ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

江戸の粋

2005年07月29日 | ガジ丸通信-文学・美術

 私の好きなタイプの女性を有名人で言えば、・・・あんまりいっぱいいすぎて、美人もカワイイも、チャーミングも個性的も好きなので、数えたら、百を超えるかも知れない。
 条件を絞る。今忙しい私だが、夜、外へ出かけるのが嫌な私だが、それでも「お酒飲みに行きませんか?」と誘われたら、即、「はい!」と返事をしてしまうほど魅力を感じている女性を有名人で言えば、杉浦日向子、室井滋、鈴木亜紀(シンガーソングライター&ピアノ弾き、あんまり有名じゃないと本人はおっしゃっているが、「いい感じ」の歌をたくさん作って、唄ってらっしゃる)、政井マヤ(フジテレビアナウンサー、最近から「あるある大辞典」の司会をやっている。「いい感じ」の雰囲気を持っている)
 考えればもっといるかもしれないが、今のところ思いつくのはこの4人。筆頭に挙げた杉浦日向子は元漫画家。だいぶ前に漫画家は辞めて、江戸風俗研究家みたいなものになっていて、NHKの「お江戸でござる」に出演していた。彼女の漫画が大好きで、私はファンであった。NHKに出ている彼女を見て、私は彼女のファンにもなった。
 粋を知っている人であった。というのはおこがましい。私自身は粋を知らないので、粋を知っている人などと判断はできないが、彼女の話、だけでなく、彼女の身振りや表情などが“粋”なのではないかと感じた。粋を知っている(と私が思う)人である。
 沖縄の無粋者が訪ねたとしても、会ってくれるとはあまり期待できないが、いつか会いに行こうと思っていた。とりあえず、ファンレターは出そうと思っていた。が、そのうちそのうちと思っているうちに、いつのまにか、2年ほど前からだったか、テレビの「お江戸でござる」にも出なくなってしまい。その後、どこでどんな活躍をしているのか不明となってしまう。どうしているのかなー、と気にはなっていたのだが・・・。
 今年の春に、私の大好きな歌唄い、高田渡が死んだ。歌唄いの中ではもっとも影響を受け、その感性を愛していたのですごく残念なことだと思いはしたが、「御身大切に」しない人だったので、「奴もとうとう死んでしまったか」という感覚の方が強い。
 月曜日(25日)、職場のパソコンでインターネットのニュースを見ていたら、「えっ!」と驚くようなものが目に入った。「杉浦日向子亡くなる」という見出し。「ウソだろう」と思いつつ、記事を読む。亡くなったのは22日の未明、死因はガン、46歳。
 「江戸の粋」を深く理解し、現代の我々に伝えてくれた人はまた、「酒の粋」もよく理解している人のように思われた。酒の話をする時のクシャクシャした笑顔が、私はたまらなく好きだった。「あー、その一杯、ほんの一杯を飲む時間でいいから、お相伴させてください。」と何度も思った。いつか、そうできればと思っていたのだが・・・。
 46歳はしかし、いかにも若い。ご冥福を祈る、なんてことも言い辛い。残念としか言いようが無い。無念としか思いようが無い。いつか天国で会えることを期待するしかない。その時は旨い日本酒を土産に持っていこう。「あんた誰?」と言われそうだが。
 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・まだ何か言い足りない余韻。

