トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

コチドリ

2018-09-30 | 野鳥


コチドリは小型のチドリ類
江戸時代頃までは メダイチドリ シロチドリなどもまとめてコチドリと呼んでいた
黄色くはっきりしたアイリングが可愛いチドリだ

九州以北では夏鳥 西日本以南の暖地では少数が越冬する
河原や砂浜 埋め立て地などに居る
左右に忙しそうに走り回って小型昆虫類をよく食べる 時に浅い水辺で片足を震わせ水生昆虫を追い出して採食したりする
チドリ類の親は卵やヒナに天敵が来ると ケガをしたふりをして天敵を遠くへ誘う偽傷を行う

雌雄ほぼ同色 冬羽では額の黒色が無くなり 胸や頸輪の黒色も淡色になる
大きさは16cmで日本で見られるチドリ類では最も小さい
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ホオジロ

2018-09-29 | 野鳥


日本では最も普通の鳥の一つと言われるホオジロ
国土の64%で繁殖しているとも言われる
久し振りに出会って懐かしい

留鳥又は漂鳥 平地から山地の草原 農耕地 川原 疎林などに居て 原生林の内部や大きな草原 遮るものの無い広い畑地などにはいない 林縁の鳥と言ったらピッタリの感じ
繁殖期には主に昆虫類 非繁殖期には主に草の実を食べる 特にイネ科に集中して元が太く先が細い嘴で小さい粒状の種を拾って
食べる

囀りは有名な「一筆啓上仕り候」とか「源平ツツジ白ツツジ」とか聞きなしされるが 秋の10月にも再び活発に囀る
秋の囀りはジョイソング(浮かれ歌)などと言われていたが 翌年の縄張りとつがい相手を確保するための大切な行動だとわかってきた

オスは白い眉斑と頬線があり 過眼線と耳羽 顎線は黒い
メスはオスより淡色で 顔の黒色部分は特に薄い
大きさは17cm
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エゾビタキ

2018-09-28 | 野鳥


エゾビタキと聞くと蝦夷(北海道)から来たヒタキと思うが 繁殖地は千島列島・サハリン以北で北海道でも旅鳥だ

旅鳥で秋の渡りでは9~10月に平地や山地の林縁や明るい林に居る 市街地の公園にも現れる
秋の渡りには多く見られ ミズキやモッコクなどの実をよく食べる
空中採食で昆虫類を捕らえたりもする

雌雄同色 喉からの下面は白っぽく胸と脇腹に暗褐色の縦斑が有る
大きさは15cm
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キビタキ

2018-09-27 | 野鳥


夏鳥のキビタキもそろそろ南への渡りが始まったようで 都心の公園での情報が飛び交っている
頑張って10月頃まで見られる
この時期には若いオスがまだ雌と同じ色をしているので 茶色のキビタキを見ることが多いのだが綺麗なオスに出会えた

オスの黄色い色が目に付くヒタキ
鳴き声 姿共に美しい鳥で昔はよく飼われて人気があった
空中で虫を捕らえるのも得意だが 枝葉に居る昆虫類クモ類などの虫にもよく飛びつく

オスは黒色の上面と鮮黄色の下面 メスは全体にオリーブ褐色で喉と腹は淡色
オスの若鳥も一部オリーブ褐色をしている
大きさ14cm 
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コアオハナムグリ

2018-09-26 | 虫類


オミナエシの花にコアオハナムグリが居てお食事中
平地から丘陵にかけて良く見られるコガネムシの仲間(コガネムシ科)

イモムシ型の幼虫で越冬し 朽ち木や腐った落ち葉の下に潜っており それらの腐植物を食べて育つ
成虫は4~10月に見られ 草や広葉樹の花に集まる
花にやって来るコガネムシの代表選手で 活発に花の上を動き回る
ハナムグリの仲間の多くは花粉食で 時に大あごで花の子房を傷つけることがあり 果樹の害虫とされる
大きさは15mm程
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アカボシゴマダラ卵と幼虫と成虫

2018-09-25 | 虫類


アカボシゴマダラのメスは 道沿いや公園に生えた丈の低い食草を好み 葉や枝などに卵を1個ずつ産み付ける
卵は薄緑に筋の入った幻想的な色合い ゴマダラチョウやルリタテハと似た感じの卵だ

幼虫で越冬するのだが まだ冬までは時間があるのでもう一度羽化して成虫になるのだろうか
関東に居る成虫は中国産の人為分布によるもの と言われている

食草はエノキで卵があったのは 眼の高さの若いエノキの葉上
成虫は樹上をゆっくり飛び 葉上に良く止まり樹液や腐果に集まる
出会った成虫は樹液に来たのだが カブトムシが居てウロウロしていた
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キバラヘリカメムシ

2018-09-24 | 虫類


マユミの木にキバラヘリカメムシの成虫(左の写真)と幼虫(右の写真)が一緒に見られた

成虫で越冬し4月から11月まで見られる
腹部周囲のはみだし部分が黄色と黒の縞模様でアクセントになっている
横から見ると腹は黄色 足は途中まで白 と全体に色鮮やかなカメムシ

他の多くのカメムシと一緒で食植性 茎や葉果実に口を差し込み吸汁する
特にニシキギ マユミ ツルウメモドキなどの実が大好きで 他の植物で見ることは少ない
捕食者に対する防衛のため 後胸の腹側にある臭腺から悪臭を分泌する
成虫の大きさは15mmほど
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オオスズメバチ

2018-09-23 | 虫類


今日は24節気の秋分の日 昼夜の長さが同じ これから秋の気配が強くなる頃なのだが今日は暑かった

スズメバチの仲間は日本では28種が知られている
どの種も単独の女王を持ち 社会生活を営む
働きバチは他の小さな生物を捕らえて幼虫の食物にする
攻撃性が強く毒針で人を刺すこともある

