ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

クサガメ

2017年08月11日 | 沖縄の動物:両性・爬虫類

 言葉を知る

 クサガメを調べると、『ポケット図鑑 日本の爬虫両生類157』に「仔ガメは「ゼニガメ」と呼ばれる」とあって、「ゼニガメって何だ?」と広辞苑を引く。そういうことが他の動物、また植物を調べている時にたびたびあって、そうやって私は言葉を覚える。ただし、覚えた言葉が脳に残るかと言えば、私の軟化脳はその1割も覚えない。
 ゼニガメはまだいい。広辞苑に「イシガメやクサガメの幼期のもの。甲羅が円く、銭に似る」とあって、「甲羅が銭に似る」ということで記憶に残るかもしれないが、
 クサガメを調べると、『ポケット図鑑 日本の爬虫両生類157』に「甲背に3本のキールがある」とあって、「キールって何だ?」と広辞苑を引く。キール、広辞苑には「船の竜骨」とあった。「竜骨って何だ?」と、また広辞苑を引く。竜骨は「化石動物の骨が地中から出たもの」と広辞苑。しかし、ここでいう竜骨はそれでは無く、第三義の「竜骨突起の略」のことであろうと判断する。クサガメの背には3本の突起した線がある。
 「竜骨突起って何だ?」と、さらに広辞苑を引く。「鳥類の胸骨の中央にある大きな突起」とあった。「鳩胸ってこと?」と思うが、「鳩胸って何だっけ?」とまたも広辞苑。鳩胸は「人の胸郭が湾曲して前方へ張り出たもの」とのこと。

 などと、広辞苑を何度も引いていくつかの言葉を覚えた気になるが、おそらく、一週間後にはその多くを忘れているはず。ただ、クサガメについては「臭い匂いを出す」ということから記憶に残るかもしれない。どんな匂いだと少し興味がある。
 
 クサガメ(臭亀) 甲長、雄20センチ、雌30センチ内外
 イシガメ科 日本、朝鮮半島、中国、台湾に分布 方言名:不詳
 名前の由来、漢字表記の臭亀は広辞苑にあった。広辞苑には草亀との表記もあったが、今回から参考文献に加えた『ポケット図鑑 日本の爬虫両生類157』によると、「危険を感じると臭線から臭い匂いを出すことでクサガメの名がついた」とあった。
 同書にはまた分布として「北海道~九州、奄美大島、朝鮮半島、中国、台湾」とあり、沖縄島の個体群は移入種とのこと。もっとも、同書には「日本国内の個体群は古い時代の移入の可能性もある」ともあった。以下、同書からの情報と私の付記。
 「甲背に3本のキールがある」とあったが、私の写真では光線の加減と思われるが不明瞭で「何となく判る」程度。キールとは上記の話の通り。
 「雄の成熟個体では全身が著しく黒化するのが普通」とあり、ということは、私の写真の個体は雌かもしれない。そういえば、大きかった。30センチはあったはず。
 「仔ガメは「ゼニガメ」と呼ばれる」ともある。ゼニガメは広辞苑に「イシガメやクサガメの幼期のもの。甲羅が円く、銭に似る」とのこと。
 「主に昼行性で半水生、河川、湖、池沼に生息」については、私は宜野湾市民図書館の池の近くで見た。「水底の泥内や陸の土中で冬眠する」については、沖縄では冬眠しないかもしれないと思う。「雑食性で水草や水生昆虫、甲殻類、巻貝、陸上動物の遺骸などを食べる」については、陸上を歩いているところを私は見ている。遺骸があったかも。

 記:2017.7.29 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『ポケット図鑑 日本の爬虫両生類157』大谷勉著、株式会社文一総合出版発行


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サキシマキノボリトカゲ

2017年04月14日 | 沖縄の動物:両性・爬虫類

 12年後の訂正

 キノボリトカゲを最初に紹介したのは2005年8月、それから12年近く経って、その記事を一部訂正しなければならないことがあることが判明した。
 今年3月、2012年の宮古諸島の旅で出合った動植物を紹介したが、その中のサキシマキノボリトカゲを調べている時に12年前の間違いに気付いた。
 その記事の中の間違った箇所は以下、

 『沖縄大百科事典』にはアガマ科とあり、『ふる里の動物たち』にはキノボリトカゲ科とあった。前者の記述に、「キノボリトカゲの体長は7~8センチ」とあって、「そんなこたぁ無えぞ。よく見るもので15センチ、大きいものだと20センチ以上はあるはず。」と思った私は、『沖縄大百科事典』のキノボリトカゲは別種のキノボリトカゲであろうと判断し、ここでは、アガマ科では無く、キノボリトカゲ科としておく。

 この中に勘違いが1つ、間違いが1つある。「キノボリトカゲの体長は7~8センチ」は勘違い、私はそれを全長7~8センチと思ってしまった。尻尾を含めた全長は25センチと判明。間違いはキノボリトカゲ科、今回新しく参考図書に加えた『ポケット図鑑日本の爬虫両生類157』にもアガマ科とあり、どうやらアガマ科が正確のようである。
 ということで、サキシマキノボリトカゲを紹介するついでに、12年前の記事『キノボリトカゲ』も訂正加筆した。

