トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

クイナ

2023-02-28 | 野鳥


ヨシの中からなかなか出てこないクイナ(水鶏)・・やっと何とか後ろ姿が撮れた
クイナの名前はクイクイ鳴くからとか、カエルを食べて鳴くので「食い鳴き」の意味であるとか諸説ある
クイナとヒクイナの区別がされなかった昔は、ヒクイナの戸を叩くような鳴き声が人々に親しまれていた

東北地方以北では夏鳥で、それより南では冬鳥
平地から低山の水辺の草地、ヨシ原、水田などに居る
繁殖期以外は1羽で生活しており、警戒心が強く1年を通して水辺近くの草地やヨシ原で生活していることが多い
昆虫類、甲殻類、軟体動物、魚類などのほか植物の種子も食べる

雌雄同色
額から尾羽までの上面は茶褐色で、黒い横斑がある
顔から胸までは青灰色で、黒い過眼線がある
下腹部は白黒の縦斑がある
大きさ29cm

ただならじとばかりにたたく水鶏ゆゑ あけてはいかにくやしからまし(紫式部)
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フキノトウ

2023-02-27 | 樹木 草花


ほろ苦い早春の味として親しまれているフキノトウ
フキの淡緑色の苞に包まれた若い花茎がフキノトウ

キク科の山野に生える多年草
地下茎を伸ばして増える
葉は15~30cmの腎円形で、基部は深い心形
葉柄は長さ60cm程になる

花は3~5月、葉が出る前に花茎を伸ばし、散房状に頭花を付ける
雌雄異株で、雄株は高さ20cm程になり黄白色の頭花を多数つける
頭花は全て両性の筒状花だが、結実しない
雌株は初め蜜に白っぽい頭花を付けるが、後に45cm程に伸びる
細い糸状の多数の雌花の中に、雄花と同じ形の両性花が数個交じり、この両性花は花粉を出さない

花茎は2~5月、葉柄は5~10月に折り採る
葉柄はキャラブキや煮物に、花茎は油いためやみそ汁の実、茹でて酢の物が美味しい
又調理をしても咳や痰に効き、健胃、食欲増進に効果がある
葉身はつくだ煮などにするほか、咳止め、去痰などの民間薬ににも利用する
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マンサク

2023-02-26 | 樹木 草花


マンサクの花が咲いた
名前は枝いっぱいに花を付けるので「満作」、又「まず咲く」が訛ったという説もある
日本固有種

マンサク科の落葉小高木、又は低木 高さ2~5mになる
葉は互生し、5~10cm程の菱形状円形~広卵形
左右不対称で基部は少し歪み、上半部は三角形
縁には波状の粗い鋸歯がある

花は3~4月、葉の展開する前に咲く
前年枝の葉腋から出た短い柄の先に黄色の花が数個集まって付く
花弁は4個、鮮やかな黄色で線形の変わった形をしている
萼片も4個有り、卵形で暗紫色をしている
黄色の葯のある雄しべ4個と、線形の仮雄しべが4個ある
暗紫色の小さなが2個ある

果実は蒴果
1cm程の卵状球形で、熟すと2裂し黒い種子を2個出す
種子は1cm弱の長楕円形で光沢がある
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ナノハナ

2023-02-25 | 樹木 草花


草ッ原にナノハナが咲き出した
今はセイヨウアブラナと言うらしく、ナノハナでは図鑑もひけない
セイヨウアブラナは西洋から来たアブラナの意味
この花の咲き揃う頃は、サクラ、モモ、アンズと咲きそろい春うららに霞たなびく田園風景が展開される頃
菜の花や月は東に日は西に(蕪村)

アブラナ科のヨーロッパ原産の1年草~越年草
明治初期にヨーロッパから入り、種子から油をとるために栽培されている

茎は高さ30~80cmになる
茎葉はやや黒っぽい披針形~卵形で、低鋸歯があり基部は茎を抱く
花期は3~5月
茎の上部に黄色の4弁花を多数つける
果実は5~10cmの長角果

菜の花はアブラナ、セイヨウアブラナなどアブラナ属の花の総称としても使い、それぞれの別称としても使われる
蕾を摘んで塩漬けにして、さっと熱湯にくぐらせたひたし物、あえ物など美味しい
油は栄養価が高く食用としての他、軟膏の原料として薬用にも使われる
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クロッカス

