川端裕人のブログ

旧・リヴァイアさん日々のわざ

37.4度

2007-03-31 10:46:29 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
一晩あけての体温。
解熱剤は使っていない。
体温のわりには、朦朧としている。

それにしても、日常的に出会うものの中では「重い」病気だ。
大の大人を、数日間、感染源兼粗大ゴミにしてしまう。
知人がこの前、タミフルを使って、しばらく鬱状態になったそうな。
また、母が飲んだ直後には、ひどい焦燥感に駆られて、飛びおり行動も理解できると言っていたっけ。

じゃあ、ぼくはどうだというのだが、結論としては、よく分からない。
でも、この時点ですでに飲みたくない気分にもなっている。

やたら厭世的な気分になって、情緒不安定。
きのうの昼間、受けたインタビューのディテールが妙にネガティヴに感じられてならなかったり。
世をはかなんでみたかと思うと、「ふたご姫」の最終回で妙に感じ入って涙したりする。

近年稀に見る重病(個人比)なので、これくらいのことが起きても不思議ではないのだが、それにしても、物事はシンプルな方が良い。
飲み始めたら、最後まで飲みきらねばならないのが、つらいところだ。

追記
思ったのだが、このままじゃ、熱が下がっても、物書きとしては役立たずかもしれないなあ。
情緒不安定、じゃねえ……。


39.5度

2007-03-30 17:58:55 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
おあつらえ向きに発熱。
娘が先行して、小児科にいくも「インフルエンザじゃないと思うよー。それに、インフルでも、どのみちタミフルは使わないでしょう?」ということで、キットの検査もなし。

その後、ぼくが発熱し、朦朧として医師を訪ねたら、気がついたらタミフルを処方されていた。
B型の線がくっきり出ていた。
クスリ出しておきますから、というのの「クスリ」がタミフルであった。
高熱は辛いけど、まあ眠ってればいいやと思っていたところ、日曜日出社するので元気にならないと困ると服用圧力があり、屈する。
ヒトって弱いのである。
目の前にあると、つい飲む。

ただ今、服用後15分。今のところなんてことないなあ。
ふらふらしてあちこちぶつけるのは、服用前も後も同じ。
よく眠ることとします。

タミフル対策、あなたの考えは

2007-03-29 14:23:57 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
リヴァイアさん、日々のわざ: 不都合なタバコの真実@週刊東洋経済(読了して追記)
こちらのコメント欄にて、はからずも、タミフルと異常行動の因果関係について、津田さんを中心に熱心なやりとりがありました。
そこで、最後に津田さんから示唆があった通り、それぞれの「対応」を、自分が知り得た範囲の情報から導いてみませんか。

ちなみに、津田さんからの問題提起は下記の通り。

皆様、
 そろそろここまで来ましたので、質問ばかりでなく、以下の点について皆さんのご意見をお聞かせ下さい。

1 タミフル服用と因果関係はあるという推論は妥当か?妥当でないとすればなぜか?
2 何らかの対策は取るべきか?取るべきとすればどのような対策が妥当か?対策を取らないとしたら、どのような調査をするべきか?対策も調査もしないというオプションはあり得ないと思います。なお、現段階は対策を取らないとしたら、このままタミフルが使われ続けるということです。もしくは、10代以外は使われ続けるということです。

 タミフルの問題は、皆さん関係する問題です。ですから皆さん自分の問題、あるいは自分の子どもの問題として考えられると思います。もちろん厚生労働省食品医薬品局長の立場で考えてくださっても良いです。今の時点で言えるベストのことを自分の言葉で言って頂けると幸いです。ハンドルネームですから、少し気楽でしょう?疫学は、血で論じるものだというのが本にも書きました私の意見です。


出張帰りのぼくは、まだコメントをしっかり読み込んでいないのですが、ぼくも自身も、なにか考えます。
みなさんも、厚生労働省のお役人になった気分になって、あるいは、親として、とりうる対策を考えてみてくださいませ。
ある研究をめぐってデザインがどうのといっているのももちろん大事なのですが、データに充分語らさせたなら、足りない部分を無い物ねだりするのではなく、その情報の範囲内で、合理的と思える当面の結論を探し、今後の方向性を策定するのはさらに大事なことでありますがゆえ。

