トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

クジラタケ

2019-09-30 | キノコ


よく見かけるキノコで、コナラなど広葉樹の切り株や倒木などに通年発生する

子実体は側着型で無柄 中型から大型のキノコ
傘は半円形又は半円形に連なり、扁平で縁は厚い
色は灰褐色~淡褐色 凹凸による環紋と放射状のしわがある
肉は類白色で硬いコルク室

管孔は短い
孔口は多角形で小さく、整然と並び色は白から淡褐色になる
食用にはしない
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テングタケダマシ

2019-09-29 | キノコ


テングタケに似るが 傘のイボが尖っていることで識別できる

夏から秋にかけてシイ林やアカマツ コナラ林の樹下に発生する
5cm程の中型のキノコ 色は茶褐色
幼時半球型から開いて平となり、条線がある
表面に小さな角錐状の外皮膜の破片が散在する

ヒダは蜜で柄に離生する 色は白い
柄は中心性で、下方に太まり中空
基部は球根状に膨らみ、外皮膜の破片が残り、白い膜状のツバがある
有毒で食べられない
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コノシメトンボ

2019-09-28 | 虫類


翅先が黒褐色で、胸の黒条模様が逆U字型になっていてコノシメトンボらしい

成虫は7月から11月頃まで見られる
成熟するとオスは全身真っ赤になる
平地から丘陵地の池や沼 水田に居る

交尾は草の上などで行われ、連結したまま腹先を水面に打ち付けるように産卵する
羽化後は近くの樹林地などに移って生活する
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クロコノマチョウ

2019-09-27 | 虫類


平地から丘陵地の樹林や農地周辺に居るクロコノマチョウ
昼間も見られるが、夕方に良く活動し樹林の林床の低い位置を飛び、地面に良く止まる

成虫で越冬して4月から11月頃まで見られる
中型のチョウで、表は濃褐色で前翅頂近くには橙色で縁取られ内部に白点が目立つ大きな黒斑が有る
裏は枯葉状~波状の模様となる

食草はススキ ヨシ ジュズダマなどイネ科植物
分布を拡大しており、かっては東京近郷では見られなかったが、今は定着して発生しており都心の公園でも見られる
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ビロウドハマキ

2019-09-26 | 虫類


極彩色の派手で目立つビロウドハマキ
警戒色で毒々しい色を見せつけていると考えられている
背中と珍しく腹が良く見えた

ハマキガ科の蛾で この科は日本では300種もいる
ビロウドハマキは暖地を中心に広く見られ、近年分布域が北上しているハマキガ
オスは4cm メスは5cm程の大きさ

幼虫で越冬し成虫は6~7月 9~10月に見られる
食草はカエデ類 チャノキ カシ類 アセビなど広食性
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オオクモヘリカメムシ

2019-09-25 | 虫類


体長2cmほどの細長い大型のカメムシ 
鮮緑色の体に褐色の翅をもつ 前胸背の両側は尖るが前方へは突出しない
ネムノキに寄生するが、成虫はカキやミカンなどの果実も吸収し果実害虫として知られているが甚大な被害はない

成虫で越冬して3月から10月にかけて見られる
卵は葉裏に数個づつ産み落とされ、10日ほどで孵化する
孵化した幼虫は、1か月ほどで羽化し成虫になる
匂いは強烈でカメムシの中でもトップクラスと言われている
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ウズグモ

2019-09-24 | 虫類


クモの巣の中心部が渦巻き状のクモ

6月から8月頃まで見られ、体長はオス3~5mm メス4~6mm
林内の薄暗い場所の下草の間、 樹木の根元付近に多い
水平円網の中心付近に直線状や渦巻き状の隠れ帯を付ける
渦巻き状の隠れ帯を付けると、引っ張りが強くなり、小さな虫が掛かってもクモに振動が伝わり、捕食することが出来る

ウズグモ類の横糸は、2本の糸の間に梳糸と呼ばれる極めて細い糸が絡まった特殊な構造をしている
粘球糸で横糸を張っているコガネグモ類とは進化の過程が異なっていると言われる
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カリガネソウ

2019-09-23 | 樹木 草花


カリガネソウ(雁草)の名前は花の様子を雁に見立てたもの
花の形が変わっていて人気がある

クマツヅラ科の山地や野原の林縁に生える多年草
全体にかなりの臭気がある 嫌な匂いと言う人が多い

茎は四角形で直立して上部で枝分かれして1m程の高さになる
葉は対生し、広卵形で長さ10cm程 基部は円形か浅い心形

花は8~9月 葉腋から長い柄を持つ集散花序を出し、まばらに青紫色に咲く
花冠は1cm程の筒部があり先は5裂し、下部の1個は特に大きくて反曲し前方に伸びる
雄しべは下向きに湾曲して3cm程もあり、花柱と共に花外に突き出る
雄しべは2個が長く、2個はやや短い


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ウド

2019-09-22 | 樹木 草花


ウドは山野に生えるウコギ科の多年草
茎は太く高さ1.5m程にもなる
葉は互生し長い柄があり2回羽状複葉で、小葉は鋸歯の有る卵形で5~7個ほどつく

花は8~9月 茎の上部で分枝し、球状の散形花序が多数円錐状に付いた大型の花序を出す
花は淡緑色で3mm程の5弁花
雌雄の別があり、上部に両性花序 下部には雄性花序が付く

