ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

ハマキ

2011年03月25日 | 沖縄の飲食:飲物・酒肴・嗜好品

 アメリカの煙

 20年ほど前、アメリカへ行った。ニューヨーク州のイサカという町に4ヶ月ほど滞在した。イサカには姉夫婦が住んでおり、そこにやっかいになった。「4ヶ月も何しに?」であるが、特に目的は無かった。勤めていた職場を辞めるハメ(不徳のいたす所という理由で)になり、「これからどうすんべ」という状況であった私に、「アメリカにも仕事はあるぜ、ちょっと来てみれば」と義兄からの誘いがあったのである。
 特に目的は無かったが、とりあえず英語を習いに行った。昼間はほとんど単独行動だったので、買い物行ったり、図書館行ったり、飯食いに行ったりする上で英語が話せないということは非常に不便であった。図書館でテープを聴き、ボランティアで英語を教えているという教室に通い、現地の人(残念ながら男)と友人になるなど少しは努力したが、もともと英語は苦手だったので、4ヶ月いても、あまり上達はしなかった。

 通っていた図書館も、ボランティアの教室もイサカにあるコーネル大学にあった。私の平日は、よって、概ね大学通いであった。大学に行くと、たまにはモグリで日本語(英語で日本語を教えているので、聴いていると勉強になる)の講義も聴いた。
 講義が終わると学生の多くは廊下へ出る。廊下にはベンチがあり、ベンチの傍には灰皿が置かれ、学生たちはそこで一服した。学内の食堂や喫茶室にも灰皿はあった。街のレストランにもたいていは灰皿が準備されていた。公園にも灰皿はあった。

  それから7、8年後に、再びアメリカを訪れる。その時は2週間ほどの滞在で、場所もヴァージニア州リッチモンドに変わった。姉一家が越したのであった。その頃になると、タバコを吸う人の数がめっきり減っていた。ショッピングモールへ行くと、中は禁煙になっており、灰皿は建物の外にしか無かった。嫌煙運動がアメリカの場合、ヒステリックに高まって、「ダメなものはダメ!」ということになったらしい。
 タバコの販売機も数が少なくなって、タバコを買うのも面倒になってしまっていた。店に行って買わなくちゃいけない。つまり、英語を話さなければならない。2週間やそこらタバコを吸わなくても私は平気なんだが、そんな面倒を滞在中に1度だけやった。タバコで無く葉巻を数本買った。姉の家の庭掃除をするとき、蚊がうるさい。葉巻を吸っていると蚊が寄り付かなくなるのだ。葉巻を吸うとバーボンも旨い。一石二鳥であった。

  両親は吸わないし、オジサン(私)はリトルスモーカーなのにも関わらず、去年二十歳になった甥はヘビースモーカーである。彼に聞くと「外で吸える場所は少なくなったけど、アメリカにもまだ吸っている奴はいっぱいいるよ。」とのこと。ただし、日本でアメリカのタバコを買うと1箱300円(約3ドル)くらいだけど、アメリカでは同じものが8ドルくらいするのだそうだ。「アメリカでは贅沢品になってるよ」とのことである。あんまり高くなると、そのうち、自家製のヤミタバコが出回ることになって、禁酒法時代のようにギャングが暗躍する時代がやってくるのではないかと心配になる。
      
 ハマキ(葉巻):嗜好品
 葉巻煙草とも言う。英語ではシガー(cigar)、「煙草の葉を刻まずに、巻いて作った巻煙草」(広辞苑)とのこと。普通の紙巻タバコはシガレット(cigarette)。
 葉巻はその名の通り、葉(タバコの葉、植物のタバコについては別項「タバコ」参照)でタバコの葉を包んでいる。紙巻タバコは紙で巻いている。葉巻の製造は手間がかかるとのことで、値段も高い。キューバがその産地として有名。
 タバコが世界に広まったのは新大陸発見から。元々アメリカ大陸の原住民であるインディオに喫煙する習慣があって、それが後にヨーロッパへ広まり、アジアへも伝わった。
      
 記:ガジ丸 2006.8.13 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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