ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ミヤコウマ

2017年12月01日 | 沖縄の動物:哺乳類

 忘れてごめん

 2011年9月、八重山諸島の旅(与那国島含む)で与那国へ渡った時、たくさんのヨナグニウマを見た。そして早速、その年の10月にはこのガジ丸HPでヨナグニウマを紹介した。ヨナグニウマを紹介したからにはミヤコウマも紹介しなければなるまいと思ったのだが、その頃から既に貧乏となっていた私なので、すぐに宮古島の旅などできない。よって、ミヤコウマの紹介はまったく目処の付かないことであった。
 と思っていたら、翌年9月、宮古諸島の旅に出ることができた。埼玉の友人Kが、「旅が好きなのに貧乏で旅ができない」私を不憫に思ってか、旅費を負担してくれた。

 宮古諸島の旅4日目の宮古島、池間大橋を渡る前の西平安名崎でミヤコウマに出会うことができた。とはいっても、「やったー、ミヤコウマを見たぞ!」などという感激は少しも無い。私は淡々と馬たちを眺め、淡々と写真を撮っただけ。
 そうなのだ、ただの馬だ、どこに感激する要素があるというのだ。ヨナグニウマは久々の馬だったので少しは感激もあったのだが、私は子供の頃から後期オジサンとなった現在まで「馬が大好き」になったことはない。ヨナグニウマとの違いも解らないし。ただ、ヨナグニウマを紹介した(2011.10.6)のでミヤコウマも公平に扱おうと思っただけ。
   ・・・ここまで2017年3月に記す・・・

 「ヨナグニウマを紹介したのでミヤコウマも紹介しよう」と思ったのは、ミヤコウマに遭遇し、その写真を撮った「宮古諸島の旅」の際の2012年9月のこと。しかし、それからそのことをすっかり忘れてしまっていた。もっとも、宮古諸島の旅を紹介したのも随分遅れて、今年(2017年)の2月になってからであった。さらに、
 宮古諸島の旅を紹介した際、「あっ、ミヤコウマも紹介しなきゃ」と気付き、その後すぐ、3月には上記「ミヤコウマも公平に扱おうと思っただけ」までと下記のミヤコウマの説明文を書き終えたのだが、アップするのをすっかり忘れてしまった。そして、
 宮古諸島の旅で出会って、写真を撮ったものは植物もいくつかあり、その紹介も忘れていることに最近気づいて、先々週の『ミツバコマツナギ』から紹介を始めている。その記事を書いている時に「あっ、ミヤコウマ」と思い出した。
 私も歳なのだ、脳が衰えているのだ、携帯電話を忘れる、財布を忘れる、買い物に行って何を買いに来たか忘れるなど、忘れることが頻繁に起こるようになったさぁ。
 
 ミヤコウマ(宮古馬):ウマ目の野生、または家畜
 ウマ科の哺乳類 原産はアジア・ヨーロッパ 方言名:ンマ
 名前の由来については広辞苑に(「馬」の字音マによる語という)とあった。宮古馬は宮古島在来の馬なのでミヤコとつく。
 日本在来の馬は8種いるとのことだが、沖縄には宮古島にミヤコウマ、与那国島にヨナグニウマが生息し、ミヤコウマは沖縄県天然記念物で、ヨナグニウマは与那国町天然記念物となっている。両者に県と町との違いがあるのは生息数によるものと思われる。ミヤコウマは2009年4月現在で33頭(ウィキペディアによる)いて、ヨナグニウマは2011年8月現在で約60頭(ヨナグニウマふれあい広場による)とのこと。
 ウィキペディアの情報によると、ヨナグニウマは近年100~120頭に回復したとあったが、激減しているようだ。逆にミヤコウマは少し増えている。
 ヨナグニウマもミヤコウマも馬としては小型で、体高は110~120センチ。昔は農耕馬、運搬用、乗用として利用されていた。現在は主に観光資源となっている。 

