当ブログをお読みくださり、ありがとうございます。
(参考)実際の声を確かめながら読みたい方はこちらをクリック
↓↓説教者の意図が、より自然に伝わます。↓↓
http://hanashi-no-mori.news-site.net/voice/180527.mp3
(音声ファイルは、MP3形式です。再生ソフトをを用意してください。)
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こうじ神父
「今週の説教」
2018/5/27(No.946)
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三位一体の主日(マタイ28:16-20)疑いを乗り越えて全面的な信仰へ
‥‥‥†‥‥‥‥
三位一体の主日を迎えました。三年かけて、三位一体の主日を学ぼうと昨年話しました。今年はその二年目です。今年は「子なる神」について考えてみたいと思います。
先週からナイターソフトが始まりました。開幕試合で、誰もがなしえないであろう記録を打ち立てました。四打席連続、空振り三振です。山投げのソフトボールの試合で、全打席空振り三振です。これはどんな選手にもなしえないことだと思います。
その日の夜、腰をさすりながら風呂に入って、山投げのボールにかすりもしなかった自分の打席を振り返っていました。自分では「今がスイングするタイミングだ」と思ってバットを振ったのですが、全て空を切りました。四打席で10回スイングしましたが、1回もボールにバットが当たりませんでした。
私は運動神経はないので、なぜ当たらなかったのかの説明が、理解できません。チームメイトからは「ボールを見てないからだ、目線を早く見切りすぎだ」と言われました。言葉の意味は分かりますが、理解できないのです。
魚釣りでも同じ体験をしました。説明を受けたのですが、理解できず、丸一日棒に振った日がありました。ただ、ある日魚が釣れて、「あー、なるほどね」と理解できたのです。ですから、ナイターソフトでも、だれに説明されても理解できないのですから、私が自分でボールをバットに当てて、「あー、なるほどね」と理解するまで待ってほしいと思います。早速次の試合で「あー、なるほど」となるかもしれないので、どうか使ってください。
三位一体の神秘を考えるのに、光の三原色がふさわしいのではないかと考えました。光の三原色とは、赤と緑と青の三色です。この三色の交ぜ具合で、たとえばテレビはすべての色を表現できるのです。ちなみに三色が一体となって、「白」が表現されています。
この光の三原色になぞらえると、赤は「聖霊」、緑は「御子」、青は「御父」となるかもしれません。炎のような形で表わされる聖霊、緑の大地に人となっておいでくださった御子、蒼天におられる私たちの御父。うまく当てはまるような気がします。
光の三原色は、重なると「白」になるのが特徴です。イエスは山上で、「服は真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕も及ばぬほど白くなった。」(マルコ9・3)となっています。ここには、御父・御子・聖霊の三位一体の働きがあって、真っ白に輝いたのではないでしょうか。この世の職人ではできないほどの白さなのですから、そこに三位一体の神の働きを見ることで、出来事は可能になったのだと思います。
福音記者はいつも、御子イエスの働きに三位一体の神の姿を見ようとしていました。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。」(28・18)天は御父です。地は御子です。天と地を結ぶ絆は聖霊です。マタイ福音記者は、復活したイエスの言葉の中に、見ようとしていたのでしょう。イエスは洗礼を授けなさいと弟子たちに言い渡すにあたって、「父と子と聖霊の名によって洗礼を授け」(28・19)るようにと言われました。私たちが復活したイエスを知ろうと努力すれば、三位一体の神についてよりよく知るようになるのです。
一つ、引っかかることがあります。弟子たちがイエスの指示しておられた山で復活したイエスと出会っている場面です。「イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。」(28・16)もし私が福音記者でその場面を書き残すとしたら、「疑う者もいた」という書き加えはしないと思います。
なぜわざわざ、弟子たちの中に疑う者がいたと書くのでしょうか。仮にいたとしても、彼ら弟子たちの名誉を守るために、書かないほうが良かったのではないでしょうか。ここだけ一つ解決して終わりたいと思います。
「疑う者もいた」とありますが、誰が疑っているのか、何を疑っているのか、いっさい書かれていません。そこで考えました。マタイ福音記者は、誰かを非難したり責めようというのではなく、「疑いを乗り越えて信仰が成長することもある」そのことを教えるための書き加えなのではないでしょうか。
最近私はよく忘れ物をしますが、どうしても見つからないとき、すべての思い込みを疑ってみます。「ここには置いていないだろう」すべてを疑ってみて、思いがけない所、考えられない場所に忘れ物があったりするからです。
