ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

長く吐く息だけに意識を集中するも ふと浮かぶ雑念は静かに考えてみる

2017-07-08 05:18:18 | 座禅

座禅を行うときは誰もが、雑念が沸いたら振り払うと云うことを云います。 特に禅宗のお坊さんは、座禅の会などで話をするようです。 次から次へと雑念が湧くようであれば、それは論外です。

座禅は意識を一点にすることが大切です。 私は曹洞宗のように、壁面の一点を見つめる意識の集中は行ったことがありませんが、この方法は初心者にとっては、非常に難しいのではないかと感じております。

私が行う深呼吸の要領で行う長く吐く呼吸は、はじめに大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸法です。 臨済宗・黄檗宗が行う呼吸に意識を集中する座禅のやり方は、幸いにも私は知りませんでした。

私は出来るだけ長く息を吐こうと思うときには、はじめに大きく息を吸うのが自然であると感じたからです。 また深海に深く潜るダイバーが、潜る前には大きく息を吸って、下腹が大きくえぐられるように凹む映像を観ておりましたので、ごく自然に私なりの長く吐く呼吸を行っておりました。

然るに臨済宗等の長く吐く呼吸は、空の理念のもとに、はじめに息を吐き出すのです。 更に同時に下腹の丹田からも吐き出すのです。 私は、この呼吸法は自分の体験から、肺の動きと臍下丹田の動きは同期しないと感じております。

息を吸うときには胸は拡がり、下腹は凹むのが自然です。 言葉を変えれば、息を吸うときには胸は拡がり、下腹の臍下丹田は気を吐いて凹むのです。 息を吐くときには、胸は元の大きさに戻り、下腹も元の大きさに戻ります。 言葉を変えれば、息を吐くときには胸は元の大きさに戻り、下腹の臍下丹田も元の大きさに戻り、気を吸うのです。

私たちは従来、呼吸に意識することはありませんでしたが、壁面の一点を見つめる意識の集中の仕方よりは、長く吐く呼吸の方が、意識は集中しやすいと感じております。 但し禅宗の呼吸法ではなく、ここでの深呼吸の要領で行う長く吐く呼吸法です。

大きく息を吸ってから、口の中に少し残っている空気を、そのまま気管支を通り肺を通って下腹に行く空気を追うようにして、そのことだけに意識を集中します。 私は下腹にあるとされていた臍下丹田が何処にあるのだろうかと思いながら、意識を集中しながら長く吐く呼吸を行っていました。

然しながら、ふと日常的な問題解決をしなければいけないような雑念が浮かんでくるのです。 私は、それを払うことなく静かに考えました。 すると意識が一点に集中する中での雑念は、不思議なことに、こう考えたらどうですかとサジェスチョンがあるのです。

私は、そのような積み重ねで、自分自身の考え方やものの価値観が醸成されてくるのではないかと思うのですが。

 



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