ジャンルで言えば「監獄もの」です。
妻殺しの容疑にかえられ、殺人はおかしていないのに、状況証拠的符号がかさなって監獄送りになったアンディ・デュフレーン(ティム・ロビンス)。彼は銀行の若き副頭取でした。監獄では過酷な労働をしいられ、理不尽な暴力にあいますが、、“調達係 ”のレッド(モーガン・フリーマン)という同僚と気心がつうじ、唯一の人間らしい話ができるようになります。アンディは屋根の修理作業に駆り出された時、監視役のハドレー刑務主任(クランシー・ブラウン)が死んだ弟の遺産相続問題で愚痴をこぼしているのを聞き、解決策を助言します。彼は作業中の仲間たちへのビールの報酬を交換条件に、必要な書類作成を申し出ます。取り引きは成立して囚人たちはビールにありつき、彼らはアンディに一目置くようになります。
アンディは不屈の粘り強さと才覚をもっていて、監獄の図書館を充実化を企画します。ノートン所長(ボブ・ガントン)はアンディを図書係に回すが、これは看守たちの資産運用や税金対策の書類作成をやらせるためでした。一方、図書室の設備は見違えるように充実します。
所長は囚人たちの野外奉仕計画を利用して、地元の土建業者たちからワイロを手に入れ、アンディにその金を“洗濯”させていました。あるとき、ケチなコソ泥で入所したトミー(ギル・ベロウズ)が、以前いた刑務所で同じ房にいた男が「アンディの妻と浮気相手を殺した真犯人は俺だ」と話したと言うことを打ち明けます。
アンディは無罪証明のきっかけをえたと色めきたち、再審請求をしますが、所長は彼の要求を無視します。所長はアンディが釈放されると、今まで彼にやらせてきた不正の事実が明らかになるのを恐れていたのです。アンディは懲罰房に入れられ、トミーはハドレーに殺されます。
その後のある定期検査の日。アンディの房はもぬけの空になっていました。マリリン・モンローからラクエル・ウェルチへ代替わりしていた壁のポスターを剥がすと、その壁には深い穴が開いていました。アンディはハンマーで19年間かかって穴を堀り、嵐の晩に脱獄に成功したのです。
アンディは所長たちの不正の事実を明るみにさらし、ハドレーは逮捕され、観念した所長は自殺します。やがてレッドも仮釈放になりますが、外の生活になかなか順応できません。彼は意を決して今はメキシコで成功している彼の元を訪ねるのでした。