ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

パイプ

2011年03月25日 | 沖縄の飲食:飲物・酒肴・嗜好品

 パイプの煙

 もう十分孫がいてもおかしくない年齢ではあるが、未婚の素敵な女性が二人いる。二人はお互い仲良しで、一緒にテレビのCMにも出たりしている。阿川佐和子と壇ふみ。
 確か両者とも有名な作家の娘である。「阿川佐和子の父親は阿川弘之である」という私の記憶はおそらく間違いない。その作品もいくつか読んでいると思う。壇ふみの父親は、名前は出てこないがエッセイ集『パイプの煙』を書いた人ではなかったかと覚えている。同じ題の記事を書くからにはちょっと触れておかなきゃ、と思ったので、念のため調べてみると、違っていた。壇ふみの父親は壇一雄で作家。『パイプの煙』の作者は音楽家の團伊玖磨であった。まったく、情けない日本文学科出身である。
 團伊玖磨も『パイプの煙』も私はよく知らないので、ここでは触れないことにする。というわけで、私のよく知っている人の話をする。

  私の父は50歳の頃、脳血栓だか脳梗塞だかで倒れて以来、禁煙している。それまではヘビースモーカーであった。父はまた沖縄が本土復帰するまでユースカー(米国民政府)に務めていたこともあって、アメリカ人との付き合いも多く、おそらくその影響でパイプも吸っていた。パイプはバニラの匂いやチョコレートの匂いのする煙を出していた。子供ながらその匂いは好きであった。パイプの煙は私にとって身近なものであった。
 友人のH画伯はパイプ党である。紙巻(普通のタバコのこと。英語ではシガレット)より健康への害が少ないといって数年前からそうなっている。いかにも画家に似合うパイプだが、画家であることよりパイプの方が先であった。彼の女房であるE子もまたパイプ党である。女性には似合わないと思われるパイプであるが、彼女のパイプ姿はまったく何の違和感も無い。彼女の体型がおそらくそうさせていると思われる。
      
  H夫妻が使っているのも、私の父が使っていたのもマドロスパイプと呼ばれるもの。マドロスとはオランダ語で、「海員。水夫。船乗り」(広辞苑)という意味。火皿の大きな形をしたパイプを船乗りがよく使っていたので、そのような形をしたものをマドロスパイプと呼んだ。が、これは俗称で、正式にはブライヤー(素材名)パイプと言うらしい。現在流通しているパイプの多くがこれ。漫画のポパイが咥えているものもこれ。
 ユクレー島のキャラクター、ジラースーが咥えているパイプは、その昔、ダグラス・マッカーサーが咥えていたものと同じで、それらはコーンパイプと呼ばれるもの。とうもろこしの芯を削って作られる。値段は安いが、壊れやすいとのこと。
 私は、パイプを咥えるよりはキセルを咥えていたい。その方が風流のような気がする。2、3服吸って、ポンと叩いて灰を落とし、渋茶を啜る。私に似合う気がする。
      
 記:ガジ丸 2006.8.15 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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