スープといえば
建築士のNさんからトマトを貰った。大きなトマトを十数個。一人暮らしには大量である。大量ではあるが、トマトは私の好物なので、その消費に不安は無い。
生のままサラダにして食うことが多い。塩をかけても、ドレッシングをかけても、マヨネーズでもポン酢でも美味しいと思う。ハンバーグサンドやハムサンドにトマトを加えると格段に美味くなる。生のタマネギがあれば、言うこと無しとなる。
生食の他には、スパゲッティーソースに使ったりする。タマネギやキャベツ、レタスなどといった他の野菜、あるいは肉や魚介類を加えてもいいが、それらと共に炒め、塩コショウしただけで美味しいパスタソースが出来上がる。また、寒い日には特に作る機会が増えるが、トマトスープにもする。合わせる具材はソースの場合と一緒。水とスープの元(チキンコンソメなど)を加えることだけが違う。酸味の効いた美味いスープになる。
倭国でスープと言えば、クノールスープがポピュラーなのであろうか。私の台所の棚にもクノールカップスープがたいてい1箱はある。急いでいる時、それでもスープ1杯くらいは飲んでおきたいなどという場合に重宝する。
沖縄でスープと言えば、今の若い人はどうか知らないが、少なくともオジサンオバサン年代の人にとっては、キャンベルスープということになろう。これも戦後、駐留軍とともにやってきた缶詰食品で、今でも人気がある。どこのスーパーにも置いてある。
キャンベルスープには数種類あるが、よく見るものはクリームチキンスープ、クリームマシュルームスープ、チキンヌードルスープ、ベジタブルスープの4種類。チキンヌードルはあっさり塩味、ベジタブルスープはコクのあるトマト味である。このトマト味のベジタブルスープを、私は好んで食べる。台所の棚にはたいてい1個は置いてある。といっても生のトマトスープが、私の作る手抜き簡単スープの方が断然いいとは思っている。

記:ガジ丸 2006.1.24 →沖縄の飲食目次
参考文献
『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

