ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ジョウビタキ

2012年12月28日 | 沖縄の動物:鳥

 控えめな女

 私は控えめな女が好きである。控えめで芯の強い女が好きである。「芯が強いから控えめでいられる」とも思っている。そんな女性と親しい付合いをしたことが過去に一人いたが、若い頃のバカな私は彼女が「大事な人」という認識を持たなかったため、掴み損ねてしまった。「しまった!」と気付いた時には手遅れとなっていた。
 私は嘘をつかない女が好きである。ところが、嘘をつかない女は滅多にいない。遺伝的に女は嘘をつく動物だとも思っている。男に対して腕力で劣る分、口で勝らなければならないという遺伝、妊娠、出産、乳飲み子の子育ての間、誰かに助けて貰わなければ生きて行けないという遺伝だ。なので、女の嘘の少々は許しても良いと思っている。
  そもそも、化粧自体が大嘘つきだ。風呂上がりの顔を見て「あんた誰?」と思うほどの化粧をされたのでは、「騙された」と男が思ってもしょうが無い。ではなく、控えめな化粧は全然大丈夫。「あなたのために少し飾りました」という感じがして、却って好印象を持てる。美人で無くともいいのだ。控えめな女が私の好みとなっている。
 だからといって、つまり、私が私の好みをグダグダ語ったところで、私好みの女性が私に寄り添ってくれることは未だ無い。なので、ずっと独りのままでいる。

 さて、鳥の中には、雄の方が派手で、雌が控えめというのも少なくない。今回紹介するジョウビタキの雌も控えめである。雄の実物にはまだ会えていないが、図鑑で見る限りとても派手。だけれども、すっぴんがそんな色模様なので、それは嘘では無い。

 追記:2016年4月1日 10日ほど前ジョウビタキの雄に出会った。私の畑では無く、アパートの隣の畑にいた。

 
 ジョウビタキ(尉鶲)
 スズメ目ツグミ科の冬鳥 方言名:不詳
 名前の由来、ヒタキは広辞苑に「燧石(ひうちいし)を打つ音に似た「ひっひっ」という地鳴きをする鳥の意で、本来はツグミ科のジョウビタキを指したものか」とあった。確かに、ジョウビタキの鳴き声は「ヒッ、ヒッ」(沖縄の野鳥)である。しかし、「ものか?」と断定はしていない。『検索入門 野鳥の図鑑』には「ヒタキとは火を焚くの意で、赤い色をしていることによる」とある。どちらが正解かは不詳。
 ジョウビタキのジョウについては資料が無く不明。広辞苑に漢字で尉鶲とあり、この尉は「能で、老翁。また、その能面」(広辞苑)とあった。能の老翁、及びその能面は映像として頭に浮かぶが、それとジョウビタキとどんな関係があるかについては不明。
 雄の冬羽は派手な色模様とのこと。頭部が灰色、喉と頬は黒、翼は黒く大きな白い斑がある。腰から胸にかけては赤橙色、尾は中央が黒く、外側は赤っぽい。確かに、目立つ鳥だと思う。雌の方は、雄の派手さに比べると地味な見た目。
 全長15センチほど、平地や農耕地などの周辺に生息する。鳴き声はヒッ、ヒッ、またはクワックワッ。沖縄県内には冬期に少数が渡来し、10月~3月に見られる。
 「しきりにぴくりとおじぎをしては尾羽をぴりぴりとゆすぶる」、「見晴らしのよいところにとまるので目立つ鳥」、「低木や藪の多い所、ナンテン、マサキなどの実の多い所を住処とする」などと文献にあった。確かに、見晴らしのよいところにいた。
 