疑ってみて、乗り越えることのできるものもあります。信仰も、なぜ自分がその教えを受け入れられないのか、なぜ教会が教える信仰箇条に抵抗があるのか、自分自身の思い込みを疑ってみて、ようやく信じることができるようになるのではないでしょうか。
三位一体の神は私たちに疑いを乗り越えるように招いています。私たちは三位一体の神秘を理解できるから信じているのではありません。疑ってみて、疑いを乗り越えて、その先に信じることができる人もいるはずです。父と子と聖霊の唯一の神に、全面的に信頼を置き、手放しで称える人になれるように、恵みを願いましょう。
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‥次の説教は‥‥
キリストの聖体
(マルコ4:12-16,22-26)
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ちょっとひとやすみ
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▼献堂百周年記念事業には、たくさんの方から寄付をいただいた。感謝したい。事業全体でも大きなお金が動いたが、多くの善意ある方々の寄付は、私たちの計画を力強く後押ししてくれた。私たちを信頼して、支援してくれたことを、私たちは忘れてはならない。
▼教会信徒の一人から、「百周年が終わるまで、近寄りがたい雰囲気でしたが、百周年が終わって、いつもの柔和な顔になりましたね」と言われた。たしかに、事業を終えて肩の荷が下りたのか、鏡を見るたびに表情が和らいだと思う。見ている人が必ずいる。ありがたいことだ。
▼記念誌は、百周年当日の写真を含めて作成することが決まった。この記念誌が完成すれば、百周年事業は完了となる。そのタイミングで、慰労会・懇親会を持ちたい。いろんな感想を聞きたいし、上に立つ者にはなかなか届かない声も、役員各位が拾ってくれたらと思う。
▼大きなことを成し遂げた。これは自分にご褒美をあげてよいだろう。最近はバレンタインチョコレートさえ自分にあげるらしい。私のご褒美は決まり切っている。試合観戦で心も体も解放させたい。
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今週の1枚
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第553回目。献堂百周年ミサの後、聖堂内で集合写真を撮影。後日。
ホームページもご覧ください。
http://hanashi-no-mori.news-site.net/
【文庫本の問い合わせについて】
文庫本説教集「取って食べなさい」に問い合わせくださり
ありがとうございます。C年の文庫本がまた見つかり、
3冊セットの提供が可能になりました。ABC年セットで
2000円です。ご希望の方は住所と名前を添えて連絡ください。
† 神に感謝 †
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こうじ神父
「今週の説教」
2018/5/27(No.946)
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三位一体の主日(マタイ28:16-20)疑いを乗り越えて全面的な信仰へ
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三位一体の主日を迎えました。三年かけて、三位一体の主日を学ぼうと昨年話しました。今年はその二年目です。今年は「子なる神」について考えてみたいと思います。
先週からナイターソフトが始まりました。開幕試合で、誰もがなしえないであろう記録を打ち立てました。四打席連続、空振り三振です。山投げのソフトボールの試合で、全打席空振り三振です。これはどんな選手にもなしえないことだと思います。
その日の夜、腰をさすりながら風呂に入って、山投げのボールにかすりもしなかった自分の打席を振り返っていました。自分では「今がスイングするタイミングだ」と思ってバットを振ったのですが、全て空を切りました。四打席で10回スイングしましたが、1回もボールにバットが当たりませんでした。
私は運動神経はないので、なぜ当たらなかったのかの説明が、理解できません。チームメイトからは「ボールを見てないからだ、目線を早く見切りすぎだ」と言われました。言葉の意味は分かりますが、理解できないのです。
魚釣りでも同じ体験をしました。説明を受けたのですが、理解できず、丸一日棒に振った日がありました。ただ、ある日魚が釣れて、「あー、なるほどね」と理解できたのです。ですから、ナイターソフトでも、だれに説明されても理解できないのですから、私が自分でボールをバットに当てて、「あー、なるほどね」と理解するまで待ってほしいと思います。早速次の試合で「あー、なるほど」となるかもしれないので、どうか使ってください。
三位一体の神秘を考えるのに、光の三原色がふさわしいのではないかと考えました。光の三原色とは、赤と緑と青の三色です。この三色の交ぜ具合で、たとえばテレビはすべての色を表現できるのです。ちなみに三色が一体となって、「白」が表現されています。
