A&Wのサラダ
世のオジサン達には「コールスロー?・・・って?何?」と思われる方も多かろう。しかし、沖縄のオジサン達の多くはそれが何かを、たぶん知っている。少なくとも若い頃、A&W(マクドナルドのようなハンバーガー屋、沖縄では有名)に通っていたオジサンならよーく知っているに違いない。私もそこで初めて目にし、口にした。
広辞苑からの丸写しとなるが、コールスローとはcoleslaw(英語)と書き、「千切りにした生のキャベツをドレッシングやマヨネーズであえたサラダ」のこと。
酸味のあるものを概ね好む私は、コールスローが大好きであった。A&Wは県内に数店舗あるが、店によってコールスローの味付けが違っていた。大雑把に分けると、マヨネーズで和えたのと、イタリアンドレッシングで和えたのがあった。イタリアンドレッシングで和えたものはキャベツのシャキシャキ感が残っていて、マヨネーズで和えたものはキャベツがしんなりとして柔らかくなっていた。私は断然、後者を好んだ。
もうここ十年以上、あるいは二十年以上かもしれない、A&Wのコールスローを私は食べていない。もっとも、ケンタッキーフライドチキンやマクドナルドなどファーストフードの店に行くことがないのだ。フライドチキンもハンバーガーも、食べたくなったら自分で作って食べる。食べたくなることがあまり無いので、作ることもあまり無い。
コールスローはしかし、今でも大好きで、たびたび家で作っている。キャベツを一玉買うと、一枚一枚葉を剥いていき、外側はチャンプルーに、中間はチャンプルーもしくは煮物に、内側の柔らかいところを千切りにして、コールスローにしている。
記:ガジ丸 2009.3.30 →沖縄の飲食目次