トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ハルサザンカの花

2017-01-31 | 樹木 草花


サザンカはツバキの仲間で 秋咲きであり花弁が一枚づつ分かれて散るので ツバキとは別扱いになっている 多くの園芸種がありツバキとの分類がはっきりしないものもある

サザンカはツバキ科の山地の林内や林縁に生育する常緑高木 2~6ⅿ程になる
日本固有種
花は白く10~12月に咲く

園芸種が多くタチカンツバキ(赤花 12~2月) フジノミネ(八重の白花)など・・
ハルサザンカも園芸種で絞りの入った大型の花で見栄えがする
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ウソ

2017-01-30 | 野鳥


口笛を吹くようにフイッフイッと鳴くので 口笛を吹く意味のうそぶくが語源

留鳥(漂鳥)または冬鳥
夏は亜高山帯で繁殖し 冬は各地の低山や丘陵地の林に移動する
小群れで行動し昆虫やクモ類木の実や葉 花芽などを食べる
サクラの名所や梅園で蕾を食害する
特にソメイヨシノの蕾が好きで 舌と嘴で芽の芯の部分をより分けて食べる
時には有害鳥獣として駆除することもあるという

オスは頬から喉にかけて紅く メスは頬を含めた体は灰褐色
ロシアの伝説では 托卵をめぐって争ったウソがカッコウに勝利したが カッコウの返り血を浴びたので喉が紅くなったという
色と言い形も上品で昔はよく飼われていた
大きさは16㎝
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モズ♂♀

2017-01-29 | 野鳥


百舌鳥のオス(写真左)とメス(右)に立て続けに会った
モズの語源は色々の説があるが「も」は鳴き声・色々な鳥の声を真似るので「諸々の」又は「ももとり(百鳥)」と言う意味 「す」は鳥を表す接尾語と言うのが有力

漂鳥又は留鳥 九州以北で繁殖し北日本や高原で子育てしたモズの一部は冬は暖地に移動する
秋から冬は一羽一羽が縄張りを持ち 異性をも受け入れない
2月に入るとオスはそのまま縄張りに居たり 新しく縄張りを作ってメスが来るのを待つ
メスは冬の縄張りは捨ててオスの縄張り巡りをして品定めをし気に入れば番になる
一巣のヒナのうち10%は他のオスのものだと言う・油断は出来ない

オスは過眼線が黒く 初列風切りの基部に白斑がある
メスは過眼線が褐色で 初列風切りの白斑は無い
大きさ20cm

百舌の銭勘定・・人に金を出させて自分は出さないように誤魔化すこと 奈良県に伝わる民話に由来する言い方
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タゲリ

2017-01-28 | 野鳥


野焼きをした原っぱにタゲリが下りていた

冬鳥 北陸地方で少数の繁殖例がある
水田 畑 河川 湿地 干潟などに居る
チドリの仲間(チドリ科)の鳥だが 出会った場所では畑 水田が多い
渡来してすぐの時期には群れで過ごし 暫くすると1羽か数羽で過ごし 渡去する時にはまた群れになる
地面の昆虫類 甲殻類を嘴で突いたり 足で地面をたたいてミミズ類や小動物を探るようなこともする

雌雄ほぼ同色 隈取りの様な顔の黒色線 上に伸びる冠羽 緑色や淡紅色の上面など特徴的な色彩で人気がある
鳴き声が猫のようでミューミューと可愛い
大きさ32㎝
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トラツグミ

2017-01-27 | 野鳥


黒色の横斑や三日月状斑のある黄褐色の体をトラ模様に見立ててトラツグミ

留鳥又は漂鳥
丘陵から低山の広葉樹林にすみ 北方のものは冬は暖地に移動する
冬には都心や周辺でも見られる 昨年は新宿御苑に出て大賑わいだった

林の地上を歩き昆虫類の幼虫やミミズ類 陸生貝類 木の実などを食べる
食餌や子育ては日中行うが 囀るのは夜中や明け方でヒィィ~と気味の悪い声で鳴く
古くはこの声から「ぬえ」という妖怪として扱われていた
平家物語にある「ぬえ」は源頼政が紫宸殿で退治したという伝説上の怪物で 頭は猿 手足は虎 体が狸で尾が蛇と言う姿をしている

雌雄同色
大きさ30㎝と大型 体重はツグミの2倍もある
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トラフズク