 記:2005.7.26 ガジ丸


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デブるスパイラル

2005年07月22日 | ガジ丸通信-環境・自然

 暑いので、夜なかなか寝付けない。夜中何度も目が覚める。明け方いくらか涼しくなって、やっと寝られるかと思ったら、夜明けとともに鳴き始めるセミの声に起こされる。体も脳も睡眠を欲しがっているのに、ダラダラ睡眠のまま起床時間となる。寝不足で、午前中は体も脳もだるい。夏はこんな状態が概ね続く。9月一杯まで概ね続く。
 仕事が終わって帰宅する夕方6時頃は、太陽の熱射を浴びたコンクリートの屋根と、窓から差し込む西日とで私の部屋はしたたか暑い。にもかかわらず、そんな暑い部屋の中で平日は2、30分ばかりのちょっとした運動をし、週末は2時間ばかりの散歩をし、毎日たっぷりの汗をかく。お陰で夏の間、私の体脂肪は12%前後に落ちる。暑くて汗をかくから脂肪が減るというより、たぶん動いて汗をかくから体脂肪は減る。
 先日、宮崎の友人の女房から「紫ウコンを送って欲しい」との電話があった。紫ウコンはダイエット食品らしく、彼女曰く、「効果てきめん」とのことであった。
 その話を埼玉の友人へメールしたら、彼の女房から返事があった。「私にも紫ウコンください」とのこと。子供生むたんびに体重が増え、元に戻らなくなったという奥様二人は、運動してのダイエットは考えていないらしい。飲むだけで痩せる、が好きなようだ。
 太ると体を動かすのが億劫になる。体を動かさないと太る・・・っていう「デブるスパイラル」に二人は陥っている。だから、とにかく痩せることが先で、飲むだけで痩せる薬は絶対必要なのだ。痩せてしまえば体を動かすのが楽になり、運動するようになる。彼女たちの「デブるスパイラル」からの脱却、成功を祈る。
 都市の気温が年々上昇しつつあるという。進む地球温暖化に加え、ヒートアイランド現象とかいうものが原因らしい。たまらなく暑いので冷房は無くてはならないものとなる。冷房で部屋を涼しくし、何とか暑い夏を耐えることができるのだ。しかし、その冷房のせいで、地球温暖化はますます進み、ヒートアイランド現象を引き起こす。それに従い、冷房の使用頻度が増していく。そして、さらに地球温暖化は進む。これもスパイラル。
 人類はこのスパイラルを断ち切ることができるのだろうか?
 いつか、温暖化による悪影響がにっちもさっちも行かないほどの状態になった時、「もはや、冷房を使うことは一切禁止します。」と国連で決議され、全ての国で禁止の法律が施行された時、そうなっても、それが普通である私は何も困らない。今と同じように寝苦しい夜を過ごし、体脂肪が12%になるであろう。しかし、友人の女房二人には、あるいは朗報となるかもしれない。夏、たっぷり汗をかき、スマートな体になれるかもしれない。

 記:2005.7.22 ガジ丸


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明日のパン

2005年07月15日 | ガジ丸通信-社会・生活

 最高気温は32度か33度、これはきっと日中の気温。最低気温は26度か27度、これはきっと明け方の気温。こんな状態が、梅雨明け以来ずっと続いている。沖縄は。
 最高気温と最低気温から想像すると、夕方頃には30度くらいで、夜には28、9度くらいかなと思うのだが、ところがどっこいしょ、なのである。気象台の百葉箱の中ではそうなのかもしれないが、外のほとんどの場所ではそうでない。私の部屋もまったくそうではない。気温30度以下なら、快適睡眠の夜であるはずなのだ。
 私の部屋には湿度計付き、気圧計付き温度計がある。十年以上も前の忘年会のビンゴゲームで当たったもの。大人数の忘年会での2等か3等だったもので、湿度気圧温度計としては割りと上質なものだと思われる。正確な数値を示しているであろう。
 その温度計が、夕暮れ時の私の部屋では37度前後をさしている。夜10時になっても34度前後。2階建てアパートの2階にあり、コンクリートの陸屋根が夏の太陽の熱射を十二分に含み、西向きの窓からはたっぷりの西日に照らされている私の部屋は、気象台の、芝生の上の百葉箱とでは条件が違いすぎる。この時期、梅雨明けから9月の終わり頃までは、私の部屋の温度計が30度以下になることはほとんど無い。
 先週金曜日(8日)の夜、そんな暑い私の部屋に友人のTが訪ねてきた。Tは模合仲間の一人で、模合に出席できないからと模合金を私に預けにきたのだ。Tはしばらく前に脱サラし、今は農夫となっている。素人農夫の私としばし農業の話となる。
 農の基本は土作り、という点で一致する。私の農業の師匠は自然農法の実践者で、彼女からは農業とは何たるかについて、じつに多くのことを学んだ。「農の基本は土作り」というのも師匠の教えの一つ。「化学肥料や農薬は土を壊すこと。土作りとは相反すること」と言う。化学肥料や農薬を使えば収益は上がる。が、土は弱る。つまり、明日(将来)の米を犠牲にして、今ご馳走を食べることに血迷っているようなもの、と言う。
 先日、サミットがあったらしい。貧困にあえぐアフリカをどうしようかということが主な議題だったらしい。先進国はこれまでに多くの援助をアフリカの国々に対してやってきたらしいが、それなのに状況はかえって悪化しているらしい。アフリカには今日のパンを必要としている人々がたくさんいるらしい。などということをニュースで聞いた。
 先進国のこれまでのアフリカに対する援助とは、たとえば道路や橋を作ったり、発電所や電信柱を建てたり、大きな工場を作ったり・・・などのことのようだ。先進国は、アフリカが自分たちと同じような生活様式となり、自分たちと同じように、同じようなものを欲しがる国となることを望んだのだろうか。アフリカの国々が、自分たちの作ったモノを売り込めるようなマーケットになることを期待したのだろうか。
 生きる基本は食べること、と私は考える。食う心配から解き放たれればその他にいろいろな知恵が生まれる。ある程度食っていけるという保障があれば、アフリカの人々は自分たちで自分たちの国々を作っていける。先進国はこれまでに、アフリカの大地に十分な作物が育つような援助をしてきたのであろうか。土作りをしてきたのであろうか。国家の基本は農業、農業の基本は土作り。作物の育つ大地さえあれば、明日のパンを得ることができる。明日のパンはきっとアフリカの人々の希望となってくれる、と私は思うのだが。