学級PTAが活発になるアイデア

2007-03-25 09:26:40 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
もう一点、出発前に投げかけていきたいのがこれ。

学級のPTAって、よく学校主催の保護者会の後に慌ただしく行われ、各委員会からの報告をしておしまい、みたいなかじになりがちではないですか?
学級でもっと活発な議論ができて、それがまとまってくると、次には学年学級委員や運営委員会で話し合われるというのが、民主組織たるPTAの一番基本的なカタチだと思うのです。
そのためには、学級が活発にならねば。

そのための工夫、なにかよいアイデアがありましたら、ぜひ入れ知恵(?)してくださいませ。

ぼくが個人的にやってみたいなあと思っているのは、バズミーティング(少人数で分かれてディスカッションして、あとで報告してもらう)とかなんですが、いかんせん、小手先の技術かもしれず、もっとしっかり地に足の着いた、なおかつ、建設的なやり方ってないのかなあ、と思う次第。

とはいえ、ぼくが学級委員をやっているわけではないんですが。

PTA自慢してください。

2007-03-25 08:49:51 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
ばたばたと準備して、ばたばたと出発。旭川と秋田に行ってきます。
というわけで(?)、出張の間にコメント求む企画!

あなたのPTA自慢、してください。
とかくネガティヴな話題が多くなりがちなので、たとえば、 以前もらったリャンさんのコメントみたいに、イベントのことでもよいし、日々の運営のことでもなんでもよし。
これは誇るに足ると思うものがありましたら、ぜひ、教えて頂きたく。

例によって引用させて頂くことがあります。


「幸せ家族」をつくる

2007-03-22 18:13:38 | ひとが書いたもの
働くパパのための「幸福な家族」のつくり方働くパパのための「幸福な家族」のつくり方
価格:¥ 1,365(税込)
発売日:2007-02-15
恵贈頂いたのが、思いの外、おもしろかった。現状認識は違うのだけれど、考えていることは似ている。
ただ、家族ブランディングの考えを推し進めると、逆に強迫観念に駆られる人たちが間違いなくでてくる。
それをどのようにセイフティネットを掛けられるかは課題。どんなに素敵なアイデアでも、思いこんでしまうと息苦しいのだ。
思うに、プレジデント・ファミリーが抱えているジレンマはそこ。ぼくはたまたま、彼らと今仕事をしているから、読者が息苦しくならないようなヘルプができればいいなあ、と常々思う。
著者のあいはらひろゆき氏は、ざっくりいって「仲間」だと思う。
この時代の中で同じ船に乗っている。
あいはら氏や家族がハッピーな世の中は、ぼくや家族にもハッピーかもしれない。

ただ一点のみ、本の後半に、「ネオパパ」の類型化をか語っているところには、違和感があった。マーケティング的な手法の精度が気になるのと、「オールドパパ」にやたら厳しいのと。

もっとも、最後の収録された、ネオパパと、オールドパパパのコメント集を読んでいて、これはある程度仕方ないのかとも思った。
オールドパパ的な価値観と、ネオパパ的な価値観は、時として混在して、なんでもありだと思うのだけれど、むしろ、コメントでは両極化して、強迫観念的に「男と女の役割は違う」などと言う人がいる。
男性性・女性性の違いはある程度認めた上で、柔軟に役割を話あっていく「ネオ」の方が、ずっと豊かな未来に繋がっていると、ぼくは直観的に支持する。

若い、父親候補には是非よんでもらいたいな。
できれば、ぼくの本などもセットで。

追記
ぼく自身、実は「家族ブランディング」と言われてもぴんとこないし、個としても、集団としても「天然」でありたいと思うのです。セルフプロデュース? そりゃあ、時々考えますが、なにか? ってな具合で。
でも、そこのところは、実はすごく小さなことで、子縁でつながるものをどうしたって、あいはら氏にかんじてしまうわけですね。


不都合なタバコの真実@週刊東洋経済(読了して追記)

2007-03-20 17:32:16 | 喫煙問題、疫学など……ざっくり医療分野
週刊東洋経済「不都合なタバコの真実」
22ページにもわたるこってりした特集。
痒いところに手が届く内容だ。
ぼくが知らなかったことも結構あるし、切り口も新鮮。
たばこをめぐるニセ情報がいかに流通するのか分析してみたり、無煙タバコについての新事情が書いてあったり、WHOと財務省と厚労省の見解の違いを表にしてあったり。
 ほんと、不都合な真実、というのは当たっている。

