曽野綾子著「人生の退き際」をめくっていたら、懐かしい人々の名前があった。
約20年前に、”聖地巡礼”旅行でお会いした人々である。
色々の分野で活躍中の人達であった。とても声を掛けられるようなお方ではないのであるが、
長期の旅行中には、同じテーブルでの食事もあり、お話をする機会があった。
三浦朱門氏、樋口廣太郎氏、三枝成彰氏等である。黄泉の世界に入られた人もある。
特に樋口氏は紳士であった。一言二言しか話はしていないが、あれからファンになり、
”ビールを飲むならアサヒビール”と決めている。勿論ビールの味は解らない。
朱門氏には、家で飼っておられた猫の話を聞いた。
「かまぼこの美味しさが分かる賢い猫だよ。ブスだけどね。」と言われた。
懐かしく昨日のように思い出す。自分だけの思いである。
最近は思い出の中に生きる時が多い。