ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

邪魔にならないFEN

2011年07月29日 | ガジ丸通信-社会・生活

 夏の日中は死ぬほど暑いので、農夫は午前中で農作業を終える。午前中で終えるために夏農夫は早寝早起きを習慣にしている。4時半に目覚ましをセットするようになってから早や一ヶ月が過ぎた。「6時半までに畑へ着く」は概ね守られている。
 早寝をするようになってから「夜11時のニュースを観てから寝る」というこれまでの習慣はなくなった。早起きをするようになってから「テレビを時計代わりにする」ということもなくなった。テレビは点けずにラジオを聴くようになった。ただし、畑へ行かない火曜日、水曜日、日曜日の朝はこれまで通りテレビを点けていた。

 先週土曜日、8チャンネル(フジテレビ系列)では毎年恒例の、丸一日以上続く長時間番組をやっていた。その番組の中で深夜に放送される、明石家さんまとスマップの中居氏が出てきてユンタクするコーナーが好きで、それはほぼ毎年観ていた。しかし今年は、早寝が身に着いている夏農夫は観られなかった。10時には寝ていた。
 翌朝、早く目覚めて、しばらくはラジオを聴く。その後テレビを点けて『めざましテレビ』の特別バージョンみたいなものを観て、お昼前には『笑っていいとも』の特別バージョンみたいなものを観ていた。その番組の途中でカウントダウンが始まった。
 「ついに来ましたかこの時が」とカウントダウンを聞く。2011年7月24日、日曜日の12時、私はついにテレビから解放された。自由になった。

 思えば、どうしても観たい番組など無かったのだ。沖縄で、日本で、世界で何が起きているかを知らせてくれる情報番組や報道番組は必要であったが、それらはラジオやインターネットからでも得ることができる。そういった番組以外で、それまで私が観ていた番組と言えばバラエティー番組がほとんどだ。それらはどうしても観たい番組では無い。『めざましテレビ』や『笑っていいとも』は時計代わりだし、夜の7時~9時台のバラエティー番組は、酒を飲みながらの暇潰しのようなものでしか無かった。

 さてしかし、酒を飲みながらの暇潰し番組がラジオにあるかというと、これがまた、少なくとも9時ちょい過ぎまではあるんだなぁ。NHKFMが7時半から9時ちょい過ぎまでクラシック音楽番組を放送している。7時から7時半まではニュース番組だ。酒を飲み始める7時から飲み終える9時過ぎまで、私はちっとも退屈しない。
  ところが、9時ちょい過ぎから、日記をつけて、HPやブログ用の記事や写真を整理して、歯を磨いてベッドに入り、寝る前の一服を終えるまでの40~50分の間、NHKも民放も耳触り(歌謡曲、Jポップとかいう音楽)な番組しかやっていない。さて困ったぞと思っていたら、思い出した。「そうだ、FENがあるじゃねーか」と。
 FEN、今でもそう言うのか知らないが、Far East Network(ファー・イースト・ネットワーク)の頭文字を取ったもの。日本語にすると極東放送となるが、極東放送というとまた、日本語の日本語(一部ウチナーグチ)によるラジオ局が別途ある(あった?)。FENは在日アメリカ軍の放送局で、ほぼ全てが英語による放送となっている。
 英語なら何言ってるか解らない、何言ってるか解ろうともしないのでぼんやり聞いていることになる。なので、邪魔にならない。夜9時後はFENで決まりとなった。
          

 記:2011.7.29 島乃ガジ丸


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ゴキブリ

2011年07月23日 | 沖縄の動物:昆虫-カマキリ・その他

 ミードゥーサン

 ウチナーグチ(沖縄口)を知らない人には何のことか解らないだろうが、ミードゥーサンは割とポピュラーな言葉で、若いウチナーンチュでも知っている人は多かろう。
 世界最大の蛾として有名なヨナグニサンは、与那国で発見されたから与那国サンという名前だが、サンは漢字で書くと産ではなく蚕。蚕はカイコガの幼虫のこと。カイコガはカイコガ科でヨナグニサンはヤママユガ科で別種だが、同じように繭を作るので蚕(サン)とつけたのだろう。ミードゥーサンはしかし、蛾の種類では無い。生物でさえ無い。

 先日、・・・横綱台風18号の後の金曜日だから9月10日のこと。朝、トイレのドアを開けたら、和式便器の辺りをなにやら黒いものが動いていた。久しく、およそ三ヶ月くらい顔を見せてなかった奴だった。それまでは、月に1回くらいはどこからともなく現れて、私を驚かせていたのに、まさに「ミードゥーサン」である。
  ミードゥーサンとは、「久しぶり」ということ。沖縄口(ウチナーグチ)の専門家では無いので間違っているかもしれないが、解説してみる。ミーは「目」のことだが、後に形容詞が続くと「見る」という意味を持つ。ドゥーサンは「遠い」であるトゥーサンの音便化したもの。「見る」には「会う」という意味もあるので、「会うのが遠い」、つまり、「永いこと会っていない」、「久しぶり」ということになる。
 「ミードゥーサン」だった奴に、私は久しぶりにゴキジャットプロを手にし、たっぷりおみまいして、あの世に送ってやった。

