こうじ神父今週の説教

日曜日の福音メッセージをお届けします。

四旬節第3主日(ヨハネ2:13-25)私たちの礼拝からも、イエス以外のものを運び出そう

2024-03-02 | Weblog
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こうじ神父
「今週の説教」
2024/3/3(No.1283)
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四旬節第3主日(ヨハネ2:13-25)
私たちの礼拝からも、イエス以外のものを運び出そう
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マチアス川上忠秋神父様が亡くなりました。ここ浜脇小教区にも赴任されています。私の思い出は、現在浦上教会の主任を務めておられる山村神父様、中田神父、あと何人かでミサを一緒にささげたことがありました。今でも覚えていますが、「また復活の希望をもって『ねぶりについた』わたしたちの兄弟と」と唱えていました。たぶんずっとそうだったのではないでしょうか。

今週、想像を膨らませて考えてみました。いけにえの鳩は、あとでどうなるのでしょうか。羊と牛は、たぶん祭司をはじめ神殿で働く人々が分けて食べると思いますが、鳩は食べないかもしれません。すると鳩がたくさんいけにえに供えられても祭司は迷惑でしょう。ひょっとしたら裏で鳩は鳩売りの人々に戻されて、またその鳩を平気で礼拝に来た人に売る。鳩売りは、同じ鳩で何度も金を得ていたかもしれません。

「スカッとジャパン」という番組があるそうです。スカッとするようです。イエス様の行動も、父なる神にとってスカッとする場面だっただろうなぁと考えました。

「羊や牛をすべて境内から追い出し、両替人の金をまき散らし」(2・15)鳩を売る者たちに「このような物はここから運び出せ」(2・16)と言われる。当時、ユダヤ人の礼拝は、動物を捧げること、これしかありませんでしたから、イエスの取った行動は人々に「これまでの礼拝」と「これからの礼拝」が完全に変わることを知らせたのでした。

しかしいけにえを捧げることが当時の唯一の礼拝であったのですから、動物を追い出されたら礼拝ができなくなるのではないでしょうか。ここで私たちは考える必要があります。本当に、いけにえはすべて排除されたのでしょうか。

すべての動物が排除されましたが、イエスはそこに留まっておられます。そうです。これからは、イエスが唯一最大のいけにえとなられるのです。人々の罪のゆるしのため、人類のあがないのための完全ないけにえとなられるのです。

「この神殿を壊してみよ。三日で建て直してみせる。」(2・19)いけにえの動物と、それをささげる従来の神殿。いくらでも壊してみよと言っているように聞こえます。従来の礼拝の仕組みをどれだけ壊そうとも、イエスがこれから完全ないけにえとなる。仮にイエスを壊そうとも、三日目に復活して、このいけにえは決して失われない。今回のエルサレム神殿での強い態度は、イエスの強い決意だったのです。

もう一度、「このような物はここから運び出せ」と仰るイエスの警告に耳を傾けましょう。イエスのことばは今、私たちにも向けられています。私たちは心の中から、さまざまなものを運び出さなければなりません。

ミサの礼拝中は、イエスだけが心の神殿にあるささげものでなければなりません。それなのに、家族や兄弟、周りの人に反感を持ったまま、礼拝に参加していないでしょうか。ミサが終わってからのことを心に抱えたままの礼拝になっていないでしょうか。

「このような物はここから運び出せ。わたしの父の家を商売の家としてはならない。」ささげものを台無しにする考えや計算高い礼拝はミサには必要ありません。あなたの心を、感謝も賛美も、嘆きもすべて、唯一のいけにえである私たちの主イエス・キリストによっておささげいたしましょう。

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‥次の説教は‥‥
四旬節第4主日(ヨハネ3:14-21)
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ちょっとひとやすみ
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▼馬込教会時代に、川上神父様をお呼びして黙想指導をしていただいたことがあった。馬込教会を懐かしんでのお話がほとんどだった。余程、馬込小教区時代が懐かしかったのだろう。中田神父にも思い入れのある教会がある。自分はそこまでの年齢ではないので懐かしさはあまり感じないが、たくさん思い出を作らせていただいた。
▼川上神父様と直接の面識は無いが、「君が鳴らさなければベルはベルではない」という本を出しておられて、この本には非常に感銘を受けた。亡くなっていく司祭の名前が本部事務局から届くとき、「あの人も亡くなったか」と振り返りながら生前の記憶を振り返る年齢になってきた。どうか神様のもとで、ゆっくり休んでください。

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今週の1枚
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第890回目。寒風吹く中、食べ物を探しに出かける。自力ではなく他力本願。

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† 神に感謝 †
コメント
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