果実は液果で3mmほどの卵球型 黒紫色に熟す
果実の有るのは枝先の花序で、側面の雄花序は落ちでしまう

若芽、土に埋まった白い茎、そして葉先は4~6月に採取する
葉はテンプラに、茎は皮をむいてきんぴら サラダ 酢の物が美味しい
根茎は秋に掘り取る
根茎は日干しして煎じて飲むと頭痛やめまいに効く
秋に採った葉は日干しにして煎じて、食前に飲むと健胃 消化促進に効果ある
美味しいし使い道も色々あるので栽培もされている
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ヤマボウシの実

2019-09-21 | 樹木 草花


ヤマボウシ(山法師)は頭状の花序を僧兵の頭に、総苞片を白い頭巾に見立てた名前
材は硬くて割れにくいので、木槌の頭などに使われる

ミズキ科の落葉高木 高さ10mほどになる
葉は対生で枝先に集まって付く 葉身は4~12cmの広楕円形
花は5~7月 葉の展開後に開花する
花びらのように見えるのは総苞片で長さ5cm程の長楕円状卵形
総苞片の中心に 花弁が2mm程の淡黄緑色の小さな花が20個ほど密集して付く

果実は核果が集まった集合果 1cmほどの球形で核が1~5個入っている
9~10月に赤く熟し、甘くて美味しい

ヤマボウシの花(5月のもの)
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スズメウリ

2019-09-20 | 樹木 草花
 

スズメウリは果実がカラスウリより小さいことから付けられたとか、果実をスズメの卵に見立てて付けられたと言う

ウリ科の野原や水辺に生えるつる性の一年草
葉は5cm程の三角状卵心型で、しばしば浅く3裂する

花は8~9月 雌雄同株で雄花雌花ともに葉腋に単生する
6mmほどの大きさで深く5裂し 雌花は下部に子房が目立つ
果実は1cmほどの球形で初めは緑色だが熟すと灰白色になる

秋になるとつるが垂れ下がり、地中に潜り肥大して塊根を作って越冬する
実で種をばらまき、塊根で新芽を出す繁殖2大作戦
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ネコハギ

2019-09-19 | 樹木 草花


ネコハギは全体に黄褐色の毛が多いため、イヌハギに対して付けられた名前
葉を触るとフワフワしている

マメ科の日当たりの良い草地に生える多年草
茎は基部近くで枝分かれして、地を這って広がり40cm程伸びる
葉は3出複葉 小葉は1~2㎝で広楕円形 両面に短毛が生えている

7~9月 葉腋に3~5個づつの花を付ける
花は7mm程の白色の蝶形花 旗弁に紅紫色の斑が有る
上部の葉腋には閉鎖花を付ける

果実は豆果で4mm程の倒卵形
閉鎖花由来の豆果はやや小さく花柱が短い
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シロバナツユクサとウスイロツユクサ

2019-09-18 | 樹木 草花


草むらの中に白いツユクサと、色の薄いツユクサが咲いていた

ツユクサはツユクサ科の道端や草原に生える一年草
古くは花の汁をこすり付けて布を染めたことから、ツキクサ(着草)と呼んだ

シロバナツユクサは、花の青色の色素であるコンメリニンを作れないのか、もともと持たない種なのか分からないが、種子からは白花が咲くと言う
同じ場所に薄い青色のツユクサが咲いていた ウスイロツユクサと呼んでいる変種

ツユクサは食べて美味しいし、薬用効果もある
若葉をおしたしに 花は和え物や天ぷらが美味しい
全草を日干しにしたものを煎じて飲むと、利尿 腎臓 解熱 下痢に効き
うがいすれば扁桃炎 お風呂に入れればあせもやかぶれに良い
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ジュウガツザクラ

2019-09-17 | 樹木 草花


暑い暑いと言っているうちにもう桜が咲き始めた

ジュウガツザクラは名前通り10月頃から春まで咲く
コヒガンと同じようにマメザクラとエドヒガンの種間雑種と考えられている栽培品種
江戸時代末期には栽培されていた

木は小型で花は淡紅色の小輪八重 小型なので家庭の庭向き
花弁は薄ピンクで、縁が裏側に反りかえるものが混じる
萼片は先端がやや尖り縁に浅い鋸歯がある
萼筒は短い壺型 小花柄と共に有毛
苞は楕円形で小型
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ツツドリ

2019-09-16 | 野鳥


ポポ ポポと特徴のある鳴く声が筒を叩くようにきこえるのでこの名になった

夏鳥 山地の林などに住む 4月から10月初めころまで見られる
渡りの時期は市街地の公園などで声を聴くことがある
採食には朝夕に林縁にも出て蛾類の幼虫を好んで捕る

子育ては托卵性で、主にセンダイムシクイに托卵するが、アオジ ビンズイ メジロ サンコウチョウなどを仮親にすることもある。 センダイムシクイの卵は白い無地で、ツツドリの卵は白地に茶色の斑が有りあまり似ていないが、それでも大切のその卵を抱くと言う

雌雄ほぼ同色
胸から腹の太くて粗い黒色横斑が10本前後見える
メスには稀に上面全体が赤褐色の赤色型の個体がいる
大きさ33cm

これも又さすがにものぞあはれなる かた山かげのつつどりの声(寂蓮)
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