 ゴキブリ
 ゴキブリにはいくつかの科があって、生息場所も山地の樹上、畑、朽木、枯葉の中などいろいろあるが、沖縄で屋内に入ってくるゴキブリは、主にゴキブリ科とチャバネゴキブリ科となっている。方言名:ゴキブリを総称してトービーラーと言う。

 
 ワモンゴキブリ
 ゴキブリ科。体長4cm以上にもなる大型のゴキブリ。家の中でよくお会いする。大きさも嫌だが、見た目でも毒々しい感じがして最も嫌な奴。

 クロゴキブリ
 ゴキブリ科。ワモンゴキブリより一回り小さくて体長3cm余り。先日、あの世に送ってやったのはこれ。見た目は、ワモンゴキブリに比べたらいくぶん許せる気がする。
 ゴキブリは熱帯性のものが多く、暑いのが好き。だから、同種のゴキブリでもヤマトゥ(倭の国)より沖縄にいる方が元気。よく動くし、よく飛ぶし、殺すのも簡単ではない。

 記:ガジ丸 2004.9.26 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行


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ニジュウヤホシテントウ

2011年07月23日 | 沖縄の動物:昆虫-甲虫目

 天道なのに害虫

 テントウムシを広辞苑で引くと天道虫、瓢虫、紅娘といった漢字が充てられている。紅娘とは可愛らしい、説明は無いが、昔の京都の女官たちの言葉ではないだろうか、「あらまあ、こんなとこにべにむすめが」と十二単の上品な美人が言う。付き人の色っぽい美人が「あら、ほんまですなぁ」と応える。なんていろいろ想像させられる。
 瓢虫の瓢はヒョウタンの瓢だが、単独では「ひさご」とも読み、「ユウガオ・ヒョウタン・トウガンなどの総称」(広辞苑)とのこと。これも説明は無いが、おそらく、ユウガオ・ヒョウタン・トウガンなどによくやってくるからではないかと思われる。
  天道は、「このバカが、お天道様の下を歩けないような事をしやがって!」と、渡世人になった息子に父親が怒鳴る時代劇のシーンによく出てくるセリフの「てんとう」、太陽のこと。天道にはもう一つ、「天地を主宰する神」(広辞苑)という意味もある。

 そんな大層な名前のついたテントウムシ、その多くは農作物に集る害虫を食べるということで益虫と呼ばれている。つまり、農夫の味方である。太陽も作物にとっては無くてはならないもの。益虫のテントウムシが天道と字を頂いて何の文句も無い。
 ただ、テントウムシの仲間には害虫を食わず農作物を食う奴もいる。ニジュウヤホシテントウもその一種。「てめぇ、コノヤロウ、恥を知れ、恥を。天道という名が泣くぞ、天地を主宰する神が人に被害を与えて何とする!」と怒鳴ってやりたい。

 
 ニジュウヤホシテントウ(二十八星天道虫):甲虫目の昆虫 
 テントウムシ科 本州南部以南、南西諸島、他に分布 方言名:グスーマヤグヮ
 テントウムシの由来は資料が無く不明。天道虫とは広辞苑にあり、その他、瓢虫、紅娘などの字も充てられている。本種は体に多くの黒班があるのでニジュウヤと付く。個体変異が多く、星が28個とは限らないようだが、だいたいそうだということらしい。
 テントウムシの多くは野菜につくアブラムシなどを食べるため益虫となっているが、本種はアブラムシを食わず、野菜を食う害虫。成虫幼虫ともに野菜の葉を食べる。
 体長6~7ミリ。体色は黄褐色~赤褐色で黒班が多くある。成虫の出現は周年。寄主はナス科の植物で、ナス、トマト、ジャガイモ、ホオズキなど。
 
 蛹

 記:ガジ丸 2006.7.22 →沖縄の動物目次

 訂正加筆:2011.7.22

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行


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キイロテントウ

2011年07月23日 | 沖縄の動物:昆虫-甲虫目

 黄色は農夫の味方

  夏場の今は少ないが、年中通して職場の庭にテントウムシの類は多くいる。ナミテントウやナナホシテントウは見たこと無いが、ダンダラテントウは「またお前かよー」と嘆くほど見ている。キイロテントウやハイイロテントウもちょくちょく見る。
 テントウムシの多くは農作物の敵であるアブラムシや菌類を食べるので、益虫となっている。ダンダラテントウもキイロテントウもハイイロテントウも農夫の味方である。しかしながら、それらが多くいる職場の庭には農作物というものが無い。つまり、職場の庭では、彼らは益虫という役にはあまり立っていないと言える。

