トリからキノコ 自然見て歩き

足の向くまま気の向くまま トリからキノコまで
自然の中が心地よい

ハナニラの花

2017-02-28 | 樹木 草花


根性ハナニラと呼んでもいいような ハナニラが舗装道路の片隅に可愛い花を咲かせていた

ヒガンバナ科ハナニラ属の多年草
明治時代に観賞用植物として渡来し今では逸出して帰化している
球根植物で鱗茎からニラに似た葉を出し 更に花茎を数本出す
春に花茎の先に白~淡紫色の6弁花を付ける
地上部が見られるのは開花期の春だけ

別名西洋甘菜というが 葉は苦くて食べられない
食べられないどころか毒性があり下痢を引き起こすそうだ
知らずにほんの少し食べてしまったがクワバラクワバラ

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アカバナミツマタの花

2017-02-27 | 樹木 草花


アカバナミツマタはミツマタの園芸種で花色が赤い

ジンチョウゲ科の落葉低木 2m程になる
中国~ヒマラヤ原産で 日本には室町時代に渡来した野生化したものも多いが 中国地方や四国で生産されている
本年枝は必ず三又になって出てくる
3~4月葉の展開前に開花する
枝先の頭状花序に30個以上の小さな花が付く
花は両性で花弁は無く萼が目立ち 萼筒は1㎝程で先は4裂している
萼片の内側は普通は鮮黄色だが アカバナミツマタは赤い

樹皮の靭皮繊維が長くて丈夫なので紙の原料にされる
明治以降には紙幣の原料として使われている
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ガマ合戦

2017-02-26 | 小動物 他


近くの公園でガマ合戦が真っ最中
20匹以上は居て 卵もかなり産まれていた
追いかける 逃げる 蹴とばす 賑やかな事と言ったら見ていて飽きない

早春の頃に小さな池などに沢山のヒキガエルが集まって 交尾産卵する光景を「ガマ合戦」とか「カエル合戦」と呼んでいる
このガマ合戦は東京近辺では啓蟄の頃にあたり 冬眠から目覚めたカエルが穴から這い出す時期
まだ他の生き物が冬眠中なので ガマ合戦は春の風物詩 春の到来を告げる指標の一つと言える

毎年見ているとガマ合戦の始まる日は微妙に変わる
ここの差し渡し2mほどの小さな池では 普段はカエルは姿を見せないので 近所から集まってくると思われるが 何を合図に同じ時期に集まれるのだろう
答えは 深さ5cmの地中の温度が6℃以上になるとガマ合戦が始まる と言われている

我が家の小さな庭にも もう何十年にわたってヒキガエルがいる
この池から庭までは直線距離でも500m位はある 我が家の近所で他に池は見当たらないので ここの池で孵ったカエルがやって来るのだろうと思っているが 家々が立て込んで車も通っていて踏切さえある道を本当にやって来るのだろうか
そしてガマ合戦のためにこんな道をノコノコ戻って行くのだろうか 不思議!!
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ノスリ

2017-02-25 | 野鳥


ノスリが木の枝で下を睥睨していた
野原の上を滑空するので「野擦り」と呼ばれている
ネズミが主食で鷹狩りには使えないので 軽侮の意味で「くそとび」「まぐそたか」等とも呼ばれた

留鳥 主に本州中部以北で繁殖する 四国以南では冬鳥
林 草原 農耕地 川原等広い地域に居る
冬には山の林から出て 低地の農耕地や丘陵地の雑木林で過ごすものもいる
都心の公園でも時折見られることがある

林の大木に巣を作るが 毎年同じ巣で繁殖することが多い
食べ物はネズミが主で 両生類 爬虫類 鳥 昆虫類なども捕る

雌雄ほぼ同色 羽色や模様に個体変異がある
大きさ55㎝ 
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イカルチドリ

2017-02-24 | 野鳥


川辺にイカルチドリがいた
コチドリより強そうに見えることからイカル(厳る)千鳥

本州から九州に留鳥としている
コチドリより大きくて嘴が長い
河川の中流から上流に多く河口ではあまり見かけず コチドリやシロチドリと棲み分けしている
苅田や川原で様々な小動物を捕る

雌雄ほぼ同色 前頭と過眼線は黒いがコチドリよりは淡色
大きさ21㎝ (コチドリは16㎝)
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ハランの実