 
 サキシマキノボリトカゲ(先島木登り蜥蜴) 全長15センチ
 アガマ科 宮古諸島、八重山諸島に分布 方言名:ヤマションカネー
 名前の由来、明確に書いてある資料はないが、「樹上性」(広辞苑)であることからキノボリであろう。既に紹介済みのキノボリトカゲの頁では「奄美、沖縄、先島諸島の固有種」と書いてしまったが、先島諸島のはその亜種となっているようである。本種はその先島諸島に棲息するのでサキシマと名がつくのであろう。
 本種の特徴、キノボリトカゲとの違いが文献にあった。「体に白帯、眼の下に白線を持つのが特徴」とのこと。私の畑近辺にいるキノボリトカゲを確認すると、確かに彼の体に模様は少なく、「身体に白帯」も無く、「眼の下に白線」も無かった。
 全長15センチ。「体の色模様を変える。地面の上にいることもあるが木の幹や枝でよくみる。樹上で昆虫などを捕食する。」などといったことはキノボリトカゲと同じ。
 ちなみに学名、
 キノボリトカゲ Japalura polygonata
 サキシマキノボリトカゲ Japalura polygonata ishigakiensis
 
 畑にいるキノボリトカゲ


 記:2017.3.15 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『ポケット図鑑日本の爬虫両生類157』大谷勉著、株式会社文一総合出版


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ミシシッピアカミミガメ

2017年03月24日 | 沖縄の動物:両性・爬虫類

 俺みたいな奴

 運転嫌いの私が今、介護施設でのご老人方の送迎というバイトをやり、朝夕の家から介護施設までの往復、昼間の介護施設から畑までの往復、ご老人方の送迎も含めて計約2時間も車を運転している。通常は家と畑の行き帰り、往復で5分ほどの運転で済んでいる。毎週金曜日はこのガジ丸HPアップするために往復30分ほど追加されるが、スーパーへ買い物等も含め、通常なら車の運転は週に2時間ほどで済んでいるはず。
 車の運転をなるべくしないようにしているのは5、6年前から。運転が嫌いなこともあるが、なるべくガソリンを使わないようにという地球に優しいという気分もある。ということで、畑を始めた頃(2012年秋)になると、畑の近くに引っ越して歩いて畑への往復ができるようアパート探しもし、去年やっと引っ越すことができた。

 去年(2016年)2月、久々に遠出をした。それ以降、片道30分以上費やす遠出はしたことはない。去年2月の遠出は読谷村、座喜味城公園を散策し、長浜ダム公園を散策した。長浜ダムではカワセミの飛ぶ姿を数回見て、それだけで満足。
 長浜ダムから海へ向かう道沿いに小さな川が流れている。川面を眺めながらその道を歩いていると、小さなカメが上流に向かってゆっくりコツコツ泳いでいた。コツコツ泳ぐ姿をしばらく眺めていたら、「そうだな、コツコツでいいよな、いつかどこかへ辿り着くよな」と、毎日コツコツ畑仕事をしている自分のことを思い出し、「俺みたいな奴だ」と思った。写真を撮って後日調べるとミシシッピアカミミガメという名のカメ。

 
 ミシシッピアカミミガメ(Mississippi赤耳亀)
 カメ目ヌマガメ科の爬虫類 原産はアメリカ合衆国南部 方言名:カーミ
 名前の由来は資料がなく正確には不明だが、ミシシッピはアメリカ合衆国南部が原産でミシシッピ川に多く棲息しているからであろう。アカミミについては『沖縄の生きものたち』に「側頭部には赤い斑紋がある」とあり、それに由来すると思われる。
 甲長最大雄24センチ、雌28センチ。仔亀は濃い緑色をしていて、縁日などでミドリガメという名前で売られているもの。ペットとして飼われたものが野生化し世界各地に広がる。国内では北海道以南~九州に分布し、沖縄では沖縄島と宮古島に分布。
 河川の流れの緩やかな所や湖沼に生息する。雑食性。
 
 宜野湾市民図書館で飼われている。


 記:2017.3.13 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『ポケット図鑑日本の爬虫両生類157』大谷勉著、株式会社文一総合出版


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サキシマバイカダ

2016年04月29日 | 沖縄の動物:両性・爬虫類

 轢き殺せという不文律

 2004年11月12日付記事『アカマタ』の頁でも既に書いているが、同じことをそれ以前にメール(相手が誰かは覚えていない)もしている。そのメール文を再掲載。

   村の掟
 朝食を取ってから12時の帰りの船便までの時間、私は散歩。傘をさして山に登る。途中の舗装道路の上で死んだ蛇を発見、まだら模様ではあったが、ハブでは無さそう。デジカメで撮る。民宿の人にその写真を見せると、それはアカマタでしょうと言う。車に踏まれたのでしょうと言う。「道路上に長いものがくねくねしていたら、それが何であれ車で踏み潰す」というのが村の掟となっているとのこと。ヘビに生まれたばっかりに何とも災難なこった。南無阿弥陀仏。