そのうちウェブからは消えると思うので、目次を採録。
不都合なたばこの真実
がんの嘘
ガン死亡のリスクは、40歳代以降に指数関数的に急増する
日本人のガン死亡者数が多い部位は…
日本人の3人に1人はガンで死ぬ
米国を抜いた日本のガン死亡率 etc.
図解 日本の部位別ガン死亡者数と要因
INTERVIEW 検診とたばこ対策でガン死亡は半減する
図解 たばこの不都合な真実
COLUMN 喫煙をめぐる「ニセ情報」の氾濫
COLUMN JTと「反WHO運動家」との関係
JTと医学者の“蜜月”関係
COLUMN たばこ対策の迷走は昔から変わらず
INTERVIEW カネの出所がどこであっても、研究内容で判断するべきだ
健康よりも税収を優先! 進まぬ日本のたばこ規制
たばこ会社も関与? 世界で広がるヤミたばこ市場
COLUMN 次の一手は煙の出ないたばこ?
F1とたばことの密接すぎた関係

読了して追記
これまでの雑誌のタバコ関連特集と一線を画したものだと思う。
マスト・バイと言い切ろう。

たとえば、日本でガンが増え、アメリカでは減っているというデータ(喫煙対策が進んだアメリカではガンが減っていると解釈可能な、反喫煙的には都合のよいデータ)を、ちゃんと年齢調整したデータに置き換えて、実は日本でも減少傾向であることを述べる。その上で、この減少傾向は主として、胃がんの減少によるもので、肺がん死亡率は日本ではよくても横ばい、喫煙対策先進国でははっきりと減少していることを示す。
回りくどいけれど、信頼の置ける筆捌きだ。

各種のガンについての、たばことそれ以外のリスク要因の比較表もすばらしい。
「タバコ対策を言うなら、大気汚染はどうだ」というのが、理屈としては成立しえても、実際のリスクとしての大きさとしては、喫煙が「破格」であることを示している。

さまざまなリスク要因についての、人口10万にあたりの生涯リスクの表もショッキング。
喫煙では、能動・受動をあわせて5万人以上が死亡する(実に、人口の半分!)のに対して、アスベストは10人、BSEは「ほぼゼロ」だ。もちろんBSEはこれから増えることはあるかもしれないが、他国での発生状況をみても、いきなり10になったりはしない。
世間での騒がれようとは、まったく別に、やはり喫煙は「破格」だ。

ただ、ここまで水準の高い特集だからこその苦言。
疫学についての理解。
症例対照研究よりも、コホート研究の方が信頼がおける、とするのはたしかに説明はしやすいのだが、「時と場合による」という方が正しいだろう。
希な病気の場合、症例対象研究しかできない場合もある。その時、「コホート研究じゃないから信頼できない」と言われるのは困ったことだ。
どんな時にどちらがより信頼できるかというのは、最近ではもうよく理解されているのだから。

「喫煙よりも、禁煙のストレスの方が体に悪い」という俗説について、無根拠とするのだが、大元の論文にあたっていなかったり、微妙に手を抜いている。ちなみに、これはフィンランド症候群(フィンランドのある論文を曲解したフランスの週刊誌の記事から派生したものだから)といって、日本とフランス以外では流布していない珍説だそうなのだが。


SpamSieveを使う

2007-03-19 15:42:47 | Macだし、親指シフトだし
SpamSieve: Powerful Spam Filtering for Mac OS X
ベイジアン・フィルタ。
あまりにスパムが多いので、導入してみる。なかなか賢い。
一日目にして、誤分類はほとんど起きていない。
これは、試用期間が過ぎても、購入ってことになるかも。
30ドルは高いような気がするが、OCNに頼むとわざわざウェブでスパムの確認をしなければならなくなるのがしんどい。
あとは、課題としては、デスクトップとノートの書類を.mac経由で同期してくれるソフトだなあ。
便利なものはないだろうか。
最近、それがどうも課題ぽい。


