とんぼ歳時記

ヘルシー家庭料理の店「とんぼ」のお知らせ

昨日、母の日に

2018-05-14 12:19:45 | 日記
母の日の 母にて母の 娘にて=杜藻=

5月の第2日曜の昨日は[母の日]でした。
母の愛に感謝をささげる日であり、亡き母を偲ぶ人は白を。母のいる人は、赤いカーネーションを胸に飾る習慣があります。
1908年[国際母の日]として提唱され、日本でも1913年以来行われ、最近では急速に一般化されております。

私の母は、今、認知症(要介護1)を患っております。
日常生活を一緒にしていると思いがけない行動や、頻繁に起こる忘れ物、失い物を捜したり、些かイライラと大変な時も、正直あります。
しかし、私が今日あるのは母の愛情に育てられたおかげと思い、できるだけの範囲内で気遣っております。

昨日は[母の日]に因んで、日頃、特にお世話になっている直ちゃんと、お友達を呼んで食事会を行い、母親に感謝する親孝行の真似事をしました。
母は、プレゼントの品やケーキをいただき大喜び。食後は、皆んなでカラオケルームで歌いました。
母はよく食べ、よく喋り、いつもより張りのある声で大好きな美空ひばりさんの歌を歌い、その様子は健常者と変わりもなく、私たちを驚かさせてくれました。

私は、母の元気な姿に涙ぐみ、周りの人たちの親切に支えられていることをしみじみと感じ入りました。

GINZA と ん ぼ
富士子

安納芋のコロッケ

2018-05-10 16:05:57 | 日記
しっとりした食感と美味しさにジワジワと人気が集まり、最近ではプリンやアイスなどのスイーツに加工され、さらに人気上昇中の[安納芋(あんのういも)]。
安納芋は、焼き芋でお馴染みのサツマイモの一種のように思われますが、厳密にいえばサツマイモではありません。

サツマイモは、メキシコやペルーなどの中南米が原産地。
日本にやってきたのは、1600年頃中国・福建省から沖縄・宮古島に持ち込まれて、沖縄から鹿児島、長崎を経由して日本に広がったとされています。
そして日本で最初に栽培に成功したのが鹿児島県。だから名前も鹿児島の旧国名の薩摩に因んで[サツマイモ]と。

対して[安納芋]は、日本に最初にやってきたのは、太平洋戦争の後に、インドネシア・スマトラ島から帰国した兵隊さんが、鹿児島・種子島に持ち込み栽培に成功したことです。
サツマイモの上陸に遅れること300年以上経過して、偶然にも最初の上陸地がサツマイモと同じ鹿児島県だったのです。

[安納芋]は、サツマイモより糖度が高いため、甘く食感もしっかりしていて、その美味しさに人気が出て、栽培が拡大しているそうです。
安納芋の名前の由来は種子島・安納地区で栽培が始まったのに因んで命名されたそうです。
サツマイモや安納芋は、離乳食初期の赤ちゃんに食べさせることのできる野菜。栄養価が高く、甘味が豊かで安全性も高く、赤ちゃんも喜んで食べてくれるようです。

この[安納芋]を具材にして、富士子風[安納芋コロッケ]をあつらえてみました。
因みに富士子風とは、調理の手順をできるだけ省略して、簡単かつ素早く、美味しく作るレシピのことをいいます。
[安納芋コロッケ]は、まず、玉ねぎとベーコンをみじん切りにして、レンジで柔らかくした安納芋と合わせ混ぜて揚げます。
甘くホクホク感いっぱいの変わりコロッケです。

GINZA と ん ぼ
富士子

山菜の女王・コシアブラ

2018-05-07 14:25:23 | 日記
GWも明けました。
季節は生命感みなぎる夏に。有楽町駅前にある各地方の特産品を扱う青空市場で、長野・信州産の山菜[コシアブラ(濾油)]と、天然のウドを買い求めました。

コシアブラは、タラの芽やウドと同じウコギ科の木の芽を摘んで食用とする山菜。山菜の女王とも呼ばれているようです。かつて、この木の樹脂を絞り濾したものをウルシのように塗料として使われていたのが、名前の由来だそうです。

北海道から九州まで、比較的明るく開けた雑木林に見られ、晩秋に葉を全て落とし、春に一斉に枝の先から芽を吹き出し、その芽が食用山菜[コシアブラ]として重宝されているのです。

コシアブラの旬は、自生している地方や標高によりますが、長野・信州産は今の時期が旬。
コシアブラは、通常天ぷらにして食べることが多いのですが私は、コシアブラをサッと湯がいて、出汁にいれ、その上にカツオブシをかけたおひたしにいたします。
独特の香りと、微かな苦味が季節を感じさせてくれます。

また、天然にウドはキンピラにしてお出しいたします。
何れの山菜料理も日本酒などのおともにピッタリです。

GINZA と ん ぼ
富士子