ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

シークヮーサーのお酒

2011年03月18日 | 沖縄の飲食:飲物・酒肴・嗜好品

 クエン酸たっぷり

 もう10年以上も前の話になるが、大人30人余り、子供20人ばかりを集めてペンションでパーティーを開いた。ペンションの台所は長いカウンターが付いていて、そこを居酒屋風にし、そこで酒の肴とカクテルを販売する模擬店を作った。
 カクテルを趣味にしている仲間が数人いて、彼らがシェーカーなどの道具と、ジン、テキーラ、ラム、ウォッカ、ライム、トニックウォーターなどの材料を準備した。私の担当は数種の肴と数種の果実酒。果実酒作りを趣味にしているわけでは無かったが、たまたまその年の春に、桜の実をホワイトリカーに漬け込んだ物を作っていた。パーティーの開催は一ヶ月前には決まっていたので、その一ヶ月間でコーヒー、パイナップル、スモモなどのリキュールを作った。パイナップル酒に人気が集中する。甘さが受けたのだろう。

  それ以来、毛生え薬用に使っているアロエ酒(効果あると思う)と香辛料に使っているコーレーグスを除いては自家製リキュールを作ることは無かったが、一昨年からシークヮーサーのお酒を作るようになった。職場のシークヮーサーがその年からたくさんの実を付けるようになったからである。毎年9月頃に収穫して、泡盛の古酒、アルコール度数43度に漬けている。翌年の正月明けからの楽しみになっている。で、去年も漬けた。
 私のリキュールは氷砂糖を入れない甘くないリキュール。シークヮーサーも青いうちに収穫する甘さの無い、酸っぱいものを使うので、私のシークヮーサーのお酒は全然甘くない。シークヮーサーを皮付きのまま丸ごと入れるので、中の酸っぱさが溶け出すことも無い。で、酸っぱい酒にもならない。私のシークヮーサーのお酒は、つまりシークヮーサーの皮の味と香りが溶け出したお酒となる。皮は渋い。よって、渋い酒となる。
      
      
 その渋い酒を何人かに飲ませたが、評判は悪い。「なんで、せっかくの泡盛の古酒を不味くするんだ。泡盛への冒涜だ!」と泡盛愛好家に怒鳴られるかもしれないくらい渋い。そんな渋い酒を毎年作っているのには理由(わけ)がある。じつは、その渋さはとても癖になる味なのだ。私はたまらなく美味しいと思っているのだ。余人には理解されていないが、シークヮーサーのお酒の旨さ、作った私だけがその味を深く理解している。
 その旨さを深く理解しながらも、去年漬けたシークヮーサーのお酒、今年の口切は先週の土曜日(16日)となってしまった。ガジ丸や畑仕事に追われて、すっかり忘れてしまっていた。が、長く置いたからといって不味くなるわけでは無い。その日、久々のシークヮーサーのお酒、久々に味わう渋さは私の好みにピッタリはまり、幸せを感じる。
 シークヮーサーのお酒、水割りでも旨いが、ソーダ割りだとなお良い。サイダーなどで割るとその糖分により、いくらか渋さが緩和される。私はいずれも大好き。もちろん、酒好きの方ならご承知の通り、ストレートで味わうのが一番良い。口切の日は、愛用のカラカラ(泡盛を入れる酒器)に愛用のぐい呑みで、ストレートを味わった。
      
 記:ガジ丸 2005.7.18 →沖縄の飲食目次

 参考文献
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行

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