2023-02-24 | 樹木 草花


クロッカスが2本ひっそりと咲いていた

アヤメ科の球根植物
地中海沿岸から小アジアにかけた地域の原産で80種ほどある
園芸種も多くある
秋咲きで食用のサフランもその一つ

根生葉は革質のさやに覆われているが、細長く花の後良く伸びる
花は2~4月に咲く
下部は細長く筒状、先端は6分裂している
色は黄色、白色、紫色、複色など多彩
観賞用に植えられるので「花サフラン」の別名もある
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キタキチョウ

2023-02-23 | 虫類


まだ枯葉ばかりの草原にキタキチョウがヒラヒラ飛んだ
今年初めてのヒラヒラもの、春も近いと感じる
昔は九州以北のキチョウと言われていたが、今ではキタキチョウに分類されている

成虫越冬
普通3月半ば以降に出現するが、暖かいせいかもう飛び始めたらしい
翅表が黒く縁どられているのは夏型で、ほぼ黄色一色なのは秋型で2型の蝶が居る

森林、林縁、農地、公園などで見られる
色々な花を訪れて吸蜜する、夏には吸水が見られる
食草はメドハギ、ミヤギノハギなどハギ類とネムノキ、ハリエンジュなどマメ科

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ミサゴ

2023-02-22 | 野鳥


頭の白いミサゴが木の中で休んでいた
水中に足から突っ込み魚を捕えることから「水さぐる」が語源となった
日本版レッドリスト準絶滅危惧種
タカ科の鳥だったが今はミサゴ科に分類されている

留鳥
寒冷地のものは冬には暖地へ移動する
海岸、湖沼、河川などに居る
魚食性の鳥で、水面上で停空飛行をして、水中に足から飛び込んで魚を捕る

雌雄ほぼ同色
頭部は白っぽく、過眼線から後頭、背、翼上面は黒褐色
体下面は白く、多くは胸上部に褐色の帯がある
大きさ57cm
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ナナホシテントウ

2023-02-21 | 虫類


昼間は暖かったせいか、ナナホシテントウが脇の草むらから道路に出てきた
今年の初テントウだ
テントウムシ科は約80種ほどいる
成虫も幼虫も肉食のものが多いが、葉を食べる植物食のものもいる

成虫で越冬して3月頃から11月まで見られる
頭と胸は黒色で、翅は赤く7つの黒色点が鮮やかで印象的
テントウムシの場合は派手な模様をすることで、毒を持っていると思わせる警戒色の役目をしている
8mmほどの中型のテントウムシ
成虫幼虫共にアブラムシ類を食べる
捕まえると黄色い液体を分泌し、この液体は臭みと苦みがある
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ベニマシコ

2023-02-20 | 野鳥


尾の長いマシコ類
ベニもマシコも赤い色を示すので、この鳥の赤い色が強烈な感じを与えるのだろう

漂鳥
主に北海道の草原で繁殖する
本州以南では冬鳥としてやって来て、平地から山地の林縁や川原の草地に居る
この時期、越冬地では草原の中央にはあまり出てこないで、林縁や草藪で草木の種子や芽などを採食する

オスの夏羽では紅色で赤味が強いが、この時期はかなり薄れて赤っぽい色ではあるが淡色になっている
メスは淡黄褐色
大きさは15cm
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八重のスイセン

2023-02-19 | 樹木 草花


八重咲きのスイセンが咲いていた
副花冠の一部が花被片化したように見える
スイセンは園芸品種もあり、八重咲き 花被片が黄色のもの 副花冠が白色のものなど色々あるらしい
名前は漢名の水仙を音読みしたもの

ヒガンバナ科の多年草
地中海沿岸原産で、古い時代に中国を経て日本に入ってきた
地中に黒い外皮に包まれた卵球形の鱗茎がある
葉は晩秋に伸び出し、紛白を帯びた緑色で線形

花は12~4月に咲く
葉の中心から30cm程の花茎を伸ばし、芳香のある花を数個横向きに開く
花被片はわずかにクリーム色を帯びた白色で平開する
のどの部分にある副花冠は黄色く杯型で目立つ
果実は出来ない