 後ろ姿
 雄の翼は黒く大きな白い斑があるとのことだが、雌にも小さな白い斑がある。
 
 雄 前から
 
 雄 横から

 記:2012.12.27 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行


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明日のココロ

2012年12月28日 | ガジ丸通信-社会・生活

 いよいよ2012年も終わる。私にとっては人生の転換期の年だった。転換期のカーブはまだ曲がり切っていないので2013年も転換の試行錯誤が続く予定。

 無農薬、無施肥でやっている畑仕事、作物が売れるほどに育つのか不安があり、病虫害に冒されはしないかと不安があり、収入があるのかどうか不安がある。
 一人手作業でやっている畑仕事、肉体的にきつく、毎日腰が痛いし、膝にも肘にも少し痛みがある。鍬を握り、鎌を握って酷使している右手には堅い豆ができ、毎朝目覚めた時には5本の指がこわばっている。この先体が持つかどうかも不安がある。
 それでも、来年早々にはホウレンソウ、1月後半から2月にはウズラマメ、その後、ニンジン、ジャガイモ、タマネギ、ダイコン、アズキ、シマラッキョウなどの収穫を予定している。いや、収穫できるものと期待している。種を播いたのだから収穫は当然のこととは思っていない。収穫できるよう祈るばかりだ。それが私の明日のココロ。

 「明日のココロ」は、知っている人はよーくご存じのこと、小沢昭一さんのセリフ。ラジオ番組「小沢昭一の小沢昭一的こころ」の中で、最後に言うセリフ。「・・・については明日のココロだーっ」と明日の番組の予告を言って終わる。
 その「小沢昭一の小沢昭一的こころ」を私は若い頃から聴いていた。どれくらい若い頃かは正確には覚えていないが、おそらく私がラジオをよく聴いていた浪人時代だと思う。その頃、深夜放送の「オールナイトニッポン」、「パックインミュージック」などの他、午前中に放送していた「永六輔の誰かとどこかで」も好んで聴いていた。
 そして、夕方5時から始まる「小沢昭一の小沢昭一的こころ」は、ラジオの聴ける環境にいたならば欠かさずと言ってもいいくらいに聴いていた。大好きだった。

 「小沢昭一の小沢昭一的こころ」から「粋(いき)」というものを学んだ気がする。スケベなんだけど粋。いや、「粋なスケベ」と言った方が正確かもしれない。小沢昭一さんのようにスケベを語れたら粋な女たちが寄って来るに違いないと思った。「こんなオッサンになれたらいいなぁ」と思い、ついに粋を習得できぬままオッサンという歳になってからは、「こんなジイサンになれたらいいなぁ」と思っていた。
  三ヶ月ほども前だったか、いつものようにラジオを聴いていて、夕方5時前になって、いつものようにラジオのチャンネルをROKからRBCに替え、「小沢昭一の小沢昭一的こころ」が始まるのを待っていると、「体調不良のため・・・時間を移動して過去の放送を・・・」とかいうアナウンスがあった。そして12月10日、スケベに関しては私の最も尊敬する人物、小沢昭一氏が亡くなった。あの世ではさらに「粋なスケベ」に磨きをかけるに違いない。そして、人間の明日のココロを見守ってくれるに違いない。
 今までありがとう、と私は素直に思う。合掌。

 小沢昭一さんに深く感謝して、「スケベを粋に語れるジイサン」になろうと、まだ年も明けぬうちに私のこれからの目標が決まった。自給自足し、質素な小屋に住み、毎日野良仕事に精を出し、そして、スケベを粋に語る。そんなオジィに私はなりたい。
          

 記:2012.12.28 島乃ガジ丸


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楽じゃない楽しみ

2012年12月21日 | ガジ丸通信-その他・雑感

 「楽」とは何か?と考えてみた。「楽な仕事だ」といった場合の「楽」は体力的にも精神的にも「易しい」という意味で使われることが多い。「楽して生きたい」といった場合の「楽」は「何の苦労も無く」という意味で使われていると思う。
 今年7月中旬から始めた300坪の畑なっぴばる、一人手作業でやり続けている。鎌での草刈りや、鍬での土を耕す作業は体力的になかなかハードである。夏の間は特にきつくて、家に帰るとぐったりだった。一人手作業での畑仕事は楽では無い。
 「楽したい」と思わぬことも無い。ただ、「楽とは何か?」と考え、働かずとも一杯金があり、毎日たっぷりの自由な時間があり、豪華な家に住み、高級レストランで食事し、海外旅行にも行き放題などが「楽」とすると「それはつまらない」となる。「働かずとも食って行けて、毎日寝そべってテレビを観る」なんてのももちろんつまらない。

