ガジ丸が想う沖縄

沖縄の動物、植物、あれこれを紹介します。

アオバハゴロモ

2011年06月03日 | 沖縄の動物:昆虫-カメムシ・セミ

 よく見る小さな虫

 先週、オサヨコバイを紹介したが、オサヨコバイはカメムシ目(半翅目)のヨコバイ亜目(同翅亜目)のセミ型下目に分類されている。今回紹介するオキナワテングスケバとアオバハゴロモはヨコバイ亜目(同翅亜目)まではオサヨコバイと同じだがその下が違う。オキナワテングスケバとアオバハゴロモはハゴロモ型下目に分類されている。
  オキナワテングスケバとアオバハゴロモもまた、オサヨコバイ同様、その時期になると職場の庭でよく見かける虫である。小さな虫だが、探せばすぐに見つかる。
 よく見かけると言えば、職場の庭にセミはウジャウジャいるし、カメムシは何種類も生息している。アブラムシやカイガラムシにいたっては探す必要も無いほど、その辺にいっぱいいる。ウンカなんてのも時々みる。今あげた昆虫はどれも同じくカメムシ目に含まれている。「よく見る虫にカメムシ目は多い」と感じ、「分類学なんて面倒そうだ」なんて思っていた私が、最近、ちょっと興味を持ちつつある。ちなみに、

オサヨコバイ:ヨコバイ亜目セミ型下目ツノゼミ上科ヨコバイ科
アオバハゴロモ:ヨコバイ亜目ハゴロモ型下目ハゴロモ上科アオバハコロモ科
オキナワテングスケバ:ヨコバイ亜目ハゴロモ型下目ハゴロモ上科テングスケバ科

 
 アオバハゴロモ(青翅羽衣):半翅目の昆虫
 アオバハゴロモ科 本州以南、南西諸島に分布 方言名:ホートカー
 名前の由来は、参考にしている文献にその説明は無かったが、広辞苑に「体・翅ともに淡緑色で白い粉に覆われる」とあり、その淡緑色から緑(あお)色の翅でアオバ、ハゴロモ(羽衣)は広辞苑に「カメムシ目ハゴロモ科の昆虫の総称。・・・体に比して前翅が大きく、美しい色彩を呈するものが多い」とあった。
 学名が面白い。属名をGeishaと言う。芸者からきているとのこと。何故、芸者なのかについては不明。羽衣のような翅から芸者を連想したのかもしれない。
 雑食性で寄主はミカン科、クスノキ科、バラ科、クワ科など多い。ソテツにも寄生するとのこと。ミカン類、バラ、チャ、サクラなどの害虫となっている。
 方言名のホートカーはよく判らないが、八重山ではヤマトゥンチューと言うらしい。ヤマトゥンチューは倭人ということ。何故そう呼ぶかは不明だが、もしかしたら羽衣のような翅から和装の美人を連想したのかもしれない。
 体長は10ミリ内外。成虫の出現は5月から1月。この時期、職場の庭でよく見る。近付くと葉裏に隠れる。後脚が発達していてよく飛び跳ねる。幼虫は綿状の蝋をかぶる。

 記:ガジ丸 2007.6.23 →沖縄の動物目次

 参考文献
 『ふる里の動物たち』(株)新報出版企画・編集、発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄昆虫野外観察図鑑』東清二編著、(有)沖縄出版発行
 『名前といわれ昆虫図鑑』偕成社発行

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