 記:2005.7.15 ガジ丸


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王手飛車取り

2005年07月08日 | ガジ丸通信-政治・経済

 「sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun sun・・・」という声はまさしく、「太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽、太陽・・・」と言っているみたいに灼熱の太陽を呼び、沖縄に真夏の到来を告げる。告げるのはクマゼミ。クマゼミが我が住まいの周りにやってきた。今、アブラゼミの声と拮抗している。
 「ジー、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ、ジッ」というアブラゼミの声もけして音量が小さいというわけではない。ウチナーグチ(沖縄口)で「ナービカチカチ(鍋を引っ掻く音)」という名前があるくらいかしましい。それが朝早く鳴き出し、その1、2時間後にはクマゼミの声が合唱する。クマゼミの声はアブラゼミよりもさらにうるさい。二日酔いでウンウン唸っている朝には「ブチ殺したろうか!」と思うくらいになる。
 澄ました顔で、「ヒヤヒヤしたね」と言い、「まあ、良かったね」とうっすら笑みも浮かべている。まったく余裕しゃくしゃくといった濃い墨総理のことを、「ブチ殺したろうか!」と内心思っている自民党反対勢力の議員さんたちは何人もいるに違いない。
 将棋で言えば飛車角クラスの、彼らにとってみれば大切な支持母体、金づる、利権の温床が消えるかもしれないのだ。濃い墨の信念か知らんが、公約したのか知らんが、そんなの知ったこっちゃないのだ。「You say 民営化」は何としても阻止しなければならぬのだ。ところが、濃い墨の野郎ときたら強引に事を進めやがる。しかも、民営化法案が通らなければ衆議院を解散するなんてぬかしやがる。アホか!今解散してみろ。自民党は大敗するぞ。あるいは分裂するぞ。いずれにせよ、自民党がぶっ壊れるぞ!自民党がぶっ壊れるということは飛車角が無くなるどころではないぞ!王様が消えるということだぞ!
 なんてことを思っているかどうかは知らないが、少なくともすごく腹を立てているということはテレビの報道からしっかりと伝わってくる。「You say 民営化」について、それがいいのか悪いのか、私は不勉強なのでよく判らないが、改革を行おうとしているものと、現状を維持しようとしているものとの争いとして私は見ている。織田信長がそうであったように改革者は敵を作る。濃い墨総理が危ない目に会わないことを願う。
 「You say 民営化」法案が国会を通って、じっさいに民営化されたならば、濃い墨の若い頃からの信念で、政治家としての公約でもあることが実現することになる。修正案のせいで骨抜きになったとの批判もあるが、しかし概ねは、それだけでも国民に対する彼の約束の一つは果たされたということになる。もし、「You say 民営化」法案が廃案になったとしても、衆議院が解散になって、自民党が分裂してぶっ壊れたとしたら、それはそれでまた、「自民党をぶっ壊す」と言った彼のもう一つの約束が果たされることになる。
 毎日のテレビのインタビューに答える濃い墨総理が、余裕の笑顔を見せているのは、どっちにしろ約束の一つは果たされるという余裕なのかもしれない。今回の「You say 民営化」に関わる騒動は、彼にしてみれば王手飛車取りのお得な戦術なのかもしれない。