2017-02-23 | 樹木 草花


ハランの根元に実が生っていた

ハランはキジカクシ科スズラン亜科ハラン属(旧体系ではユリ科)の常緑多年草
地面から突然のように葉柄が出ている変わった草だ
茎が地下を横に這っていてそこから葉が出ている

葉に殺菌作用があるようで 包丁で模様を切り込んで食べ物を載せるのに使った
今ではプラスチック製で 人造ハランと言っていたが 言いにくいので人造バランになり更に縮められバランと言っている

蕾と花・・花は4月頃から咲く 花の時期でも実が残っていることがある
 
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スダジイのドングリ

2017-02-22 | 野鳥


スダジイは普通は4月頃から花が咲き 翌年の秋に実が大きくなる2年成のドングリが生る木なのだが 当年の果軸にもう実が生っているのを見つけた
同じ果軸に幼果が幾つも付いていて成長はしていないのに不思議

スダジイは常緑高木のブナ科シイ属 ドングリの生る木で常緑樹林の代表的な樹種
春に受粉し 幼果はそのまま越冬し 翌年の夏近くから成長を始め秋にはドングリになる
雌雄同株で 新枝の下部の葉腋から上向きの雄花序 その先に雌花序を立てる
花粉は虫が運ぶ虫媒花

スダジイのドングリはタンニンが含まれおらず 生食でも食べられる少し炒ればさらに美味しい
昔から食料堅果として大切に扱われてきた
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フクジュソウの花

2017-02-21 | 樹木 草花


早々とフクジュソウの花が咲いた
名前が福寿草で御目出度い 正月の飾りにも使われる
正月の飾りのものは促成栽培されたもの

キンポウゲ科の山地のやや明るい場所に生える多年草 園芸種が多い
花は3~4月 枝先に黄色く上向きに咲く
花弁は10~20個もあり黄色で光沢がある
花後 茎葉は著しく伸びて30㎝にもなる

全草毒草で特に根 根茎に強心配糖体のシマリンを多く含み 強心薬と間違えて煎じて飲むと心臓麻痺を起こす
小石川植物園の立て看板版には根 茎 強心 利尿と書いてあったのだが・・・
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ベニマシコ

2017-02-20 | 野鳥


またまた出会ったベニマシコ
何度出会っても嬉しい鳥だ

漂鳥 主に北海道や下北半島の原野で繁殖し 本州以南では冬鳥としてやってくる
出会った個体はかなり赤いが 成熟したものほど赤味が強く春になると一層赤くなる
オスはベージュがかった羽毛の先端が擦り切れて 内側の紅色の部分が現れ鮮やかな夏羽になる

この鳥の北帰行は早く3月の中旬には移動し始める
繁殖地では藪の中に巣を営み 両親が交代で卵を温める
メスは食事に出かけることもあるが 時々はオスが巣の中のメスにエサを運ぶ 仲が良いのだ
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メジロとカンザクラ

2017-02-19 | 野鳥


メジロがカンザクラの花に囲まれてお食事中
日本人にとっては最も身近な鳥の一つ
英名はjapanese white-eye

メジロ:
留鳥又は漂鳥 全国に留鳥として分布しており 山地や北方のものは暖地に移動する
留鳥性の強い個体は一年中つがいで一定の区域内で生活し
季節移動する個体は越冬中は小群れで区域を定めず動き回って生活するものが多い

主に樹上で昆虫類 クモ類 木の実なども食べるが ツバキ ウメ サクラなどの花蜜が好きでよく吸いに来る
まだ虫の少ない季節に咲く花にとっては花粉を運んでくれる有難い存在

鳴き声がとても良くてチーチューチュルチーチョルなど複雑で長く 「長兵衛忠兵衛長忠兵衛」などと聞きなしされる
雌雄同色 大きさ12㎝

カンザクラ:
カンヒザクラやヤマザクラが関与した栽培品種
早咲きの桜の中では 秋から咲くフユザクラを除くと最も早く咲く
花は淡紅色の中輪の一重咲きで 2月の寒い時期に咲き長く楽しめる
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アリスイ

