【岩崎俊夫BLOG】社会統計学論文ARCHIVES

社会統計学分野の旧い論文の要約が日課です。

時々、読書、旅、散策、映画・音楽等の鑑賞、料理とお酒で一息つきます。

ジャック・フェデー監督「La Kermesse Heroique (女だけの都)」(フランス、1935年、114分)

2017-01-21 00:14:02 | 映画

   

 わたしはこれまでに観た映画をExcel に入力し記録しているが、この映画は既に2001年3月(今から16年ほど前)に一度観ている。Excel の記録を観て、それがわかった。しかし、記憶は全然ない。ストーリーも忘れ、印象的シーンもなかった。☆は5点満点で3つであった。


 今回、あらためて観なおしたのだが、面白かった。それで、上記のように記憶が消失したのが不思議であり、納得がいかなかったが、事実は事実である。

 ストーリーは、1616年のフランドル地方のドームという小さな町での一騒動である。この地域はかつてスペイン軍が入ってきて、狼藉を働いた。町長はそのことがトラウマになっている。そのスペインの軍隊がこの町を通過するとの知らせが入った。町長はあわてる。そこで一計をはかり、町長が急死したことにし、男たちはみな喪に服し、一歩も外に出ないことにした。男たちの意気地なさに業を煮やした女性たちは町長夫人コルネリア(フランソワーズ・ロゼー)を先頭にスペイン軍隊をひとまず向かえいれ、宿泊させ、やりすごすことにした。

 サブの話題として、町長の娘シスカ(ミシュリーヌ・シェイレル)と画家ブリューゲルの恋愛劇が挿入されている。町長は首席助役の肉屋と娘シスカとを結婚させ、自分が飼っている家畜を肉屋に買ってもらうことを画策してが、シスカは肉屋のことが好きでななく、画家のブリューゲルとの結婚を望んでいる。

 一泊したスペイン特使トリヴァレス公(ジャン・ミュラー)たちは歌い、踊り、食べて、寝て、翌朝出発するが、その間、シスカとブリューゲルは夫人の計らいで僧侶(ルイ・ジューベ)の前で結婚の儀をすませてしまうという恋愛劇を織り交ぜてドタバタがあり、話は喜劇的に展開していく。

 ブリューゲル(この映画に出てくる青年ブリューゲルではないかもしれないが)の絵画にフランドル地方の田舎の人々を描いた絵があるが、それを動画で観ているような感じであった。当時の田舎の生活と雰囲気がよく出ていた。☆は4つと評価してよいと思う。