛び回っていた
金緑色に輝く綺麗なトンボ
止まる時は翅を広げたまま止まる

平地から山に居て、秋には池や湿地の周辺などの水位の浅い水辺でよく見かける
成虫は5月から11月かけて見られる
アオイトトンボの仲間では最大で、5cmほどのやや中型のトンボ

羽化後森などに移り、暗い場所で過ごす
夏を過ぎると、水辺に戻り相手を探す
産卵は午後、連結したまま水辺上に伸びた樹木の当年枝などに産卵する

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アゲハチョウ幼虫

2021-11-25 | 虫類


カラスザンショウに居たアゲハチョウの幼虫を脅したら、おでこの辺りから黄色い角を出して威嚇してきた
普段は見えないが、臭角と言って独特のにおいがする

出会ったのは4回脱皮した後の終齢幼虫 5cmほどの大きさ
幼虫は4齢までの小さい時は、黒褐色ー褐色に白斑のある鳥のフンの様に見える 
今の姿はエサにしている葉にそっくりな緑色をしている
小さい時は天敵の鳥の糞に擬態し、終齢幼虫の5cmもの大きさになって鳥の糞は無理なので、葉の真似をして目立たないようにしている

胸部に大きな目玉模様があるが、眼状紋と言い模様だけで偽物の目
ホントの目はずっと下の口の脇にあり、小さな黒点で目立たない

眼状紋のずっと下の胸脚近く、胸の気門の無い部分に翅の元が準備されている
胸脚は成虫にもあるが幼虫の時のものとは全く別のもの
下の白い脚・・腹脚は幼虫の時にだけある

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セスジツユムシ

2021-11-24 | 虫類


鳴き声は聞こえなかったが、セスジツユムシが居た
鳴き声は夜に、チチチ ジーッチジーチと鳴く
オスは背中に褐色の筋が入るので、この名で呼ばれる

卵で越冬して、成虫は8~11月に見られる
食べ物は色々な植物の葉で、植食性
肉食性のキリギリスは体も太くて獰猛な感じだが、草食のセスジツユムシはスマートで優しい感じがする

触角と後脚が大変長く、後脚腿節に刺があり、後翅の突出は3分の1未満
緑型と褐色型が居る
大きさは35mmほど
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ジャコウアゲハ蛹

2021-11-23 | 虫類


目立つところにジャコウアゲハの蛹が見つかった
鉄の波板に体を括り付けて越冬準備完了と言ったところ
紐状のもので体を括り付けているが、どうやってこんな格好になれるのか
こんな冷たそうな鉄板に体を付けていて寒さは大丈夫なのだろうか・・ちょっと心配
俗に「お菊虫」と呼ばれる 腹部以外は動かすことが出来ない

ジャコウアゲハは蛹で越冬して、成虫は4月から9月まで見られる
食草は毒のあるウマスズクサを食べるので、毒を持つことが出来て鳥が食べないと言われる
なので蛹もこんな目立つところに居て大丈夫なのだろう
黒いアゲハチョウの仲間は、鳥に襲われないジャコウアゲハに擬態していると言われる

成虫(6月のもの)

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キバラヘリカメムシ

2021-11-22 | 虫類


キバラヘリカメムシが、彼の大好きなマユミの実で食事中
横から見ると色の鮮やかなカメムシ

成虫で越冬して、春4月頃から11月頃まで姿が見られる
マユミ ニシキギ ツルウメモドキなどの実を好み、他の植物で見つかることはあまりない
多数の個体が実や葉上に成虫・幼虫共に集まっているのを見ることがある

背面は黒褐色で、腹面は黄色、脚は黒褐色で各腿節の基部半分ほどが黄色い
前胸背側角に鋭い刺のある固体と、刺の無い個体が居る
体長15mmほど
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ヤマトオサガニ

2021-11-21 | 小動物 他


泥干潟にカニがウジャウジャと動き回っていた
ヤマトオサガニで目が長く飛び出していて分かり易い

干潟の代表的なカニで、泥地を好み、巣穴を掘って暮らしている
成熟したオスは大きな白いハサミを持っている
この大きなハサミを上下に動かしてメスにアピールのディスプレイをする

甲幅は4cm程で横長の長方形型に細長く全体に顆粒が多い
眼は長い柄を持ち、体を泥の中に沈めて目だけ出して様子を見ていたりする
眼窩は黄色い顆粒に縁どられている

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ヒマラヤザクラ

2021-11-20 | 樹木 草花


ヒマラヤザクラが咲きもう満開だ
蜜の多いサクラでメジロが集団で来ていた

バラ科サクラ属で、サクラの野生種の一つで落葉高木 大きいものは30mにもなる
インドー中国ービルマなど東アジアに見られ、ヒマラヤ辺りが起源と考えられている
葉は5~12cmの細長い楕円形で縁に鋸歯があり先は尖る
花は11~12月に咲く早咲きの桜で、葉腋に散房花序につく
花は3cm程の5弁花で両性花でピンク~白色