 記:2017.11.18 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行


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ニホンザル

2016年01月15日 | 沖縄の動物:哺乳類

 似た人はいっぱいいるけど

 サルの類は沖縄に生息しない。生息しないけどここで紹介したいと思う。サル年だからという単純な理由。写真は数年前に北海道を旅した時、旭川動物園で撮っている。
 沖縄にサルはいないが、サルを表すウチナーグチ(沖縄語)があり、サルに関わる昔話もある。ウチナーグチでサルはサールー、サルを単に沖縄語読みしただけ。昔話の方は2つあり、優しくない金持ち夫婦がサルに変えられてしまうという『猿長者』、亀の甲羅にひび割れがあることやタコに骨が無いことの由来を解いた『猿の生肝』が沖縄大百科事典に紹介されている。そういったことなどもあって、サルという動物のイメージは、サルを見たことのない昔のウチナーンチュたちもあるていど持っていたのだろう。サルの関わる言葉もあって、サラカチャーというと植物のサルカケミカンのこと。それはまあまあ有名で、私も若い頃から知っていた。和語と同じで、サルを引っ掛けるという意。

 ウチナーグチでサールージラーというと、これも昔からよく耳にした言葉。
 「あれー、ぬー名ぁやたがやー?」(あいつは何て言う名前だったか?)
 「あれーでぃんねー、たーぬくとぅやが?」(あれと言ったら誰のことか?)
 「ありーてー、あぬサールージラーのイキガよ」(あれだよ、猿顔の男だよ)

 なんていう風な会話となる。サールージラーは猿面(さるづら)の沖縄語読み。沖縄にサルはいないが、サールージラーした人はいっぱいいる。先日、車を運転中、赤信号で停まっている時、ふとバックミラーを見たら女性の顔が映った。歯を剥き出して何かを口に入れたその顔が、歯を剥き出した猿にそっくりだった。彼女は運転しながらスナック菓子を食べていたようだが、食べるたんびに猿顔になっていた。それが面白くて、彼女が私の後ろを走っている間、ついついバックミラーを覗いてしまった。悪かったかな?
 
 ニホンザル(日本猿):霊長目の哺乳類
 霊長目オナガザル科 本州から九州に分布 方言名:サールー
 名前の由来、広辞苑に「(和訓栞に「獣中に智のまさりたる義なるべし」とある)」とあった。「智が勝る」からチガマが省略されてサルになったようだ。本種は日本に生息するサルなのでニホン(日本)と付いてニホンザルとなる。
 日本だけに住むサルで本州から九州に分布するが、北限は青森県下北半島で、そこがまた、世界中のサル類の北限にもなっているとのこと。確かに、サルは南の生き物というイメージがある。であるが、南の島沖縄には生息しない。南限は屋久島であるが、屋久島のニホンザルはヤクニホンザルと呼び、亜種とされているとのこと。
 体長は約60センチ、尾長は約10センチ。群れを作り、ボスザルと通称されるリーダーがいる。雑食性で、植物の葉、樹皮、果実などの他、昆虫も食べる。

 記:2016.1.11 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『学研生物図鑑』本間三郎編、株式会社学習研究社発行


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オキナワハツカネズミ

2015年11月27日 | 沖縄の動物:哺乳類

 可愛いネズミ

 友人Fは小学校、中学校、高校が同じで、家も近くごく親しい友人である。その付き合いからFは私に優しくしてくれる。私が貧乏農夫であることも知っていて、たまにアルバイトを頼まれる。今月初め頃には「家にネズミがいる、進入路を塞いでくれ」といった内容のことを依頼された。11日にドアの隙間埋め、今週火曜日(24日)には天井裏への進入口ではないかとFが疑っているコンクリートの隙間埋めを行った。
 FもFの家族もネズミを直接目撃したわけではないようだが、専門の業者からの知識なのか、屋根裏や台所をウロチョロしているのはクマネズミであろうとのこと。
 クマネズミ、私もまだ見たことがない。動物の写真を撮るのも趣味としている私なのでぜひお目にかかりたいと思っているのだが、彼らは夜行性のようなので、昼行性の農夫としてはこの先も巡り合える可能性は低いであろうと思われる。残念だが。

