トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

カッコウ

2013-05-31 | 野鳥


カッコウ(郭公・閑古鳥)が鳴いていた
英名はCuckoo 日本を含め世界共通と言ってもいいほど鳴き声から命名されている

カッコウは草原性の鳥で基本的には森林には居ない
カッコウの森などとよく言うがチトおかしいかも

夏鳥として渡来 木立のある草原 林縁や明るい林等に住む 子供は他の鳥に托卵して育てさせる

閑古鳥が鳴く:客が来ないで商売がはやらない様子を言う カッコウが人里離れた淋しい場所に住んで居ることから言われた

容鳥(かほとり)の間無く数鳴く春の野の 草根の繁き恋ひもするかも(万葉集 十春相聞)
「かほとり」はカッコウの古語 カッホーの鳴き声が語源
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ヤマボウシ

2013-05-30 | 樹木 草花


大きな花びらに見えるのは総苞片が花びら状に変化したもの
花序は総苞片の中心に淡緑色をした20~30個が密集して着いている
花びら(花弁)は花序の中の1mmほどの大きさの淡緑色をした4枚で一つの花を作っている
他の花弁は散ってしまってやっと4枚一組残っていた
4枚の花弁の中心にあるのが雌しべ
回りの花糸の先にあるのが雄しべの葯で花粉を持って居る

名前は頭状の花序を僧兵の頭に 総苞片を白い頭巾に見立ててヤマボウシ(山法師)という
総苞片の色は白から淡紅色 縁だけが紅色を帯びるなど変化が多い
紅色を帯びているのをベニヤマボウシという



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ハクウンボク

2013-05-29 | 樹木 草花


関東地方は今日梅雨に入った 5月に入梅とは・・

ハクウンボクの花が満開だ
白い花が群がって咲く様子を白雲に見立てたネーミング
樹木の花では美しさと品の良さがが一級だ

エゴノキ科の落葉小高木 山地の落葉樹林に生育しているが公園や寺院に良く植えられている
果実は果で1.5cm程 熟すと果皮が縦に裂け褐色の種子を1個出す
種子からは油が取れるそうだ
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チュウシャクシギ

2013-05-28 | 野鳥


嘴が長く下にカーブしている鴫
大中小の3種居てダイシャクシギ チュウシャクシギ(中杓鴫) コシャクシギ
シャクは柄杓(ひしゃく)のことで柄杓の柄のような長い嘴を例えたもの

大きさは42cmと大きめのシギ 嘴は頭の2倍ほどある
旅鳥として全国に渡来し干潟や磯 海岸の草地に居る

ピピピ・・・と7回笛を吹くように鳴くのでイギリスではSeven Whistlerのあだ名で親しまれている

カーブした嘴を泥に差し込みカニなどを捕まえる 草地では昆虫を食べることも多い
嘴が曲がっていて獲物を捕え難いのじゃなかろうかと余計な心配
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キョウジョシギ

2013-05-27 | 野鳥


顔の隈取のような独特の模様 美しい羽色を京女に例えてキョウジョシギ(京女鴫)

旅鳥として渡来し海岸の磯や干潟などにいる
東海地方以南では少数が越冬している

嘴で石をひっくり返してエサを探す なので英名はTurnstone
甲殻類や昆虫類などを食べる 二枚貝などは殻を上手に開いて食べる
おおきさは22cm

旅にしてものこひ鴫の鳴くことも 聞こえざりせばこひて死なまし(持統天皇)
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ヤミイロカニグモ

2013-05-26 | 虫類


カニグモの仲間では一番普通に見られるヤミイロカニグモ
前側の二つの足(第一脚と第二脚)が太くて長い
この2脚を大きく広げながら横に歩く姿からカニグモの名がつけられた
オス(左の写真)が真っ黒けなのでヤミイロ・だと思うがどうだろう
右の写真はメス

カニグモの仲間は携帯 色彩 斑紋が極めてよく似ているので同定には注意が必要とある
ヤミイロカニグモの大きさはオス5mm メス8mmほど
徘徊性で都市部から山地まで広く分布している

交接の際オスはメスの脚を糸で縛って交接する
メスは催眠術にかかったように静かに縛られる
交接後はメスは簡単に糸を外すので 縛られるのは一つの儀式ではないかと考えられている
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ミヤマカワトンボ

2013-05-25 | 虫類


渓流の縁にミヤマカワトンボが飛び交っていた
カワトンボ科の仲間で7cm程もある
羽化後の未成熟な個体は青いメタリック色 成熟すると青白い粉で覆われる

オスはメスに対して求愛行動ともとれるセレモニーをする数少ない蜻蛉の一つ
翅が赤褐色をしていてオスは特にその色が濃い
メスは翅に乳白色の偽縁紋がある
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オジロアシナガゾウムシ

