ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

アセローラ

2011年03月21日 | 沖縄の飲食:果物・菓子

 鳥も大好きな甘酸っぱさ

 職場のアセローラ、歳は15歳以上であるが、実の付きは悪い。園芸に造詣の深いTさんが会社を辞める前は、彼が管理していて、毎年たくさんの実をつけていたが、彼が辞めてからは年に数個しか実がつかない。それも、ちょうど食べ頃になると、鳥か何かに食べられてしまって、人間の口に入ることは滅多に無い。
  そんな中、去年は1個の実を収穫できた。毎朝出勤して確認し、その後、1時間おきにも確認して、帰る前にも確認して、ある日ある時、「よし、今だ!」と、さっさともぎ取る。たった1個であったが、「鳥に勝ったぜ!」という満足感も得る。
 その前年までは1個も収穫できず、去年はたった1個の職場のアセローラ、今年はしかし、去年よりは少しいいかもしれない。まだ4月だというのに、すでに3個の実が付いている。去年収穫したのは8月であった。
      
 金曜日の職場の向かいにある民家に、枝が大き く四方に張り広がったアセローラの木がある。その家の隣は児童公園になっていて、アセローラは児童公園の敷地にまで張り出している。職場のアセローラを収穫した同じ8月、台風の強風圏に入って、強い風にさらされた数日後のこと。児童公園のアセローラの傍を通ると、たくさんのアセローラの実が落ちていた。見上げると、ごちゃごちゃと入り組んだ枝には、あちこちにまだ多くの実がついていた。枝が大きく広がっているのは手入れしていないからである。ということから考えると、アセローラの実は古い枝につきやすいのかもしれない。
 アセローラは成長が速く、分枝も多いので形が乱れやすい。形を整えるためには年に数回の剪定を必要とする。職場のアセローラは、社長か、あるいは社員の誰かが時々剪定しているようである。たいていこじんまりとまとまっている。それが実付きを悪くしている原因なのかもしれない。おそらくTさんは、実の付きそうな枝を残し、そうでない枝を切っていたのだろう。そうすることで形を整え、なおかつ、実付きを良くしていたのだろう。実の付きそうな枝はどれなのか、今は社員の誰も知らない。残念。
      
 アセローラはビタミンCの王様と言われている。その通りビタミンCの含有量はレモンのそれを遥かに超える。しかしながら、レモンほど酸っぱいという感じは受けない。糖分の含有量も多いからであろうと思われる。つまり、甘酸っぱいのである。鳥たちもその辺のことはご存知のようで、レモンは食わなくても、アセローラは大好きなのである。人間が食べても、まあまあ旨い方の果実であろう。ただ、収穫してからの劣化が速いので、生の果実がスーパーに並ぶということはほとんど無いらしい。
 アセローラの日というのがある。5月12日。収穫の始まりとのことである。

  →記事(植物としてのアセローラ)

 記:ガジ丸 2006.4.23 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

ジャンル:
ウェブログ
この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ピタンガ | トップ | 甘藷 »

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。