 クマネズミは主に人家周辺にいるとのことだが、畑には畑のネズミがいる。私は既にビーチャー(リュウキュウジャコウネズミ)を見ている。というか、私はこれまで、ビーチャー以外のネズミと名の付く動物を見たことがない。さらに言えば、ビーチャーはモグラ目なので、私はこれまでネズミ目の動物の実物を見たことがない。いや、なかった。
 今年になって、畑のあちこちでウロチョロするネズミを時々目にしていた。素早く動く彼らを写真に撮ることはなかなかできなかったが、畑の土を掘り返した時に見つけた赤ちゃんネズミや、バケツやタライに溜まった水の中で溺れているネズミの写真が撮れた。
 溺れているネズミを見たのは去年2014年の8月、調べると、それはハツカネズミという種であった。私がネズミ目の動物を見た最初となった。その後、畑小屋のベンチ傍、私の座る足元で昼寝するハツカネズミにも出会った。彼らはとても小さく、人を恐れぬ無邪気さも感じて私には可愛く見えた。Fの嫌うクマネズミは可愛くないのかな?

 
 オキナワハツカネズミ(沖縄二十日鼠):齧歯目の野生動物
 ネズミ科の哺乳類 ハツカネズミの亜種で沖縄島の固有種 方言名:ハルヱンチュ
 名前の由来、ネズミは『動物名の由来』に一説として「根に住んでいるもの」という意味とあった。根は暗い所という意味を持つらしい。ハツカは広辞苑のハツカネズミの項に「名は成長が早いからといわれる」とあった。オキナワは沖縄島に生息するから。
 本土産のハツカネズミの亜種で、沖縄島のみに生息する。さらに、亜種関係にある良く似たヨナクニハツカネズミという種もあり、これも沖縄島に分布し、「沖縄島南部ではこれら2種が同じ環境に混生している」とのこと。両者の違いは「(ヨナクニハツカネズミは)小型で多少褐色がかり、尾は頭胴長より短く、下面は淡褐色」とのこと。
 本種は頭胴長7センチ内外、尾はそれより少し長く8センチ内外ということで尾の方が長い。「尾の方が長い」、また、「尾は上面が肉桂色で下面は白い(ヨナクニハツカネズミは全体に褐色)」。ということで写真のものはオキナワハツカネズミと判断した。
 尾だけでなく、体全体も「背面は暗褐色、腹面は純白で背腹両面の境界が明瞭」とのこと。畑や草原に住むネズミで、雑食性で植物質や昆虫を食べている。
 
 オキナワハツカネズミ腹側
 腹面は純白で背腹両面の境界が明瞭とあったが、境界が明瞭には肯くが、純白には?
 
 オキナワハツカネズミ大きさ
 頭胴長7センチ内外とのこと。私の小指の長さは65ミリなので、まあその程度。
 
 ネズミの赤ちゃん
 これは頭胴長より尾が短いので、ヨナグニハツカネズミかもしれない。
 
 オキナワハツカネズミ溺死体
 溺れているハツカネズミを私は3度見ている。その内の2度は7月と8月で助けたが、残る1度は1月で、見つけた時は既に死んでいた。凍えたのであろう。
  

 記:2015.11.21 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行


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アグー

2012年06月29日 | 沖縄の動物:哺乳類

 正体不詳の美味

 アグーとは豚の1品種である。食べ物としてのアグーについては今(2012年)から約6年前の2006年5月に紹介し、今年になって一般のスーパーで売られているアグー肉がアグーと多種豚のハーフであり、100%アグーを生産している養豚農家もあるということを知って、先々週には『アグーの本物』として再度アグー肉を紹介した。

 2006年5月に紹介した時の記事の中で、

 去年だったか、テレビの料理番組でもアグーが紹介された。そのテレビ番組が放送されてからであろうが、ある日、従姉が言う。
 「あんた、アグーって知っている。豚肉のことなんだけど。美味しいらしいよ。」
 「グルメの俺が知らないわけ無かろう」と私は威張って答える。「グルメの」はともかく、「知らないわけ無い」はその通りで、私はもう何年も前からアグーを知っており