TBS RADIO 954 kHzにて「星と半月の海」の朗読

2007-03-18 21:13:05 | 川のこと、水のこと、生き物のこと
TBS RADIO 954 kHz
明日、月曜日からたぶん五日くらいかけて、「星と半月の海」の中の「パンダが街にやってくる」の朗読があります。
アナウンサーは蓮見孝之氏。
23:40~23:55と、ぼくにとってはえらい深夜ですが、よかったら聞いてくださいませ。

星と半月の海星と半月の海
価格:¥ 1,680(税込)
発売日:2006-12-01



シーユー・レイターありがとう、インナ・ホワイル・クロコダイル

2007-03-17 21:17:56 | ひとが書いたもの
ハイペリオンの没落〈上〉ハイペリオンの没落〈上〉
価格:¥ 903(税込)
発売日:2001-03
ハイペリオンの没落〈下〉ハイペリオンの没落〈下〉
価格:¥ 945(税込)
発売日:2001-03

千葉との往復の間に読了。
こってりとした、しかし、「普通の」SF。
普通であることに意義がある作品というのは、すばらしい。

これだけのページをめくる気力のある読者は、最後に必ず報われる。

本質的な問題ではないけれど、著者の日本趣味は、サイバーパンクの流れなのだろうか。
それこそ、ニューロマンサーのチバシティのように。

日系と思われるラストネームがかなり出てくるし、そもそも、ニュー武士道やら、禅グノーシス教だの、ありとあらゆるところで、日本趣味がほとばしる。
それもまた、楽しめた。

あ、このエントリのタイトルは、作品中のキーワードを、日本趣味で読み直してみました。
実際、日本語を学ぶ英語圏の人たちは、「ありがとう」を「アリゲーター」に関連させて覚えること、あるのですよ。
本当は、Robert Guidryのロックンロールなわけですが。

「星と半月の海」の打ち上げなど

2007-03-17 06:36:38 | 日々のわざ
R0010223昨晩は、「星と半月の海」の打ち合わせやら、書籍から雑誌に異動になったAさんのかわりに、新担当になってくださるTさんとの挨拶など。
そうそう、今、カード会社のDCの会員情報誌「GRAN」(65万部って、実はすごい部数が出ている)に、「星と半月の海」についてのインタビュー記事が出ている。これは、DCのゴールドカードを使っている人のところに届くみたいです(入会後1年間)。

ちなみに、このページで、ぼくが自分の本以外のものを二冊推薦することになっていて、それが遠藤秀紀とハインラインという不思議な取り合わせになってしまった。それはそれで、必然的なチョイスなのです。

それにしても、これだけ紙幅を使った素敵な紹介をしていただけたら、本が書店に平積みになっているうちならかなり効果があったかもしれないのになあ。という気が致します。ほんと、仕方ないことではありますが。
そうか、ぼくが年末年始、いなかったことも大きいのですね。

きょうはこれから、秋津小学校へ。
岸さんのホームグラウンドを初「視察」。
これからも、なんどもお邪魔することになりそうな予感はかすかにしていて、とりあえず、一人でひっそり行ってきます。

ぜんぜん関係ないけれど、桜川ピクニック、アマゾンではもう古本がリストに出てます。
配本の週に!
これって、ぱっと買って、ぱっと売る人がいるってことなんですかね。
うれしいような(ぱっと買ってくれたから)、切ないような。
もっと切ない可能性については……考えずにおこう(苦笑)。

インカの冒険

2007-03-16 08:53:56 | ひとが書いたもの
インカの冒険―イエローアイド・ペンギンの物語インカの冒険―イエローアイド・ペンギンの物語
価格:¥ 1,050(税込)
発売日:2007-01
ニュージーランドの固有種キガシラペンギンについてのノンフィクション。出版をコーディネートされた、関さんから連絡をいただき、この本をことを知った。
キガシラペンギンというと、やたらシャイで孤高のイメージ。
だから、人間と親しく接触し……という部分でギャップがあって、新鮮な驚きがある。
さて、キガシラペンギンのインカはどんな冒険をしたのだろうか。
読んでのお楽しみ。

これから購入させて頂きます。



号泣する準備はできていた、はずなのに……

2007-03-15 20:59:41 | 保育園、小学校、育児やら教育やら
保育園の卒園式。
来年から民営化されるので、保育士さんも総とっかえ。
これを機に、保育士をやめる人もいるのかもしれないし、全員がこの場を去ることも大きいのかもしれない……とても気合いの入った式になる。

保護者としては感謝することしきり。
号泣する親も、子ども続出する。

とはいえ、ぼくはそうはならなかった。
考えてみれば、こういう時の涙の水位はかなり低いのだ。

あしたもあさっても、日々は続き、娘も日々、大きくなっていく。
式は区切りだけれど、胸を張り、晴れやかな気持になっておしまい。
わざわざ「式」で確認して、ほろりとなることはあんまりない。
日々、確認すればよい。

むしろ、ヤバいのは「最終日」だ。
ぼくは「保育園」という場を失う。
ぼくも娘も、いや、年長の息子も、「切れる」。

これからは、保育園に行ってインターフォンを慣らすと、とたんに不審者だ。
来年、知っている先生はいないわけだし。

いや、そういうわけじゃなくて、とにかく「最終日」はヤバい。
号泣する涙は、きっとその時ってかんじがする。

ちなみに、式で泣いている子たちを見て思ったのだけれど、この年齢で「卒園式で泣く」のはどんな理由なんだろうか。
まだまだこの先、想像もできないような未来があって、失うものよりも得ていくものの方が大きく、心も体も未来へ未来へと先を急ぐ年齢。
あえてこの場所に楔を打ち込んで、涙するのはどんな心理?

娘はけろり。
父娘は似ているのだ。

だから、ごく素朴な意味で、不思議に思った。今度、聞いてみよう。
何が悲しかったのかって。

『桜川ピクニック』が書店に並びました

2007-03-14 14:19:47 | 自分の書いたもの
桜川ピクニック桜川ピクニック
価格:¥ 1,300(税込)
発売日:2007-03
ベタな育児小説としては、ふにゅうと対をなす、おそらくは「最終作」となる短篇集です。
職業作家としてはじめて書いた短編と、一番最近書いた短編が収録されていて、本人的には、非常に歴史を感じさせる内容だったりもします。
収録されているのは、
「青のウルトラマン」
「前線」
「うんてんしんとだっこひめ」
「夜明け前」
「おしり関係」
「親水公園ピクニック」

一番古いのが、平成13年8月号の「オール読み物」に掲載された「青のウルトラマン」。これが商業誌にはじめて書いた短編。
一番新しいのが、この本で今はじめて世に出る書き下ろしの「親水公園ピクニック」。

本当にずいぶん長い間、だらだらと書き繋いだ短篇集となりました。「ふにゅう」の方が後から書き始め、はやく終わってます。

「ふにゅう」との違いはとというと……、「ふにゅう」が、男にもあるかもしれない母性的なものについてフォーカスすることが多かった多かったのにたいして、こちらは子どもにかかわる場で、あらわれていくる男性性や、男であることの葛藤などについてフォーカスがくるケースが多いです。

でも、いずれにしてもベタな育児小説です。
子育てという現場がもっているリアリティを、それこそ、リスクテイカーで「流動するマネー」について、「星と半月の海」で動物めぐる「現場」について、「みんな一緒にバギーにのって」で保育の現場について、それぞれ「活写」しようとしたのと同じように、「掬い上げる」仕事をしたつもりです。

なお、この本をもって、単行本(はじめて書籍になる本)の刊行予定は、当面なし。
「ふにゅう」が文庫になるけれど、今、ゲラになっていたり、「何月までに出す」という予定でしている仕事がひとつもありません。これはこれでとても素敵なこと。
引き続き、書き下ろし、がんばります。

あとは、PTA連載と、小学2年生連載であけくれる今年になりそうな予感ナリ。

日経新聞と木村カエラ

2007-03-13 20:45:21 | 日々のわざ
R0010204_1きょうの日経の夕刊、「子どもと育つ」にオヤジ顔で出演しています。ほんと、「子どもと育つ」ということは実感でもあって、よくまとめてくださいました。

といいつつ、きょう聞いていたのは、カエラちゃん。
Scratch (初回限定盤)(DVD付)Scratch (初回限定盤)(DVD付)
価格:¥ 3,465(税込)
発売日:2007-02-07

前回のロック色を弱めて、臨機応変のポップ路線。
04. ワニと小鳥
05. dolphin
07. きりんタン
など、動物ネタが多いのがツボでした。
特に「ワニと小鳥」は秀逸。