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エンピツビャクシン

2023-02-18 | 樹木 草花


エンピツビャクシン(鉛筆柏槇)という変わった名前の木が有った
この木で鉛筆を作ったので名前になった
ビャクシンはイブキの別名

ヒノキ科イブキ属の常緑針葉樹 高木で高さ15m以上になる
北アメリカ中部及び東部原産
葉は2通り有り、幼時には針葉、成木では鱗片葉になる

花は1~4月に咲く
雌雄同株で時に異株
枝先に、雄花は黄色、雌花は緑色の花を付ける
果実は1cm程の球果で、濃青色に熟す

材は良い香りがして、精油が精製されファンデーション、シャンプーなど多数の美容品の原料やハーブオイル、虫よけなどにも使われている


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アオダイショウの抜殻

2023-02-17 | 小動物 他


公園でアオダイショウの抜殻が木に引っ掛かっていた
体のほんの一部で、顔でも尾でもなく真ん中あたりらしい

アオダイショウは日本で最大級のヘビで日本固有種
アオは背面が青味がかった色から、ダイジャが変化してタイショウになった、又は大きいので大将から付いた名前
あちこちの公園で時折見かけるので、個体数は割合多いようだ
肉は臭みとアクがあり食用としては適さない

餌は幼体時にはトカゲ、カエルなどを好むが、成長するに従い鳥類や哺乳類を主に食べるようになる
3~5月が冬眠明け、4~6月に交尾、6~8月に産卵する
卵は1回の産卵数4~17個、約60日で孵化する
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セツブンソウ

2023-02-16 | 樹木 草花


寒さのせいかセツブンソウがうなだれて咲いていた
旧暦の節分の頃咲くのでセツブンソウという
初夏には地上部が枯れる春植物(スプリングエフェメラル)

キンポウゲ科の多年草
地中に球形の塊茎がある
根生葉は花茎とは別に出て長柄があり、葉身は掌状で幅4cm程、3全裂し更に細裂する
茎葉は3cm程で花茎の上部に2個対生し、3深裂する

花は2~3月に咲く
茎先に約2cmの白い花を付ける
花弁状の白い花びらは萼片で、5個有り卵形で1.5cmほど
花の中は黄色と紫色の部分があり綺麗
黄色いのは花弁で蜜線に変化している、先端が2裂している
紫色のものは雄しべで多数あり、葯が紫色をしている
雌しべは2~5個ある

果実は袋果
長さ1cmの半月型で、種子は数個付き褐色の球状でなめらか
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オオカマキリの卵嚢

2023-02-15 | 虫類


草っぱらにオオカマキリの卵のうを見つけた
球形に近い盛り上がった形をしている

オオカマキリはこの卵のうの中で、卵の状態で冬を越す
卵のうは気泡を含む厚い断熱材で包まれ、寒さや多少の衝撃に耐えられる
鳥の止まりにくいような草などにあることが多い

6月頃になると、糸にぶら下がった幼虫が出てくる
親と同じ姿で、1cm程の大きさでとても可愛い

カマキリ:
日本には10種が知られている
蛹の段階が無い不完全変態で、肉食性
林縁やその付近の草地などに生息していて、市街地で見られるものもいる
都心ではオオカマキリ、コカマキリ、ハラビロカマキリなどが普通に見られる
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キダチアロエ

2023-02-14 | 樹木 草花


キダチアロエ(コダチアロエともいう)が道脇に花を付けていた
日本へは大正の初めころ花の鑑賞に栽培されていたが、薬効のあるアロエと知られてから薬草に使われるようになった

ツルボラン科アロエ属の多年草多肉植物
葉は枝の先に輪生状に多数つき、灰緑色で多肉質の鎌型で、葉縁に三角状の刺がある
噛むと苦みが強い

花は11~3月に咲く
長い花茎を伸ばし、先端に総状花序を出しトーチ状の鮮朱色の筒状花を多数つける
花はユリに似た形で、4cm程の大きさで花被片6個、雄しべ6個雌しべ1個、柱頭は3裂する
果実は蒴果で春に熟す

生の葉をすりおろし、その汁を盃1杯空腹時に服用すれば下痢に効く
又その汁を、盃半分の量を一日3回食後の飲むと健胃に効果ある
やけどには、葉の皮を剥いて中のゼリー状の部分を患部に貼ると良い


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