とんぼ歳時記

ヘルシー家庭料理の店「とんぼ」のお知らせ

【山形・だだちゃ豆】

2015-08-27 14:26:15 | 日記
この二、三日、メッキリ朝夕の気温が秋らしくなりました。が、まだまだ生ビールの人気が続いています。生ビールと云えば、お摘まみの「枝豆」は切り離せない間柄。

その枝豆の産地も、関東地方から北上し、今は山形・鶴岡地方で獲れた「だだちゃ豆」が旬です。その「だだちゃ豆」を仕入れてきました。だだちゃ豆は、普通の枝豆よりは小粒です。甘味が強く、香りが豊かなのが特長で、だだちゃ豆を茹でていると、香ばしいかおりが、辺り一面に漂います。

だだちゃ豆の名前の由来は、鶴岡地方の方言で、父親のことを「だだちゃ」と呼称し、江戸時代、庄内藩の殿様が献上された枝豆を「この枝豆は、どごのだだちゃが作った豆だや?」と尋ね、それ以来「だだちゃ豆」と呼ぶようになったとか。

「だだちゃ豆」の形状は、さやの表面が茶色の毛でおおわれ、くびれが深く、普通の枝豆が一つのさやに3個の豆が基本なのに、だだちゃ豆は2個入りで、ふっくらしています。

噛めば噛むほど味わいの増す凝縮されたコクと甘味の「だだちゃ豆」。他の枝豆と一味も二味も違う風味は、庄内地方の気候風土にマッチしていて、朝夕の寒暖の差によります。

さらに、デザートとして同じ山形・尾花沢産の「スイカ」も購ってきました。四方を山々に囲まれ、気候と風土が、スイカの栽培に適している「尾花沢スイカ」は、シャリっとみずみずしく、爽やかな甘さが特長です。

GINZA と ん ぼ
富士子