ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

グルクン唐揚げ

2011年03月21日 | 沖縄の飲食:食べ物(料理)

 丸ごと齧れる県魚

 同僚のTは、今免停中なので、通勤はモノレールを利用しているが、我が社は零細企業なので、モノレールを使っているからといって、その分の通勤手当がつくことは無い。ただ、車通勤では無い、ということには別のメリットがある。東京の電車通勤しているサラリーマンのように、仕事帰りに一杯やれるということである。

 先週金曜日、私は宜野湾市にある金曜日だけの職場に出勤して、このHPのアップ作業などをやっていたが、その作業をいつもより2時間早く切り上げて、家に車を置き、平日の職場とモノレールの駅との間にある飲み屋さんへ出かけた。
 6時をちょっと過ぎた時間。店に暖簾はかけてあったが、店内に客は一人も無く、開店の準備も整ってはいないようで、カウンター前に本日の魚を並べたり、店の前にあるショーケースに、本日のお勧め料理を陳列したりといった作業の途中であった。6時をちょっと過ぎた時間というのは、ウチナーンチュにとって、飲むには早すぎる時間なのである。
 Tとの約束の時間は6時、私はちょっと遅刻してしまったのだが、Tは、いかにもウチナーンチュらしく、たくさん遅刻した。先輩を待たせても平気なのである。彼が来たのは私が2杯目のビールを頼んだ後、40分の遅刻であった。「遅れました。はっはっはっ」と彼は笑って済ませるのである。いつものこと(彼はほぼ毎回遅刻する)である。「このヤロー」と私は少し思うのであるが、やはり、笑って済んでしまうのである。

  その日、私が頼んだウチナームン(沖縄物)は「グルクンの唐揚げ」。子供の頃から慣れ親しんでいる魚料理であり、酒を飲むようになってからは、泡盛に合う魚料理として親しんでいる。ウチナーンチュにとって最も有名な魚料理の一つである。
 グルクン(タカサゴ)という魚は、エーグヮー(アイゴ)がマース煮(塩煮)であるように、唐揚げとして最も多く食べられる。それが最も美味しいと、私も思う。上手に揚げれば頭から尻尾まで、中骨まで丸ごと齧れる。肉の部分もそれなりに美味しいが、頭や骨もまた別の味と食感があって、じつに美味い。そして、この夜の「グルクン唐揚げ」はとても上手に揚がっていた。久々に満足のいく「グルクン唐揚げ」であった。

 我々が飲んだ飲み屋は、最近になって経営が変わり、店名も変わった。変わってからは初めて入ったのであるが、以前の店よりも料理が良くなっていた。料理人は、初老の、見るからに(色が白い、眉毛が薄いなど)ナイチャー(倭人)のオヤジさん。焼き物を担当しているのは、おそらくその奥さんであろうと思われる、これもナイチャーのおばさん。たぶん二人は、倭国でも飲み屋をやっていたのだろう。老後は沖縄で過ごしたいと思い、まあ、蓄えはあるし、まだ少しは働いておこう、これから世話になるウチナーンチュに美味しいものを食べてもらおうと思っての飲み屋開業なのではないかと、私は想像する。

 なお、グルクンは県魚(沖縄県の魚)となっている。魚そのものの詳しいことについては「沖縄の動物」の頁で、そのうち紹介しましょう。 
 

 記:ガジ丸 2006.5.17 →沖縄の飲食目次

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