「ＮＨＫ音楽祭2011」が渋谷のＮＨＫホールで開催されてるので行ってきました。今日は３日目で、マレク・ヤノフスキが指揮するベルリン放送交響楽団とピアニスト河村尚子さんが演奏しました。曲目は以下のとおりでした。
■曲目
ウェーバー：歌劇「魔弾の射手」序曲
ベートーベン：ピアノ協奏曲第５番 変ホ長調 作品73「皇帝」
ベートーベン：交響曲第３番 変ホ長調 作品55「英雄」
ＮＨＫホールは初めてです。原宿駅で降り、徒歩12-3分ほど。ホールは予想以上に綺麗で、大きいです。ここで紅白歌合戦が毎年、年末に開かれているのかと思いながら、座席に着きました。
ベルリン放送交響楽団はさすが本場ドイツの楽団、音色に厚みがあり、壮大なオーケストレーションで、心地よい２時間半でした。
ベートーベン・ピアノ協奏曲第５番では河村さんが素晴らしい演奏をしてくれました。音がいわゆる粒だっている感じで、かつクリアです。しっかりしたピアニズムをもっています。交響楽団といい関係を最後まで維持していました。
指揮者のヤノフスキさんは1939年ワルシャワ生まれです。ドイツで育ち、ドイツ各地のオペラハウスでキャリアを積み、フライブルク、ドルトムントで音楽総監督に就任した経験があります。90年代にコンサート活動に集中するためにオペラ界から退き、フランス国立放送フィル音楽監督、ケルン・ギュルツェニヒ管首席指揮者、モンテカルロ・フィル音楽監督、ドレスデン・フィル音楽監督などを歴任しました。02年からベルリン放送交響楽団の音楽監督を務めています。75歳とかなり高齢ですが、繊細さをかねそなえつつ力感あふれる指揮でした。
河村尚子さん（ピアノ）は、1986年ドイツに渡り、ハノーファー国立音楽芸術大学在学中に数々のコンクールで優勝、入賞を重ね、06年ミュンヘン国際コンクールでは第２位になっています。07年クララ・ハスキル国際コンクールにて優勝しました。ドイツを拠点に積極的にリサイタルを開催し、いま最も注目されるピアニストのひとりです。
この音楽際には来月、もう一度行きます。