ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

リュウキュウヨシゴイ

2011年04月11日 | 沖縄の動物:鳥

 想い出の鳥

 年をとると(といってもまだ爺さんではない、おじさん)、数年前のことでさえノスタルジー(郷愁)となるみたいだ。未発表の写真を整理している時、今回紹介するリュウキュウヨシゴイを見て、とても懐かしく感じた。涙が出そうなほど。
 三年前の夏、今(2010年1月)から二年半ほど前、私は連日、炎天下での肉体労働をしていた。週末には母を見舞いに病院へ行っていた。その年の春、母が入院し、担当の医者から「余命数カ月」であることを聞かされていた。そのことは叔父(母の弟)以外には、父にも姉にも弟にも黙っていた。しかしながら、夏になると、それを口に出さなくとも、「そう長くはない」と誰もが分かるほどに母の病状は悪化していた。

  そんな中の7月の暑い日、いつものように炎天下の肉体労働、川べりの空き地で弁当を食べ終え、川を眺めながらぼんやりしていると、カワセミを見つけた。バンもいた。バンは前にトンボ公園で見ていて知っている。カワセミはその姿が特徴的なので図鑑を見て知っていた。もう一羽、目立つ色をした鳥も見つけた。これは全く不明の鳥。
 年をとると(といってもまだ爺さんではない、おじさん)記憶力が弱くなるというが、その時の光景ははっきり記憶に残っている。病室の匂いや景色、私が買ってあげたクッション、母が飲んでいた栄養剤なども記憶に残っている。
 不明の鳥はそれからずいぶん経ってから、リュウキュウヨシゴイと判明した。

 
 リュウキュウヨシゴイ(琉球葦五位) 
 コウノトリ目サギ科の留鳥(奄美以南) 方言名:不詳
 名前の由来、先ずはゴイサギというサギがいて、これは広辞苑に「醍醐天皇が神泉苑の御宴の折、五位の位を与えた故事による名という」とあった。次にヨシゴイというサギがいて、これの由来は資料が無いが、「アシ・マコモなどの叢にすみ」(広辞苑)ことからヨシ(葦、アシの別称)と付いてヨシに住むゴイサギからサギが省略されてヨシゴイとなり、本種は奄美以南に生息することからリュウキュウが付いたと思われる。
 全長は40センチ内外とハトより少し大きめの鳥で、水田や湿地、河川沿いなどに生息する。沖縄に水田はほとんど無いので田芋畑やイ草畑で見られるらしい。また、名前の通りアシ(葦)などの草むらの中にも多いようで、私もそのような場所で見た。そのような場所でカエルや小魚類を食べているとのこと。
 鳴き声は『沖縄の野鳥』によると「オォーイ、オォーイ、ホー」とのこと、ちなみにヨシゴイは「オー オー」、ゴイサギは「グワッ」となっているが、私はどれもまだ聞いたことが無い。ヨシゴイとゴイサギはその姿さえ見たこと無い。

 記:ガジ丸 2010.1.8 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行

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