秋の軽井沢に行ってきました。いくつか目当てがありましたが、現地に入って、ある寿司屋で耳にした「軽井沢千住博美術館」は、想定外のいい出会いでした。(*下記画像はHPからです。館内撮影は禁止されています。 )
というのも、この美術館は、この10月10日に開館されたばかりです。国道18号線沿いにあり、千住さんらしいモダンな建物です。建物は西沢立衛さんの作品で、贅沢な空間、自然の傾斜を上手につかった建造物です。燦々と降り注ぐ太陽の光が、効率よく美術館のなかに注がれ、得がたい空間がそこにありました。
館内には千住さんの作品が並んでいます。現在は、四季の滝をテーマにした作品、「星の降る夜に」の様子をイメージした作品が展示されていました。
自然のなかの美術館ということが意識的に追及され、壁面には外の樹木が絵のように透かされて移っていて、それ自体がひとうのアートのようです。
大変多くの植物、樹木が配置され、軽井沢ならではの美術館になっています。150種60000株の植物が植えられているそうです。
千住博さんは現在、京都造形大学の学長、これまでに、1995年にはヴェチア・ビエンナーレで優秀賞を受賞したほか、京都の大徳寺の襖絵、2010年のAPECでの作品展示をてがけ、この分野では第一人者です。ニューヨークに拠点をおいて活躍中です。
お鮨屋さんには、今回展示の作品のひとつのコピーが壁に掲げれ、その画は誰の作品かということで話が盛り上がり、この美術館の存在を知った次第です。