 と私は書いているが、去年まで住んでいたアパートの近くにJA沖縄が経営するスーパーがあり、そこには確かに2006年よりも前からアグー肉を置いてあった。初めてアグー肉を見た時に、当然の如く「何だアグーって?」と疑問を持った。

 2006年5月に紹介した同記事の続き、

  その名前が面白かったので、数年前に私はアグーを調べている。沖縄に古くから食用として飼われており、成豚の体重は100キログラム内外と、食用豚にしてはそう大きくは無い。全身黒色の毛で覆われており、いわゆる黒豚といわれるものであるが、素肌は肌色である。鼻先が尖っていて、イノシシに似た強そうな顔をしている。

 その記事を書いてから6年が過ぎた今年(2012年)1月、ヤンバルの羽地ダムを散策し、そこの資料館を覗いた時に初めてアグーに出会った。アグーといっても生きては  いない。剥製のアグー。でも、写真で見て想像していた通りの姿だった。メタボというイメージのある豚という動物からは遠い。豚よりは�に近い。ちょっと怠けて小太りになった�、野生の荒々しさが消えた表情の�、といった感じ。
 今年5月には生きているアグーに会った。アグー生産農家を訪ねたのであった。生きているアグーもやはり、見た目は豚より�に近い。まだ若いアグーはよく動く。普通の白豚に比べるとスマートなので体も動きやすいのであろう。成長した豚でもそう太ってはいない。小太りといった感じ。成豚の(たぶん) 雄には牙も生えていた。

 アグーとはいったい何者かと改めて調べてみた。沖縄県の畜産関係のサイトなどを見ると、「14世紀に中国から渡って来たもの」とあるが、それも確かでは無いようだ。アグーという名前の由来が「粟国島」ではないかという説もある。であるあらば、元々沖縄に生息しているリュウキュウイノシシを粟国島で家畜にされたとも考えられる。
 島豚アグー、結局、どこからやってきたのか正体不明。あんたはいったい何者?と問いたい気持ちもあるが、いいのだ、正体不明でも。美味しければ。

 
 アグー(あぐー):ウシ目の家畜
 イノシシ科の哺乳類 中国渡来なのか在来なのか不詳 方言名:アグー
 「察度王(1385年)の時代、中国から久米36姓の移住に伴って持ちこまれた・・・豚は、背中が湾曲し腹が地につく程に垂れた、中国奥地の黒豚と同じだったとする説もある」と『沖縄身近な生き物たち』に書かれてある。「背中が湾曲し腹が地につく程に垂れた」は、養豚場で見たアヨーという名の豚の特徴である。
 同書に「太平洋戦争まで普通に飼われていた島豚(シマウヮー)は、・・・バークシャーとの交配種だと言われている」ともあり、それらから類推すると、1385年に持ち込まれたのはアヨーで、アヨーとバークシャーの交配種が島豚となる。
 ただ、『沖縄身近な生き物たち』も「・・・とする説もある」とか、「・・・と言われている」などと断定しているわけでは無い。元々リュウキュウイノシシがいたので、中国からの豚が入ってくる前に、それを家畜化していた可能性もあるとしている。
 リュウキュウイノシシを家畜化したものがずっと昔からあって、それとアヨーとの交配種が島豚アグーなのかもしれない。アグーの雄は牙が生えていて、イノシシの雰囲気が少しある。もちろん、私の推理も根拠が無い、素人の想像である。
 
 アグーを養っている農場ではフリーセックスとのこと。自然の欲求で仔が生れる。
 
 アグーの成体、雄(たぶん)には牙が生えている。イノシシの名残であろう。

 
 アヨー(あよー):ウシ目の家畜  イノシシ科の哺乳類 黒毛豚の一品種 方言名:アヨー
 中国産で14世紀に沖縄入ってきたと推察される豚。背中が湾曲し腹が地につく程に垂れて、全体は黒色だが、四肢が白い。

