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こうじ神父
「今週の説教」
2023/3/19(No.1226)
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四旬節第4主日(ヨハネ9:1-41)主よ、その方はどなたですか
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いよいよ、中田神父にも転勤の時がやってまいりました。「中田神父がいなくなって寂しい」と言う人と、「中田神父がやっと転勤してくれる」と思っている人がいると思います。どちらの人にとっても、私が転勤することは耐震工事を完成させる司祭がやって来るわけですから、良いことです。
長い福音朗読でした。その中で生まれつき目の不自由だった人が、目の前に救い主がいるのを知らずに言った言葉が印象的です。「主よ、その方はどんな人ですか。その方を信じたいのですが。」(9・36)彼にとっては、「見て、信じる」ということも生まれて初めて経験することでした。触って信じる、聞いて信じるということはあったかも知れませんが、触覚も聴覚も、きっとこの人には良い思い出が無かったでしょう。
これまで、周りの人は「この人は目が見えないから」と言っていい加減にあしらってきた可能性があります。「そのへんにあるものでも触らせておけ」「そのへんにあるものを聞かせておけ」そんなひどい扱いをされてきたのではないでしょうか。そうしたひどい扱いを考えたら、目の前に救い主が立っておられても、「この人だ」とにわかには信じることができないのです。
笑うに笑えない体験をしました。書面で転勤先が書かれた任命書が届き、恐る恐るその教会の主任神父様と連絡を取りました。行き先は田平教会よりも信徒の数が多く、三つの教会の主任司祭であり、しかも地区長という肩書きまでくっついていたのです。これを恐れないで、何を恐れましょう?
相手の主任神父様とのやり取りの一部です。「神父様、私はそちらの教会の主任を拝命しました」「おー、近いうちに引き継ぎをしようか」「分かりました」「ところで、田平教会は耐震補強があるとよね」「そうです。あと二年後でしょうか」「それからさ、教会で所有している車とかあるのかなぁ」
「あー、軽トラを置いていこうと思っています」「それはもしかしたら釣り専用のトラックね?」「いえ、そう言うわけではありませんが・・・」私はここまで、電話の相手の神父様が、会話を弾ませるために田平教会の話をしているのだと思っていたのです。すると向こうの神父様がしびれを切らしてこう打ち明けました。「中田神父さん、もしかして状況を分かってないのかな。今回は私とあなたと、入れ替わるとよ」「ええ!」
これには驚きました。電話の向こうの神父様も、次の教会のことを考えなければならないはずなのに、田平教会のことを根掘り葉掘り聞いてくるなぁ、と勘違いしていたのです。
ここでようやく、私の中で今週の福音朗読がすんなり納得できました。「主よ、その方はどんな人ですか。その方を信じたいのですが。」「あなたは、もうその人を見ている。あなたと話しているのが、その人だ。」(9・36,37)声で聞いただけでは信じることができませんでしたが、実績十分のその人のお名前を祝日表で見て、そうかと納得しました。
中田神父は、霊名が聖トマスなので、「見ないと信じない」人間です。その中田神父に、書面で見える形で次の任地を示してくださったのは、大司教様であり、イエス・キリストです。そして、田平教会の後任の神父様に選ばれた人と電話していたのに気づかずにいましたが、祝日表に書かれた後任の神父様の名前を見て、神の計らいを信じたのです。
神様は通常の任期を一年延ばしてでも、本当に必要とされる方を準備なさったのだと、信じることができました。信じたいと思っている方が目の前にいても気づかない愚かな人間である中田神父に、信じて前に進む力をイエス様は与えてくださいました。皆様とのお別れの時まであと一ヶ月、その思いを(今日は「平戸瀬戸の花嫁」という替え歌に託して、説教の結びとしたいと思います。)この一ヶ月噛みしめたいと思います。
平戸瀬戸 日暮れて 夕波小波
福江教会へ お嫁に行くの
助任司祭の教育 心配するけれど
兄弟司祭だから 大丈夫なの
瀬戸山教会と サヨナラするのよ
かなととはやとが 行くなと泣いた
男だったら 泣いたりせずに
満(みつる)神父様 大事にしてね
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‥次の説教は‥‥
四旬節第5主日(ヨハネ11:1-45)
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ちょっとひとやすみ
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▼いよいよ、この歌を歌うときが来た。それを察したのか、お付き合いのあった教会の方から当時の小教区新聞をスキャンしてもらった。「悟られたのだ」と思った。
▼同じことをしてきた。行く先行く先で「瀬戸の花嫁」を歌った。伊王島・馬込教会のときから「あの鐘を鳴らすのはあなた」も歌うようになった。ここでも歌うだろう。すべては繰り返される。しかし、単純な繰り返しではなく、繰り返すたびに厚みが増し、豊かになってきた。
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今週の1枚
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第833回目。YouTubeヘルプより。ミサ動画の広告は、各自で努力してブロック。
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† 神に感謝 †