オオスズメバチはスズメバチ属で世界最大の種 
女王バチで37~45mmの大きさ 出会ったのは働きバチで30mm程有った

女王バチが成虫で越冬し 冬眠から目覚めると樹液などから栄養を取り体力をつけ 巣の建設をする
働きバチを産み育つまで一人で行う 働きバチが育つと女王は産卵に専念する
巣は土中にパルプ性の球形のものを作るが 稀に樹木のうろや人家の壁間にも作る

物の本に 黒い帽子をかぶっているとクマと間違えられて攻撃されるので注意が必要 とある
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ホソヘリカメムシ

2018-09-22 | 虫類


葉っぱに腰がくびれたスマートなカメムシ ホソヘリカメムシが居た

成虫で越冬して4月から11月頃まで見られる
体の色は黒褐色から赤褐色まで色々いる
オスは頭部と胸部の側面に黒く縁取りされた黄色の不連続紋があるが メスは不明瞭
成虫は飛ぶ時はハチに似ていて 幼虫はアリにそっくり

古くはヒエブーと呼ばれ ダイズ エンドウ インゲン イネ アワなどマメ科やイネ科作物の害虫として知られる
大きさは15mmほど
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ネコハギ

2018-09-21 | 樹木 草花


ネコハギの名前は黄褐色の毛が多いため イヌハギに対して付けられたという

マメ科の日当たりの良い草地に生える多年草
全体に黄褐色の毛が多い

茎は基部近くで枝分かれして地を這って広がり 長さ50cm程になる
葉は3出複葉で広楕円形~広卵形の小葉からなる

花は7~9月に咲き 大きさ7mm程で 葉腋に3~5個づつ付き 白色蝶形花で旗弁に紅紫色の斑点がある
果実は4mm程のマメ科 上部の葉腋には閉鎖花が付きやや小さい実が出来る
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アレチハナガサ

2018-09-20 | 樹木 草花


1967年頃から福岡県や神奈川県で見いだされ 現在では関東以西の市街地の道端や荒れ地 河川敷などに大きな群落を作っている帰化植物
公園に1本だけぽつんと生えていた だれかが植裁したのだろうか

クマツヅラ科の南アメリカ原産の多年生草本
全体に剛毛がありざらつく
茎は直立し4稜あり よく分枝して上部はなびき高さ2m程にもなる
茎の葉は無柄で広線形 ほぼ半分より上に鋭鋸歯があり対生する

夏から秋にかけて 茎の頂で盛んに分枝して3cm程の穂状花穂を多数つける
花冠は3mmほど 淡青紫色で5裂する
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イロハモミジの実

2018-09-19 | 樹木 草花


イロハモミジの実は翼果で 1.5cm程の翼を付けた種がほぼ水平に2個付くのだが どうしたことか今年初めて気が付いたのだが3個一緒に付いているのを時折見かける まともな変化なのか間違った進化なのか

イロハモミジはカエデ科の落葉高木 15m程になる
モミジと言えば普通本種を指すことが多い

葉は対生し葉身は4~7cmで掌状に5~9裂する
裂片を「いろはにほへと」と数えたことから名前が付けられた

花は4月 桜の咲く時期なので目が桜の方に行ってしまいカエデの花は見損なうことが多い
雌雄同株で 一つの花序に雄花と両性花が混生している
5mm程の小さな花を複散房花序に10~20個付ける
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ノカンゾウ

2018-09-18 | 樹木 草花


ノカンゾウはユリ科ワスレグサ属の田の畔や溝の縁などやや湿ったところに多い多年草
ワスレグサは美しい花を見ていると憂さも忘れる とか蕾を調理して食べると心配事を全て忘れるほど美味しいなどの説がある
カンゾウ(萱草)は漢名を日本語読みにしたもの

花茎は高さ80cm程 7~9月 2分枝した先に7cm程の花を付ける
花被片は6個で反り返り橙赤色~赤褐色まで変化が多い
花筒が長く3~4cmある

花を焼酎に浸けこんだ花酒は 滋養強壮 疲労回復に効果がある
3~5月頃の若い芽を茹でておひたし 和え物 煮物炒め物など美味しい
花は花酒の他甘酢 三杯酢など美味しい
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シロネ

2018-09-17 | 樹木 草花


太くて白い地下茎があるのでシロネ(白根)という

シソ科の湿地に生える多年草
茎は太く4稜あって 節は黒くなり高さ1mにもなる
葉は密に対生し 長さ6~13cmの広披針形で縁に粗い鋸歯がある

花は葉腋毎に3mm程の白く小さな唇形花を多数つける
茎や葉の大きく少し荒々しい感じからすると違和感のある小さな可愛い花だ
花期は8~10月

開花期に全草を取り水洗いし日干しにしたものを煎じて飲むと 血行を良くし月経不順に薬効がある
生薬名 沢蘭(たくらん)
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シロチドリ

2018-09-16 | 野鳥


白っぽいチドリ類 江戸時代頃まではコチドリ メダイチドリ シロチドリなど小型のチドリ類をひとまとめにコチドリと呼んでいた

主に留鳥 中部地方以北では夏鳥 関東以西では越冬するものが多い
海岸の砂浜 干潟 などに居る
せわしなく動き回り甲殻類 ゴカイ類 貝類などを採食する
全国的に繁殖しており 砂丘や川原等の浅い窪みに 貝殻や木材を敷いて簡単な巣を作る

雌雄はほぼ同色 白色の額と眉斑 黒色の過眼線がある
大きさは17cm
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