トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

オニシバリ

2016-03-31 | 樹木 草花


樹皮が強靭で枝を折っても千切れないことから鬼を縛っても切られないだろうということでオニシバリという
別名ナツボウズというがこれはこの木が秋に葉が出てきて冬春を過ぎて夏に葉を落とす冬緑樹であることから付いた

ジンチョウゲ科の落葉小低木で高さは1m以下 日本固有種
花は雌雄別株で2~4月頃に葉腋に黄緑色で小さく咲く
花びらに見えるのは萼で肉質で厚い

果期は5~7月8㎜程の楕円形の果実がなり 液果で赤く熟すが辛くて有毒だそうだ 
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アカシマサシガメ

2016-03-30 | 虫類


公園で切られて転がっている大きな木を転がしたら下にアカシマサシガメがいた
草地の地表や落ち葉の下などに居る地表性のサシガメの仲間
前胸背全体が赤く 縁が黒い縞模様の洒落たサシガメだ

成虫で越冬し 新成虫は7月頃から出て来る
出現期は4~11月で本州から南に分布している

一般のカメムシ類と違ってサシガメ類は捕食性で多くは主として昆虫などを捕食する
加えてこのアカシマサシガメはヤスデ類が好物で好んで捕食する
大きさは12㎜程
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ミヤマセセリ

2016-03-29 | 虫類


東京近郷では幼虫で越冬し 3月に蛹となり4月頃の1か月くらい成蝶が見られる
寒冷地では5月頃に現れる
春先の風物詩と言って楽しみにしている人もいる

セセリチョウの仲間で小型のチョウ
茶褐色で表の前翅に紫灰色の樹皮模様があり 後翅には黄橙色の斑列がある
食草はコナラ クヌギ ミズナラなどブナ科
平地から山地の落葉広葉樹にいて 日当たりの良い雑木林で見られる
スミレ類やタンポポ類など各種の花を訪れ 地面に翅を開いて止まり日光浴をする
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テングチョウ

2016-03-28 | 虫類


暖かくなってヒラヒラと「ひらひらもの」が飛び交うようになってきた
テングチョウがオオイヌノフグリで食事していた

中型のチョウで森林 林縁 農地 公園 河川など北海道を除く全国にいる
都市部の生息地はある程度まとまった樹林のある場所で見られる
食草はエノキ クワノハエノキなどニレ科で食草のある場所が好まれる
成虫で越冬する
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ベニマシコ

2016-03-27 | 野鳥


冬鳥のシ-ズンもそろそろ終盤
最後になって紅色の強いオスのベニマシコが2羽も一緒に居た

漂鳥 主に北海道の草原で繁殖する
本州以南では冬鳥としてやってくる
尾の長いマシコ類でこの赤い鳥に合うのは冬の楽しみの一つ
メスは淡黄褐色でオスに比べるとかなり地味

ベニマシコの渡去は早い
3月の中旬には北上途中の小群れが平地の川岸で見られ 4月の中旬には通り過ぎてしまう
この頃になるとオスはベージュ色がかった羽毛の先端が擦り切れて 内側の紅色の部分が現れ鮮やかになる
大きさ15㎝
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ルリビタキ

2016-03-26 | 野鳥


ルリビタキのメスが可愛く居た

以前はツグミ科だったのだが最近の分類ではツグミ科は無くなって ツグミ類を含めヒタキ科になった
留鳥(漂鳥)繁殖期には亜高山帯の林に居て 冬は低山や山麓に移動する
樹木の多い公園などでは都心でも見られる

雌雄夫々に縄張りを持ち樹上や地上で昆虫類や木の実などを採食する
オスは上面が青色で メスはの上面はオリーブ褐色で尾羽が青い
大きさは14㎝ スズメ大



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カヤクグリ

2016-03-25 | 野鳥


カヤクグリの古名は「かやぐき」で「くき」は潜る意味
灌木の茂みに潜るように生活しているので付けられた
カヤは灌木の意味で使われている

イワヒバリ科の鳥で四国と本州の高山に居て主にハイマツ帯で繁殖する
冬は低山や丘陵の林や藪に移動して地上で草の実などを食べる
雌雄同色 大きさ14㎝ 日本固有種

イワヒバリ科は日本では イワヒバリ カヤクグリ ヤマヒバリの3種がいる
イワヒバリとカヤクグリは日本で繁殖してる
ヤマヒバリは稀な旅鳥
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ハチジョウキブシ

2016-03-24 | 樹木 草花
左から全体 雄花 雌花


桜の開花宣言があちこちで出て木々も芽吹きの真っ最中
花が大きく花序も長いハチジョウキブシが垂れていた

キブシは葉 実などに地域的な変異が多い
ハチジョウキブシは1921年に記録された

キブシ科(キブシ属1属からなる)落葉低木 4ⅿほどになる
花は葉の展開前に開花し長いものでは10㎝にもなる総状花序が垂れ下がって付く
花は9㎜程の鐘形 花弁4個 萼片も4個で外側の2個は小さく内側の2個は大きく花弁状
雌雄別株で雌花序の方が短い
雄花は雄しべの黄色い葯が見える 雌花は緑色の雌しべと退化した雄しべが見える