2013-05-24 | 虫類


前翅の表面がこぶのように凸凹しているゾウムシ
ゾウムシの名は口吻が長いためだがこのゾウムシは前足も太くて長い
大きさは6mmほどでクズが好きで良く見られる

クズの茎に産卵し この部分は茎が成長すると虫こぶになる
孵化した幼虫は虫こぶ化した茎の中を食べて育ち蛹になる

コウチュウ目ゾウムシ科で4~9月頃が出現期
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トビハゼ

2013-05-23 | 小動物 他


泥の干潟の上をピョコタンピョコタントビハゼが跳ねていた
胸鰭で這い 尾びれでジャンプもする

普通の魚は鰓(えら)呼吸なので空気中では生きられないが トビハゼは皮膚呼吸の能力が高く水から出て生活する
目玉が顔の上部に突き出て左右がほぼ接していて平坦な干潟を見回すのにぴったり
食べ物は食肉性で甲殻類 多毛類などを獲る

沖縄から東京湾にかけての汽水域の泥干潟に居る
分布の北限が東京湾の谷津干潟や江戸川放水路河口

スズキ目ハゼ科で大きさは10cm弱位
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ホウチャクソウ

2013-05-22 | 樹木 草花


公園の松の木の根元にホウチャクソウが2株ひっそりと咲いていた
花の様子を五重塔の軒に吊り下げられる宝鐸(ほうちゃく)に見立ててホウチャクソウ(宝鐸草)

ユリ科の花で丘陵の林内に生える多年草
実は1cm程の丸い液果で黒く熟す
多分鳥が実を食べて種をここまで運んだのだと思う

4,5月頃に筒状の花が下向きに咲き先端が緑色を帯びる
誰も見もしないような場所にそっと咲いているのを見つけチト嬉しかった
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アオイ

2013-05-21 | 樹木 草花


暑い!すっかり夏の暑さだ
今日は24節季の小満(しょうまん)・万物が成長して天地に満ち溢れる時期

「この印籠が目に入らぬか」と突きだす葵の紋の入った印籠
そのアオイだが アオイと言う名の植物はない
フユアオイ タチアオイ ゼニアオイなどアオイ科の草本の俗称でアオイと言う

紋所のアオイはフタバアオイのことで こちらはウマノスズクサ科の多年草
紋の葵はこの草の葉の形から取られ 賀茂神社の神紋の賀茂葵に由来し葵祭事に用いられた
フタバアオイの別称では賀茂葵又は単にアオイと呼ぶこともある

徳川の紋所は葵巴といい 賀茂葵の葉を巴形に組み合わせた

写真はフタバアオイ 花は小さく紅紫色鐘状・・チョッとピンボケ

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コアジサシ

2013-05-20 | 野鳥


コアジサシが可愛い姿を見せていた
チドリ目カモメ科の鳥でアジサシ類は20種ほどもいる
魚を獲るため空中から急降下して嘴から水中に突っ込む姿は刺すように見える
「アジ」は小魚全般の意味

コアジサシは本州で繁殖する唯一のアジサシ類
大田区の清掃工場の屋上で繁殖しており保護運動が進められている
日本版レッドリスト絶滅危惧2類

大きさは24cm 夏鳥 淡青灰色の上面 夏は黄色で先端が黒い嘴(アジサシは嘴が黒い)
スマートできりっとした顔立ちの綺麗な鳥だ
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オバシギ

2013-05-19 | 野鳥


シギやチドリの春の渡りもそろそろ終盤

干潟でオバシギ(尾羽鴫・姥鴫)に出会った
名前は尾が目立つシギ と言うのが有力だが特に尾が目立つ様には見えない
採餌などではあまりちょこまか動かずゆったりした感じがするので姥鴫の字をあてたと言う方がしっくりくる

冬羽から夏羽に移行途中で肩羽に橙色が有りこれから全体に黒ずんだ羽色になる
数羽から数十羽の群れで行動し 干潟ではゴカイ類や甲殻類 貝類などをとる
大きさは27cmでやや大型のシギ
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ミズキ

2013-05-18 | 樹木 草花


公園でミズキが花盛り
樹液が多く早春に枝を切ると水が滴り落ちてくるのでミズキ(水木)
公園などでは割合多く植えられていて良く見かける

花は枝先に散房花序をだし小さな白い花を蜜に付ける
なかなか見事な花の数で虫たちも多く訪れる

枝から滴る水を飲んでみたが何の味もしなかった
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ギンメッキゴミグモ

2013-05-17 | 虫類


広く生息しているギンメッキゴミグモ
腹部背面の色が銀色から黒色まで多様だが写真のクモは綺麗な銀色で分かり易い

垂直円網を張り中心に頭を上にして止まる
頭を上にするのはこのクモとギンナガゴミグモだけ
普通は襲われた時に早く逃げるため下向きに止まり素早く飛び降りる
もちろん命綱をつけて飛び降りる・しかも命綱は2本も付けている・安全第一

大きさは6mmほどだったのでメスのようだ・(オスは4mm)
成長すると網の中央に縦にゴミや食べ残し脱皮殻を並べたゴミリボンを付ける
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