この光の三原色になぞらえると、赤は「聖霊」、緑は「御子」、青は「御父」となるかもしれません。炎のような形で表わされる聖霊、緑の大地に人となっておいでくださった御子、蒼天におられる私たちの御父。うまく当てはまるような気がします。
光の三原色は、重なると「白」になるのが特徴です。イエスは山上で、「服は真っ白に輝き、この世のどんなさらし職人の腕も及ばぬほど白くなった。」(マルコ9・3)となっています。ここには、御父・御子・聖霊の三位一体の働きがあって、真っ白に輝いたのではないでしょうか。この世の職人ではできないほどの白さなのですから、そこに三位一体の神の働きを見ることで、出来事は可能になったのだと思います。
福音記者はいつも、御子イエスの働きに三位一体の神の姿を見ようとしていました。「わたしは天と地の一切の権能を授かっている。」(28・18)天は御父です。地は御子です。天と地を結ぶ絆は聖霊です。マタイ福音記者は、復活したイエスの言葉の中に、見ようとしていたのでしょう。イエスは洗礼を授けなさいと弟子たちに言い渡すにあたって、「父と子と聖霊の名によって洗礼を授け」(28・19)るようにと言われました。私たちが復活したイエスを知ろうと努力すれば、三位一体の神についてよりよく知るようになるのです。
一つ、引っかかることがあります。弟子たちがイエスの指示しておられた山で復活したイエスと出会っている場面です。「イエスに会い、ひれ伏した。しかし、疑う者もいた。」(28・16)もし私が福音記者でその場面を書き残すとしたら、「疑う者もいた」という書き加えはしないと思います。
なぜわざわざ、弟子たちの中に疑う者がいたと書くのでしょうか。仮にいたとしても、彼ら弟子たちの名誉を守るために、書かないほうが良かったのではないでしょうか。ここだけ一つ解決して終わりたいと思います。
「疑う者もいた」とありますが、誰が疑っているのか、何を疑っているのか、いっさい書かれていません。そこで考えました。マタイ福音記者は、誰かを非難したり責めようというのではなく、「疑いを乗り越えて信仰が成長することもある」そのことを教えるための書き加えなのではないでしょうか。
最近私はよく忘れ物をしますが、どうしても見つからないとき、すべての思い込みを疑ってみます。「ここには置いていないだろう」すべてを疑ってみて、思いがけない所、考えられない場所に忘れ物があったりするからです。
疑ってみて、乗り越えることのできるものもあります。信仰も、なぜ自分がその教えを受け入れられないのか、なぜ教会が教える信仰箇条に抵抗があるのか、自分自身の思い込みを疑ってみて、ようやく信じることができるようになるのではないでしょうか。
三位一体の神は私たちに疑いを乗り越えるように招いています。私たちは三位一体の神秘を理解できるから信じているのではありません。疑ってみて、疑いを乗り越えて、その先に信じることができる人もいるはずです。父と子と聖霊の唯一の神に、全面的に信頼を置き、手放しで称える人になれるように、恵みを願いましょう。
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‥次の説教は‥‥
キリストの聖体
(マルコ4:12-16,22-26)
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ちょっとひとやすみ
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▼献堂百周年記念事業には、たくさんの方から寄付をいただいた。感謝したい。事業全体でも大きなお金が動いたが、多くの善意ある方々の寄付は、私たちの計画を力強く後押ししてくれた。私たちを信頼して、支援してくれたことを、私たちは忘れてはならない。
▼教会信徒の一人から、「百周年が終わるまで、近寄りがたい雰囲気でしたが、百周年が終わって、いつもの柔和な顔になりましたね」と言われた。たしかに、事業を終えて肩の荷が下りたのか、鏡を見るたびに表情が和らいだと思う。見ている人が必ずいる。ありがたいことだ。
▼記念誌は、百周年当日の写真を含めて作成することが決まった。この記念誌が完成すれば、百周年事業は完了となる。そのタイミングで、慰労会・懇親会を持ちたい。いろんな感想を聞きたいし、上に立つ者にはなかなか届かない声も、役員各位が拾ってくれたらと思う。
▼大きなことを成し遂げた。これは自分にご褒美をあげてよいだろう。最近はバレンタインチョコレートさえ自分にあげるらしい。私のご褒美は決まり切っている。試合観戦で心も体も解放させたい。
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今週の1枚
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第553回目。献堂百周年ミサの後、聖堂内で集合写真を撮影。後日。
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文庫本説教集「取って食べなさい」に問い合わせくださり
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† 神に感謝 †