 記:2005.7.8 ガジ丸


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ゥワーバグトゥ

2005年07月01日 | ガジ丸通信-その他・雑感

 沖縄は梅雨明け以来、ずっと太陽が厳しい。強烈熱線がガンガン照り付けるので、西向きに大きな掃出し窓が二つある私の部屋は暑い。夕方家に帰って中へ入ると、ほぼ蒸し風呂のような状態になっている。こんな中では風呂上りのビールも爽やかでは無い。飲んだ分だけ汗が吹き出ることになる。だから、この時期は風呂前のビールとなる。
 昨日は休肝日で無い日(働肝日とでもいうのか)であったので、飲む。モズク酢とオクラの酒蒸し油味噌添えなどを肴にビールを1缶飲み、泡盛の水割りを飲む。9時頃になって、風も少しは涼しくなり、たっぷりかいた汗もひいてきたので、シャワーを浴びる。その頃にはもう酔っている。さらに、シャワーでさっぱりして気分は上々。
 いい気分でパソコン開いて、ガジ丸ホームページの更新作業をする。ガジ丸写真館へ新しい写真の名前など入れている作業の時、ふと、料理の手順などは全部ひっくるめて同じアルバムに入れるより、料理ごとに別アルバムにした方が見易いのではないかと思いついた。泡盛の水割りは4杯目になっていた。私は酔っていた。
 「これはいい考えだ」と、写真館の改造に取り組む。料理だけでなく、雑談もいくつかに分けた方がいいなとまた余計なことを考え付き、それにも着手する。ガジ丸写真館は、ふと思いついたにしては大掛かりな改造となった。私は酔っていた。
11時過ぎ、泡盛がさらに進んで、もう何杯目かも判らなくなった頃、ひょっとしたらまずいことになっているかもしれないと思うようになる。この作業、しらふの状態でも5、6時間はかかる作業ではないかと、ぼんやりした脳の奥で気付き始める。気分がしだいに重くなる。「面倒なことになったかも・・・」という思いを残したまま、「えーい、うるさい!面倒なことは明日考えよう」と作業を中断して、さっさと寝る。
 今朝、しらふ状態でパソコンを開く。酔った頭で取り組んだリフォーム作業は、何をどうしたいのかすぐには判断ができない。朝2時間かけて、やっとどのような形にすべきかが見えてきて、金曜日の職場に出てきてからの4時間で何とか上手くリフォームする。
 今日は新ノートパソコンのいろいろな設定作業などやることがいっぱいあったのに、それらにはほとんど手をつけられず、緊急のことでは無い、もしかしたらやらなくてもよかったかもしれない作業に時間を費やしてしまった。
 やらなくてもいいことをやって、わざわざ難儀するようなことをウチナーグチ(沖縄口)でゥワーバグトゥという。ゥワーバグトゥにはまた、かえって状況を悪くする意味も若干含まれている。日光にも雨にも強く腐れにくい木材で作った犬小屋に、わざわざペンキを塗るようなことは、せっかくの木目が台無しになり、ペンキで皮膜を作ることによって木材が呼吸できず耐久性も弱くなる。このような時、ゥワーバグトゥはピッタリはまる。
 私も子供の頃よくゥワーバグトゥをして親に怒鳴られた。良かれと思ってやったことが子供の浅はかな考えで、かえって親の仕事を増やしたりしてしまったのだろう。
 世間ではしかし、悪しかれと思ってやるゥワーバグトゥが上司や社長に褒められる会社もあるようだ。逮捕された4人は営業の前線にいる下っ端に過ぎない。彼らの悪しきゥワーバグトゥを喜び、褒め、その上前をはねる悪はその上にいる連中。4人に10の罪があるとしたら上司は100、社長にいたっては1000の罪がある。日本人の風上にも置けない奴ら、そのうち逮捕され、糾弾されることを願う。

 記:2005.7.1 ガジ丸


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