ラジオから流れた「小沢昭一的こころだー!」の軽妙な語り口によって、
考え方の転換ができ、ストレスもいつの間にか忘れる一時であった。
始まる前から、顔がほころびていた。昭和真っただ中の頃である。
その小沢氏も亡くなった。
尊敬し、憧れ、ブロマイドを眺めるだけで穏やかな気分になり、
顔を見声を聞くだけで笑いが込み上げた人達が、
最近、足早に黄泉の国に旅立たれた。”昭和は遠くなりにけり”の感が強くなる。
そして、そのうち”昔ブーコさんなる人がいた記憶がある”となるのだ。
ブーコさんは、静かに、スーッと、姿を消すのが理想。
太陽の一射しで、野山の雪は消える。白木山の頂上だけは白く青空に映えている。