我が創作の一品
5月の初めに梅雨入りして以来、ずっとジメジメとした鬱陶しい日々が続いている。沖縄の梅雨明けは概ね6月23日前後。今日は6月22日。多少の遅れはあっても、ジメジメとした鬱陶しい日々からオサラバするのももうすぐである。
今日、つまり、今これを書いている今日6月22日は水曜日。水曜日は、週に3日ある私の休肝日。休肝日なんだけど今、泡盛を飲んでいる。理由(わけ)がある。梅雨明け間近を予兆させるかのように昨日から晴れ間が覗き、今日の夕方には久々に爽やかな夕風が吹いた。長ーくジメジメが続いていたせいか、今吹いている夜風がとても心地良く感じられる。たぶん、雪国に春を告げる風がやってきたようなものだ。こんな風、めったにあるもんじゃない。めったにない風に敬意を表しての酒となった。
もう一つ、酒を飲んだ理由(わけ)がある。昨日、スーパーへ寄ったら、新鮮そうなゴーヤーがあった。何の考えも無かったが思わず買ってしまった。買ったゴーヤーは中くらいの大きさが2本パックされていた。家に帰って、とりあえず、そのうちの1本はチャンプルーにして、その日の晩飯にした。もう1本は、酢の物にでもしようかと、スライサーで薄くスライスして、キッチンペーパーで包み冷蔵庫に入れておいた。
そのスライスゴーヤー、さっき、晩飯のおかずとして料理した。薄切りゴーヤーの天ぷらを作る。この料理は、だいたい年に2、3回はゴーヤーの時 期になると作っている。私の好物である。天ぷらとはいっても、普通の沖縄風(フリッターみたいな)天ぷらでは無い。弱火でじっくり揚げ、水分を飛ばしたカリカリの天ぷら。これを私はゴーヤーカリカリと呼んでいる。琉球料理にそんなものは無い、私のオリジナル料理である。
薄くスライスしたゴーヤーを、いつもならすぐにゴーヤーカリカリにするのだが、今回は冷蔵庫に一晩寝かせたゴーヤースライスを使った。これが大成功だった。冷蔵庫に寝かせた分、ゴーヤーの水分が飛んでいて、揚げるとさらに水分が飛んで、いつもよりもさらにカリカリのゴーヤーカリカリができあがった。これが旨かった。風は涼しいし、ゴーヤーカリカリは旨いし、これでは、酒を飲まずにいられようはずがないのであった。
記:ガジ丸 2005.6.22 →沖縄の飲食目次