実は15mmの卵形で、はじめ緑色から黄色になりその後赤く熟す
生食が出来て、種も生食でき料理にも使われる

二酸化炭素や窒素の吸収率が高く(二酸化炭素はソメイヨシノの5倍)温暖化対策や環境浄化樹として注目されている
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ツワブキ

2021-11-19 | 樹木 草花


ツワブキが花盛り
名前は葉に光沢があるフキの意味の「艶蕗」が訛ったと言われる
他の花の終わった今頃に黄色の花が咲き、初冬の季語になっている

キク科の常緑の多年草
海岸の岩の上や崖などに生えるが、庭などに良く植えられていて、園芸種も多い
根生葉は10~38cmの柄があり、葉身は4~15cmの腎心形で厚くて光沢がある

花は10~12月に咲く
葉の間から30~75cmの太い花茎を伸ばし、黄色の頭花を散房状につける
頭花は5cm程で、周りに雌性の舌状花が1列に並び、中心部に両性の筒状花が多数集まっている
果実は5mm程のそう果で汚褐色の冠毛がある

葉柄はフキと同じようにキャラブキにして食べる、煮付けや各種和え物、つくだ煮 油いため等も美味しい
火であぶった葉を打撲、腫れ物、切り傷に貼ると良い
根茎を乾燥させたものを煎じて飲むと、健胃整腸、下痢などに効果がある
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アケビ

2021-11-18 | 樹木 草花


アケビの実が裂開してぶら下がっていた
名前は果実の色に由来する朱実(あけみ)から、また果実が熟すと口を開くことから開け実など諸説ある

アケビ科の落葉ツル性木本
枝は円形の皮目があり、ツルは右巻き
葉は互生し、掌状複葉で小葉は5個、小葉は5cm程で長楕円状倒卵形
先端は窪み基部はクサビ形、縁は全縁

花は4~5月に咲く つる植物ではフジと共に5本の指に入る名花と言われる
雌雄同株で、葉の間から花序が垂れ下がり、先端に雄花が数個、基部側に雌花が1~3個付く
花は淡紫色で、花弁は無く花弁状の萼片が3個有る
雄花は1.5cm程で雄しべが6個あり、花柄は2cm
雌花は2.5cm程で円柱形の雌しべが3~9個有り、花柄は5cmほどある

果実は液果で5~10cmある楕円形で10月頃紫色に熟して裂開する
果肉は白色、中の種子は5mmほどある
果肉や厚い果皮は食用、ツルはアケビ細工に使う

花(4月のもの 雄花(左)と雌花(右))

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ヒメユズリハ

2021-11-17 | 樹木 草花


ヒメユズリハだと思うがどうだろう
ユズリハより葉が小さいのでヒメユズリハと言う

ユズリハ科の照葉樹林内に生える常緑高木
ヒメとはつくが10m程の大きさになる

葉は互生し枝先に固まって付く
葉身は4~15cmの狭楕円形~倒披針形 縁は全縁
革質で表面は光沢があり、裏面は緑白色で両面とも無毛
葉柄は2~5cmで普通緑色をしているが、稀に紅色を帯びる

花は5~6月に咲く
雌雄別株で、前年枝の葉腋から数センチの総状花序を出す
花は花序枝の上部に固まって付くことが多い
果実は核果で、8mm程の楕円形で11月過ぎに藍黒色に熟す
果序は垂れ下がらない(ユズリハの果序は大きく垂れ下がる)
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カラムシ

2021-11-16 | 樹木 草花


カラムシがまだ元気よく葉を広げていた
花も終わって、実だろうかぶら下がっていた

イラクサ科の多年草
茎(幹(から))を蒸して皮をはぎ、繊維をとったのでカラムシの名になった
この繊維は長くて丈夫なので、越後上布はじめ上質の織物が作られた
越後の上杉謙信が奨励して作らせて、軍資金を賄ったという

茎は1m程になり短毛が密生する
葉は互生し長さ10cm程の広卵形で、先は尾状に尖り、縁には大きさの揃った鋸歯がある
表面は軟毛を密生してざらつき、裏面は綿毛が密生している

花は7~9月に咲く
雌雄同株で、葉の脇から花序を出し、雄花序は茎の下部につき、雌花序は茎の上部につく
雄花は蕾の時に花糸が内側に曲がっていて、開花すると外側にはじけ、その勢いで花粉をまき散らす
雌花は球状に集まり、その集団が穂状についている、花被は壺状で、糸状の柱頭が外に伸びている
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