2017-02-18 | 野鳥


今日は24節気の雨水 雪が雨に変わる頃 春も間近だ

草むらの中にアリスイがいた
アリスイはキツツキの仲間(キツツキ科)の鳥
東北地方北部以北では夏鳥 それ以南では旅鳥か冬鳥

明るい林や木がまばらにある草地などに居て 渡りの季節や冬には農耕地 河原 公園などでも見られる
地上や朽ち木などでアリ類を好んで食べ アリの出現に合わせて移動しているらしい
キツツキ類ではあるが自分では巣穴を掘らず 他のキツツキ類の古巣や枯れ木の穴などで営巣する変わり者

雌雄同色 頭から背は灰褐色で黒白の複雑な小斑が有る
数は多くはなく見られればラッキー
大きさは18cm
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ノシランの種子

2017-02-17 | 樹木 草花


近くの公園でブルーの素敵な色の実(種子)が生っていた

ノシランはユリ科の多年草
平たい葉を熨斗(のし)に見立て更にランの葉にも似ているのでノシランの名がある

葉も平たいが花茎も扁平で2稜ある
花茎の先に総状花序を出し多数の白または淡紫色の花を付ける 花期は7~9月
秋も深まった頃に生る藍色の果実状の物は 果皮が早く落ちた種子
関東以西の本州から沖縄に分布している
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ケンポナシの実

2017-02-16 | 樹木 草花


甘くて美味しいケンポナシの実が落ちていた

ケンポナシはクロウメモドキ科の山野の林内に生える落葉高木 大きいものは20ⅿを超える
6~7月に枝先と枝の上部の葉腋から集散花序を出し 7㎜程の小さな緑白色の花を付ける
果実は核果 1㎝弱の球形で10月には紫褐色に熟す
熟したばかりの実はジューシーで梨そっくりの味がする

花のあと花序の軸(花が実になるので果軸とも言える)は膨らんで果期には肉質になり食べられる
果軸の先についている丸いものが実
果軸は花序の枝ごと落ちてこの時期には乾いているが 糖度が増してとても美味しい
欧米ではジャパニズレーズンツリーと呼ばれているそうだ
果軸の甘い味と香りに誘われて 狸などの動物が食べて種を糞と一緒に蒔く

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菜の花

2017-02-15 | 樹木 草花


春の風物詩「菜の花」が咲いていた

菜の花の名前はアブラナ科アブラナ属の総称であり アブラナやセイヨウアブラナの別称でもある
今では菜の花と言えばセイヨウアブラナを指す 
アブラナ属にはカブ ハクサイ キャベツ ブロッコリーなど野菜として栽培されているものも多く「菜花」と言う

セイヨウアブラナは明治の初期にヨーロッパから入り 種子から油を取るために栽培されている
葉の基部は茎を抱き 茎は粉をふいたような白緑色で 春に枝先に花序を付け黄色の花が下から咲き上がって行く
花期は3~5月
花のあと5~10cmの棒状の果実が出来る
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オシドリとヨシガモ

2017-02-14 | 野鳥


雪の降っている貯水池の浮きの上にオシドリとヨシガモのペアーが居た
手前の2羽がオシドリのぺアー 奥の2羽がヨシガモのペアー

オシドリ:
留鳥又は漂鳥 北海道 本州 九州 沖縄で繁殖している
北方のものは冬には暖地に移動する
都心の公園でもかってはよく見られたが 最近はさっぱり姿を現さなくなった
にに辛うじて新宿御苑でちらりと見られる

「をし(愛)」が語源
「鴛鴦の契り」とは仲の良い夫婦の例えだが 実際は繁殖時期が過ぎるとペアーを解消し次のシーズンには別の番が出来るのは 他のカモたちと同じである 抱卵子育てはメスが行う

オスはオレンジ色の銀杏羽と呼ばれる帆状の三列風切り羽が美しい 「思い羽」とも呼ばれる
メスは灰褐色の目で周囲が白い独特の模様をしている

ヨシガモ:
冬鳥 北海道では夏鳥で少数が繁殖している
広い河川や湖沼に居る 中部以南の本州に多く他では少ない
陸上や水上でイネ科の草の実を食べる

美しいカモと言う意味の「をしかも」が変化した名前と言われる
オスは後頭にナポレオン帽の様な冠羽がある ナポレオンハットのあだ名で呼ばれる
メスは全体に褐色で嘴は黒い
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