トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コチドリ

2024-03-31 | 野鳥


干潟にコチドリ(小千鳥)がトコトコ歩いていた
黄色い目が可愛い
小型のチドリ類
江戸期頃まではメダイチドリ、シロチドリなど小型のチドリ類を纏めて「こちどり」と呼んでいた様だ
千鳥・千の鳥と言うのは文字通り群れをなす鳥のこと

河かぜに千鳥ふかれてはたはたと 打つや蘇小が湯殿の障子(与謝野晶子)

主に夏鳥として渡来する
早いものは2月下旬から姿を見せる
河原や砂浜、干潟などに居る
少し歩いては立ち止まり、ユスリカなどの小型昆虫類を良く食べる
浅い水辺で片足を震わせて、水生昆虫の幼虫などを追い出して捕ることもする

雌雄ほぼ同色
黄色くはっきりしたアイリング、黒く太短かい嘴
太い過眼線は、オスは黒く、メスは褐色味がある
体の上面は褐色、胸には明瞭な黒帯がある
足は黄色い
大きさ16cm・・日本で見られるチドリ類では最小
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホウロクシギ

2024-03-30 | 野鳥


水辺に大型のシギ、ホウロクシギが居た
ダイシャクシギに似ているが、全体に褐色味が強く、腹も褐色をしている
焙烙とは素焼きの浅い土鍋の事で、この鳥の腹の色を例えた命名と言う
日本版レッドリスト絶滅危惧Ⅱ類

旅鳥
関東以南では稀に越冬することがある、また最近は渡来数が減少傾向にある
主に広い干潟に居るが、河口、水田、草地で見れることもある
干潟での生活は、潮の満ち引きに影響され、潮が引くと採餌を始める
嘴を泥に差し込んで、カニを好んで捕り、カニの足を咥えて振り回し足を落としてから食べる
他に甲殻類やゴカイ類なども捕る

雌雄同色
長くて下に曲がった嘴
全体が褐色で、背には黒褐色と淡橙褐色の斑が、頸からの体下面には黒褐色の縦斑が密にある
大きさ63cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒガラ

2024-03-29 | 野鳥


ツッピンツッピンとヒガラの細くて速い声が聞こえた
「つめてぇゆめてぇ」「貯金貯金」などと聞こえて面白い

シジュウカラの仲間は、シジュウカラ、(♂は腹に太いネクタイ、♀は細いネクタイ、)コガラ(ベレー帽)、ヒガラ(よだれかけ)、ヤマガラ(茶色い)で、総称してカラ類と言う

留鳥又は漂鳥
平地から山地の針葉樹の有る林に居る
カラ類の中で最も木の高い所に居て、針葉樹の枝先に居ることが多い
針葉樹の種子やアブラムシなどをあちこちに蓄える
枝先付近を動き回り、昆虫類、クモ類を採取し、草木の種子なども採餌する

繁殖期には縄張りを持ち一定区域内で生活するが、繁殖後は家族群れとなり、冬には他の個体と群れになって行動する

雌雄同色
頭が黒く、短い冠羽があり、頬と後頭は白い
暗青灰色の翼に、2本の白線がある
喉から胸元までは黒く(よだれかけ風)、腹は汚白色
大きさ11cm・・カラ類で最小

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

タシギ

2024-03-28 | 野鳥


草原に住む地上性のシギ類を、「地鴫」類と呼んでいる
タシギ、ヤマシギ、オオジシギ、チュウジシギ、アオシギ等々

旅鳥
本州中部とそれより南では越冬する
水田、湿地、河原、干潟などに居る
一羽で居ることもあるが、多くは小群れで居ることが多い
長い嘴を泥の中に差し込んで、ミミズ類や貝類、甲殻類、昆虫類の幼虫などを採餌する

雌雄同色
嘴は長くまっすぐ伸びている
頭側線、過眼線、頬の線が明瞭
背と肩羽は褐色で黒い斑がある
肩羽の外縁は黄白色で、連なって線に見える
大きさ26cm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツバメ

2024-03-27 | 野鳥


待ちわびている春の訪れの象徴、サクラの開花とツバメ
東京のサクラは何回も開花予想が外れてまだ開花していない
ツバメの方が早く姿を見せた

古名はツバクラメ
ツバは鳴き声、クラは小鳥の総称を示す方言、メは群れを示す接尾語と言われ、ツバメは「つばくらめ」の略と言われる
又ツチバミ(土食み)からの変化、と言う語源説もある