 バークシャー(Berkshire):ウシ目の家畜
 イノシシ科の哺乳類 黒毛豚の一品種
 イギリスのバークシャー州で作られた品種で家畜の豚としては中型。全体は黒毛に覆われるが、四肢、尾、鼻の先は白色。

 記:ガジ丸 2012.6.23 →沖縄の動物目次
 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『日本の哺乳類』志村隆編集、株式会社学習研究社発行


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ウマ

2011年10月07日 | 沖縄の動物:哺乳類

 馬糞の島

 子供の頃、今(2011年)から45年ほども前、馬を見る機会は多かった。馬車をよく見た。リヤカーみたいなのを曳いている馬車、家々を回って肥を集めたり、残飯を集めたりしている馬車をよく見た。そういったものは頻繁に見たので、その頃は那覇でも馬が多くいたに違いない。道に馬糞が落ちているのもよく目撃した。
 その頃、馬の小便する光景も見たことがある。消防車のホースが勢いよく水を放出するかのような激しい勢いの放尿であった。・・・ホースだけに・・・。

 大人になってからは馬を見なくなった。一番最後に馬を見たのはいつ頃だっただろうかと記憶を辿っても、はっきりと思い出せない。中城公園で馬を見たのは高校生の頃だ。トラックで競争馬が運ばれるのを見たのは大学生の頃だ。ひょっとしたらそれ以来見たことがないかもしれない。10年ほど前だったか、宜野湾のmy畑の近くでリヤカーを曳く馬車を見たような気がするが、リヤカーを曳いていたのは牛だったかもしれない。そもそも、見たような気がしたのは夢の中の話だったかもしれない。

  先月(9月)中旬、与那国へ旅をした。与那国馬と最西端を見るという目的があった。与那国空港で、「与那国馬を見たいのですが、どこへ行けばいいですか?」と観光案内に訊いた。生息数が少ないと聞いていたので、限られた場所にしかいないのだろうと思ったからだ。しかし、観光案内の人は笑いながら答えた。「この辺りとこの辺りとこの辺りに行けば、いくらでも見ることができますよ」と地図の中の何箇所かを指した。
 「いくらでも見ることができますよ」は本当だった。彼らは集落から離れた原っぱへ行くといくらでもいた。あちらこちらで数頭が群れているのを見た。
 馬は予想以上に多くいたが、馬の数よりももっとずっと多く目撃したものがあった。道端に、アスファルトの道路上に、観光地へ向かう園路沿い、その傍の駐車場、芝生の貼られた広場などにそれは無数に落ちていた。与那国島は馬糞の島だった。

 ウマ(馬):ウマ目の野生、または家畜
 ウマ科の哺乳類 原産はアジア・ヨーロッパ 方言名:ンマ
 名前の由来については広辞苑に(「馬」の字音マによる語という)とあった。与那国馬は与那国島在来の馬なのでヨナグニとつく。
 日本在来の馬は8種いるとのことだが、沖縄にはヨナグニウマの他、宮古島にミヤコウマが生息し、ミヤコウマは沖縄県天然記念物で、ヨナグニウマは与那国町天然記念物となっている。両者に県と町との違いがあるのは生息数によるものと思われる。ミヤコウマは2009年4月現在で33頭(ウィキペディアによる)いて、ヨナグニウマは2011年8月現在で約60頭(ヨナグニウマふれあい広場による)とのこと。
 ウィキペディアの情報によると、ヨナグニウマは近年100~120頭に回復したとあったが、激減しているようだ。逆にミヤコウマは少し増えている。
 ヨナグニウマもミヤコウマも馬としては小型で、体高は110~120センチ。昔は農耕馬、運搬用、乗用として利用されていた。現在は主に観光資源となっている。
 
 ヨナグニウマ 
 与那国馬 ウマ目の哺乳類 方言名:ンマ ミヤコウマは宮古島に生息し沖縄県天然記念物。ヨナグニウマは与那国町天然記念物。
 
 ミヤコウマ
 宮古馬 ウマ目の哺乳類 方言名:ンマ ウマは人類の歴史上重要な家畜。乗用、農耕馬として役立ってきた。

 記:2011.10.6 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行


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