2017-01-26 | 野鳥


竹藪の中にトラフズクがひっそりいた
フクロウの仲間 フクロウ類には「みみずく」を表すズクと名の付くものも含まれる
ミミズクまたはズクという分類は無く その命名基準も曖昧である
トラフズクは体の模様がトラを思わせるような斑が有るミミズクと言う意味の名前
ズク(木菟)は足がウサギの足に似ていることに由来する

留鳥又は冬鳥
本州中部以北で繁殖し 冬は本州以南で越冬し数は少ないが都心の周辺の竹藪や樹上にいる
夜間に活動し羽音を立てずに飛び回り 主にネズミを捕り鳥類も捕る
雌雄はほぼ同色 羽色は個体変異が多い
大きさ36㎝
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カワズザクラ開花

2017-01-25 | 樹木 草花


2月には咲くカワズザクラが一輪開いた
10月頃から咲くジュウガツザクラ コブクザクラ フユザクラに続いて いよいよサクラのシーズン近し
このところの寒さにうんざり 一足早い春を求める気持ちに灯がともる
花はほぼ平らに開くが まだそこまではいっていない

カンヒザクラとオオシマザクラの自然交配種
1950年頃に伊豆半島で見つかった若木が 民家に植えられて広がり河津桜と呼ばれるようになった
現在では河津川畔を中心に8000本以上も植えられて早春の風物詩
最近はあちこちの公園で良く見るようになった
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ウスバフユシャク♂

2017-01-24 | 虫類


公園のトイレの壁にウスバフユシャク♂が止まっていた
大きさは25mm位あった
12月~2月に現れる 全国的に居る普通種

フユシャクガはチョウ目シャクガ科フユシャク亜科の蛾
漢字では冬尺蛾で冬の尺蛾 冬に発生する尺取り虫の蛾と言う意味

幼虫は春にサクラなどの葉を食べて成長し 夏に蛹となり 冬に成虫となる
成虫は何も食べない 幼虫の時に蓄えたエネルギーを使って活動する
メスは寒さ対策か 翅が退化していて飛べない
腹部の先からフェロモンを出してオスを呼び交尾する

多くの虫たちは10度以下では動きが鈍り 5度以下では動けない
フユシャクガは氷点下近い体温で動ける特別の仕組みを持ち 筋肉を低い温度で活発に動かす事が出来る
天敵の少ない冬に活動するようになったのかも知れない と言われているが失ったものも多いのか随分と変わった生態をしている
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ソシンロウバイの花

2017-01-23 | 樹木 草花
 

ソシンロウバイが満開だ 顔を寄せると良い香りがする
アブだろうか香りに誘われてやって来た

ロウバイの栽培品種
ロウバイより花付きが良く少し大きく艶やかな感じのせいか 最近見かけるのはソシンロウバイのほうが多いように思う

ロウバイ科の落葉低木 2~5m程になる
中国原産 日本には明治時代に渡来した
花期は1~2月 花の少ない時期で珍重される
花被片は多く内側まで黄色でらせん状に付いて 花弁と萼片に分かれない

花が終わると花床が大きくなり実になる
表面は木質化し中にそう果が数個入っている

蠟梅の香が身に添ひて年守る(三宅一鳴)
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ナズナの花

2017-01-22 | 樹木 草花


陽だまりの空き地にナズナが咲いた
名前の由来には諸説あるが 撫でて愛でたくなる菜っ葉・・撫で菜が転じてナズナになったと言う説が ピッタリかと思う
別名ペンペングサは実の形を三味線の撥に見立てたもの

アブラナ科のどこにでも生えると言いたいほどの越年草
有史以前に大陸から渡来したと言われ昔から食用になっていた
春の七種の一つで 始まりは平安時代とも室町時代とも言われる頃から 七草がゆに入れて食べた
七草の囃し・・七草の祝いにまな板にナズナなどを載せ恵方に向かい「唐土の鳥が日本の土地へ渡らぬ先に なずなななくさななくさなずな」などと唱え囃しながら叩いた

春の七種と言うが秋に発芽し冬に若葉を茂らせる
花期は3~6月だが 見ていると関東では一年中開花している
花は白色で3mm程と小さいが 黄色い雄しべが飾りになって可愛い

秋から春にかけての若菜を採り おひたし サラダ 汁の実 生でテンプラも美味しく その上ビタミン ミネラル豊富な優れもの
開花期に採り日干しした全草を煎じて飲めば高血圧 解熱 利尿 便秘に良い
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シロハラ

2017-01-21 | 野鳥


アカハラに似ているが 腹に赤味が無く白っぽい褐色なのでシロハラになった

冬鳥 広島県内で夏季に観察され1991年に子育ても確認された
冬の乾燥した雑木林の少し薄暗い所で ガサガサと落ち葉をめくっていたりし 都心の公園でも見かける あまり明るい所へは出て来ない
繁殖地は日本海を渡った中国の日本海側
繁殖地が近いせいか ゴ-ルデンウィークの頃まで日本に居る

跳ね歩きながら落ち葉の下や土中からミミズ類や昆虫類を食べるが 秋冬には木の実も食べる
雌雄ほぼ同色だがメスの方が全体に淡色
大きさは24㎝
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キセキレイ

2017-01-20 | 野鳥


24節気の大寒 暦に合わせたか都心では雪が舞い寒い一日だった

黄色が綺麗なキセキレイがいた
黄色のセキレイでキセキレイ
セキレイ(鶺鴒)のセキ(鶺)は背筋 レイ(鴒)は冷たく澄んでいる意味の漢語で 背筋がピンと伸びた姿を形容した名前
奈良時代には「にわたたき」「いしたたき」など異名が多い

九州以北に留鳥として分布しており 北方や高山のものは冬には暖地に移動する
平地から標高3000m近くの山地の水辺近くに住む
体長は20cmでセグロセキレイ(21㎝)やハクセキレイ(21㎝)とあまり変わらないが 体重は半分ほどしかない 尾羽が長く体形がほっそりしているのだ
雌雄ほぼ同色 繁殖時にはオスの喉は黒い

普通小鳥は雛の糞を咥え取って飲み込んだり捨てに行ったりするが キセキレイは雛の糞を近くの水溜りや流れに捨て ついでに自分の嘴も洗う清潔好きな鳥なのだ

女郎花おほかる野辺の庭たたき さがなき事な人にをしへそ(寂蓮)

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カケス

2017-01-19 | 野鳥


(^^♪山ノカケースーが・・🎵と歌にも出てくるカケスが目の前の木にとまった
樫の実を食べるので平安の頃には「かしとり(樫鳥)」と呼ばれ 標準和名としてカケスになったのは大正時代
名前は鳴き声語源説が有力だが 巣を懸けるように作るからとも言われている

留鳥又は漂鳥 平地から山地の林に居る森林性のカラス科の鳥
冬には山に残るものも多いが 秋に里へ下るものもいる
果実から小鳥の雛まで何でも食べるが ことのほかドングリが好きで 地中に埋めて蓄える
蓄えてよく忘れるので ドングリにとっては散布してくれる有難い存在

雌雄同色 頭上は白地に黒色縦斑 雨覆いの青と黒の斑模様 風切りは白色部があり綺麗だ
大きさ33cm

暁のほのかに霧のうすれゆく 落葉松山にかし鳥の鳴く(長塚節)
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クロスジフユシャク♀

2017-01-18 | 虫類


気温が下がる冬には 多くの虫たちはあまり動かない・・と言うより動けない
だが中には冬にだけ成虫が現れて 繁殖をする変わり者もいる
最も身近なのが雑木林に居て 都市部の公園にも現れるフユシャクがいる
フユシャクは幼虫が尺取り虫で 冬に成虫が出現する蛾の総称

この厳しい冬を乗り切るために特異な生態をしている
メスは翅が退化して飛べない・・体の表面積を小さくして逃げる熱の量を減らしている
メスは腹部の先からフェロモンを撒いてオスを呼ぶ
オスメス共に成虫になってからは何も食べない 必要無いので口もない

飛べないメスは結構可愛いく冬の虫観察の人気者
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ウスキホシテントウ

2017-01-17 | 虫類


虫たちがあまり見られないこの時期は強引にケヤキの樹皮をめくって虫探し
テントウムシが1匹見つかった
写真では白く見えるが薄く黄色が掛かっている紋があるのでウスキホシテントウらしい
小型のテントウムシで3㎜程だった

多くのテントウムシは集団で成虫越冬するがこの虫は1匹だった
食べ物は成虫幼虫共にアブラムシ
北海道~南西諸島に分布し 3~11月に現れる

日本には180種ほどのテントウムシの仲間がいる
多くはアブラムシやカイガラムシなどを食べるが ナス科の植物を食べるものや食菌性のものもいて多彩だ
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