【アサリの酒蒸し】

陽気に誘発されて、桜の花が一気に爆咲き？になりました。吹く風に桜の花びらが舞い落ちてくるのを見て春の真っ盛りを実感しています。

俳句好きの常連のお客さんから電話があり「今夜伺うけど、何を食べさせてくれるの？」と問われ、私がアサリをお好みの料理で、と返事すると、そのお客さんは即座に「アサリはさんしゅんの季語だな」と言いました。私が「さんしゅん？」と聞き返すと「さんしゅん＝三春と書き、初春・仲春・晩春の総称だよ！」と親切に教えてくれました。

今夜は、近所の魚屋さんから薦められて、そのアサリを仕入れてきました。
静岡県浜名湖産のものです。アサリは漢字で「浅蜊」と書き、ハマグリ科に属する二枚貝です。全国のいたるところに、淡水が混ぜる海浜に棲息する最も見馴れている貝。これからの潮干狩りの絶好の獲物です。

私が、アサリの一番美味しいと思う食べ方は「アサリの酒蒸し」です。お客さまにもお薦めのレシピ。購ってきたアサリを砂出しします。アサリからは、沢山の美味しい出汁がでます。その出汁に、白ネギや三つ葉などの野菜も一緒に食べると、彩りもあでやかで、とても美味しく食べられます。

この他、お客さまのお好みに応じて潮汁、味噌汁、スパゲッティ・ボンゴレなど調理させていただきます。

ＧＩＮＺＡ と ん ぼ
富士子