昔は隋を灯心に 果実に含まれるタンニンをお歯黒に使った

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クロモジ

2016-03-23 | 樹木 草花
 

クロモジの清々しい香りはまさに春の花だ
若い枝は黄緑色~暗緑色で普通黒い斑が入る
この黒い斑を文字に見立ててクロモジという

クスノキ科の落葉低木 大きさは5m位になる
花は4月頃に葉の展開と同時に黄緑色の小さな花が集まって咲く
花被片は普通6個 雄花の花被片は3mmほどで雌花より少し大きい
雌雄別株で絵の左が雄花

材は白くて独特の香気があるので楊枝に使う
咥えるとふんわり良い香りがする 濡れると中の匂い成分が水分に追い出されていっそう香る
葉や種子からは香油が取れる

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トガリアミガサタケ

2016-03-22 | キノコ


表面が網目模様で面白い形のトガリアミガサタケ(フランス語ではモリーユ・コニック)
春タンポポが咲くころ 腐食の多い地 特にサクラやイチョウの有る所に多く発生する
傘は帽子型で表面に網目があり有柄 子実層(胞子が作られる部分)は網目凹部にある
腐生菌

子嚢という袋の中で胞子を作るキノコ類を子嚢菌類という
茶碗のような形のチャワンタケ 茶碗を多数くっつけて太い柄を付けたトガリアミガサタケ 茶碗を集め丸めて土に埋めたと言えるトリュフなど様々な工夫を凝らしている

日本ではあまり食べないがフランスではアミガサタケ(仏語モリーユ・ロンド)と共に春を告げる食用キノコとして親しまれている
煮込み ソテー 佃煮 炊き込みご飯など色々使える
但し生食は中毒を起こす 乾燥品が輸入されていると言うが食したことは無い
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シロキクラゲ

2016-03-21 | キノコ


雨の中きくらげの仲間の白いキクラゲが見つかった
和名キクラゲは食感がクラゲに似ているからで 耳のような形から「木耳」と書く

中国では「銀茸」と呼ばれ不老長寿の妙薬とされ漢方でも使われた
最近は栽培品も出回っているそうだ

色は白く半透明
肉は湿っているときはゼラチン質で 乾燥すると軟骨質になるが水で戻る
通年発生しコナラなどの広葉樹の枯れ木倒木などに束生する
さっと湯がいて杏仁豆腐やシロップがけに良い
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エナガ

2016-03-20 | 野鳥


全長14㎝のうち半分以上の長さの尾を柄杓の柄に見立ててエナガという
体形色彩に独特の可愛らしさがあり人気がある

留鳥または漂鳥 平地から山地の林 樹木の多い住宅地や公園などに居る
非繁殖期には小群れで行動し シジュウカラの群れに混じっていることもある
主に枝先近くで昆虫類クモ類木の実などを採食する

木の枝の中を忙しく飛び回り良く出会う割には写真は撮らせてくれない
肩羽の淡いブドウ色 短い嘴 長い尾と愛らしい特徴がある

巣場所はオスがメスに候補地を紹介しメスが決める
子育てには相手のいないオスや繁殖に失敗した番などがヘルパーが付くことが知られている
雌雄同色 大きさ14㎝
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サバンナシトド

2016-03-19 | 野鳥


サバンナシトドは稀な迷鳥
主に北米大陸に居る鳥で日本には時折やって来て各地で記録がある
シトドはホオジロ類の古名で クサチヒメドリの和名もあるが鳥類目録に載っている633種の最後にサバンナシトドの名で載っているのでこの名を使うことにする

草地や農耕地になどに生息する
農耕地の水の少ない水路などを歩き地上に落ちたイネ科植物の種子などを採食する
雌雄同色 亜種が多く頭央線から眉斑に黄色の部分の多いものから少ないものまでいろいろ居る
大きさ14㎝
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キクザキイチゲ

2016-03-18 | 樹木 草花


キクザキイチゲ(菊咲一崋)は茎頂に菊に似た花を一輪付ける
キンポウゲ科の多年草 別名キクザキイチリンソウ

花茎は10~20㎝ 茎の先に3㎝程の花を一輪付ける
色は淡紫青色から白色まで色々な色がある
花弁に見えるのは萼片で花弁はない 萼片は8~13個もつける 雄蕊雌蕊は多数つけ葯は白色
花期は3~5月で 春先に花を咲かせ落葉広葉樹の若葉が広がり日が差さなくなる頃には 地上部は枯れて無くなり その後は翌春まで地下茎で過ごすスプリングエフェメラルの一種

近畿地方以北に分布している
山梨県など複数の都市でレッドリストの絶滅危惧種や絶滅危惧Ⅱ類に指定されている
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セグロカブラハバチ

2016-03-17 | 虫類


葉の上で小さな虫が転がっていた
大きさは5㎜程のセグロカブラハバチだ
頭から胸 背中にかけて黒く他は橙黄色で鮮やか

幼虫はイヌガラシによくいる 青色味がかった黒色で黒斑が有る
カブラハバチ属の成虫はクサギの周りで良く見つかる
クサギに含まれる化学物質を取り入れることで生殖能力を高め 防御物質としても利用している
出現期は4~10月 暖かくなったので出て来たが朝の寒さにやられたのかもしれない
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