夏鳥
3月に姿を見せて10月まで見られる
市街地や農地、山地の開けた場所に居る
繁殖期は番で、非繁殖期には群れで生活する
比較的低空を飛び回って、飛んでいる昆虫類を捕る、
人家や商店の軒先、駅舎、ガレージなどの人工建造物、特に人通りのある所に営巣する
泥と枯れた草にだ液を混ぜ、お椀型の巣を作る

雌雄同色
額と喉は赤褐色、頭頂からの上面は光沢のある紺色で、風切りと尾羽は黒い
燕尾服の名前の由来ともなった二股の長い尾羽が特徴
チュピッ ツピッなどと鳴き囀りは複雑で長く、一節は4秒ほど
聞きなしは「虫食って土食ってしぶーい」

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

クサイチゴ

2024-03-26 | 樹木 草花


あちこちで良く見られるクサイチゴ
丈が低く草のように見えるのでクサイチゴと言うが、木本でキイチゴの仲間

バラ科の落葉小低木 高さ20~60cm程になる
茎や枝には、軟毛と腺毛が生えて細い棘がまだらにある
葉は互生し、10~18cmの奇数羽状複葉で小葉は1~2対ある
花が付く枝の葉は小葉が1対しかなく、1年目の茎の葉は小葉が2対ある
頂小葉は長さ3~7cmの卵形で、縁には細かい重鋸歯がある

花は4~5月に上向きに咲く
5弁の白い花で約4cm、花柄や萼の外側には軟毛と腺毛が混在する
果実は集合果
約1cmの球形で、5~6月に赤く熟し、美味しく食べられる
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

アズマイチゲ

2024-03-25 | 樹木 草花


うなだれてアズマイチゲが咲いていた
イチリンソウ属の花で、この仲間は3月に芽生えて、4~5月に花を開き、6月には姿を消す、わずか3か月間の地上生活を送る春植物

キンポウゲ科の草地などに生える多年草
高さは15~20cm程になる
根茎は横に這う

根生葉は2回3出複葉で、小葉は更に深く裂ける
茎葉は3個輪生し、3出複葉で、小葉は先に鋸歯があり長さ3cm程で、柔らかく、垂れ下がる

花は3~5月に咲く
3cmほどで、1個が頂生する
萼片は花弁状で8~13個、線状長楕円形、白色で基部と裏面に少し紫色を帯びる

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ミツガシワ

2024-03-24 | 樹木 草花


北半球の寒帯から亜寒帯まで分布しており、日本では北日本の寒冷地の池などで良く見られる
関東や西日本の温暖な地域にも見られるが、これは氷期に南に分布したものが所々残ったものと考えられている

リンドウ科の山地の湿地や沼に生える多年生の水草
泥中に太い根茎がある
葉は葉柄があり、長さ4~8cmの3個の小葉からなる

花は4~8月に咲く
高さ30cm程の花茎を立て、総状に1.5cm程の白い花を付ける
花冠は深く5裂し、裂片の内側には縮れた毛が密生する
出会った個体は6裂していた
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ウシハコベ

2024-03-23 | 樹木 草花


可愛い小さな花を見つけた
ハコベに比べて全体に大きいので、牛に例えてウシハコベと言う

ナデシコ科の道端や畑に多い2年草、または多年草
茎は地を這い、先は斜上して高さは20~50cm程で、茎の節の部分は暗紫色になる
葉は2~7cmの卵形で下部は有柄、上部のものは無柄で茎を抱いている

花は3~10月に咲く
葉の脇に白色の5弁花を付ける
花弁は深く裂けて10個有るように見える
花はハコベに似ているが、雌しべの花柱が5個有るので区別できる
ハコベ属の中で花柱が5個有るのはウシハコベだけで、他の種では3個
果実は卵形のさく果
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

サンシュユ

2024-03-22 | 樹木 草花


早春の息吹がさんさんと感じられて輝いている花だ
サンシュユ(山茱萸)は中国名を音読みしたもの
別名の春黄金花は、牧野富太郎が提唱した名前
中国、朝鮮半島原産で、日本には薬用として江戸時代(1720年頃)渡来した