  私の畑には今(夏)、私の生きる糧である甘藷の他、ラッカセイ、ナス、トマト、ピーマン、ナーベーラー(ヘチマ)などが植えられていて益虫さんは大歓迎なのだが、テントウムシは一匹もいない。テントウムシ類は夏の暑さが苦手なのか、職場の庭でも夏場はあまり見ないので、今はまだいいとして、私の畑では年中通してテントウムシ類を見ない。冬場はキャベツ、レタス、ブロッコリー、春にはインゲン、ウズラマメ、エダマメ、トウモロコシなど植えていて、「どうぞ益虫さん、来てください」なのだが、一匹も来てくれたことは無い。お陰で、キャベツやインゲンなどは害虫の餌食となっている。

 今度、職場でキイロテントウやハイイロテントウを見つけたら、私の畑まで移住して貰おうかと考えている。車で30分程離れた場所への強制移住。もしかしたら生態系を壊すことになるかもしれないが、農夫の味方は素人農夫も助けて欲しい。

 
 キイロテントウ(黄色天道虫):甲虫目の昆虫
 テントウムシ科 本州以南、南西諸島、台湾、朝鮮に分布 方言名:グスーマヤグヮ
 テントウムシの由来は資料が無く不明。広辞苑に漢字表記があり、天道虫、瓢虫、紅娘などと充てられている。本種は体が黄色いのでキイロとつく。
 成虫、幼虫共にクワやブドウなどにつくウドンコ病の菌類を食べる。したがって益虫となる。成虫は夜間の灯火にも飛来するとのこと。
 体長4ミリ内外と小さなテントウムシ。小さいので気付きにくいが、草葉の中を気を付けて見れば、良く目にすることができる。成虫の出現時期は周年。
 
 交尾
 
 脱皮

 記:ガジ丸 2006.7.22 →沖縄の動物目次

 訂正加筆:2014.5.22

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行


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ダンダラテントウ

2011年07月23日 | 沖縄の動物:昆虫-甲虫目

 沖縄では多数派

 テントウムシという名は、テントウムシ科の甲虫の総称でもあるが、ナミテントウをも表す。で、ナミテントウは「並」という名の通り、日本では最も普通に見られるテントウムシとのこと。ナナホシテントウは、はっきりとした記憶は無いが、私が子供の頃、童話か漫画の主役だったかもしれない。その名前はナミテントウよりむしろ馴染み深い。倭国では「人家の近くでもよく見られ、人々に親しまれる」らしい。

 倭国で普通に見られ、あるいは人々に親しまれているナミテントウとナナホシテントウであるが、私 の生活する周辺では両者ともあまり見かけない。詳しく調査したわけではないが、そもそも、沖縄における生息数が両者とも少ないのかもしれない。
 私の周りにはまた、昆虫博士と呼べる者もいなくて、「お前の目は節穴か!ほら、そこにナミテントウ、そこにナナホシテントウがいるじゃないか」なんて教えてくれる人もいないので、本当に少ないのか、私の目が節穴なのかの判断がつかない。
 ただ、ダンダラテントウがたくさんいるということは判る。「あっ、テントウムシ」と思って、手にとって見ると、たいていダンダラテントウである。そしてその通り、『沖縄昆虫野外観察図鑑』にも「沖縄で最も普通に見られるテントウムシ」とあった。

 
 ダンダラテントウ(段だら天道):甲虫目の昆虫
 テントウムシ科 本州以南、南西諸島、朝鮮、他に分布 方言名:グスーマヤグヮ
 テントウムシの由来は資料が無く不明。ただ、「店頭虫とする説がある」と広辞苑にある。八百屋の店先にでも多く見られたのだろうか?段だらとは「段が幾つもあること」(広辞苑)で、模様がそのように見えるところからダンダラと付いたのであろう。
 その段だら、「斑紋は変化に富んでいる」とのことで、私も数種見ている。ところが、広辞苑に「ナミテントウは最も普通で、・・・色彩は様々で、赤の無地、赤地に多くの黒紋のあるもの、黒地に赤紋のあるものなどがある」とあった。ダンダラテントウもナミテントウも模様が様々ならどれがどっちか迷うのではないかと素人は思ってしまう。
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』に「沖縄で最も普通に見られるテントウムシ」とあった。その通り、職場の庭やアパートの庭で最もよく見るテントウムシ。
 体長4~7ミリ内外。成虫の出現時期は周年。寄主はアブラムシ類でアブラムシの天敵となる。野菜を食害するアブラムシを食ってくれる。よって、益虫。
 
 成虫2

 
 交尾
 
 蛹

 記:ガジ丸 2006.7.22 →沖縄の動物目次

 訂正加筆:2014.5.22

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『沖縄身近な生き物たち』知念盛俊著、沖縄時事出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行


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