 以上は2003年6月に訪れた渡嘉敷島での出来事だが、似たようなことが2011年9月に訪れた与那国島でもあった。アスファルト舗装の路上に1匹のヘビが頭を轢かれてお陀仏していた。そのヘビ、ハブでもアカマタでもガラスヒバァでも無い。私が知っているヘビの種類は数少なくて、それが何であるか分からなかった。
 八重山与那国の旅から帰ってから図鑑を片手に調べる。サキシマバイカダという種であることが判る。無毒のヘビとある。無毒なのに殺される。ヘビに生まれたばっかりに何とも災難なこったとこの時も私は思った。南無阿弥陀仏と手を合わせるしかない。

 
 サキシマバイカダ(先島ばいかだ)
 ヘビ(ナミヘビ)科の爬虫類 方言名:不詳
 全長80センチ内外。宮古、八重山諸島の固有亜種。台湾にバイカダが生息する。
 名前の由来は資料が無く不詳。サキシマ(先島)については、先島は宮古諸島及び八重山諸島のことを指し、本種がその先島の固有亜種であることから付けられているのであろう。バイカダについては不明。梅花蛇という意味であれば素敵と思うが・・・。
 台湾に基本亜種バイカダが生息するとのこと。本種は「森林内、または、それに隣接した所に住んで」(ふる里の動物たち)いて、「おもに早朝と夕刻に活動し、メクラヘビ、カエル、ミミズなどを捕食する」(沖縄大百科事典)とのこと。
 個体数は少なく滅多に見られないともあった。私が見たのは与那国島の道路上、車に頭を轢かれ息絶えた状態のもの。滅多に見られないないものが轢かれていた、惜しいことだと思うが、ヘビを見たら轢き殺せという不文律があるものと思われる。無毒のヘビ

 記:2016.3.25 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行


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シロアゴガエル

2015年12月04日 | 沖縄の動物:両性・爬虫類

 じっとする奴

 2012年2月、宜野湾の畑で初遭遇のカエルを見つけた。カエルはバナナの葉の上でじっとしていた。「2月にカエル?冬眠中じゃないのか?フライングして出てしまったのか?だから、あまりの寒さに背中丸めてじっとしているのか?」などと思いつつ、写真を撮る。大きさは5センチ位あり、全体に白っぽい。見たことないカエル。
 畑で良く見るカエルは次の3種。
 ヒメアマガエル、体長20~30ミリ、背中央に縦筋がある。
 ヌマガエル、体長30~50ミリ、ボテッとして、ごつごつした肌をしている。
 カジカガエル、体長25~40ミリ、ほっそりスマートな体形をしている。
 その時見たカエルはそのどれとも明らかに違う。それらのどれより大きく、色が白い。甥の息子が動物好きで、勉強も良くできる。ということで、彼の母親に「2月の寒いある日、体長5センチ程あるカエルを見つけた。バナナの葉の上で寒そうに縮こまっていた。このカエル、何ていう名前のカエルでしょう?Sに訊いてみて。」と、写真を添付しメールした。返事は「Sもこんな白いカエルは知らないと言ってました。」とのこと。

 メールする前に私も図鑑を開いて調べてはいた。写真と似たようなものが図鑑にも無かったのだ。で、不明動物写真フォルダに入れた。そして、そのまま時が流れる。

 2015年9月、西原の畑で未知のカエルを見つけた。カエルはバナナの葉の上でじっとしていた。写真を撮り、家に帰って図鑑と見比べて、それがシロアゴガエルであることが判明する。「バナナの葉の上でじっとしている奴、前にも見たな。そうだ、数年前に宜野湾の畑で見た。」と思い出す。で、2012年2月の写真を見る。色は白いけど同種だと判断。「冬だったので太陽光線が弱く、よって、色が白いのだ」と想像する。

 
 シロアゴガエル(白顎蛙)
 アオガエル科の両生類 沖縄島、宮古島に分布 方言名:アタビチ、アタビチャー
 あごの下の白線が特徴で、それが名前の由来になっている。
 あごの下の白線の他、背中にある4本の縦筋も特徴となっているが、それの無い、または不明瞭な個体もいる。宜野湾の畑で見た本種は不明瞭で、本種であると判断できなかった。西原の畑で見たものは背中にある4本の縦筋がやや明瞭であった。
 体長47~73ミリと大きめのカエル。沖縄在来の動物では無く外来種で、1960年代に米軍の物資とともに持ち込まれたとのこと。
 
 シロアゴガエル横から
 2015年9月、西原の畑で見つけた個体、体長は目視で6~7センチはあった。
 
 シロアゴガエル2012
 2012年2月、宜野湾の畑で見つけた個体、色が白く背中の縦筋が不明瞭。
 
 シロアゴガエル2012大きさ
 バナナの葉の上から降りてもらって大きさを確認。体長は私の指を物差に約5センチ。
 
 2017年2月、畑のタライの中で動かないシロアゴガエルがいた。
 
 カエルのくせに泳げないのかと呆れつつも、助け出した。

 記:2015.11.29 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行


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