ミズキ科の落葉小高木で3m程になる
枝は斜め上向きに伸びる

葉は対生で、枝先に集まって付く
葉身は4~12cm程の広卵形
先は尾状に鋭く尖り、縁は全縁

花は3~4月、葉の展開前に咲く
短枝の先に、3cm程の散形花序を出し、淡黄色の小さな花を多数つける
花弁は4個、長さ約3mmで先は尖り、反り返る
雄しべ4個、花柱は1個

果実は核果
2cm程の長楕円形で、9~11月に赤く熟す
核は1cm程で中央に縦の稜がある

果実を果実酒にすると美味しい
果肉を乾燥したものは薬用に使う
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒゲナガサシガメ幼虫

2024-03-21 | 虫類

 

葉裏にヒゲナガサシガメの幼虫が居た
平地から山地の樹上で生活している
カメムシの仲間(カメムシ目)サシガメ科の昆虫

幼虫で越冬して、成虫は5~10月に見られる
幼虫は背中に、赤い斑がありスマートでとても綺麗
触角が糸状に長い
大きさは1cm程
食べ物は
他の昆虫の体液を吸う

成虫は、体は暗赤褐色で、胸の後半中央部~小看板、脚は黄色で鮮やかな色彩のサシガメ
食べ物は幼虫と一緒
大きさは15mm
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ホソヒラタアブ

2024-03-20 | 虫類


小さくて綺麗な模様のホソヒラタアブが、早々とお目見え
名前の通り、細くて平たい体つきをしている
アブの仲間は、みな黄色などの綺麗な縞模様をしているが、毒針を持っているハチの擬態と言われる

成虫で越冬する
3~10月に見られるが、暖かい日は冬でも見ることがある
幼虫はウジ虫型で、草花の上でくらし、アブラムシやカイガラムシを捕食する
成虫は花の蜜や花粉を食べる

飛ぶのが上手く、空中停止しながら器用に飛ぶ
花によく来る身近なハナアブ
季節によって腹部の斑紋が変わる
大きさは1cm程

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ツチイナゴ

2024-03-19 | 虫類


越冬中のツチイナゴが顔を出した
土のような色の大型のバッタで、淡褐色のものと暗褐色のものが居る
大きさは♂4cm、♀4.7cmほど

成虫で越冬して、4月から11月までみられる
大型のバッタとしては、国内で唯一成虫で越冬する

若い幼虫は緑色で、黒く小さな斑点が多い
10月頃成虫になりそのまま草の茂みなどで越冬し、翌年の春から活動する

丈の高い草の間に住み、地面にはあまり下りない
クズなど色々な植物の葉を食べる
シャキシャキシャキと良く鳴く
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

キタテハ

2024-03-18 | 虫類


冬眠から目覚めたのだろう、キタテハがヒラヒラとハチジョウキブシにやってきた

成虫で越冬して、3月から11月まで見られる
主に平地から低山地のカナムグラの生える草地に居る
日中草地上を低く穏やかに飛翔して、葉上によく止まる
ヒメジョオンやオカトラノオなど各種の花や、樹液、腐果などにも集まる

食草はカナムグラ
幼虫は、暗褐色の地色に黄褐色の刺状突起があり、各節に黄褐色の不連続な条と横線があるイモムシで大きさは3cm程
カナムグラなどの葉裏を内側にした巣を作る
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ヒマラヤユキノシタとメジロ

2024-03-17 | 樹木 草花


メジロがヒマラヤユキノシタの花に、顔を突っ込んでお食事中
メジロの舌は、筆先のように割れていて蜜を絡めとるのに適している
体重は6g程と軽く、大きな葉に乗っても動きもしなかった
葉の色、メジロの色、花の色が重なって色模様が素敵だった

ヒマラヤユキノシタ:
ユキノシタ科の常緑多年草
南アジア(ヒマラヤ)原産で、日本へは明治期に渡来した

葉は革質で硬く光沢がある
10~20cmの大きさの楕円形で、茎にらせん状に付きロゼットを作る

花は2~4月頃に咲く
葉の間から赤紫色の花茎をだし、集散花序を付け桃色の花を多数つける
花は1~2cmで淡紅色をしている
花弁萼片は5個、雄しべは10個、雌しべの柱頭は2~3裂し花柱の基部で合着する

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする