こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

受難の主日(マルコ15:1-39)御父がすべてを御子に委ねられた(1)

2024-03-23 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2024/3/24(No.1286)
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受難の主日(マルコ15:1-39)
御父がすべてを御子に委ねられた(1)
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「だれが何を取るかをくじ引きで決め(た)」(15・24)兵士たちは争ってイエスの衣服の取り合いをしています。イエスそのものには目もくれず、衣服に群がっています。中田神父はマグダラのマリアが、イエスのご遺体を引き取りたいと言ったのを思い出しました。

「あなたがあの方を運び去ったのでしたら、どこに置いたのか教えてください。わたしが、あの方を引き取ります。」(ヨハネ20・25)兵士はイエスその方には興味がありませんが、マグダラのマリアはイエスのほかには興味がありませんでした。

今年の聖週間は、「御父がすべてを御子に委ねられた。」このことを一週間黙想したいと思っています。御父がすべてを御子に委ねられた。その中に、私たちも含まれています。私たちは御子に委ねられた人間であり、聖なる一週間、私たちも自分自身を御子に委ねるのです。

イエスはすべてを奪われました。兵士から衣服を奪われ、群衆のののしりや祭司長律法学者たちの侮辱。人としての尊厳も働きの実りも否定されました。棄てられて、権威も地に落ちて、何もかも奪われた姿で、その最期を御父に委ねます。

しかし、御父と御子の間では何も失われず、すべてが保たれていました。その場にいる人々、この典礼にあずかる私たちさえも、何も失われていないとなぜ言えるのか理解できていません。その答えは聖木曜日の朗読の中にあります。聖木曜日、夜7時に予定されている典礼に皆さんが参加して、聖木曜日のミサを完成させてくれる。その時に答えが与えられるでしょう。

衣服は奪われ、人としての尊厳も働きの結果も否定され、御子を受け取ろうとする御父には何が残されたのでしょうか。残されたのは、私たちを十字架の一つとして担って救ってくださった御子そのものです。衣服を着ているかどうかではなく、その御生涯のすべてで人々の悲しみや苦しみを担った御子イエスが、御父の受け取り分、御父にとってのすべてなのです。

御父が受け取ろうとする御子の姿をもう一度眺めましょう。十字架に付けられています。人々の嘲笑の的になっています。「わたしに従いなさい」とイエスは招いています。「主よあなたに従いますが、私が身につけている物、今まで築いてきたものまで剥ぎ取らないでください」そう言いながら従おうとするのでしょうか。

聖木曜日・聖金曜日・復活徹夜祭に参加すれば、きっと「これは身につけたままにしてください」「これは剥ぎ取らないでください」そんな気持ちも横に置けるようになるでしょう。「イエス・キリストが私に残されていればそれで十分です」ときっぱり言えるキリスト者になれるよう、聖なる三日間を可能な限り参加することにしましょう。

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‥次の説教は‥‥
聖木曜日(ヨハネ13:1-15)
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ちょっとひとやすみ
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▼聖木曜日からの聖なる三日間のことを、学期最後の教会学校ミサで話した。小学生なので、聖なる三日間が大事だよと言ってもあまりピンと来ない。それでも、両親とよく相談して聖なる三日間に続けて来てほしいとお願いした。
▼大人の黙想会でも、聖なる三日間、それと聖金曜日の十字架の道行(福江教会は午後2時半)に参加してほしいとお願いした。こちらはチクチクと、針を刺すような言い方をした。「イエス様は誰のために十字架にかかったのですかね?私以外の誰かですか?私のためにもですよね。それでいて、参加すればできるのに参加しない、傍観者でいるというのは、十字架の道行を完成させることになるでしょうか?」果たしてどのくらい響いただろうか?

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今週の1枚
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第893回目。可能であれば、中田神父が「木の十字架」を担いでいる様子を紹介

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† 神に感謝 †
コメント
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