  播く予定だった種のほとんどを播き終わって、なっぴばるは今、溜池作りと除草作業が主な仕事。手作業による草刈りは便所(和式)座りして行うので腰が痛い、溜池作りも穴掘りは力仕事だし、縁石や敷石設置作業は同じく便所座りなので腰が痛い。
 溜池作りも除草作業も肉体的に苦しいので、その作業そのものは「楽か苦」かと言えば「苦」になる。ではあるが、刈り取った後の地面を見ると「おー、きれいになったじゃねーか」と自己満足に浸ることができる。溜池作りも出来上がりつつあるのを見て満足するし、完成した時の達成感を想像すれば大きな楽しみとなっている。
 楽しみと言えばもちろん、一番の楽しみは作物の収穫とそれを食べることだが、今育ちつつある作物の成長を見ているのも楽しみだし、畑小屋作りも、台風による試練もあったが、とても楽しかったし、今設計中のトイレ作りもきっと楽しいはず。
          

 「楽しい」とは何か?と考えてみた。「楽しい」の楽と「楽」の楽は同じ字だが、広辞苑を引くと「楽しい」は「満足で愉快な気分である」となっている。一方、「楽」は「心身が安らかでたのしいこと」とあり、その説明文の中にある「たのしい」を言いかえると「心身が安らかで満足で愉快な気分であること」となる。両者ほとんど同じ意味のようだが、「楽しい」には「心身が安らか」という条件はつかないようだ。
  そう、ワクワクしたりドキドキしたりするのは「心が安らか」とは言えないが楽しい場合がある。スポーツなどで身体を動かすことは「身体が安らか」とは言えないが、そのスポーツを好きでやっている分にはとても楽しい。
 私の一番の楽しみである作物の収穫、病害虫の被害も無く、無事作物が育ってくれることを願っているが、農薬を使わないと決めている以上、それは作物の生きる力に頼る他ない。病害虫の不安は大きい。畑仕事で腰に痛みを感じ、腕にも肘にも膝にも少々の痛みを感じ、この先、一人手作業を続けて行って体力が持つかどうかの不安もある。

 それでも全体的に見れば畑仕事は楽しい。楽じゃないけど楽しい。それはたぶん、私に余裕があるからだと思う。畑の芋を掘れば取りあえず食ってはいけるという余裕だ。昔はきっと楽が楽しいことだったに違いない。毎日が厳しい労働で、病気、怪我、飢えなどで死が傍にある。そんな中で得る「楽」は、「楽しみ」に直結したのであろう。
          

 記:2012.12.21 島乃ガジ丸


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ミサゴ

2012年12月21日 | 沖縄の動物:鳥

 水を探るタカ

 私が借りて(まだ仮)ているなっぴばるにはいろんな鳥がやってくる。年中いるイソヒヨドリ、ウグイス、セッカ、カラスなどの他、今の時期はセキレイの類やシロハラが目立つ。そして、上空には毎日多くのサシバが舞っている。
 サシバは大きく、飛び方もカッコいいのでよく目立つ。であるが、そのサシバよりもっと大きく、もっとスマートなタカの類が空を時々舞っていることに気付いた。ある日そのタカがなっぴばるの向かいの森にある、高い枯れ木の梢近くの枝に停まった。

  写真を撮って調べるとミサゴという名であった。いかにもタカ科らしい容姿をしているが、タカともワシとも付いていない。『検索入門 野鳥の図鑑』に「ミサゴという名は水深いことを指し、水に飛び込んで魚をとる習性から来ている」とある。
 そこで、知識不足の私に疑問が生まれる。「何で水深いことがミサゴという名になるんだ?」と。ミから水は想像できる。ミからはまた、深(ミとも読む)も想像できる。しかしサゴからは何も想像できない。サゴって何だ?砂子か?三五か?
 なんて悩んでいたのはほんの2、30分。「そうだ『動物名の由来』があった」と本棚から取り出しページを捲る。あった。それには納得できる説明が明快にあった。

 
 ミサゴ(鶚・雎鳩)
 タカ目タカ科の冬鳥 欧州、アジア、北米に広く分布 方言名:タンタグ
 名前の由来は『動物名の由来』に解りやすく納得できるように書かれてあった。「水探(みさぐ)で、水中の魚を捕食することによる」とのこと。
 全長、雄は54~55センチ、雌は63~64センチで、翼開長は160センチもある大型のタカ。鳴き声はキッ、ピッだが、あまり鳴かない。
 上空をゆっくり滑翔し小さく旋回する。時折、停空飛翔(ホバリング)もする。海岸や湖の上を旋回し、上空から急降下して、体全体を水面に突っ込んで魚を捕える。
 日本では四国九州以北から北海道にかけて繁殖し、冬季には北日本から琉球列島へ南下する。河口、海岸、ダム湖などに生息。単独でいることが多く、樹上の高い所によく停まる。見られる時期は9月~5月。単独で樹上の高い所にいるのを9月に私は見た。
 
 正面顔
 いかにもタカ科らしい精悍な顔。
 
 食事中
 獲物がぶら下がっている。何か?はっきり見えないが鳥の頭のように見える。
 
 飛翔

 記:2012.12.15 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行


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リュウキュウツバメ

2012年12月14日 | 沖縄の動物:鳥

 赤い額のツバメ

 普通のツバメ、つまり、ツバメという名前のツバメよりひとまわり小型のツバメがいることにはもう何年も前から気付いていた。最近は行く機会を得無いが、私の散歩場所であった那覇市の末吉公園、漫湖公園、浦添市の浦添大公園などでその飛んでいる姿を見ている。本部町備瀬では大群が頭上を飛び、地面すれすれに滑空するのを見ている。停まっているのを見ていないのでツバメとは違う種であるかどうかは判断できなかった。
  図鑑を見ると、普通のツバメよりひとまわり小型のツバメは3種あった。ショウドウツバメとリュウキュウツバメとイワツバメ。「でもなあ、ツバメの子供という可能性もあるからなあ」などと思いつつ、「ちったぁ停まらんかい」と写真の機会を狙っていた。

 今年(2012年)6月1日、沖縄へ遊びに来ていた埼玉の友人Kと、彼の同僚Tさんを車に乗せて斎場御嶽(セーファーウタキ)へ出かけた。駐車場に車を停め、二人は斎場御嶽観光へ、私は一人残って、駐車場のある観光施設のベンチで一服。
 その観光施設の周囲にはツバメが何羽も飛んでいた。施設の建物に行ったり来たりしていたので「おや、巣があるのかな」と調べると、あった。そして、そこのツバメは時々軒下に停まっりもしたので、しっかり写真が撮れた。

 
 リュウキュウツバメ(琉球燕)
 スズメ目ツバメ科の留鳥 奄美以南の南西諸島に分布 方言名:カジフチマッタラー
 『動物名の由来』に「ツバメの名の由来は”土くらひ”あるいは”土食(ば)み”の転であると思える。ツバメが土をついばんで運び巣をつくる習性によるものと思われる」とあった。「思われる」であり、他の説も紹介していることからはっきりはしていないようである。本種は奄美以南の南西諸島に分布することからリュウキュウと付く。
 日本では奄美から与那国までの南西諸島に分布するとのことだが、宮古諸島、八重山諸島、大東諸島では少なく、沖縄諸島には周年いて普通に見られるとある。ただ、沖縄島のどこにでもいるというわけではないようで、私の日常の生活範囲においては見たことが無い。知念岬公園の近くにある観光施設で見た。「営巣は橋げたを利用することが多いが、軒下に作ることもある」と文献にあるが、その建物の壁に営巣していた。
 全長13センチ。農地、畜舎、河川、住宅地などを住処とし、枯草と土を材料に巣を作る。産卵期は4~5月頃。餌は昆虫類。鳴き声はチュル、チュルルルー。
 「ツバメの幼鳥とよく似る」とのことだが、額が赤いのが本種の特徴。

 記:2012.12.12 ガジ丸 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄の野鳥』沖縄野鳥研究会編、(株)新報出版発行
 『いちむし』アクアコーラル企画発行
 『検索入門 野鳥の図鑑』中村登流著、株式会社保育社発行


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